1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2023-04-22 20:38

924. 第二の地球を探せ!世界初の手法が惑星を見つける

2023年4月24日(月)から、「オーイシマサヨシのヤングタウン」にゲスト出演します!

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ソース

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00:01
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙ばなし。
今回は、世界初の手法で、新しい太陽系以外の惑星が見つかった、そんなお話をしていきたいと思います。
今回は、見つかった星が珍しいのではなくて、手法が画期的っていうところで、
これから地球外生命体を発見したり、第二の地球を発見したり、そういったところに大きく貢献してくれそうな、世界初の手法を紹介していきたいと思っております。
今後の宇宙開発のキーになる新たな技術紹介していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
2023年4月22日、始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で白紙号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが924話目を迎えております。
1日1日やっていってるわけなんですけど、基本的には1話完結っていうような感じでお話ししてますので、
気になるエピソードだったりとか、気になる宇宙のワードとかから聞いていただけたらいいんじゃないかなと思ってます。
わざわざこれから聞かなくても大丈夫ですよというところで、そういうところから聞いてもらって面白いなと思ったら、ぜひフォローしていただいて、
他のエピソードだったり、毎日宇宙の話聞いてくれたら嬉しいです。よろしくお願いします。
そんな感じで、今日紹介するのは、地球みたいな惑星を見つける新たな手法が確立された、
そんなお話をしていきたいなと思っております。 久しぶりの惑星発見のお話になりますね。
このポッドキャストでは、結構惑星を発見するっていう話、積極的に紹介してます。
なぜかっていうと、これはもう結構シンプルな話で、地球っぽい星見つかったらいいなっていう、
そこから、地球外生命体みたいなところまで話が膨らんでいったら面白いなっていうところがあるので、
そういったところの願いも込めて、みんなが太陽系以外の惑星を見つけるっていうところに、
少しでも興味持ってくれたら嬉しいなっていうところで紹介しているわけなんですよ。
これまで、太陽系以外の惑星っていうのは、もうペースグーッと上がっていって、今5000個以上見つかっているっていう状況なんですよね。
なんかずっと5000個って言ってるじゃんって思うかもしれないんですけど、実はそんなことなくて、
03:04
ポッドキャスト昔から聞いてくれてたり、最近ちょっと前のエピソードも聞いてみようかなって言ってくれてる人もいたんで、
その人はそこ聞くと、僕は多分4000とか3000とか言ってるタイミングがあるかなと思います。
つまり、僕がこのポッドキャストをやってる2年半とか、この間にもどんどんどんどん発見数は増えてるんですよね。
発見数が増えていて、その発見数が増えているからこそ、今面白い分野の一つであるっていうふうに考えてると。
だって、太陽系以外に惑星をこんなにたくさん見つけられるって、ちょっと前までは全然考えられなかったところなんですよ。
なんか、まあこいつよくその話するし、そんなもんだろうって思う人もいるかもしれないんですけど、僕が研究やり始めてすぐぐらいの時、
エピソードで言うと、この間あれだ、910話ぐらいかな。で、トラピスト1っていう天体の話させてもらったと思うんですよ。
トラピスト1。 この天体が見つかった時の太陽系以外の惑星、めちゃめちゃ暑いぞっていう流れが
すごい懐かしいなって思うぐらい。今だったらああいう天体が見つかっても、ああそうなんだって思うんだけど、
実際に他の惑星見つかったっていうのは、結構なニュースだったんですよね。
だってそれこそ、もちろん地球っぽい惑星が7個もあるっていう、ちょっとセンセーショナルな発見ではあったからこそ、
ネイチャー論文とかっていうふうに掲載されるような内容にはなってましたけど、それを抜きにしてもやっぱり結構
ホットというか、その時に盛り上がりを見せたのは間違いなくて。 多分宇宙話聞いてない、
知らないお友達とかに話してみてくださいよ。そうしたら多分、あるんだみたいな感じの反応になると思います。
大体そんなもんですよ。宇宙のことって基本的に、特に日本国内だと興味持たない人の方が多かったりするので、
実はそんなもんだよっていうところになってるんですけど、なので僕は宇宙話のリスナーには、そこにめちゃめちゃ敏感になってもらおうと思って繰り返し話してます。
そんな中で、惑星がどんどん見つかるっていうのが一般的になってきた中なんですけど、今までの代表的な手法の中では、
どうしても、より正確に惑星の重さと惑星の軌道、軌道ってめちゃめちゃ大事じゃないですか。
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太陽系の中でもどこ回ってて、例えば今太陽系の中に7個とか8個とか惑星あって、そいつらが
どっちが内側にあってとか、それらの距離がどれぐらいでっていうので、太陽から受けるエネルギー変わるぐらい、軌道って超重要なんですよね。
あとは実は同じような面を回ってるっていうのも情報として大事だし、そういうのがやっぱり今までの手法だと、惑星見つける方法だとね、分かりづらいなっていうのが実はあったんですよ。
そこを今回は解決する。そしてそれを解決した上で、どんどんどんどんこれから新しい惑星の数っていうのを一気にぶち上げてくれそうな、そんな手法っていうのが今回提案されて、
しかも本当にちゃんと惑星を見つけることに成功しているっていう、そういう研究を紹介していこうというところになってます。
で、そうですね、先にどういう天体が見つかったのかっていうのも結論話しちゃいましょうか。
結論話しちゃうと、どこから見つかったのかで言うと、恒星の名前、これもなんか数字なんですよ。恒星の名前ってHIP99770っていう天体の周りを回っている
HIP99770Bっていう惑星が見つかったよっていうそういうお話なんですね。もう惑星1個1個に地球とか火星とかそういうのってもう基本的につけないんですよ。
天体っていうのは見つけた人工衛星の名前、今回で言うとHIPっていう名前が出てますけど、これって
実は同じようにこういう投資番号でついてる天体の名前ってめちゃめちゃあって、どんぐらい、この天体だけでも多分20個とか30個とか50個とか100個とかある可能性もありますね。
で、このHIPっていうのはヒッパルコスって呼ばれる望遠鏡で観測された時の番号で言うところのHIP99770だから、99,770個目にマーキングされた天体ってところですね。
ここの周りで惑星を発見することに成功したというのが今回の研究ですね。
で、方法は後で話しますね。方法は後で話すんですけど、どういう惑星だったかっていうところで言うと、まずそのHIP99770っていう中心の星は
大体重さで言うところの太陽の2倍ぐらい。太陽の2倍ぐらいの重さの星。まあまあまあ、太陽っぽいっちゃ太陽っぽいかなっていうぐらいの重さの星ですね。
09:00
で、それに対して太陽と地球の間の距離の大体17倍ぐらい離れたところを回っている。もうね、ピンとこないですよね、全然。
で、この17倍っていうのが、地球と太陽の間の距離が1億5000万キロかな。
大体1億5000万キロになっていて、それの17倍。17倍だから
20億25億キロとか、20億キロとか25億キロとかの間ぐらいですよね。
で、ぐらいになってくると、大体、土星が10倍離れているから、土星よりも外側で、
水、金、地下、木、土、天、海。
土星より外側で、天皇星よりも内側ぐらいの距離感のところにいる天体っていうのが発見されたっていう感じですね。
で、しかもこれはガス惑星だったっていうところなので、感覚的にはもう木星みたいなのが見つかったっていう感じですかね。
惑星の質量っていうのが木星の質量の15倍っていうふうに、15倍だから木星っぽいっていうのも何かおこがましいような気はしますけど、
でもまあとにかくガスでできた超巨大な天体であったっていうところからすると、まあまあ超でかい木星かなっていう感じですね。
実はちょっと前にポッドキャストで話しましたけど、太陽系の中で木星めちゃめちゃ重要って話したじゃないですか。
ジュースっていうヨーロッパと日本の力を合わせて打ち上げた人工衛星が
だいたい10エピソード前ぐらいの時に上がってるというところで、それが結局木星の歴史を紐解いていくっていうところが太陽系自体の歴史を紐解いていくことと
同義であるっていう話をしましたよね。木星の質量っていうのは太陽系の中でもすごいから、その重力によって周りの太陽系そもそもの形っていうのが形成されたんじゃないかとか、そういった話ですね。
まあぜひジュースっていう衛星がどういうものなのかはそのエピソード聞いてもらったりとか、その後のエピソードで木星の衛星、木星の月に関する話とかもいろいろしてるので、
ちょっとそちら聞いてもらいたいなっていうところなんですけど、なぜこの話を引っ張り出してきたかっていうところは、
こうやって木星っぽいものが正確な重さ、そして正確な軌道っていうところのバランスで見つかったっていうところがあるので、
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この見つかったことによって、もしかしたらこの周りに惑星系を例えば形成するような要素が含まれてた時に、
実はこういう天体が今後重要な役割を担ってくるのかもしれないですし、これだけ大きい天体だからこそ強い重力を持っているだろうから、
周りからいろんなものを引き込んでくるような、そういう能力になっていくんじゃないかなと個人的には思っていたりするので、
そういったところでもこの天体注目かなっていうところで思っています。
で、じゃあこれをどうやって見つけたのかっていう、実は手法の部分が今回めちゃめちゃ重要になってくるんですよ。
なぜかっていうと、今まで行われてこなかった、めちゃめちゃ新しい手法を使って今回この惑星見つかったんですね。
結局、太陽系みたいな惑星を見つけるとか言いつつ、惑星が見つかれば何でもいいわけですよ。
惑星が見つかれば何でもいいけど、注目するべきはその手法が新しくて、今後バンバン惑星を発見してくれそうっていうところなんですよね。
どうやってやったかっていうと、2つの種類のデータっていうのを組み合わせて、
新しい惑星を発見した。具体的には、アストロメトリー法っていうものと直接作造法っていうものを使って、
これの2つを組み合わせることによって、新しい惑星を発見することに成功したというところなんですよね。
アストロメトリー法ってなんやねんと思う人もいるかもしれません。
アストロメトリー法っていうのは、簡単に言うと、ある太陽みたいに自ら光ってる星がありますよね。
そういう星があって、その星の周りを惑星がぐるぐる回ってると、不思議なことにその中心の星がちょっと動くと。
ちょっと動くんですよ。でもこの星がちょっと動くっていう、周りに星があるから位置がずれるみたいな方法って、めちゃめちゃ精度高く検証してあげないとできなそうじゃないですか。
これがアストロメトリー法っていうところの結構重要な部分で、境外惑星の光点運動っていうところに主制が振り回されて、
位置がずれる。パッと見だから、あそこに星あるなと思ったのに、右に動いたみたいな。勝手に左に戻ったみたいな。
地球が回ってるから夜空の星っていうのは、右から左、左から右にガーって行くじゃないですか。
動いてるけどそうではなくて、そもそもここの位置にこの星があるっていうのは決まってるわけですよ、宇宙空間の中で。
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そこのあるはずなのに1ミリちょっと動くみたいな。大げさに言うと全然1ミリも動かないですよ。
あ、ちょっと動いたみたいな。そういった方法がアストロメトリー法って呼ばれるもの。 このアストロメトリー法、昔から実はすごく有用だと思われていた方法なんですけど、
ただ問題は、その精度ですよ。
だって、一応地球とか、そういう太陽系の惑星も太陽をちょっと動かすっていうような作用って実は持ってたりするんですよね。
けど、もうそれと本当に微々たるもんだし、僕たちも気づけないぐらいだしっていうような、そういったものっていうののさらに強化版をめっちゃ細かいやつを宇宙空間から見つけるってすごい精度が必要そうじゃないですか。
で、そんな中で確か5年ぐらい前に打ち上がったガイアって呼ばれる人工衛星があるんですよ。 この人工衛星は天体、特に太陽みたいに自分で光ってる星の位置を観測するのにものすごく適した。
で、それによって星までの距離とかっていうのを測れる。綺麗に測れるっていうのが打ち上がったんですよね。
ガイアっていう人工衛星が。で、そのガイアがこのアストロメトリー法を実施するのに非常に適していると。
で、それの先代のヒッパルコスっていう最初も出てきた人工衛星のデータっていうのも組み合わせると、より精度高くというか長期的なデータが見れるので、それによって
光勢が揺れてるかどうか、太陽みたいな星が揺れてるかどうかっていうのを把握していく アストロメトリー法と呼ばれる手法が今現代だからこそ成り立ち始めているっていうそんな側面があります。
実はこのガイアっていう人工衛星に僕は研究やってる時に振り回されまして、 こういう人工衛星って打ち上がると大体過去出していた数値っていうのが若干ずれるっていうのが
世の常なわけですよ。より正確に見たら、これ全然違ったじゃん、みたいなことが起きると。
この天体のこの数値200って言ってたのに150だったじゃん、みたいな。 そういったところがあるんですけど、それによって僕がゴリゴリと論文を書いていた天体のある数値っていうのが
結構変わって、 えー、じゃあ全部計算し直さなきゃいけないじゃん、みたいなので、惑わされた天体、人工衛星なので
ちょっと好きじゃないんですよ、ガイア。全然そんなのは関係なくて、 専門業界にとってはこのすごく重要な人工衛星なので、僕の個人的な思いは
横に置いておいて、とにかくそういうガイアっていう衛星のおかげで アストロメトリー法っていうのが確立したと。
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ただこれだけだとどうしても周りを回ってる惑星っていうのを発見することはできないので、 じゃあ惑星がいるっぽいぞ、みたいな
星をちょっと動かすような作用を見つけたら、そこを候補地にして 地上にある
めちゃめちゃ精度の良い望遠鏡とかを使って、本当にそれの周りに惑星がいるのかどうか っていうところを探しに行くっていう意味で、今回の手法はこのアストロメトリー法と直接
撮像っていう方法の2つを組み合わせたっていう、そういう感じなんですよね。 で、これってなんか可能性はめちゃめちゃあるって言われてたけど、さっきも繰り返しになるけど
ガイア衛星みたいな天体の位置をしっかりと狙うような人工衛星が 活躍できなければありえない方法で、ようやく時代が追いついたみたいな。
そんな感じで今回は発見されたのが、このHIP-9970Pってやつですね。 こういう惑星が見つかったというところになっているので、これができ、
1個、初めてこの手法で発見した天体なので、今後同じ手法を使ってどんどんどんどん 発見されてくる。そうすると、今って5000光を超える太陽系以外の惑星があるって言ってるけど、
6000、7000っていうところが、宇宙話ずっと聞いてたら、「わっ、増えたんだ。」って思えるような、そんな時代がやってくるんじゃないかなと思っていますので、
ぜひですね、皆さんも楽しみにしておいていただけたら嬉しいなと思っております。 ということで、今回は新しい世界初の手法を用いて、太陽系以外の惑星が見つかった。
この手法によって今後、さらに惑星見つかってきて、 第二の地球だったり、地球外生命体の発見につながるんじゃないか、そんな研究を紹介させていただきました。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のSpotifyアプリでフォロー、フォローボタンの下にある星マーク、 こちらからレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問、今日の話ちょっと難かったなぁでもいいですし、 新しい手法ワクワクみたいな、そういった感想もお持ちしておりますので、
ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっておりますので、 じゃんじゃんお寄せいただけたら嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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