火星の昔の姿
火星の昔の姿が少しずつ見えてきているんじゃないかという研究結果が出てまいりましたので、こちら紹介していきたいと思います。
火星の表面を火星の探査機が調査してみた結果、表面に風化した後、
つまりその表面、岩の表面に何かしらの外からの作用が加わって、表面の性質が変わっていっている。
そんな研究結果が見えてきたので、火星は昔どんな状態だったのか、この辺りについての研究、最後まで楽しんで聞いていただけたら嬉しいです。
それでは行きましょう。
【佐々木亮の宇宙話】
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで番組も1800回目前という感じですね。
今日でエピソードが1795話目を迎えております。
基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひぜひ聞いていただけたら嬉しいですね。
ここ数日は火星の話っていうところが中心になっています。
単純な火星の研究だけでなくて、アメリカの政治が変わっていくかもしれないっていうところの流れは、
このタイミングで火星の研究を見るっていうのの意味を感じるというか、インパクトを感じるというか、
これで流れ変わったらめちゃめちゃ面白いですよね。
天文学の研究のパワーに期待していきたいなと思っております。
昨日一昨日でそんな感じのエピソードを話しているので、ぜひぜひ聞いてみてください。
今日は9月13日、土曜日になっているんですけど、
朝から宇宙話の書籍化第2弾っていう感じですかね。
新しい書籍を年内出版のために向けて書いております。
最近は、宇宙話の更新のタイミングが遅れ気味なところっていうのは、
あなたも実感してくれているところだなと思うんですけど、
もうそのね、遅れてきてるなっていうのが、まさにそのまんま出ているんですよ。
いろんな仕事の進捗に。
簡単に言うと、本当に怒られるぐらい仕事が進んでないです。
あんま良くないんですけどね。あんま良くないけども、しょうがない。
本業というか、会社でやっている仕事の方もちょっと立場というか、
やる仕事の内容っていうのが変わってきて忙しくなり、
それの疲労がたまり、なかなか他のことも手につかず、
大変だなみたいな感じになってますけど、
担当の編集の方がですね、ものすごく優しく手厚く、
普通だったら怒るだろうなみたいなぐらい進めなかったりするんで、
そういうのをちょっとガーッとできるようなこの三連休を迎えれそうかなっていう。
ここでの進捗がちゃんとできれば、
年内にあなたの手元に新しい書籍をお届けできるような形になるなと思ってるんで、
ちょっとね、頑張っていきたいなと思います。
はい、ということで宇宙話5年を迎えて2冊目の本を出せるような雰囲気が出てまいりましたので、
毎日応援がてら宇宙話聞いてもらって、
その中で本の進捗とか気になったら、どんどん興味持ってコメントとかしてくれたら嬉しいです。
それでね、みんなで同じ本を手元に持って、
ああでもない、こうでもないっていう話をしましょう。
そんな感じで、じゃあ早速本題に行きましょう。
火星探査の進展
今回お話しするのは、火星の表面の風化。
これが昔の火星の姿を見せてくれているんじゃないか、
そんなお話をしていきたいと思います。
昨日おとといはアメリカの火星探査機の話ですが、今回は中国の火星探査者。
もうね、アメリカ、中国本当にこう戦ってますね。
技術競争というか、AIとかもそうですけど、やっぱ中国の勢いがどんどんどんどん加速している。
という中で、火星表面のこういった研究っていうのはもう中国、アメリカ、ここから出てくるところがやっぱ多くなってますね。
実際に探査機がいるからっていう感じです。
で、アメリカの方だと、インサイトっていう装置があったりとか、パーサビアランスっていうのがあったりして、
一方で中国は火星探査者、これね、通論かな。
いわゆる溶けるの方の有界、有界の有ですね。
が、ユートピア平原という火星の中の平原があるんですけど、
ここにの岩の表面を観測してあげた。
で、観測してあげた結果、表面を覆うような薄皮、薄皮があったところなんじゃないかっていうような痕跡を発見したというようなところですね。
この通論と訳しますね。
火星、中国の火星探査者通論がですね、
まあ搭載しているいろんな光で見れるカメラみたいなもので、
岩の表面っていうのをこういろいろ観測して回っていってたんですよ。
で、まあ簡単に言うと岩の表面の物質の性質っていうのを、
なんていうんでしょうね、赤外線みたいなので見たり、青っぽい光で見たりみたいな感じで、
光を分けてみることで、その性質を明らかにしようとするような、
まあそんな虹色に分けるみたいな形ですかね。
プリズムを当てたらちょっと性質違うんじゃないみたいな。
青強いよね、青少ないよねみたいな。
そんなところを見ていくと。
で、砂ぼこりが少ないところで、
黒い小さい反転みたいなものが見えていたと。
で、その黒くらい小さな反転みたいなところの光の性質を見てみると、
あれ?みたいな。
岩のガラスのような岩の表面が、
シリカと呼ばれる物質に抜き取られて溶け出してきたような、
そんな薄皮になっていそうっていうことが今回明らかになったと。
これを風化って呼んでるんですよ。
具体的には科学的な風化っていう表現がいいんじゃないのとは言われてますね。
科学的な風化っていうのは、風化っていうのはなんか、
時間が、僕らのイメージではね、
外になんか物がそのままあって、風にずっとさらされ続けて、
表面の性質が変わってるみたいなものを風化と呼びますが、
外部の要因によって表面とかその物質の性質が変わることのことを、
ざっくりと風化って呼んでいたりするんですよ。
で、この風化っていうのの科学的な面、
つまり、周りにどんな物質があったから表面がこう変わったんじゃないかっていうような、
予測が立てられるような研究結果が出てきたと。
で、今回の風化に関しては、
酸性の水、酸性がちょっと強い水が関わった科学的な風化である可能性があると。
で、その下の岩自体は、
衝突、なんか噴火とか爆発物、噴火とかの爆発だったり衝突とかで、
運ばれてきたものの可能性があって、
遠くから飛んできた岩みたいなものが、
酸性がちょっと強めの水にぶつかって、その表面に薄皮を作ったみたいな、
そんな形なんじゃないかというところですね。
そして、これ今回観測対象になったこのユートピア平原っていうのが、
水と地質の新たな発見
火星の中でも比較的低緯度、低緯度なんですよ。
低緯度っていうのは、すごい相対的な表現なんですけど、
日本ではなかなかオーロラとかって見えないじゃないですか。
けど、高い緯度っていうのは南極とか北極とかの話ですね。
そこで見えるようなオーロラが、日本まで見えるときは低緯度オーロラって呼んだりします。
赤道に近くなればなるほど低緯度っていう形になるので、
大体その中盤ぐらいの位置からより赤道に近いような場所っていうところがユートピア平原ですよっていうのを覚えておいてほしいんですね。
このユートピア平原っていうところは低緯度なんだが、
その低緯度にも水が関わるような科学的な作用っていうのが残っていたっていうのが今回の研究結果の一番面白いポイントで、
そうするとね、ポイントポイントで地球もそうだけど水がたくさんある場所とそうでない場所って違うじゃないですか。
このそうでない場所と水がたくさんある場所の違いっていうのが、
低緯度のユートピア平原のある一箇所では昔も水がたくさんあったんじゃないか、ある程度強くあったんじゃないか、
しかもその性質がちょっと酸性強めのものだったんじゃないか、みたいなところまで今回視察して、
そういう状況があるんだろうなっていうのが考えられるような材料が出てきたっていうのが今回の研究結果として面白いポイントですね。
火星っていうのは地球に比べたらちっちゃいですけど、やっぱり広い土地の中でここはどうなんだ、ここはどうなんだっていうのが分かってきて、
ようやく昔は地球みたいに水に飛んで本当に住めるような土地だったんじゃないかって言われていたところの土地の性質、土地ごとの性質っていうのが見えてくる。
そんな研究結果につながっていきそうなので、これからの火星探査、やっぱり興味を持って楽しみにしていきたいなと思っております。
そんな感じで、じゃあ今回は以上にしていきましょう。
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明日は日曜特集です。
