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2023-09-01 20:40

1058. 宇宙ばなし3周年!XRISMに繋がった重要な科学成果とは?【H2Aロケット】

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております。宇宙ばなし。 今回は打ち上げを目前に控えたX線天文衛星クリズム。
このクリズムが打ち上がることになったきっかけである、前世代のX線ミッション。 アストロエイチ、ひとみが残したクリズムに繋がる科学成果に関するお話ししていきたいと思います。
そして宇宙ばなし、なんと今日で3周年を迎えました。 4周年、5周年、10周年に向けて、これからもガンガン更新していこうと思っておりますので、
今回はお祝いの気持ちも込めて、ぜひ最後まで聴いていただけたら嬉しいです。
3.2.1
2023年9月1日。
始まりました。「鎖城量の宇宙ばなし」 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で白手法を取得した専門家の涼が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております
本日でエピソードが1058話目を迎えるというところになっております
基本的には1話完結で どのエピソードから聞いていただいても楽しめるようになっておりますので
ぜひですね いろんなエピソード なんかキーワードとか入れて聞いていただけたら嬉しいなと思っております
で 今はですね
クリズムと呼ばれる 今度 日本が打ち上げる月面着陸船と一緒に打ち上がるX線天文衛星
こちらの特集してます クリズム なぜかっていうと僕がその分野でずっと研究をしていたから
っていうところが理由としては大きくて 宇宙話 おかげさまで人気になってきたので
この影響力はもうね その分野に恩返ししていかなきゃいけないというようなところを思って
特集させていただいております なのでね X線天文学っていうところを
この宇宙話を聞いてくれているみんなは もう誰よりも理解できるというところまで
行きたいなと思っておりますので ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです
概要欄にSpotifyのプレイリストとかを作ってあるので そのプレイリストから聞いていただいたりするのがいいんじゃないかなと思っていたりもします
でですね じゃあ今日はどんな話をするのかっていうと 前回までは
X線天文学っていうところの約50年の歴史っていうところを振り返って 今 クリズムにどういう繋がりが
きているのかっていうような話させていただきました っていうところで じゃあそのクリズムが今回打ち上がるにあたって
2016年に 2017年かなに残されたもう
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今これがなかったらクリズムは打ち上がってなかった そんな研究を紹介していきたいと思います
いやーこれ楽しみですね 1回ポッドキャストで紹介したような気もするけど
クリズムのこの流れで紹介するのがみんな一番楽しんでもらえるんじゃないかなぁと思っていたりするんですね
と本題に入る前にですね 一応このポッドキャスト
本日で3周年を迎えさせていただいております 嬉しいですね
っていうのもまあ収録の直前に気づいたんですけど 3年かもしれないみたいな
なんかあんまり難しいんですよね 一応ポッドキャストの番組初投稿したのは3年前の9月1日
ものすごい なんか恥ずかしい音源が流れてるんですけど
まあそれが1話だったっていうところから でも今みたいに毎日配信っていうところもできずに
2,3週間空いてとかちょっとサボったりもしていた部分もあるんで 毎日更新が始まったのは実は10月とかなんですよね
けどまあ番組に 声を吹き込んだそして公開したっていうタイミングは
9月1日っていうところだったので なんか覚えてますね当時
9月1日 9月からちょっとやってみるかっていう風になって始めたような記憶があるので
まあそういう9月 っていうなんか節目でねいろいろ始めたっていうところもありますね
なのでちょっと思い出あるな今回のエピソードとかは思いながら その当時はまだ拍手号も取れていなくてアメリカなさから帰ってきて
1年経ったかな 1年とかそのぐらいのタイミングだったんですよね
思うところも結構いろいろあって始めたっていうところがあったんですけど まさか3年も続けられると思ってませんでした
これはね本当に初期の頃からみんなに聞いてもらってたおかげだし 最近聞き始めたよっていう人にもね
なんかあれなんですよ 全部最初から聞き直してくれたっていう人がいて
ツイッターに半端なく嬉しくて だって1050話ですよ
ねどんだけ時間かかるんだと思いながら聞いてもらえたのは本当嬉しかったので まあこうやって続けていくのにも意味があるんだなぁと思っています
なのでぜひ皆さんも 過去のエピソードとかも聞いていただきつつ
まあ最新のエピソードを楽しんでもらうのが個人的にはやっぱりいいんじゃないかなと思っていたり するのでぜひそちらも応援よろしくお願い致します
ということで3年を迎えましたけど ここからまた頑張っていきたいと思っておりますのでよろしくお願いします
じゃあ本題いきましょう ポッドキャストはね本題に入るまでにたくさん喋ると離脱をするっていう
暗黙のルールというか傾向っていうのがあるんですけど まあそんなの知らないですね
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データに厳しい僕ですがまあ3年っていうところは気持ちが溢れてくるんでそういうタイミング だったらもう
いなくなってしまった人は仕方ないというところを思いながら喋っております ということでじゃあ早速本題いきたいと思います今日の本題は
今 打ち上げを予定しているクリズムこのクリズムの打ち上げに向けて
前回打ち上がった瞳これが残した観測成果 一体どんなものがあったのかこちら紹介していきたいと思います
前回のエピソードで太陽フレアの話聞きたい人をこっち聞きたい人っていうので結構こっち の意見もいただいてたりするのでちょっとこっちからお話ししていこうかなと思いますね
前回まででクリズムが打ち上がるまでの50年間 x 線天文学どんな歴史をたどってきたのか説明させていただきました
そしてですね クリズムっていうのは実は2016年に打ち上がった
アストロ h またの名を瞳と呼ばれる人工衛星ですねこちらが こちらがえっと2016年に打ち上がったんですが1ヶ月でその
生涯を終えるというようなところになってしまった まあ機械の異常でねそれがうまく作動しなかったっていうところがあったので
まあそれの後継プロジェクトとして打ち上がっているのがこのクリズムなんですね でこのクリズムがだって1回失敗しちゃってまたほぼ同じようなものを作るっていうところが
どれだけの意味があるのかっていう話にもなってくるじゃないですか でこれは瞳がわずか1ヶ月だったにもかかわらず
それの間に観測してくれた成果っていうのが本当に素晴らしくて お金がかかってでももう1回打ち上げる価値があるというふうに認められた
そういうものだったからこそなんですね つまり瞳が当時残した研究っていうのをピックアップしていくことで
クリズムが一体どんな科学成果を残してくれ得るのかっていうようなところに迫っていける そんな研究だと思っています
なので今回はそちらを紹介していこうというような形になっていて でですね
クリズムが残してくれたすいません瞳ですね アストロエイチの瞳が残してくれた成果っていうのはこれ
クリズムが目指している科学成果の中で言うと 3つ科学成果求めていくって言ったうちの一つ
宇宙のレシピ 科学的な進化の構造を探っていくっていうところのお話でした ここに繋がるところっていうのがまさに瞳が残した成果として挙げられてるんですね
具体的には銀河団と呼ばれる銀河がたくさん集まった領域を見た そんな研究です
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銀河団そもそも銀河っていうのは中心に巨大なブラックホールを持っていて そこの重力に引っ張られて星が数百億とか数千億個とかっていうようなぐらい
集まったものを銀河という でそれらがさらにもう本当何百万とかっていうようなレベルで固まった
億とかのレベルで固まったものを銀河団というふうに呼んだりするんですね でこの中には
数千万度っていうの温度を持つ高温のガスだったりとか 数百以上の銀河っていうのが重力によって束縛されています
すいませんさっきのだから億っていうのがちょっと違いますね 銀河団の中には複数の銀河がこう
埋め込まれているというような状態 で銀河団の高温のガスっていうのは
前のエピソードで言うと2つ前?3つ前?ぐらい?3つ前かっていうところで 宇宙のレシピを作れっていうところでもお話ししたんですけど
これは宇宙の誕生から現在までに 太陽みたいに自ら光ってる星構成だったり
あと星が死ぬ時に起こす大爆発である超新星爆発 っていうところ
で作られた元素とかっていうのを溜め込みまくってるんですよね
だって銀河団は銀河っていうのを持っていて その銀河の中では星たちがたくさん
生まれては死んで進化していき っていうので今までの宇宙の歴史っていうところを
含んでいるのが実はこの銀河団と呼ばれるものの特徴なんですよね なので銀河団の高温のガスっていうところを
化学素性を調べると現在の宇宙の今まで成長してきたものすべてが蓄えられているから
現在の宇宙の平均的な化学的な性質がわかる というところで銀河団というのは注目されています
で超新星爆発が発生するってなった時にはその爆発の勢いで星の中で作られた ものだったり爆発の勢いだったりで鉄に近い元素
クロムだったりマンガンだったりもちろん鉄もそうだしニッケルもそうだしっていう ようなものが発生する作られるっていうふうにされていました
ただこれまでの観測器の性能ではその鉄っぽい元素たちっていうところをしっかりと 見分けることっていうのはできなかったんですね
なので鉄がどれぐらい含まれているかみたいな話だったり 鉄と一緒に作られたニッケルとかそういったところがどれぐらい含まれているか
っていうのがわかんなかったんですよ ねニッケルとかだって鉄だったかだって僕たちの生活の周りにはたくさんあるじゃない
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ですか そういったところがどうやって作られたのかみたいな宇宙の歴史っていうところがまあ明らかに
仕切れていなかった なぜかというと
観測器の能力の限界があったからというところですね でそこで登場したのがアストロエイチ
ヒトミって呼ばれる人工衛星でこのアストロエイチとかヒトミって呼ばれる人工衛星が持っている 観測器
ですねこの観測器っていうのは今までの10倍以上の感度を持つ検出器であったという ふうに言われています
10倍以上つまり今まで見えなかったものっていうのが10倍綺麗に見える もうちょい具体的に言うとなんかこう今まで写真とかだと1ピクセルだったものが一気に
10ピクセルに広がるつまり10倍細かく見えるみたいな感じだし 虹の色例えば人間が今虹見たら
なんとなくグラデーションあるけどやっぱ7色じゃないですか 海外の人だともしかしたら4色とか言うかもしれないけど
まあ7色ですよね一般的には その7色がさらに細かく分かれて薄い青とか
なんか黄緑とかなんかいろいろそういうのが混ざって結局70色に見えるみたいな でこの70色に見えるっていう性能を使うと何がわかるかっていうと
今までの観測器ではわからなかった 例えば鉄とニッケルの情報っていうのが横並びになっていて今までの観測器だとそれが
一つの信号 虹の中で言うともう全部赤色っていうふうに決まっちゃってたんだけど
濃い赤と薄い赤っていうところが10倍の性能になって分けれるようになったら 鉄がこれぐらいあってニッケルがこれぐらいあってみたいなところを測定できる
ようになったっていうようなところで銀河団を観測していこうっていうのがアストラHで実施されて
ここでなんと銀河団の中心の高温のガスに含まれている 係素だったりイオウだったりアルゴンカルシウムクロムマンガン鉄
ニッケルっていうところの測定に成功して特にこの今まで不明だったと言われている 鉄の近くにあった光の種類っていうのを10倍の性能で見ることによって
宇宙のこれまでの歴史で一体どんな天体たちが作られてきたのかっていうところを 明らかにすることができました
でここで面白かったのがなんと この銀河団と呼ばれる宇宙のこれまでの140億年150億年というような
歴史の平均値の 科学的な元素の割合っていうのを示すであろうと言われているこの銀河団のこの
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元素たちの比率っていうのがなんと 太陽と同じだったっていうところがわかったんですよ
太陽と同じだった 宇宙の歴史すべての平均値を持っているものが
太陽僕たちを支えてくれている太陽と同じだった これは
太陽すごくないですか つまり太陽の元素素性つまりどういう物質が入っているかっていうところは
現在の宇宙で平均的な素性というふうに言われている つまり宇宙の平均値が
科学的な平均ですね これが太陽の中に詰まってるっていう研究結果がわかったんですよ
これ実は今まで分かっていなかったのかっていうと分かっていなくて むしろ太陽はそういった
今の今回出た研究結果と違って 他の
太陽っていうのは 銀河団に比べてちょっと低い元素量を持っていたりするっていうところが想定されてたんですね
つまり太陽と銀河団の性質は違うと思われていたんだけど ちゃんと直接的な観測でそこが一緒だと
つまり太陽は宇宙全体の進化の平均値を持っている 面白い天体であるっていうことがわかったんですね
この成果 科学的にインパクトのあるネイチャーと呼ばれる雑誌に掲載されて
だからひとみっていうのは アストロエッジひとみX線天文衛星っていうのはものすごく価値のあるものだったんじゃないか
っていうところがずっと残っていた だからこそこれのおかげっていうのも一部あって
同じ性能のものっていうのを開発して打ち上げることに成功したと 成功してないよ まだ打ち上げることが決まったというようなところになってます
こうやって一つ一つの成果っていうのは実はそんなに注目されなかったかもしれないんだけど ちゃんと初期1ヶ月の中でも最短で成果が出るような形っていうのが取られていたからこそ
こういった状態を作ることができたというようなところでかなり これかなり
重要な成果だったんですよね 論文として なのでそういった科学的な成果っていうところが残った
つまり今後もそういう成果を残してくれるだろうっていうところの期待値が込められて 今回クリズムは打ち上がっていく
そんな研究なんですよね ほんとひとみの1ヶ月間でこの結果があってよかったというふうに思えるそんな内容
なのでみんなは今日までの流れも含めでクリズムにちょっとだけ興味持ってくれたと思います その中で
後継期って言われているクリズムはひとみアストロHから何を受け継いだのか どんな成果があったから今回のミッションが現実になったのか
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っていうところは頭の片隅に入れておいていただけたら嬉しいなというふうに思って おります
ということで今回はクリズムが打ち上がることが現実になった そのおかげになってそれを導いたのは
前のプロジェクトであったアストロH ひとみが1ヶ月の間で残した科学的な成果 太陽が宇宙の平均的な
科学素性っていうのを持っているっていうような不思議な結果をもたらしてくれた ところが今回の重要なポイントだったのでぜひ覚えておいてください
ということで今回の本題は以上にしていきたいとおもいます 明日はですねまあクリズム特集まだまだやっていこうかなっていう
まあでもなんかクリズムの話ばっかりしててもアレだから クリズムできっと見られるであろう
光勢ですね 太陽みたいに自ら輝いている星
それを僕はX線を使って観測してたんですよ だからちょっとそのあたりの話
僕が今までどんな研究をしていてなぜX線で見る必要があったのかっていうところ そこら辺のことを諸々お話ししていこうと思っておりますので
ぜひですね皆さん楽しみにしておいていただけたら嬉しいです
で2日前ですね8月の30日水曜日に僕はもう一つやっている
ポッドキャスト隣のデータ分析屋さん 最新は公開されました
Twitter でどうやったらバズが起きるのかっていう公式が出した分析レポートですね
これを解説しながらデータ分析の面白さをお伝えしておりますのでそちらもぜひ楽しんでください
3年目を迎えましたがここからも3年を迎えて4年目に突入していくっていうところで これからも頑張っていこうと思っておりますのでぜひですね
応援よろしくお願い致します 今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー
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概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください 3周年おめでとうのコメントもじゃんじゃんお待ちしておりますよろしくお願い致します
それではまた明日お会いしましょうさようなら
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