火星の固体コアの発見
火星の地震を使ったエコー検査によって、火星の中に、中心の部分に、固体の内核、コアがあるということが分かった、長年の未解明なパズルが一つ解かれた、そんなインパクトのある研究内容になっておりますので、ぜひ最後まで楽しんで聞いてください。
それでは行きましょう。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
はい、ということで、今日でエピソードが1781話目?82話目ですかね?
ん?全然違うか?全然違うわ。
1790いくつとかか。はい、ということでお送りしていきます。
基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたらと思っておりますが、
昨日はね、ちょっと時間がなかなかなく、スマートフォンでの収録、そして公開となっておりました。
いつもよりも音源がちょっと違うなぁみたいなところは、ご了承いただけたら嬉しいなと思います。
とにかくね、なるべくハードルを下げて、毎日頑張ってポッドキャスト更新するぞという、まるで始めたての頃のようなモチベーションで頑張っているので、
まあぜひ温かい目で見ててくれたら嬉しいなと思います。 ということで、一つお便り紹介していきましょう。
リスナーネームこちらサクさんからいただきました。 ピカピカの文庫本と一緒に聞きましたということで、
月の立つ林での文庫本を手に入れていただいたみたいですね。 レゴリス月の砂のお話。驚く速さで移動する宇宙ステーション。
クイズは思わず笑っちゃいました。次回も楽しみにしています。 ということでありがとうございます。
今回のは、カジユウキの月ない話。 日本放送から放送されている僕と声優のカジユウキさんがやっている番組になりますが、こちらの感想ですね。
どうですか?あなたはもう聞いてくれましたか?
宇宙話以外の、なんか宇宙の話してるんだけど人と話してるみたいなところって、あんまりここのね、この番組の中では、もう最近はコラボとかもなかなかしないし、見れないところになっていると思うので。
で、しかももう向こうは超最強の声優ですから。 声がね、もうすごすぎる。
お耳が喜ぶとはまさにこのことみたいな、そんなところになってますんで、ぜひぜひ、あの、まだ聞いてないというあなたはですね。
カジユウキの月ない話、ぜひぜひ聞いてください。よろしくお願いします。 ということで、じゃあ本題行きましょう。
今回お話しするのは、月の中心、間違えちゃった。 火星の中心ですね。
火星の中心に、個体のコアがある。それが分かった。そんなお話をしていきたいと思います。
NASAのインサイトミッション
まあ人類、私たちはこれまで火星をいろんな角度から調べてきて、ただ未解決の問題が実は一つありました。
それは何かっていうと、火星の中心にコアと呼ばれる部分、これが個体で存在するのかどうか、ここですね。
火星っていうのは、はるか昔、できてすぐの頃とかっていうのは、実はこの地球と似たような水だったりとか、そういったところも含めて、自然豊かな惑星だったというふうに考えられています。
ただこのね、40億年50億年というような長い月日を経つにつれてですね、だんだん火星の姿っていうのは変わっていって、今の赤い紅白した砂漠のような、あの空間が出来上がっているという状態なんですよ。
でね、一時期は本当に地球に似ていて、双子の星とかっていうふうに考えれるぐらい似ていたと言われているんですけど、
例えば、あの大気もものすごい薄いですし、あとはその太陽からの電磁波とか、そういったところへの弱さっていう意味では、地球みたいに北と南が明確に分かるような、いわゆる磁場ですね。
磁石に引っ張られて、コンパスが動くみたいな、あれって実は火星では全く効かないというか、磁場がなかったりするとかいうので、
結構やっぱ環境が変わってしまってるんですよね。じゃあそんな変わった環境と、環境になっているが、火星のその中ってどうなってるんだろうっていうところで、
その中を調べる観測機としてかなり注目を集めていたのが、NASAのインサイトと呼ばれるミッションですね。
NASAのインサイトは、2018年に火星に着陸した、もう今から見たら7年前のミッションですね。
で、そこから4年にわたって、2022年にかけて、あの火星の中の音を聞いてました。
音って何かっていうと、あの音ではないですね。音みたいなもの、心臓の音みたいなものを聞いていた。
これがマーズクエイクスと呼ばれるものです。マーズクエイクス、何でしょう。
火星の地震です。火星の地震。火星っていうのは実は、中でこう揺れが検知できるように、実は細かい地震というのが発生しているんですね。
インサイトっていうのは、この地震の軽微な動きっていうのを捉えて、この波の動き方によって中を透視していこう、透けるように見ていこうという、まさにこの
このあれですね、エコー検査のような、そういったところっていうのをできるようにしているのが、このNASAのインサイトと呼ばれるミッションです。
この揺れの伝わり方っていうところをメインに研究していって、当時観測された、今はもう2022年に止まってますけど、
当時観測されたデータっていうのを改めて分析していく。これまでも、火星の中心に個体のコアがあるのかどうかみたいなところへのアプローチっていうのは
進められていたんだが、これまでのアプローチではどうしても、それが存在するっていうところをきっぱり言うことができなかったんですよね。
で、今回の研究者たちは、地震アレーアナリティクスっていうところを使ってですね、高度な手法を用いて、
新たな研究の可能性
23回の火星の地震データから、その特殊な波形っていうのを明確に検知することに成功したと。
特殊な波形、この波形を見つけることによって、火星に個体の内核、つまり個体が中心にあるっていうところを直接的な証拠として観測することに成功したと。
これまでは累推するにしか至らなかったものっていうのを、実データの観測によってそれを明らかにすることができたっていうのはかなり面白い
研究結果なわけですね。で、実際にこれがネイチャーに掲載されて、もうこの最近で言うとインパクトかなり強い論文の一つだよねっていう風になんか認知され始めているというようなところです。
で、中心にコアがあることは分かったという風になってきてますが、これが分かることによって新しい謎っていうのもそうだし、今まで分かってきた火星の病像がより詳細に分かってくるっていう良い面と両方とも良い面かな。
新しい研究の課題が出るっていうのも良いことだし、これまでの研究がより精度が高く解釈できるようになるっていうのは両方とも良いことですね。
例えばこれまでの研究では、火星の核、特に核の外側、外核っていうのは硫黄だったり酸素、炭素、水素っていったような比較的軽い元素、周期表の水平、離泳、僕の船ってなってるところで水平、離泳ぐらいまで、で僕の船ぐらいまでですね。
っていうところが、いわゆる比較的軽い元素になってくるわけなんですけど、それらが豊富に含まれるというふうに考えられてきました。
考えられてきましたが、今回のデータを見る限りでは、どれだけ豊富に含まれるかっていうところをより詳細に比率をバシッと言い当てられるようになった。
っていうところの、その精度の高さっていうのを保証してくれる分析結果にもなりましたし、で、それに加えて、あれ、じゃああの問題ってどうなってたんだろうって、何かっていうと冒頭に話した火星に磁場がないっていう話ですね。
地球の磁場っていうのは、液体の角の中に流れている液体の動きと中心にある個体のこの動きと成長の引き合いによって発生しているのがこれ磁場だって言われてるんですね。地球の場合は。
中に個体のコアと流れるような外角があって成り立っているのが磁場であると。地球の中って実はそうなってるんですよ。
じゃあ、火星に磁場がないってことは、けど中心に個体の角があるってことは、周りのぐるぐる液体で回るような部分っていうのが実は地球とは違う性質なんじゃないかとか、そういったところまでどんどん類推していけて、次の火星探査の時にまたわかってくることがあるんじゃないかなっていうワクワクまで与えてくれる素晴らしい研究って感じですね。
ぜひ火星の最新の研究の動向をこれで宇宙話で知ることできたので、どこかで宇宙話以外のとこで宇宙話聞いてなさそうな人にわが物顔で自慢して喋ってみてください。変な宇宙好きを嫌われますから気をつけてくださいね。
ということでじゃあ今回は以上にしていきましょう。 今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある星マーク
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