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2021-01-11 11:49

94. 太陽の過去11年を振り返って気づいた異変のハナシ

太陽が持つ11年周期。今がその切り替わりの時期なのですが、

前回の11年で発生したフレア、何かおかしい。

爆発で飛ばされる物質が、いつもより全体的に遅い。なぜ。

宇宙規模で視野を広げて見つかった関係性が明らかに!?


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元論文

https://arxiv.org/abs/2007.08291


note記事

https://note.com/ryo_sasaki/n/ne2ab64e9e337?magazine_key=mf3c4bc47b5da


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00:04
始まりました、佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日、最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッドキャスト。
本日はですね、太陽の過去の11年間の活動を見て、振り返って分かったこと。
それに加えて、私たちの生活に被害を与えるコロナ質量放出という現象について、今回はお話ししていきたいと思います。
こちらのポッドキャストで何回か紹介させていただいている通り、太陽というのは11年間の活動の周期を持っているんですね。
今ちょうどそれの切り替わりの時期で、前回の11年の周期の間っていうのは実は結構いろんな変動があったりして、いろいろ注目を集めていたわけなんですよ。
その中で、その11年間を振り返った中でですね、太陽フレアが発生した時に放出する物質のお話、そんなところに注目した論文が出ていたので、
今回はそちらについて紹介していきたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。よろしくお願いいたします。
毎日恒例の活動報告になりますが、今日も相変わらずずっと白紙論文についての作業をしておりました。
明日ですね、明日の夕方審査みたいなのがあって、これが大学の選考の中での審査になるので、第1次みたいなものになります。
そこで発表をしなければいけなくなっているので、それについての資料を作っていたんですね。
こういう資料を作っていると、まず最初作り始めた時に一つ悩むところがあって、それが今までうまくいっていた定型文みたいなもの。
その定型文というか、前にどこかで発表した時に使った形がすごい評判が良かったから、それと同じ形でいこうかなって思う反面、
こういうところでまた新しい発表の方法っていうところを試してみて、周りからのフィードバックどう返ってくるのかなっていうのを試したいなっていう2つの気持ちが湧いてくるんですね。
大学院、特に白紙課程に入ってからは結構いろんなところで発表する機会が増えた中で、あえてあんまり同じような発表の形式を取らないようにしていたんですよ。
その理由は、大学院修士課程を終えたタイミングで、自分は大学院の総題といわれる、いわゆる主席卒業みたいなのをさせていただいて、
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それが論文の内容の評価と、あとは修士論文の発表内容っていうところの評価を軸に総題っていうのを決められるわけなんですけど、それで無事選んでいただいたんですね。
で、その時の論文の発表の仕方っていうところが割と評判が良くて、なのである意味1つ研究発表の正解を見つけたなという手応えのもと、修士課程を終えたんですよ。
で、大学院、この後期の博士課程に入ってからは、じゃあそれよりももっと良い発表の仕方とかってあるんじゃないのかなとか、あとはやっぱり英語の発表とかも増えてきたので、
ちょっと英語だと日本語で話すときとは若干リズムが違うようなものにもなったりするので、そういうところのバランスを見ながら研究の発表の仕方っていうのを意識していたんですね。
でもいろいろ試しては見たんですけど、やっぱり修士の時に作った資料の形っていうのが一番分かりやすいかなと思っていて、
なのでそういうところも考えると、博士課程の集大成は少しの経験をプラスはするけど、ベースとしては修士課程の発表の時の方が結構いいんじゃないかななんて思ったりしております。
なので割と個人的には早い段階で良いクオリティの発表の仕方を身に付けられてたんだなって3年経ってより実感しているっていう感じですね。
なのでそのテンプレートみたいなのがあるので、個人的には割と作りやすいかなと思いながらやっております。
荒方はできているような感じなので、明日1日かけてブラッシュアップしていければいいかなと思っているところでございます。
結構こういうプレゼンとかのやり方、あとは他でも理科学研究所の中での国際研究会みたいなので、物理学賞を受賞したときのこともあるので、
割と多分プレゼンの組み立て方が上手い方なのかなと思っておりますので、もし興味がある方いたらプレゼンのお話もできればいいかなって思ってます。
そんな感じでちょっと前置き長くなりましたが、今回は太陽の11年の活動性を振り返ったお話をしていきたいと思います。
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何度かお話ししている通り、太陽には11年間の周期っていうのがあるんですね。
これがもう1970年ぐらいから見つかっていって、さらにそれよりも前、観測技術が発達する前の情報に関しては
流氷というか氷河だったり地層とかの研究から、その11年の活動性っていうのは100年以上続いているということがわかっているんですね。
これがどういうのに関係するのかっていうと、一つは星の表面で起こる爆発現象、フレアと呼ばれる現象ですね。
太陽フレア、これ実はかなり危ない現象で、太陽フレアが発生すると、そこの発生したタイミングで吹き出される紛失物が地球方向に飛んできて、
その飛んできた紛失物が地球と相互作用することによって地球上の電子機器を破壊し得る現象というのを引き起こすんですね。
で、この11年の中で活動的な周期に差し掛かった時っていうのは、このフレアっていうのが大きいものが頻繁に起こりやすいっていうような状態に陥ると。
これだったら、静音なら静音の時でもかなりいいんじゃないか。
11年間でそういうのを繰り返していく中で、静かな時期もあっていいし、活動的な時期もあっていいといった感じですね。
今言ったみたいに、フレアが発生した時に紛失される質量、これのことをコロナ質量放出って言います。
聞き馴染みのない言葉だと思うんですけど、コロナ質量放出といってフレアが発生して質量が放出されるっていうのがそのまま言葉になっている状態なんですが、
過去の前回の活動周期、11年間の中でのコロナ質量放出の放出スピードを見てあげると、過去に比べて紛失スピードが遅いことがわかったんですね。
なおかつその紛失物が広く広がるっていうような傾向があるのが、今回の研究で明らかになりました。
これ面白いですね。1個2個そういう遅いのが見つかったとかではなくて、この11年間、前回の活動周期の中で、実はずっと放出される物質のスピードが遅くなっているってことがわかったんですね。
ここで研究の中では注目する方法としては、何で遅くなったのか、それに関連する現象っていうのは何かわかっているのかっていうところがみそになってくると。
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今回の研究の中で、そのコロナ質量放出のスピードが遅い原因として挙げられたのが、太陽圏と呼ばれる太陽の周りに作られているバリアみたいなものの強度が原因なんじゃないかと言われております。
太陽圏、これまたちょっとなじみのない言葉が出てきてしまったんですが、太陽圏っていうのは太陽系を覆っているように作られている大きな磁力線の構造のことを言います。
なので私たちの太陽系っていうのは、大きい磁力線によってバリアが張られて外の宇宙から守られている状態になっています。
この太陽圏の強度がなぜかここの11年間弱くなっていたっていう研究が報告されているんですね。
なので外側から抑えられていた磁力での力っていうのが弱くなっていたことっていうのが過去11年間の質量放出の速度だったり、それの拡散のスピード、拡散の広さが広がってしまうっていう構造を作ってるんじゃないかというのが今回のお話のオチみたいな感じになりますね。
なので太陽の表面でボコボコ起こるような現象っていうのが実はすごい引き目で見たときに私たちが住んでいるこの太陽系を外の宇宙から宇宙からのいろんな物質から守っている磁力線の構造、そんなところまで作家の原因が広い構造で起きてるんじゃないかなんていう話にもつながっております。
そんな感じで小さいところ見てるだけじゃなくて引きで見ると新しい事実関連性がわかるっていう宇宙規模の面白いお話でした。
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今日は久しぶりに1ヶ月ぶりぐらいにノートも更新したのでそちらを覗いていただけると嬉しいです。
概要欄に貼っておきます。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
11:49

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