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2022-11-29 13:12

785. ギュッとなってるブラックホールから飛び出るジェットの根元がヤバい【国立天文台】【アルマ望遠鏡】

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております。宇宙話、今回はブラックホールから飛び出るジェットの根元のお話をしていきたいと思います。
そもそもブラックホールからジェットが出ているって何?っていう話から、そもそも私たちが住んでいるこの天の川、天の川銀河っていう中心にもブラックホールがあるし、
実はそこにも繋がってくるお話っていうところで、地球から何十億光年って離れてるところの結構、宇宙っぽい数字がたくさん出てくるワクワクする回になってますので、ぜひ最後までお付き合いください。
3、2、1、イギネション、
【アルマ望遠鏡】
【ブラックホール】
佐々木亮の宇宙話
2022年11月29日始まりました佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで本日エピソード785話目を迎えているというところで、
今日お話しするのは30億光年先にある超巨大なブラックホール、そしてそこから飛び出すジェット、一体これが何なのかというお話をしていきたいと思っております。
今回もですね、最新の国立天文台が出したプレスリリースを元にお話しさせていただこうかなというふうに思っていて、
今日はもうみんな大好きブラックホールですよ。ブラックホール、聞いたらね、なんとなくやっぱり宇宙っぽいなって感じる人もたくさんいると思うし、
これね、すげえいやらしい話をすると、ブラックホールちょっとだけ数字いいんですよ。再生数って言うんですかね。
知ったことじゃないよって話かと思うんですけど、そんな感じで実は僕もブラックホールをなるべく取り入れていくと、
もしかしたら聞いてくれる人がたくさんいるのかなという下心バリバリで今日はお話ししていくわけなんですけど、
今日お話しするのは超巨大なブラックホール、大質量ブラックホールと呼ばれるもので、
これね、大質量っていうぐらいだから本当に重いんだろうみたいなところがあると思っていて、
本当に重いです。どんぐらい重いかっていうと、宇宙空間の物って大体太陽の重さっていうのを軸にどれぐらいの重さですみたいな表現の仕方をするんですけど、
この超大質量ブラックホール、超大質量ブラックホールとかっていうところになると、
大体太陽の10万倍とか、それが大体最低限ぐらいの感じですね。
ぐらいから100億倍ぐらいっていうすごい幅広さはあったりするんですけど、
そういった天体が超大質量ブラックホールっていうふうに呼ばれたりするようなところだったりします。
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ただね、こういう超大きなブラックホールがあったりする中で、宇宙空間にはそもそもそのブラックホールが単体で存在しているっていう場合もあるし、
もっと捉えやすい現象として、捉えやすい状態として残っているもので言うと、
これ銀河の中心にブラックホールがあるっていうパターンですね。
これもちろん、僕たちも実は銀河の中にいて、天の川銀河っていう銀河の中にいるんですけど、
その銀河自体も中心には超巨大なブラックホールを抱えていて、
その周りを僕たちはぐるぐる回っているブラックホールの重さによって、銀河自体が支配されながらぐるぐる回っている中に生活しているわけなんですよ。
で、そのうち、銀河って円盤っぽい形をしてるっていうイメージ、頭の中で浮かんでるかなと思うんですよね。
その円盤の中の太陽系があるのって、天の川銀河の中で言うと結構端っこの方だったりするんですよ。
なので、夏の夜空で天の川がきれいに線状にバーって見えるみたいなところっていうのは、
あれ、銀河の中心の方向を向いているから、天の川銀河っていう帯状のもの。
つまり、銀河の中心の方を見てるから、天の川銀河全体にある星がたくさんある方を見てるみたいなイメージなんですよね。
逆に言うと、冬の時っていうのは結構見える景色っていうのが、天の川銀河の外側の方を向いてるから、あんまり帯として見えないみたいな。
そんなところがあったりするわけですよ。
全然今回この銀河の話は関係なくてですね。
そうなんです。なんか捉えやすいかなと思ってイメージして欲しくて。
とにかくああいうふうに、銀河を作る、つまり他の星を巻き込んで吸い込みながら形を作っているみたいなところが、
巨大なブラックホールの特徴として見えている部分があったりするというのが状況としてあり、
そんな中でも物をどんどん吸い込んでいる巨大なブラックホールっていうのが存在するんですよね。
その吸い込んでるだけだったらいいんですけど、宇宙空間さらにいろんな種類の巨大なブラックホールだったりとか、
周りに銀河がありそうなものっていうのを見ていくと、吸い込むだけじゃなくて、
そのブラックホールの中心から垂直にドバーっとジェットが飛び出している。
ジェット気流みたいな感じで、本当にそれを吹き飛ばすかのように、吸い込んだものを吹き飛ばすかのようなジェットっていうのを吹き出している。
そんな構造が宇宙空間には見えたりします。
こういった巨大なブラックホール、そして物を吸い込んでジェットを吹き出す構造を持っているっていうところ、
こういうのをクエーサーって呼んだりするんですね。天体名クエーサー。
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このクエーサーに対して今回行われた研究の話をしていくというような感じです。
今回はこのジェット構造が一体どうやってできているのかっていうところに、歴史的な一歩を踏み出したっていう、そういう研究なんですよ。
このジェット、どんどんいろんなところで見つかっている中で、まず宇宙空間で初めて見つかったクエーサーっていうのが実は今回の研究対象になっていて、
地球からの距離がだいたい30億光年ぐらい離れているっていうところ。
で、このクエーサー、つまり巨大なブラックホールがあって、そこからジェットが出ているような天体っていうところの、
このジェットの飛距離、どのぐらい遠くまでジェットの噴射で物を飛ばしているのかっていうところを見ると、
これ、ブラックホールの中心からジェットが届いている先って、数十万光年離れたところまでジェットが飛ばされているっていう観測結果が出てるんですよ。
もうすごくないですか?もう宇宙っぽい数字バンバン出てるなみたいな。
地球から30億光年ぐらい離れていて、そこに太陽の少なくとも10万倍とかの重さのブラックホールがあって、
そこから物が噴き出してたら、その噴き出した先はもう10万光年先みたいな。
なんかもうわけわかんない数字が出てくるぐらい、いわゆる宇宙っぽい数字がたくさん出てくる天体なんですね。
このジェットが一体どうやって噴き出されているのかっていう、この生成されるメカニズムが未だにわかっていないんですよ。
これ結構ブラックホールの研究、クエーサーの研究っていうところで一番重要視されているポイントで、
こういう巨大なブラックホールの周りに銀河が形成されるっていうところがあるからこそ、
じゃあ私たちも銀河のところに住んでるんだったら、銀河を作っている中心のブラックホールについての情報をどんどん知っていくっていうところは、
結構私たちにとっても重要だし、宇宙の歴史を見る上でも非常に重要であるというところで、この研究ずっと進んでるんですよ。
そんな中で、今回先日ポッドキャストの中で話したアルマ望遠鏡っていう視力が6000あるっていう望遠鏡の話したじゃないですか。
あれって山手線ぐらいの大きさ、直径だいたい20キロぐらいのところに望遠鏡を配置して、その大きさの仮想望遠鏡を作ってるみたいな感じだったんですけど、
さらにそいつともっと他の国にある望遠鏡も全部使って、まるで地球サイズの望遠鏡を作っていこうみたいな、そういうプロジェクトがあってですね、
これなんと参加した国、本当にすごいですよ。アメリカ、日本、そしてチリ、ドイツ、台湾、スウェーデン、スペインとか、この辺りにある望遠鏡を駆使して、
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超巨大な大陸の大きさレベルの望遠鏡を仮想で作っていくみたいな、とにかくだから視力6000を遥かに超えるような視力を使って、そのジェットの根元を見てあげたっていう研究をしたんですね。
そうすると、やっぱりブラックホールで吸い込んだものを限界までギューッと絞ったものすごい細い線にして、物をシュパーって吹き出してる。
つまりだから、ホースとかから水出してた時に、その穴を細めたらめちゃめちゃ水が飛ぶみたいな、そういったところの現象がブラックホールのジェットの根元で起こっていると。
じゃあ、なんでこんなに絞れてるのかみたいな、こんな根元までたくさん絞れてるんだっていうのが分かったけど、一体どうやってこの絞ってるっていう機構ができたのかみたいなところは、今回観測でより根元の方まで見えたから、
根元の方まで見えた情報と、いつもポッドキャストで言ってるような、宇宙に対しての研究は観測と計算両方あるんで、じゃあこれ計算でどうやって辻褄を合わせるのかみたいなところが今後展開されていくって考えると、
結構面白いブラックホールの研究、これから広がっていきそうだなと思うので、これからの展開ですね、ぜひ楽しみにしておいてください。
ということで、今回の本題は以上にしていこうと思っていて、簡単に近況報告しようかなと思ってるんですけど、
昨日、一昨日で大分県とのコラボを公開させていただきました。前日はポッドキャストで話しとけばよかったと思って、すっかり忘れて気づいたら公開の時期になってしまっていたというようなところになってるんですけど、聞いていただけましたかね。
なんか結構、ツイッターとかでもコメントいただけてた感じがすごくしていて、本当大分県マジすげーなっていうところ。
なんか時代に追いついてるなっていう感じもするし、追いついてるどころか、時代を引っ張ってるっていう感じですよね。
一個の県でそこまでフレキシブルに動けるんだみたいな。
公務員の人の動き方っていう一般的な動きのベクトルと見たら全然違う、ちょっと先端、最先端のIT企業みたいな、ちょっと歴史的にも面白く見れるような、そんな動きをしてるなっていう感じがあったので、
大分県の宇宙港、スペースポートっていうところを中心にいろいろ展開されていってる様子とかは是非ポップキャストで聞いていただきたいなと。
なんかこう、僕もいろんな方とコラボさせていただくというか、ゲスト最近出ていただいてるじゃないですか。
多分なんだかんだもうここ半年ぐらい、毎週誰かに出てもらってる気がするんですよね。
なので、なんかこういろんな聞きながら、いろんな人の話がだんだん繋がってきて、日本国内で展開されてる宇宙の話、めっちゃ面白いなみたいな。
っていう風に思い始めたので、なんかこうゲスト回だけのあれとか作ろうかな、プレイリストとか作ろうかなと思ってて。
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なんかもう過去の場で遡れないじゃないですか。
けど本当に、それこそ連続で出てもらってるヒロとか、もうなんてどんぐらいから出てんだろう。
100話とかから出てくれてんのかなっていうような感じで、本当に純レギュラー、まっしぐらって感じでやってるので、
ぜひですね、なんかその後にプレイリスト出たらまた共有させていただきたいなと思ってるんで、ぜひ楽しみにしておいてください。
ということでですね、明日からまたヒロに出てもらいます。
多いっすね。
まあでも、本当に彼は世界中を股にかけ、日本の宇宙産業の中では相当なキーマンになってるんで、
レアな音源だと思ってみなさん楽しんでください。
ということで今回の放送は以上にしていきたいと思います。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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