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2020-12-19 12:04

71. 現代科学でも辿りつけない太陽が抱える未解明問題のハナシ

コンピューターや観測技術が発達してきて、未解明の問題が日々解決されてきています。

そんな中で、私たちの身近な太陽でもまだ解明されていない問題が。

その名も「コロナ加熱問題」。

焚き火で火から離れると熱を感じなくなるあれが、太陽では逆!?

真実は如何に!?


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始まりました、佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします、こちらのポッドキャスト。
本日は、ちょっと最新の論文というよりは、私たちのこの身近な太陽が抱えている未解明の問題、
これが太陽の表面が異常に熱くなっているという現象について、皆さんにお知らせできればいいかなと思っております。
というのも、私たちの生活を支えている太陽の活動なわけですね。
めちゃめちゃ近い距離にある星であることも変わりないので、天文学の研究の中でも結構、研究自体が進んでいる分野ではあります、太陽の研究。
なおかつ、日本というのは結構、太陽の研究についてはリードしてきた方なので、そこら辺についてもかなりスペシャリストみたいな方々が国立天文台にいたりするんですね。
ただ、それでもすごく基礎的な部分で未解明のところがあったりするので、今回はそちらをお届けできればいいかなと思っております。
ぜひ最後までお付き合いください。
ということで、毎日報告させていただいている活動報告になりますが、今日はちょっと研究疲れみたいなのが出てきたので、リフレッシュも兼ねてビジネス系の勉強を挟ませていただきました。
理系としていろいろ数字を扱って、なおかつ論文とかっていうのは、数字プラス論理性、数字っていうのを武器にして論理的に話を組み立てていくっていうところがメインの作業になるので、
そうなるとビジネスの中で数字ががっつり出てくる財務書評であったりとか会計みたいなところっていうところは、しっかりと数字を扱っている身としてはしっかりと見れるような人間になっておきたいなというところがあって、そういう勉強をさせていただいてます。
実際に博士課程を修了した後は、そういうところもちょっと自分でもチャレンジしていきたいなと思っているところではあるので、それの準備も兼ねてと。
これまで結構いろいろ勉強はしていたんですけど、この2ヶ月ぐらいはやっぱり博士論文に捧げていきたいと思っているところでちょっと控えていたんですが、やっぱり研究ばっかりやっていると脳みそが凝り固まるので、今日はちょっと息抜きという感じで勉強させてもらいました。
そんな感じですね。
あと一つ結構面白いなと思ったニュースがあって、先日ここでも取り上げさせていただいたハヤブサ2の話なんですけど、
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ハヤブサ2の帰還したカプセルがあるじゃないですか。
ハヤブサ2が小惑星リュウグーまで行って、表面の石を確保して帰ってきて、今後その物質がどういうものだったかというところの研究がどんどん進んでいくわけなんですが、
その帰ってきたサンプルの量が5.4g。
5.4gもリュウグーから持って帰ってこれたみたいなんですよ。
当初このハヤブサ2の設計時の目標サンプル収量、どれくらいサンプルを持って帰ってきたいと思っていたかというと、0.1gなんですね。
0.1g持って帰ってこようと思っていた中で、5.4g持って帰ってきてしまったと。
これは喜ばしいことではあると、研究で使えるサンプル数が増えるというのは非常に良いことだと思うんですが、
個人的に少し気になったのは、もともと0.1g取れればいいと思っていた中で、結果的に5.4gサンプルの中に入っていたカプセルの中に、
言ってしまえば目標値よりも54倍のサンプルを持って帰ってきているわけですよ。
これが衛星が帰ってくる軌道とかをいろいろ計算するときにどこまで影響するのかなと。
きっと設計の段階で帰ってくるときの燃料はだいたい重量これぐらいのものを運んでくるからというような想定の中で作られていると思うので、
そこの54倍を持ってきてしまったというところ、どれだけハヤブサの重さにマージンがついていたのかな、
どれぐらいまで取れるみたいなのがあったのかなというのが少し気になりました。
でも無事帰ってこれたというのと、大量のサンプルを確保できたというところは非常に喜ばしい出来事だと思うので、
今後このハヤブサ2関連のニュースがどんどん出てきたらこちらでも紹介していければなと思います。
楽しみですよね、結果が出てくるのは。太陽系の起源とか生命の起源というのが出てくる予定なので楽しみにしていきたいと思います。
ということで、では今回この太陽が抱えている2回目の物理的な問題というところをご紹介していきたいと思います。
皆さんコロナってご存知ですかね、コロナ。コロナウイルスではなくて、太陽にもコロナと呼ばれる光っている層があるんですね。
これどういうところかというと、一番よく見かけるのは回帰日食。月が太陽の光を隠す回帰日食ですね。
回帰日食の時に太陽の光がまったく隠れて黒い丸ができてその周りにもやもやとした光みたいなのが漏れ込んで見える時っていうのがあるのをなんとなくイメージつきますかね。
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ちょっと回帰日食で調べると出てくると思います。その部分をコロナって言うんですね。
コロナっていうのは太陽の中で言うと一番外側の部分になるんです。
今回その物理的な2回目問題があるっていうのは、そこのコロナと呼ばれる部分、太陽の一番外側の部分がめちゃめちゃ温度が高いんですね。
どれぐらいかっていうとコロナの温度は200万度です。
大体200万度ぐらい。数百万度っていう感じで捉えてくれればよくて、ただ皆さん、太陽の温度って聞くとだいたい5000度ぐらいっていうイメージだと思うんですよ。
5000度から6000度ぐらいっていうイメージだと思うんですね。
じゃあなんで温度の差があるのかっていうと、私たちの目で見えてる光っていうのはコロナと呼ばれるよりももっと内側の光が見えてるんですね。
そこが6000度だと。
どれぐらい内側かっていうと、回帰日食の時は綺麗にすっぽりと私たちがいつも見えてる光っていうのは覆われるんですね。
コロナがあるのはその高級と呼ばれる私たちが目で見える光の玉よりもさらに1万キロとか上空なんですよ。
ここで簡単に紹介したいのは、私たちが見えてる太陽の表面よりも外側に100倍とか1000倍とか厚い
1000倍くらい厚い光を発する領域が非常に太陽の中で謎になってます。
ここの謎になってる部分、いまいちピンとこない方いらっしゃると思うんですが、
例えば焚火とかを想像してみてください。
焚火って真ん中で火がぼうぼう立ってる状態で近くまで行くとめちゃめちゃ暑いじゃないですか。
その一方でその火からだんだん離れていけば行くほどその熱っていうのは伝わらなくなって温度が下がってるように感じますよね。
これは別に地球上に限ったことではなくて、宇宙の中でも同じようなことなんです。
つまりどこかに熱源があったらその熱から離れれば離れるほど温度が下がると。
これは太陽でも同じのはずで、中心で核融合が起きていてその熱が外側に向かって四方八方に広がっていくと。
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そうすると太陽から離れれば離れ、その核融合の中心から離れれば離れるだけ温度っていうのは下がっていく。
その下がりきったところの表面が私たちの目で見えている5500度ぐらいの太陽の表面なわけですよ。
ただその表面よりも外側に行くとなぜかさらにまた温度が1000倍ぐらい上がるという謎の現象が太陽で見つかっております。
これにはいろんな説があって今はまさに解明一歩手前ぐらいにはなってるんですが
一つは私たちが見えている5500度ぐらいの太陽の表面よりも太陽の表面で小さい爆発現象のフレアですね。
というのがどんどん爆発が私たちの目で見えないぐらい細かいのがたくさん起きて
そこの爆発で新しくエネルギーが発生して外側が熱せられているというような現象が一つ考えられている。
もう一つは小さいフレアがボコボコ起こるあたり、同じあたりで新しくフレアみたいにぐるぐるとこねくり回された状態から新しく波、衝撃波みたいなのが出てきて
その太陽の表面にできる波みたいなのが重ね合わさってさらに外側の表面を加熱するかもしれないといった感じで
この2つの説が有力になっています。
つまり太陽でどういうところが謎かっていうと焚火みたいに中心で火があってそこから離れれば離れるほど温度が下がるはずなのに
今回この太陽ではその下がりきったところからさらにまた熱くなる表面っていうのが現れるっていう
自然現象としては少し不思議なことが起きていると。
今後こういうところの数値的なシミュレーションとかっていうのは日本が新しくまた作り出したスーパーコンピューター不学とか
いったところで解明されていくんじゃないかと期待されている部分でございます。
といった感じで今日は太陽で見られている未解明の現象、コロナ加熱っていう部分を紹介させていただきました。
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ということで今日は以上になります。また明日お会いしましょう。さよなら。
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