1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 1074. XRISMのこれまでと今後..
2023-09-17 19:06

1074. XRISMのこれまでと今後の運用フェーズを全解説

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ソース

https://fanfun.jaxa.jp/countdown/xrism-slim/files/XRISM-presskit-JP_2308.pdf

Credit : JAXA


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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております。宇宙話、今回は9月の7日に打ち上げを成功した
X1000天文衛星XRISM、一体今どういう運用フェーズにいるのか、そして今後どういうフェーズが控えているのか、
このあたりのスケジュールの話をしていこうと思っています。 X1000天文の研究をしていた
身からどういうフェーズがあって、どういうところが注目なのか、 僕のちょっとした予想と実際に発表されているスケジュールと、そういったところ
諸々合わせてお話ししていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
2023年9月17日始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の
亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 本日でエピソードが1074話目を迎えております。
基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
最近はですね、昨日のは結構面白かったんじゃないかなっていうのは個人的にもあって、 NASA が本気で宇宙人、地球外生命体の痕跡というか
UFOみたいなものを探しに行く、そんなチームを立ち上げて、その方法も結構本格的というか、現実味のあるものだなっていうところを実感できたものがあったので、
こちら発表されてまだ数日しか経っていないホットな情報になっているので、こちら聞いていただけたら嬉しいですね。
で、それの前はダークマターの話とか、で、それのもっと前とかは人工衛星のスラスターの話とか色々してるんで、気になるところから聞いていただけると面白いんじゃないかなと思います。
で、まぁそんな中で、じゃあ今回どんなお話しするかっていうと、 この宇宙話、ゴリゴリにプッシュしているX線文庫を撮像衛星、クリズムですね。
このクリズムが今打ち上げが成功した後、どんなフェーズにいるのか、そういったお話をしていきたいと思います。
クリズム、今初めて聞いたよっていう人もいるかもしれないし、宇宙話たくさん聞いてくれてる人は、うん、クリズムねってなってるかと思います。
2023年の9月の7日に打ち上げが成功して、今まさに宇宙空間で動く準備をしているのがこのクリズムという衛星ですね。
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この衛星、何をするかっていうと、宇宙に望遠鏡を持っていって、 その望遠鏡で星々を観測していくと。
で、しかもその星から飛んでくるX線を観測していくっていうところになっているので、 宇宙のものすごくエネルギッシュな面が見れるっていうのが特徴なんですね。
詳しくは2週間前、3週間前とかに、がっつりクリズム特集1週間、2週間ぐらいしているので、 そちら聞いていただきながらクリズムの面白さっていうのは実感してもらえたら嬉しいなと思います。
ずっとポッドキャスト聞いてくれてる人たちに、どんどんクリズムの面白さをわかってもらうっていうようなテイストも強いので、ぜひ特集もしっかり聞いてください。
Spotify でプレイリストも作ってるんで概要欄にリンク貼ってあります。 で、そんなクリズム打ち上がってから、人工衛星、宇宙空間で正常に動かすためには結構いろんなフェーズを経てないといけないんですね。
経ないといけない? フェーズをしっかりとクリアしていかなきゃいけないっていうようなところがあります。
で、実際に初期運用、初期段階っていういわゆるイニシャルフェーズと呼ばれるものが、初期の3ヶ月設定してあります。
軌道投入って呼ばれる、クリズムが乗りたい軌道、地球の周りをぐるぐる回る定軌道っていうところにクリズムは投入されているんですけど、
だいたい地球の周りを90分よりはちょっと長いかな、100分、120分とか、そういったところで回っていくような軌道っていうところにクリズムは投入されていて、そこから3ヶ月間は初期運用期間っていう風に設けられています。
まだ1ヶ月も経ってないこのクリズム、まさに初期運用も初期運用っていうようなところで、一体どういう状況になっているのか。
ちゃんとJAXAがプレスリリースとして今この状態です、今この状態ですっていうところを出してくれています。
この初期3ヶ月のイニシャルフェーズの中でも、本当に初期の初期、前半も前半の部分のことをクリティカル運用期間って言ったりします。
クリティカル運用期間、これは何をするかっていうと、ロケットから衛星が分離した後、分離した後に太陽電池パドルを展開していったりとか、
姿勢を制御するための機能が通常運用できるものなのかっていうところを制御できるかどうかのチェック、
っていったような衛星が安定して安全な状態を維持できるっていうところのチェックの意味合いが入ってます。
そこに加えて、最もクリズムの中でも注目度が高いというか、世界に対して日本の技術力をアピールできる
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リゾルブと呼ばれるもの。これ、NAN X1000分光装置って言って、このポッドキャストでも紹介したカロリーメーターと呼ばれる装置ですね。
このカロリーメーターの冷凍機が安全作動、安定作動するまでの期間のことをクリティカル運用期間と呼んでいて、
このクリティカル運用期間を終了したというようなところになってます。 この冷凍機、このカロリーメーターの性質上なんですけど、
カロリーメーターは入ってきたX1000に対して、ちょっとの温度の変化っていうところから観測したX1000のエネルギーだったりとか強さっていうのを測定できるような装置になっていて、
その装置は冷やせば冷やすほど性能が上がっていくっていうところで、冷凍機って呼ばれる観測装置を冷やすものっていうのがくっついてるんですね。
この冷凍機を冷やしていくような液体ヘリウムだったかな?
違ったらごめんなさい。というのでどんどん冷やすんですけど、その液体ヘリウムどんどん冷やすのに使ってぐるぐる使ってるんですけど、やっぱどうしても隙間から蒸発していってしまう。
液体窒素みたいなものを想定してくれればよくて、それが蒸発していってしまうっていうところがあるから、
クリズムの運用期間っていうのは、一応この液体ヘリウムだったはずのものが蒸発してしまうまでの3年間っていうふうに決められている。
というところで、命にもなり得る冷凍機がうまく作動するのかどうかっていうところを確認するフェーズっていうのがまさに今完了したっていうのがプレスリリースとして出てましたね。
でこれ打ち上げがあった後ですね、ちゃんと動作しているのかっていうところでJAXAのプレスリリースでは太陽をちゃんと補足して太陽電池パドルを展開しきれたかどうかっていうところも
ちゃんとその日のうちにしっかりと発表されていて、で9月の11日の時点で本当にクリティカルフェーズと呼ばれるもの、運用フェーズと呼ばれるものが完了したというところで、
ここから3ヶ月間かかると言われているイニシャルフェーズ、初期運用フェーズっていうところががっつり始まっていくというような感じですね。
クリズムの全体のほんとざっくりとした運用期間としては、まず初期の3ヶ月に初期段階のクリティカル期間、コミッショニング期間と呼ばれるものを経て、
でその後定常段階っていうところに入ります。これがいわゆる普通に人工衛星が観測、いわゆるお仕事をするための期間っていうところになっているんですけど、
その中も一応全体としては33ヶ月、34ヶ月ぐらい、実際は33ヶ月で今回設定されているんですけど、3年ですね。
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本当はもうちょっと長いですよ、3年って。僕もそれぐらいは計算できますからね。でなってきたうちの初期の7ヶ月っていうところが初期構成検証っていうところがあって、
キャリブレーションとかって呼ばれるものを行います。これキャリブレーションとかって何かっていうと構成、つまりは機械がちゃんと正常に動作して観測した結果っていうのが、
こういう分析をすればちゃんときれいな結果が出る。 ただ打ち上げた後に思ったよりちょっとここが違ったな、みたいなところを構成する、修正する
っていうような期間として一応7ヶ月間設けられているっていうような状況ですね。 その7ヶ月間が終わるとゲストオブザベーション期間っていうのに入って、このゲストオブザベーションのタイミングでは世界中の
天文屋さんたちが、僕はこの天体がこういう意味で面白いと思っていて、クリズムを使うとこういうことがわかる。
私はこの天体をこれまでずっと研究してきて、クリズムを使うことがこれだけ有用なのであるっていうような
プロポーザルと呼ばれる提案書っていうのを世界中の人たちがガーって出すんですよ。 で、ガーって出して
それらが精査されて審査されて、で決まったゲストオブザベーションの提案書たちがどんどん実行されていって、世界中の研究者たちが欲しいデータがどんどん揃っていって、
そのデータが論文になっていく。っていうのがその後半の26ヶ月っていうところですね。 っていうところで、おおむねこれで
3年か。だから初期段階が3ヶ月、初期構成期間が7ヶ月、ゲストオブザベーションが26ヶ月の計36ヶ月か。
っていうようなところになってるのかな。はい、ちゃんと36ヶ月でしたね。すいません。っていうところがあって、
まあやっていくと。で、このゲストオブザベーションの期間は 何が重要かっていうと、これ内部のチームの人たちが観測提案を精査したりするんですよ。
で、これ精査するってことは何を目的に精査するか。 まずはちゃんと科学的な成果が出る提案なのか。
クリズムでなければダメなのか。そして多分ここで重要なのは クリズムにとって有用な結果を出してくれるかつ
ものすごいスピードで論文が出るかどうかっていうような 実現性と研究者の遂行能力っていうところも試されるんじゃないかなと思われています。
で、ここの3つ目は僕の想像ですね。 で、なんでかっていうと
クリズムは3年っていう運用期間が決められています。 この期間は言ってしまえばすでにちゃんと予算も取れていて、日本の国としてもちゃんと支援して
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いきますよっていうところが決まっているものです。 それ以降は延長観測って呼ばれるようなもので人工衛星が元気であり、そしてちゃんと成果を
残してくれる装置なのであれば 政府のお金としても予算ちゃんと入れて
運用していきましょうっていうのが審査されるんですよね。 これがまあ1年っていう期間だったり3年っていう期間だったり
まあ物によっていろいろ違ったりするんですけど、そういう延長の審査があるんですよ。 3年後に。
そうするとまあ政府としてもこれ打ち上げるのほんと何百億ってかかる衛星なわけですから、 3年ではい終わりってよりは6年打ち上げれた方がコスパとしてはめちゃめちゃいいじゃないですか。
もう1回300億の衛星打ち上げるっていうことよりは全然いいのはもう明らかにわかりますよね。
ってなってるんだけど、さすがに 何の成果も残さない衛星を宇宙空間に置いておく運用のお金なんか出せないんですよ。
ってなってるからちゃんと審査っていうのが設けられていて、 僕も実際にX線観測装置のマキシって呼ばれるもの
国際宇宙ステーションに搭載されていてっていうのに7年ぐらい ずっと関わらせてもらっていて
で、それの運用チームとかにいたからこそ アメリカが別で打ち上げて衛星と相性良くて
NASAで研究させてもらうっていうことになってたんですけど、 その中でもちゃんと定期的に政府に対してこれだけ有用だから延長させてくれ
延長させてくれっていうのが定期的にあるんですよね。 だから結構大変なんですよ。
だからこそこのクリズムっていうのも初期のそういう審査をクリアするために ちゃんとフィージビリティの高い実現性の高い衛星たちの衛星の観測に
対する提案っていうのをしっかりと 確保していくっていうところを行っていくんじゃないかなっていうところが
注目されるポイントかなと思いますね。 で、そういった状況がありつつとにかくまだあと3ヶ月
2ヶ月半ぐらいっていうのは初期段階イニシャルフェーズって呼ばれるもので ここから何が行われるのか
初期機能確認運用期間と呼ばれるものがありまして これは衛星全体だったりとかミッションの機器ですね
それこそリゾルだったり エクスレイミラーのちゃんとずれてないかとかっていうののチェックだったり
っていうところが観測装置のチェックを行われて 全機能がちゃんと機能するのかどうかっていうようなところを
確認するっていう3ヶ月に入っていきます なのでここでちゃんとプレスリリースとして出てきてほしいのは
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ちゃんと どの装置も綺麗に使えますよ
打ち上げの振動とかで何か壊れちゃってませんよっていうようなところを まあちゃんとチェックしてくれるような
そんなタイミングをやってくるんじゃないかなと思いますね でちなみになんですけどこのクリズムっていうのは
2016年に打ち上げられたひとみの後継プロジェクトとして位置づけられています ひとみも実はこの初期機能確認フェーズっていうところで
通信異常っていうのを引き起こしたんですよね 2月の17日に打ち上げ2016
2016年の2月 打ち上げ2015か
2016年の2月に打ち上げてだったと思いますね で3月の26日に異常が発見されたというようなところでこの間1ヶ月なわけですよ
でその1ヶ月の間に観測した結果っていうところが まあ今回のクリズムにつながっている
あのポッドキャストでもエピソードで紹介した あの
ひとみが残した研究成果っていうところですね これのおかげで今の
研究があるというようなところになっているので まずはこれを超えてほしいというようなところが今回の注目のポイント
注目というか難なく超えてほしいんですけど初期機能運用フェーズがあって 構成フェーズを経てしっかりと試験期間をクリアしていく姿っていうところをね
宇宙話でもちゃんと捉えていきたいかなというふうに思っておりますので まあそういうクリズムの話好きだなっていう人いたらぜひあのずっと
ポッドキャスト貼っておいてくれれば僕もしっかりとそこらへんお話ししていきますし この宇宙話せっかく人気になったんだから僕が関わっていたこのX線天文学っていう
ところにどんどん貢献していこうと思っておりますので みんなが再生してくれることそして興味持ってくれることがクリズムの応援にも
なるし クリズムが知ってもらうきっかけにもなると思うのでぜひ皆さんよろしくお願い致します
ということで今回の本題は以上というところで 今引き続きAmazon Musicで科学系ポッドキャストのスタンプラリー実施してます
詳しくはAmazon Musicのアプリ開いていただいてポッドキャストのタブ開くとですね なんとどどんと科学系ポッドキャストのバナー出てるのでそちらから8エピソード
対象番組8エピソード聞くだけで なんとAmazonポイント300ポイントもらえるキャンペーンやってます
そちらぜひですね新しい番組聞くもよし 今回話したクリズムの
過去の特集全部聞いてみるもよしというようなところで楽しんでいただけたら嬉しいです そして週明け9月の19日火曜日にポッドキャストで僕実は転職めっちゃ成功
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したんですよねめっちゃっていうのが変だけど ポッドキャストで転職うまくいったというようなところもあって
その転職を紹介してくれた人からちょっとセミナーをやってほしいなっていうところを言われたので まあ宇宙の研究をやってたところから今データサイエンスデータ分析の仕事して
ポッドキャストやってっていうとこまでどういう変遷があったのか っていうところお話ししていこうと思っておりますのでこちらもぜひですね
あの全部無料になっていてオンラインで受講できるものになっているので 概要欄からチェックしてみてください
今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー フォローボタンの近くにある星マークこちらからレビューいただけたら嬉しいです
番組の感想や宇宙に関する質問についてはツイッターのハッシュタグ宇宙話 またはスポティファイのQ&Aコーナーだったり概要欄のお便りフォームから
じゃんじゃんお寄せください それではまた明日お会いしましょうさようなら
19:06

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