日本が世界を再び牽引する時代がくる!X線天文衛星XRISMがこれからどんな宇宙の謎を解明していくのかを解説します!X線天文学のおかげで宇宙ばなしはあるし、僕はNASAにいけたし、今こそ恩返し!
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ソース
Credit :NASA/JAXA
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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。今回は2023年8月28日に打ち上げを予定している、
日本が世界一に帰り咲くX線天文衛星【XRISM】に関するお話をしていきたいと思います。
昨日からのシリーズものになっていて、今回は、XRISMがこれから解き明かそうとしている科学的な謎とは、そんなところを深掘りしてお話ししております。
これからどんな世界的な発見があるのか、そういったところにワクワクしながら、XRISMが狙っている科学的な謎とは一体何かをお話ししていこうと思っておりますので、
ぜひ最後までお付き合いください。
2023年8月27日、始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1053話目を迎えております。 基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
前回からシリーズもの始まりましたね。宇宙話あんまりシリーズでやってないんですけど、ちゃんとどのエピソード聞いても単発で楽しんでいただけるようには作っていくんですが、
1052話の日本が世界一を奪還するX線天文衛星クリズムが打ち上がる。こちらからね、まあ聞いてもらったりすると、いろいろ背景とかが知れて面白いんじゃないかなと思ってます。
でまぁそれの前とかは、ブラックホールの話もしてるし、火星の話もしてるし、月着陸の話もしてるしっていうような感じでね、いろいろ話してますんで、ぜひそちらもよろしくお願いいたします。
はい、ということで、じゃあ早速もう本題に行こうかなと思います。 昨日のエピソードが新しく耳に残ってるうちにいろいろ聞いてもらえたらいいかなと思っていて、
今回紹介するのは2023年8月28日に打ち上げを予定しているクリズムと呼ばれるX線天文衛星。
こちらのどんなミッションを想定しているか、そんなお話をね、していきたいなというふうに思っております。
X線天文衛星クリズム、昨日いろんな歴史について話しましたが、簡単に言うと宇宙から飛んでくるX線を観測する、そんな観測装置になってます。
宇宙から飛んでくるX線って何なのか。 宇宙には実はたくさんのものがある中でも、
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今僕たちが見つけれているものの中で、だいたい80%ぐらいのものっていうのはX線で見ることができる。
むしろそれらをたくさん見るにはX線を使わないといけないっていうぐらい、もう宇宙といえばX線というようなぐらいですね。
身近なもので言うとレントゲンだったり、健康診断の時の胸部X線みたいなあれです。
浴びたらやばいやつですね。そういったのが宇宙から実はたくさん飛んできていると。で、X線を放射するものっていうのはだいたい1000万度とか
1億度とかっていうようなぐらいの高温になっていたりとか、あともう一個出るのは
X線がね、高速に近い状態で運動しているものから出るんですよ。
つまりこれX線天文学ってブラックホールを解明しまくっている分野としても実は有名だったりするんですけど、
X線はそのブラックホールに吸い込まれていく物質たちっていうのを効率的に捉えることができる、そんな光でもあるんですよね。
まあだから僕たちがなんか目で見える光で星空を見上げるのと同じ感じで、僕たちの目には見えないけど、
逆に言うと僕たちの目で見えるものはそいつらにも見えないんだけど、X線だけだったら見えるよ、みたいな目をつけてあげて人工衛星で飛ばしてあげて、
望遠鏡とかそういうなんか光を集める装置もつけてやっていこうっていうのがX線天文学って呼ばれるものですね。
で、そんなX線天文学、これ日本が深い歴史を持っていて、正直言うと最近は勢いが弱まっているっていう状況だとは思うんですけど、
ほんと一時期は世界を牽引するX線天文学といえば日本って言われるぐらい、本当に世界中の天文学の中でもX線天文学は日本がリードしていたというふうに言えるぐらいの分野だったんですよ。
で、それの今まさに打ち上がろうとしているものは、今、そして歴史上最も精度の高くX線を観測することができる、そんな人工衛星になってます。
だからこの8月の28日に打ち上げられる人工衛星がうまくいくと、これは日本のX線天文学っていうところのプレゼンスが上がって、
世界一にかえりざいていくというところが本当に期待されている分野なんですね。
で、それの背景とかをいろいろ昨日話したんで、そちら聞いていただくとして、クリズムが一体どんなミッションを進めようとしているのかっていうところのお話、
今回はしていこうかなというふうに思っています。 クリズム、まあいろんなことをしようとしています。いろんな天体観測しようとしています。
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で、ただまあこれどんな天体を観測するのかっていうの全ては明らかにはなっていないので、研究成果を待っていくっていうことにするとして、
まるっと、まるっと見た時に一体どんな科学課題を解決しようとしているのか、そんなところをちょっとねお話ししていこうかと思っております。
でですね、大きく分けて、クリズムが解明しようとしている科学的な謎、 科学で解明しようとしている謎は大きく3つあります。
3つ。 一つは、銀河、そして銀河が固まっている銀河団の設計図を作る。
もう一つは、宇宙の科学的な構造を理解する宇宙のレシピを作る。 そしてもう一つは、時空の果てを見ると。
キザな名前が並んでますね。これ今ホームページの文言をそのまま読んだんですよ。 やっぱ科学っていうのは、そういったロマンとかもね、
溢れてないと、みんなに知ってもらって、みんなで知識を共有していく分野なので、 どうしても重要な部分になってくると。
というところで、まあじゃあどんなところから話していこうかなと思うんですけど、 一番キャッチーなのは、やっぱ宇宙のレシピを作るっていうところかな。
宇宙のレシピを作る、解明するっていう感じですね。 これが解明できれば、宇宙の研究ってすべて通ずるところっていうのは、特に天文学は
僕たちが どこから来て、今どういう状況で、どこへ向かっているのか
っていうところを解き明かすのが 天文学の
持っている大きな意義なんですよね。 どこから来て、どこへ行くのか。これが一番長い歴史、
壮大なものに広げたのが、宇宙の研究っていうところです。 宇宙自体の歴史が140億光年、150億光年っていうのがある中で、
じゃあそこから僕たちは今、 宇宙の中で生を授かっているわけなんですけど、どうやって僕たちの体を作るものができて、
この生命が誕生しているのかっていう、これまでの宇宙の歴史。 そしてじゃあ
そういう生命体は他にいてとか、この僕たちを作っている体の成分たちが 宇宙空間の歴史の中でどう変わっていって、人類は滅亡するのかもしれないし、
生き残っていくかもしれないし、宇宙の状況っていうのも大きく変わっていくかもしれないし、 そういったところを
明らかにしていくっていうところで、クリズムの研究内容にはそのレシピ、 宇宙のレシピを解き明かしていくっていうところが入っている。そんなイメージですね。
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ここをもっと具体的に言うと、宇宙の元素はどうやって作られてきたのか っていうところを解明したいっていうモチベーションがあります。
銀河とか銀河が集まっている場所っていうのには 高温のX線を放つプラズマと呼ばれるガスみたいなものがあって、
宇宙の歴史の規模での元素がそこでどうやって作られているか、 そしてどうやって集まってきたのかっていう歴史がその中には刻まれてます。
本当は、この宇宙っていうのが出来上がった時、 ビッグバンによって宇宙が最初に作られた時っていうのは、ほとんどが水素、そしてヘリウム。
あの元素記号の中で言うと、水平リーベーみたいないうあれですね。 脱水素、ヘリウム。
そして水平リーベーだから、まさにちっちゃいところからちょっとずつ 最初のビッグバンで作られたから、リチウムとかベリリウムって呼ばれるような元素が作られて、
それがビッグバンによって作られたんですね。 ここも結構びっくりする人多いんじゃないかなと思うんですよ。
あの、中学校とかの時に、その周期表、水平リーベー、僕の船みたいな、 あれを覚えさせられたの、マジ無駄だと思いませんでした?
思いますよね。無駄じゃんって。 何覚えさせられてるのかわかんないみたいな。
けどあれって、実はその元素の重さ順に書かれていて、 それをちっちゃい順から読んでるんだけど、最初の方に読み上げてるのは、
言ってしまえば、宇宙の歴史の中での最初の方にできたもの。 水素、ヘリウム、水平、リーベー、リチウム、ベリリウム、みたいなね。
そういったところを読み上げてたんですよ。 だから僕たちあれって、
宇宙の中でできてきた物質の歴史を読み上げてるみたいな感じに捉えた方が実は良かったんですよ。 ここを
くっつけて語ってくれる先生がいたら、 僕ももうちょっと科学
好きだったかな。化け学の方ですね。 なんかこないだYouTube、なんかなんだっけな、VTuberかなんかの話で
科学を化け学って言ったら 炎上したみたいな。わけわかんないですよね。
多分ね、バカなのかなと思って。何炎上、なんでそんなんで炎上するんだろうみたいな。 ね。でもまあなんか
まあそういうのは置いておいて、僕めっちゃ苦手だったんですよ、科学。 科学すごい苦手で、正直大学入るまでも全然好きじゃなくて、
大学の授業とかでも科学本当に、俺このままこれのせいで留年するんじゃないかなって思うぐらい科学わかんなくて。
っていう感じだったんですけど、宇宙の研究し始めたら すごい面白くなってきて。
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で、なんでかっていうと、今話したような感じですね。 ビッグバンによって水素とかまずそういうのができて、でその水素のガスとか
宇宙空間にあるそういうなんかそういうのを含んだ塵とかガスとか、そういったのが一箇所に集まって、で星ができて、で
星の中では核融合、水素の核融合、それこそ太陽の中でもそうですね。 水素と水素を足し合わせていくときのエネルギーを数えてる
みたいな。で、その数えてるエネルギーっていうのが 太陽の輝きにも変換されてるし、1たす1は2、2たす2は4
みたいな感じで、酸素だったり炭素だったり 窒素だったり、
軽素だったり、っていうような元素をどんどん作っていく。 ただの星の中でですよ。で、その星の中で作っていって、その星の中で作られた物質
っていうのが最後、例えば星が死ぬときに爆発する。 その爆発によって宇宙全体に撒き散らされて、でその撒き散らされたものっていうのが
僕たちの体の中に入ってるから、体を構成しているのは炭素だったりするとか、そういった流れで考えると
科学、化学っていうのは面白いもんですよね。 で、僕はなんかそこの流れを知ってから、科学って面白いなって思い始めて、研究の中でもそのあたりの理解するのがちょっと面白くなってきたっていうような、実はそういう気持ちも全然ありました。
で、まあそういうことだから、宇宙の研究をするっていうのは、宇宙の歴史を探ることであって、僕たちがどうやってきたのかを探ることである。
そしてそれをもっと細かく分解すると、どういう元素がどこにどれぐらいあって、逆に今はこんなに少ない、こんなに多いんだ、みたいなことを明らかにするっていうのが、宇宙全体を理解して、宇宙のレシピを解き明かすっていうような、そういったところに繋がってくる研究なんですよね。
で、X線、このクリズムっていうのは、昨日話したんですけど、クリズム、略称で、X-ray imaging and spectroscopy mission。
スペクトロスコピーっていうのが、文句を言ってしまえば、僕たちがイメージできるのだと虹ですね。
X線を虹色に分けて、赤が強いから、何だろうな、これちゃんと言いたいんだけど、忘れちゃった。赤が強いから、例えば鉄がいっぱいある、みたいな。これ超適当に言ってますよ。だから違うじゃんって言わないでほしいんですけど、赤が強いから鉄がたくさんある。
青が強いから酸素たくさんある、みたいな、そういった光を分けることで、宇宙空間にある元素を解き明かすことができるんですよ。
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っていうところで、このクリズム、打ち上げ予定のX線天文衛星クリズムっていうのは、宇宙のレシピ、科学的な進化っていうところを解き明かしていって、
今、宇宙がどうなっているのかっていうのを分析しようとしている、っていうような大きい謎を解き明かす予定なんですね。
やばい。謎が3つあるって言って、解明しようとしているのが、今1個で終わっちゃった。やばいですね。
で、しかも今放送時間が15分を超えているというところになっているので、3つの謎、クリズムが解き明かそうとしている3つの謎の1つ目、宇宙のレシピっていうところで、今回のエピソードは終わりにしていきたいと思います。
本当は3つ話すつもりだったんですよ、本当に。なので、残りの2つの謎ですね。
銀河団の設計図、宇宙の中の力の進化っていうところの話と、あとは時空の果て、面白い名前ですね。ブラックホールだったりっていうところの縁の話をいろいろしていこうかなと思っておりますので、明日もぜひ楽しみにしておいてください。よろしくお願いいたします。
でですね、今回のこういうクリズムとかのシリーズものの話したりとか、普段の収録とか、実は今もそうなんですけど、Twitterのスペースっていう音声ライブ配信機能があるんですけど、そちらで配信しております。
今もなのでね、たくさんのリスナーの方に聞いていただきながら収録をしていて、これがいかにそのまま編集なしで届けられているのかっていうところを生で楽しんでいただける、そんなたてつけになっておりますので、ぜひですね、Twitterの方もチェックしていただいて、Twitterで収録しているところを見かけた方はぜひ遊びに来てくれたら嬉しいです。
そこで一緒にね、しゃべったりコメントのやり取りしたりしながら、宇宙をより楽しんでいければと思っております。
そんな感じで、今回は8月27日にこの放送しているので、最速だと28日に打ち上がっているかもしれません。
そして、今収録している時点ではわからないですが、大西宇宙飛行士も宇宙に飛び立っているかもしれません。
そして、こういう打ち上げの時に往々にしてあるのは、何かというと、もうこれ、延期ですね。延期あり得ます。
延期したら、僕はもうどこまででも追ってって、打ち上げが成功するまで、ずっとX線天文学の話をしてもいいかなと思うぐらい、
僕の今のキャリアを作ってくれたのも、宇宙話の土台を作ってくれたのも、僕がNASAに行くきっかけをくれたのも、X線天文学なので、
そこで日本が今、まさに世界一になろうとしているっていうところを、この今ポッドキャストで得た影響力みたいなのをね、
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還元しないわけにはいかないというところで、永遠にX線天文学の話しまくっていこうかと思っております。
僕の忙しさのせいで、ちょっとね、X線天文の研究者の人呼びたいんですけど、ちょっと打ち上げ回りでは難しいかもしれないですけどね。
これ、みんなからの反響とかがあったら、どんどんX線天文学の研究者呼んでいきたいと思います。
NASA一緒に行ってくれた明治大学の佐藤さんとか、もうNASAで研究されている方とかね、いろいろ出てください。
いいよ、タイミング合えば、みたいな言ってくれるんで、もう先に今言っときます。よろしくお願いします。
そうですね、僕理研にいた時も、研究室にいたのみんなX線天文の人だったし、研究室にもいるし、たくさんいると思います。
なので、みんなもし聞いてたら是非ね、弱さの人とかもこの人を出したいなって言ったら、いくらでも出れますので、はい、紹介してください。よろしくお願いいたします。
ということで、今回の放送は以上にしていきたいと思います。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォロー、フォローボタンの近くにある星マーク、こちらからレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、Twitterのハッシュタグ宇宙話、またはSpotifyのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。がんばれクリズム。
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