月の非対称性の発見
月の内側の非対称性が観測によって示された。そんなお話をしていきたいと思います。
月っていうのは、地球の歴史だったり太陽系の歴史を握っている非常に重要な存在だというふうに考えられているもののですね、
その正体っていうのがやっぱりまだあまりわかっていない。 そんな中で
現地に行かずとも、地表で土を掘らなくても月の上空からの観測によって月の内部を探ってあげよう。そんな研究ですね。
一つ面白い研究結果出てましたのでこちら紹介していきたいと思います。 ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 ということで今日でエピソードが1681話目ですかね。
基本的には一応簡潔でお話ししているので、気になるトピック気になるタイトルからぜひですね聞いて いただけたら嬉しいなぁと思っております。よろしくお願い致します。
はいということで まあ毎日やってますが一つ
そうですねお手紙紹介していきたいとおもいます。 リスナーネームむっちゃんさんからいただきました。
亮さんこんばんは。キョコロヒ見ました。 宇宙話でも聞いた話もあり、見ながらあのエピソードだと思い出しながら見ていました。
万博で宇宙に触れた人も多いと思うので宇宙話リスナーがもっと増えていくといいですねと。 素敵なコメントをむっちゃんさんありがとうございます。
いつもいただいた、いつもねこうお手紙いただいているので励みになってます。本当にありがとうございます。
そうですね万博とかまあでも世の中も最近宇宙について触れるタイミングっていうのは 結構多いかなと思うんでそこからさらに
ポッドキャストで宇宙の話ずっと聞きたいっていう人がどれぐらいできるかって感じですよね。 けどこうやって今回もきっと初めて聞いてくれる人も結構いると思うんで
そういう人のなんかこう好奇心を満たせるような配信を頑張ってやっていきたいなと思って おります。
はいということでじゃあ早速本題いきましょうか。 今回お話しするのは月の上空から重力を使って月の内側を解明していく
そんな研究結果ですね。紹介していきたいとおもいます。 月の表側と裏側
グレイルミッションの役割
この認識ってみんな頭の中でちゃんとできてるかなっていう さっきのお手紙でもありましたけど
あのー 万博でね
月の展示っていうのがまあたくさんあったわけですよ アメリカであって中国であってで僕見に行けなかったけど日本でも日本は
火星かっていう風になっていてっていう形で で月に表と裏あって中国は裏側のサンプルも見せてくれるんだよっていう話をね
一緒に行った妹にもしたんですよ そうしたら
はっみたいな 表と裏って何みたいな話をされてそこが意外とあの知られてないんだなっていうのを
初めて知ったんですよね あの月っていうのはまあ球体ですね球体だから表と裏ないように感じるんですが
地球に向かっている面っていうのは常に同じ だから
毎回同じウサギさんが見えるわけですよ 他ウサギに見えたことはないんですけど
あの結構みんなウサギに見えるって言うんでね ウサギっていう定義にしておきます
で表側ってそのずっと見えている側っていうのがあって でそれに対して月っていうのも地球の周りをぐるぐる回っていて一応それに合わせて月
自体もこう動いている 回転している地球の地点みたいな感じでそれが一致するような形で動いているので
常に同じ面を地球に向けながら月っていうのは動いているんですよ でじゃあ一方で裏側ってどうなってるかで言うと
まあ最近だともう人工衛星が月の周りぐるぐる回ってたりしながら 裏側の画像っていうのを調べたらすぐ出てくるんですけど
見た目の時点で全然違うんですよね 顕著な結構違いがあるんですよ地質でしかも地質的にも火山活動の感じ的にも
近くの厚さとか地面のこの分厚さですね とかそういう面でもこの顕著な違いがあるというふうに言われていて
で月の表側っていうのはまあなんかこう 暗くて表がこう暗くて溶岩が多いみたいな
火山活動が活発であることを示しているのに対して裏側は起伏が非常に激しくて まあこれらの違いっていうのは月の内部構造
月の内側がどうなってるかとか中が のこのマグマの活動っていうのがどう違ったのか
マントルの活動みたいなねそういったところがあるなっていうのは言われているもののですね あくまで仮説なんですよ
仮説で観測的な証拠っていうのはこれまでかなり不足している だからこそこれからこう月に人が行くっていうね
アルテミス計画っていうのがわーって進んでますけど その進んでるアルテミス計画の先で現地でこう例えば
もの地面を掘り起こしてとか掘削していって 実際に地質がどうなってるかっていうのを現地でその場で調べるっていう
ところに期待がめっちゃかかってるんですよね ただまあ今の時点でわかるに越したことはないのででそこで出てきた
あった新たな仮説とかが次の月に行った時の掘削のミッションとかの方向性を決め たりするんで非常に重要なわけです
でそんな中でもう稼働してないえーっと 稼働してた時期で言うと
2012年とかなのかな 運用は終了しているあの
これグレイルっていうグレイルっていう人工衛星があるんですよ グラビティリカバリー&インテリアラボラトリーの略で
gr 8 il でグレイルですね これナサが打ち上げた月の探査機になっていて月の周りをぐるぐるぐるぐる回る
比較的小ぶりな人工衛星です でそれが2つある人工衛星2つを月の周りでぐるぐるぐるぐる回してねでこの回し
ながら 地球とその人工衛星そして探査機2つの探査機同士
この2つとの通信ですねテレメトリーっていう通信を送ったり受信したりっていうのをしながら こっちとはこれだけの時間で通信ができてるこっちはこれだけできてるっていうの
の距離感を使って あの自分たちのいる位置そして相対的な位置っていうのを把握できるんですよ
人工衛星同士がね でこの2つに送っているこの指令
というかこのテレメトリーと呼ばれる情報の受け渡しの差っていうのが ある場所ではこうだある場所ではこうだっていう月の位置によってその電波を受信する
ちょっとしたタイミングのズレみたいな つまり距離のズレみたいなのが発生する
この発生したズレこれがまさに月の重力による影響だろうというふうに考えられるん ですよね
つまりこのグレイルと呼ばれる人工衛星は2つペアになって月の周りを回って 地球とお互いとの通信をしながら月の表面のこの重力の分布っていうのを
捉えてあげる で重力の分布を捉えながらその重力になるってことはとかそういったところで月の内部の
地質構造っていうのも同時に明らかにしていくというようなところをミッションとして 持っていた人工衛星なんですね
新たな観測結果
で今回この昔稼働していたグレイルのミッションの重力場のデータっていうのを使って いくとですね
丁寧に分析してあげた結果で月のマントルが変化する能力っていうのが月の表側と 裏側で2%から3%ぐらい差があったと
つまり 月の表と裏でその火山活動だったりとかそれに伴うその地質の違いっていうのが
観測的に明らかになったっていうのが今回発表された論文なんですよね これまでやっぱその内部
結局はその重力っていうのは中の構造によって場所によって重力が変わっていく だから地球でも実際に重力の場所
重力の強さっていうのは地球上全部で一定ではないんですよ 重力が強いところもあれば若干弱いところもある
平均してこれぐらいっていう数値感もあるし多分僕たちはそんなに気づくことはない だけどそれもやっぱ地球自体の非対称性みたいなところに由来するもので
実際に月でも今回その月の内部っていうのが対称ではない非対称性 つまり表と裏で同じような構造ではないっていうことが観測によって明らかになったと
これ分かりやすくていいんですよね月の内部の構造 仮説はたくさんあってシミュレーションというか数値計算の結果はあるんだが
観測的に明らかになっていないから分からなかった言い切れなかったことがある そこに対して実際の観測データを使ったらその仮説通り裏と表には差分があった
というところですね まあNASAのミッションこれも2012年とか13年に終了しているミッションのところから
まあなんか眠っていた宝を探るみたいな形でこうやってミッションが成功している まあ結果を出しているっていうのはかなり面白い展開だなと思いましたね
でこれがまあ月の内部を探査するために利用される でこっからじゃあ掘削とかして次の月の新たな
面っていうのが見えてきたりしてこの手法が有効だよねってなってくると 火星だったりとかあとは内部構造を知りたい
ほらエンケラドスとかの話あったじゃないですか 地下に海がめっちゃあってみたいなああいう内部構造を潜って行って調べるとか
ではなくて 重力場を使って観測してあげるっていうことができるっていうのはかなり面白いアプローチ
だと思うのでもしかしたらこの10何年前のナサのミッションというのがまたこの タイミングで日の目を浴びる可能性があるというそんな研究結果ですね
研究の意義と今後の展望
面白いのでぜひあの元論文とかそういったところもチェックしてみてください よろしくお願い致します
はいということでじゃあアフタートークですねいきましょうか はいいかがでしたでしょうかまあ2遠くと言ってもって感じですね
今日は冒頭でお便りも紹介したので一旦いいですかね はいということであのショート動画とかそういったので宇宙話のこの認知っての
どんどん拡大していく でまずは昨日とかも話しましたけど直近は次の次回作の書籍ですね
もちろん宇宙話いつも聞いてくれているあなたにはこう ぜひね協力してもらいたい
盛り上がってるよっていうのを伝えてもらいたいんだけど 僕もちゃんとこう宇宙話が知られる本が知られるっていう取り組みをどんどんやって
いかなきゃいけないなぁと思ってるんですよ だからこそあのショート動画とかでいろんな人にリーチする
でその人たちがだんだん宇宙話に入ってきてくれて で宇宙話に入ってきてくれたところからまた次の本見てもらえるとかね
宇宙話に夢中になってもらえるとか そういったところを考えてやっていこうかなと思うんであの
みんなにやってもらいたいのはまあショート動画 ねこうやって見かけたらフルで見てくれるっていうのがめっちゃ大事か
ねあのでツイートとか見かけたらなるべくいいねしてくれるとかそういったのをして いくと今ってほら
ai 時代だからそのアルゴリズムって言ってね 誰かのタイムラインに表示されやすくなるとか
ai がこれおすすめって言いやすくなるとかそういった風になっていくんでみんなね こうあなたの子ちょっとした行動一つで
流れが大きく変わっていくというすごいね素敵な時代かなと思うんでぜひぜひ チェックしてくれたら嬉しいです youtube x インスタグラム頑張って
やっていこうかなと思っております次の本も いろんな人に届けて新しく宇宙に興味を持つ人を増やしていくそんなところを目的に
頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願い致します ということで今回は以上にしていきましょう
今回の話も面白いなぁと思ったらお手元の podcast アプリでフォローボタンの近くにある星マーク
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それではまた明日お会いしましょうさようなら
