1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2021-12-11 11:24

433. 【sorae】1年がたった8時間の最軽量の星【NASA】

1年が8時間!?大人気宇宙ポータルサイトsoraeとの週一コラボ企画でお届け。

記事でより詳しいお話が楽しめるので、興味を持った方はぜひ!


「31光年先に最軽量級の超短周期惑星が見つかる。公転周期は約8時間」

https://sorae.info/astronomy/20211127-toi-2109b.html


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、今日の本題ですが、今日は31光年先に見つかった、軽くてそしてぐるぐる回っている、1年間が約8時間の、とっても不思議な惑星を紹介していきたいと思っております。
今回紹介するこの天体っていうのは、本当に最近見つかったばっかりで、正体が明らかになってから、1年間の短さだったりとか、その天体そのものの軽さなんていうところが注目になっているので、今回はそちらについて皆さんに理解を深めていただければなというふうに考えております。
今回のお話は、毎週恒例のソラエ、大人気宇宙ポータルサイトソラエとのコラボ企画になっていて、音声で興味が湧いた方は是非ですね、動画だったりとか記事とか、そういったところで内容が確認できるソラエの記事も是非見ていただけたら嬉しいなというふうに思っております。
ということで、早速本題に入っていこうと思うんですけど、今回紹介するのは31光年先、だいたいこのポッドキャストを聞いている方だったら、そろそろ感覚的には近いというふうに感じる距離かなと思うんですけど、31光年先にものすごく軽くて、1年間がすごく短い星が見つかったというお話なんですね。
で、今回は最近よく太陽系以外の惑星っていうところの話、よくしてると思うんですけど、そもそも今ここを研究するのがすごいホットな分野になっております。
で、どういうことかというと、アメリカが開発して今運用している、実際に宇宙で運用している人工衛星に搭載された観測機、テスと呼ばれるものですね。テスっていうTESSって書くんですけど、これがいわゆる地球以外、ないしは太陽系以外の惑星を見つけようという目的で打ち上げられた人工衛星なんですよね。
で、これを使ってどんどん新しい天体が発見されていって、太陽系以外にもこんなにたくさん惑星があるんだっていうところがだんだん見えてきてるっていう段階になっています。
なので、世界中の天文の分野の中でも、そういった太陽系以外の惑星を探す動きっていうのは非常に面白いところになっているので、ぜひここは皆さんにも押さえておいていただきたいというふうに考えております。
で、今回紹介するのはそのテスが見つけた南天の星です。南天って皆さんピンときますでしょうか。
こう、私たちって今日本にいて地球の半分より上にいるじゃないですか。で、半分より上にいる時っていうのは北半球って呼ばれますよね。
北半球と呼ばれるところから見える星空のことを北天。で、逆に南半球から見えるものを南天って言うんですね。
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これはまあ本当にざっくりしているので、正確な定義と若干違いますがそう思っていただければと。
なので、北天だったら北都七星があって北の方向がわかるみたいな。
じゃあ南天に何があるかって皆さんご存知でしょうか。これは南十字星と呼ばれる天体を使って実は南の方角がわかるなんていうのが南天の特徴だったりします。
で、まあ1年間かけて地球って太陽の周りぐるぐる回ったりしている中でも南天の星はもう本当に南天に行かなきゃ見えないっていうようなところなので、
ぜひオーストラリアとかあとはまあいろいろですね南半球の国に行った方はですね、そういった星空の楽しみ方もできるかなというふうに思っています。
で、今回紹介する天体っていうのが見つかったのがその南天、南の空で見つかったもので、で、今回のは31光年っていう天文学の中では非常に近い部類に入る天体ですね。
で、そのいわゆる太陽みたいな星の周りに今回新しく太陽系以外の惑星っていうのが見つかって、その大きさがなんと地球のだいたいまず70%ぐらいとまあちょっと小ぶりなんですね。
ちょっと小ぶりでなおかつ重さ、重さはまあ地球の半分ぐらいっていうふうに言われています。
なのでこう地球に比べたら若干小ぶりだし軽いしっていうようなちょっと頼りないような惑星ですね。で、これまでにだいたい25年間ぐらいずっと世界中の研究者がこうやって太陽系以外の惑星探してきたっていう背景がある中で
だいたい4500個とか見つかっているんですね。この太陽系以外の星っていうのが。で、その中で見てもまあ重さ的にはもう最軽量級というふうに言われるのが今回の天体になります。
今回の天体はそんな最軽量っていう特徴がある以外にも面白いところがあって、どんなところが面白いかっていうと、これ1年の長さがわずか7.7時間しかないというような天体なんですね。
これ本当1年間ですよ。1日が7時間なんじゃなくて、1年間が7.7時間。つまり地球だったら365日かかる。この1年間が7.7日で本当に中心の周りをぐるぐるぐるぐる回ってる。そんなような天体になります。
で、こういった天体のことを超短周期惑星って呼ぶらしいんですね。で、じゃあこういうふうにものすごくスピーディーに中心の星の周りを回るっていうところがどういう状況なのかっていうのを想像してみていただきたいんですけど、これやっぱり一周くるくる回るには2つの要素が必要で、
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単純に回るスピードがすごく速いというだけじゃなくて、やっぱり一周にあんまり長い時間かけられないので、そうなると必然的に真ん中の星に対して近いところをくるくる回る惑星っていうようなイメージができると思うんですね。
本当に今回はそういうような真ん中の星に非常に近い天体だったというところが明らかになっていて、そうすると何がわかるかっていうと、その惑星表面の温度ですね。温度もこれ結構絶望的な数字が出てくるんですけど、
今ちょっと身近なところで考えると、地球よりももっと太陽に近い星ってあるじゃないですか。太陽系だと水、金、地下、木って言って地球って内側から3番目なので、例えば水星とかでやっぱり太陽の熱をものすごく受けるので、表面の温度がすごく高くなるんですね。
で、それと一緒で今回紹介した天体も本当に中心の星に近いというところで、なんとその表面の温度は1500度に達するという風な予測も立てられていたりします。
この1500度に到達してしまうということは、単純な表面の岩石が溶けるっていうだけじゃなくて、例えば金属とかが表面にあったとしてもそれもドロドロに溶けてしまうぐらい、非常に表面の温度が高いようなそんな天体になってますね。
で、こういうところから温度だったりとか、あとはそもそもの星の大きさ、そして星の重さだったりっていうところから、実は星の中身がどうなっているかっていう研究もどんどん進めることができていて、そうするとなんと表面しか見えない、私たちには表面しか見えませんが、星の中を想像していくと数値的に、
なんと内側の大体8割から9割ぐらいっていうのが鉄だったりニッケルっていうようなそういう重い元素、つまりもう本当に鉄の塊とかっていうようなイメージの星だったりするんですね。
これが結構、彗星と似ていると。ちょっと前に僕、ポッドキャストでもこの彗星の核のお話したと思うんですけど、彗星の中もどうなってるかっていうのを計算的に導いていくと、大体全体の8割ぐらいにコアがあるっていうふうに言われています。
コアっていうのは今回のこの鉄とかニッケルとかっていうガチガチのものですね。そういったものが彗星の中にもあるというふうに言われているので、今回見つかった天体っていうのも結構彗星に類似している星なんじゃないかっていうふうに言われています。
というところで、今回みたいに境外惑星っていう太陽系以外の惑星が見つかるっていうのはそこまで珍しい現象じゃないものの最近としては。ただやっぱりこうやって新しい、より軽い天体が見つかってきただったりとか、あとは中身がすごい不思議になってきてるっていうようないろんなバリエーションの境外惑星が出てきているので、
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これからはそういったところもしっかりとチェックしながら、これポッドキャスト聞いている皆さんには宇宙の細かいところまで知っているちょっとした宇宙博士になってほしいなって思っていますので、ぜひこれからも付き合いいただけたらと思っております。ということで今回は1年間が約8時間31光年先に見つかった最軽量級のぐるぐる回る星を紹介させていただきました。
今回の話はですね繰り返しになりますが大人気宇宙ポータルサイト空へとのコラボ企画になっておりますので気になる方はぜひですね概要欄に貼ってある記事の方にも飛んでいただけるとより文字で詳しい情報を読めると思うので聞いてみていただけたら嬉しいです。
ということで今回の話面白いなと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォローサブスクライブよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問についてはツイッターのハッシュタグ宇宙話宇宙が漢字で話がひらがなになって募集しておりますのでじゃんじゃん呟いていただけたら嬉しいです。
今日は朝からサーフィンして結構ぐったり目ですが1日中がっつり仕事して頑張っていこうと思います。
皆さんも良い土日をお過ごしください。
あ、一つお知らせがありました。
明日ですね明日の放送は緊急スペシャルゲストというところでなんと僕の博士課程の頃の別の大学ですけどいわゆる同期の仲間がなんとネイチャーアストロノミー論文を掲載したという情報が入ってプレスリリースバンバン出てたので急遽読んでお話ししていこうという風に考えておりますので
楽しみにしていただければと思います。
でですね、同期なので多分いつも通りの友達口調で喋ると思うんですけど
多分このポッドキャストでそういう友達っぽい喋り方ため口で喋るみたいなのって多分初めて公開するんじゃないかなと思って若干緊張しておりますが
まあ頑張ります。
はい、ということで明日楽しみにしててください。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
11:24

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