1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 755. 3Dプリンターは宇宙開発..
2022-10-30 13:39

755. 3Dプリンターは宇宙開発に欠かせない!?

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回は、3Dプリンターが宇宙開発に欠かせない存在になってきたというところで、
最新の国立天文台が開発している望遠鏡のパーツを3Dプリンターで開発していくというところを軸にですね、
海外のロケット企業が3Dプリンターを使って何万個もある部品を数百個まで落としたみたいな話とか、
3Dプリンター周りの話題っていうのをかさらっていきたいと思ってますので、ぜひ最後までお付き合いください。
2022年10月30日始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
ということで本日はエピソードが755話目を迎えているというところで、
完全なハッピーハロウィーン配信というところになっておりますが、
別に今回はハロウィーンに関連しているかと言われたら全くしていない、
宇宙開発における3Dプリンターの役割っていうところで、そんなお話をしていきたいと思います。
その中でも今回は金属3Dプリンターっていう、金属を3Dプリントで加工していくみたいな、
そういう技術についてのお話ですね。
今回なんでこのトピックを紹介しようと思ったのかっていうと、
国立天文台だったりとか、あとは世界中の宇宙機関諸々っていうところが、
協力しながら運営、そして世界にインパクトを残すような研究をガンガン行っている、
アルマ望遠鏡っていうのがあるんですね。
この望遠鏡の一部装置っていうのが、今3Dプリンターで作られていて、
実装目前だというようなところになっているらしいので、
そんなニュースが見かけたので、今回は3Dプリンターの話をしつつ、
その天文台が作っている望遠鏡に限らず、
宇宙開発にこんな3Dの要素、3Dプリンターの要素ってあるよねみたいな、
お話をしていければというふうに思っております。
そもそも今回、メイントピックとして扱うアルマ望遠鏡っていうところ、
その望遠鏡って何なのかっていうところ、
実はこのアルマ望遠鏡って、南米のチリにある望遠鏡で、
ただ目で覗くような望遠鏡っていうよりかは、
これめちゃめちゃでかいパラボラアンテナみたいな感じなんですよね。
これ多分写真見かけたことある方とか全然いるかと思っていて、
南米のチリの標高5000mっていうところ、
本当にだから地上とか海、海抜、海抜とはちょっと違うのか。
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それで標高5000mっていうところの非常に高いところにあって、
大気の影響とかも受けないような、
いわゆる綺麗な星空が見える場所っていうところに設置されてるのが、
このアルマ望遠鏡と呼ばれるもの。
この望遠鏡は普通の目で覗くような望遠鏡じゃなくて、
パラボラアンテナみたいな感じですよって言ってたのと通ずる部分はあるんですけど、
この望遠鏡が検出するのっていうのは、
宇宙から飛んでくる僕たちが目で見える光とはちょっと違って、
目で見える光ではなくて、電波っていう、
もっともっと緩やかな波っていうんですかね。
それこそ携帯の電波だったりとか、電子レンジから発せられてたりとか、
そういうような波長の光っていうところで、
僕たちは赤色の光は見えて、
それよりももうちょい緩やかな赤外線とかは柄系の時代に使ってたりとか、
あるじゃないですか。思い出してみてくださいよ。
携帯を向き合わせてたあの時代を。
そんな赤外線っていうのがあって、
あれって目で見える赤から紫までの光よりも、
赤側、赤によってる外側の光ですよって意味で赤外線って言うんですけど、
それよりももっと緩やかな波がホワーっとしてるのが電波って呼ばれるもので、
携帯だったりとかそういうのに使われてたりするというところで、
そういうのの観測っていうのを行うための望遠鏡なんですよね。
何回かポッドキャストで話してるみたいに、
光の種類によって望遠鏡っていうか天文学っていうのが存在していて、
電波天文学、赤外線天文学、
であと可視光とかそういうのも一応可視光天文学みたいに言ったりとか、
僕がやってたX線天文学、紫外線天文学とか、
そういうところで分かれてたりするわけなんですよ。
そんな中でこのアルマ望遠鏡っていうのはもう本当に、
世界屈指の望遠鏡になっていてめちゃめちゃ目がいいです。
視力は6000とか言われてます。
普通僕たちが視力1、視力2っていうのに合わせて言うと6000ぐらいだというところで、
それだけ目のいい、ものすごく精度のいい、
世界中22カ国が協力して運営しているのがこのアルマ望遠鏡なんですね。
実はポッドキャストでもこれまでアルマ望遠鏡の成果っていうのは
たくさん紹介してきたものの、アルマ望遠鏡って何っていう説明をしようとすると、
今ぐらい時間使っちゃうんですよ。
だから望遠鏡の名前っていうところはあえて言わずに、
研究成果っていうのを紹介していたっていう背景があったりします。
そんな中で視力6000っていうところの超高性能、
世界中22カ国が関わりたいと思うような、
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そんなすごい望遠鏡っていうところのある一部の機器っていうところを、
今、金属3Dプリンターで作れないかっていうところの取り組みが進められています。
これまでそこの製作っていうところには、
非常に国立天文台頑張っていた側面があって、
過去の資料まで遡っていくと、
大体2015年とかぐらいから国立天文台の中、
そして先端技術センターっていうところと連携して、
自分たちでもっといい部品っていうのを作れないかっていうところで、
製作をどんどん進めていた部分があったらしいんですね。
それに対して、手でいろいろいじりながら作ってみたりだとかっていう、
右右曲折があり、
特殊な部品をどうやってうまく作っていくかというところで、
最近のトレンドである3Dプリンターを使って作ったところ、
今、ほぼ最終試験みたいなところで、
今、台湾の研究所でどんどん試験が行われているらしくて、
それがうまくいったら望遠鏡に3Dプリンターで作ったマシンっていうのが
搭載されるんじゃないかっていうふうに言われていたりします。
そんな3Dプリンターを使って、
世界中注目の望遠鏡のパーツを作りましたよっていう話がある一方で、
実は宇宙ビジネスとかでも3Dプリンターってどんどん使われてるんですよね。
一番僕がいろいろ調べてる中でインパクト強いなと思ったのは、
ロケットの部品っていうのを3Dプリンターで作っていこうっていうようなところですね。
これからどんどんロケットの打ち上げっていうのは回数を刻んで、
回数が増えていくような分野になるんですよ。
それはもうSpaceXがロケットをたくさん打ち上げてるっていうところの背景から、
宇宙に物をたくさん持っていきたい時代なんだなっていうところが
なんとなく想像つくかなと思うんですけど、
そのロケットをたくさん作るってなったら、
毎回毎回品質の保証をどうやってするのとか、
人間の手が加わるとそれはそれだけ物がずれるというか、
不確定な要素っていうのが増えてしまうので、
そこの再現性、パーツを毎回同じ精度で作りたいみたいなところで、
じゃあ3Dプリンターにしてしまおうっていう流れがあるんですよ。
そんな中でRelativity Space社って呼ばれるこの会社があるんですけど、
ここはどんどんどんどん3Dプリンターでロケットを作るっていうところを取り組んでいて、
一般的なロケットが大体パーツが6万個ぐらいあるらしいんですね。
ただそれって1個のパーツ組み立てたら、
それの外側に付けるやつをまた付けて、
さらに外側に組み付けるものがあってっていうような、
結構複雑な構造をしてるものを、
これ一元化して一撃でプリンターで出せたらいいじゃんみたいなところの発想で、
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6万個ぐらいパーツがあるものを今730個とかまで落としてるっていうらしいんですよね。
それぐらい効率が上がるっていうのが3Dプリンターの技術で、
そこまでいかないもののSpaceXだったりとか、
ボーイングだったりっていう会社もどんどんそういう3Dプリント技術っていうのを
ロケット開発だったりとかに使っているっていうところらしいんですね。
なので、高価なもの、そしてミスが許されないものっていうところを、
どんどん3Dプリンターで作っていく。
それによって宇宙開発の価格っていうのはどんどん下げられていってみたいな、
そういう背景があったりするので、
これからの宇宙開発はミスが許されない、
再現性を高めなきゃいけないっていう意味合いでも、
実は3Dプリンターの技術っていうのがすごく必要になってくるんじゃないかなというところで、
このポッドキャスト、宇宙話のリスナーのそこのあなたにはですね、
少しでも3Dプリンターの重要性、
そして使われているっていう側面を頭の片隅に入れておいてもらいたいなと思って、
こんな話をしておきましたというところで、
今回は宇宙開発を担う3Dプリンター技術というところのお話をさせていただきました。
はい、ということでですね、
簡単に近況報告もしておこうかなと思うんですけど、
昨日のポッドキャストで話した通り、
あるポッドキャストのイベントに参加してきましたっていうところが実はあるんですね。
で、これ、今日言ったのが、
Kevin's English Roomっていう、
もうTikTokとかでも有名な、
ケビンさんとそのクリエイターチームがやってるポッドキャストチャンネルがありまして、
それの公開収録っていうのがAmazonのシャオークで行われていたので、
それにちょっとお誘いいただきまして、
ポッドキャストをやってる関連で、
っていうところで公開収録の様子とかを見てきたんですよ。
で、100人ぐらい来ていて、
いやもう、すごいなっていう、
やっぱ100人集められるっていうのも本当にすごいことだし、
それに加えて、
その場でいろんなクリエイティブなものを作っていくっていう流れが、
本当に面白いなと思って、
後ろの方から見させていただいてたっていう感じです。
で、先日、なんで僕もね、
100人希望とかの公開収録やってみたいなってものすごい思いましたね、その時に。
で、それに加えて、
先日、僕も一応宇宙系のコミュニティのところにゲストで呼んでもらって、
そこでABラボっていう宇宙コミュニティを作ってる代表の方と対談をするっていうような形で、
その時だと20人ぐらいいるような状況の中で公開収録させてもらったんですよね。
まあその人数の規模云々とかっていうよりは、
公開収録、めっちゃ面白いんですよ。
聞いてる人のリアクションが見れるっていうところもそうだし、
なんかちょっといつもと違う雰囲気で撮れるっていうワクワク感もあるし、
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みたいなところがあって、
まあそういうところの楽しみ方がリスナー側でもあるし、
今回リスナー側として参加させてもらったので、
リスナー側のこの公開収録の面白さもあるし、
やってる側の面白さっていうのもあるんで、
なんかそういうイベントを、
僕も宇宙話軸でなんかできたら面白いなーっていうのをふわっと思ってたりしました。
そんな感じでですね、ちょっとポッドキャストの広げ方の幅ってあるよなーっていうところの
考えを巡らせてるっていう近況報告だったりしましたね。
で、実はその公開収録、僕がやった方ですね、
宇宙系のコミュニティの代表を呼んで、
公開収録させてもらった模様を、
明日、あさってで公開していこうかなというふうに思ってます。
ABラボっていう宇宙ビジネスだったりとか、
宇宙系のエンタメ提供してるところで代表られてる伊藤さんをゲストにですね、
結構面白い話、いろいろ聞けたんじゃないかなと。
今、宇宙開発熱いのなんすかって言ったら、
火星らしいんですよ。もう月じゃないって言われて。
そこの面白さとかもあるんで、ぜひですね、楽しみにしておいていただけたら嬉しいです。
ということで、今回の放送は以上にしていきたいと思います。
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