人工衛星と天文学の関係
人工衛星が天文学の邪魔をしている、そんなネガティブな捉え方もあれば、逆に天文学の技術は宇宙デブリ、スペースデブリを見つけるのに役に立つ、そんな見方もあるんですね。
今回は、東北大学、東京大学からリリースが出ていた、地上の望遠鏡でスペースデブリ、結構見つけられるぞ、これ面白いんじゃないの?っていう、そんな研究内容ですね。
出てまいりましたので、こちら紹介していきたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。それでは行きましょう。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
はい、今日でエピソードが1878話目ですね。 基本的には1話完結で話してますので、気になるトピックからぜひ聞いてみてください。
今日は金曜日。 1週間お疲れ様でした。
まあまだ今日1日あるんですけどね。 今日は今このエピソードを聞いてくれている方は聞いてくれたかもしれませんが、
TBSラジオで金曜ボイスログというラジオ番組に出演させていただいております。 まあ今回本を出版させてもらったきっかけでですね、
こうやって番組読んでもらってるんで、もしかしたらまだこれ12時ぐらいから出てるんですけど、これを聞いてるタイミングでまだまだ放送してなかったらぜひお便り送ってください。
宇宙話リスナーでこういうお便りとかをたくさん作れたらすごい面白いなと思ってるんで、 面白かったら賑やかしに来てください。よろしくお願いします。
そんな感じでもう本を出版、発売してから1週間半経ったんですね。 やばいっすねー。なんか
早ぇーって感じ。 いやまあでもまだまだこれから最初の1ヶ月めちゃめちゃ勝負なので、
いろんな本屋さん巡って少しでも多くの方に手に取ってもらえるような、 そして本屋さんで本を買ってもらえるような、まあそんな取り組み続けていきたいなと思っているんで、
ぜひぜひ期待しててください。よろしくお願いします。 ということで、じゃあ本題行きましょうか。
トモエゴゼンの研究成果
今回お話しするのは、人工衛星は天文学の敵なのか、 天文学はスペースデブリだったり、宇宙ビジネス、宇宙を把握する能力に対してどれだけ貢献できるのか、
そんなお話をしていきたいと思います。 ということで、最近は人工衛星をめちゃめちゃ簡単に打ち上げられる時代になってきました。
これは昨日も話したけど、宇宙ビジネス、宇宙が事業になっていって、 ロケットの打ち上げ回数が過去の日にならないぐらい打ち上がっていって、
そしてそのロケットの中には人工衛星が搭載されていて、 まあそんなサイクルがあるからこそですね、
宇宙空間には今すごい数の人工衛星が飛んでるわけですね。
スペースXが例えば展開しているスターリンクっていう人工衛星だったりとかは、 もう1万機以上宇宙空間にあるわけですよ。
すごいですよね。何かたまにこう、銀河鉄道みたいな感じで、夜空をファーって何個もの人工衛星が連なっている、
そんな映像がたまにね、SNSとかテレビとかでね、流れていたりするぐらい、 まあ宇宙にものがあるんだーっていうのは実感しやすいわけですよ。
昔はね、昔はっていう表現をするぐらい別に年を取ってるわけじゃないんですけど、 そんな若造がね、何言ってんだって感じですけど、
やっぱ目で見える発光体といえば、なんとなくこう、国際宇宙ステーションだったり、 たまにすごい明るく輝いている別の人工衛星だったりみたいなね、
するわけしたわけだったんですけど、それも結構レアだったんですよ。 僕もね、初めて人工衛星を
肉眼で見たのは、ニュージーランドに留学している時ですね。 なんか僕が行ってた、その留学の時に行ってた、
ホームステイしてたホストファザーが、めっちゃその、こう、説明してくれたんですよ。夜空を。 その時は全然宇宙とか興味なくて、うわーすげーぐらいだったんですけど、
今考えたらそれがきっかけだったかもしれないですね。 そう、あの、結構いいお家で、豪華な家で、で、こう庭で、
あれがなぁみたいな、あの星があれでなぁみたいな。で、サザンクロスの話とかしてくれて、
南十字星ですね。お話ししてくれたり、 ニュージーランドってそもそもその星を辿って、
あの、たどり着いた場所みたいな、なんかそんな逸話が確かあって、 みたいなところの話をしてくれた時に、ほら、見ろよ、人工衛星飛んでんじゃん、みたいな。
言ってくれて、見てみたら、あー確かに見たら初めて見たなぁ、東京とかではなかなか見れないんで、うわーすげー、みたいな。
まあ、星空がそれだけ綺麗だったんでしょうね。 確かに庭で星空見上げるのすげーいいなっていう体験が日々積み重なっていくぐらいは、
綺麗だった記憶がありますね。 そう。で、まあそんな中で今人工衛星めちゃめちゃ打ち上がってるわけなんですけど、
これが天体観測の邪魔をしてくるっていう、そういう話題は結構あるんですよ。 で、そんな中で今回、こう、
東北大学、東京大学、そして僕の周りだと東高大とかでもやってましたね。 あのトモエゴゼンと言われる、東京大学基礎、基礎っていうところ、中野だっけ?
の観測所にある広視野カメラ、トモエゴゼンが、これまで撮った画像、データを用いて、それの分析をしてみた結果ですね。
わずか0.5秒だけ光る閃光現象を、なんと1500個も発見したと。 で、これはすごいですよ。そもそもトモエゴゼンって、広い範囲を
ブワーッと観測していって、宇宙空間で発生する、本当1秒とかしか輝かないような突発天体を観測するみたいなところを
バーッとやっていた、1秒とかじゃないか、まあ普通に突発天体、予測できないような突発天体を夜空を広く見ることで観測しようみたいな。
だから僕が国際宇宙ステーションのそういう特徴を持っている、突発現象を見るのに適している装置の運用分析やってた、同じチームにこのトモエゴゼンを使っているチーム、
何なら立ち上げというか運用までやっていたチームがあったので、僕も結構身近に感じてた部分なんですよね。
で、このトモエゴゼンのデータっていうのを見られて、見てわかったことが、わずか0.5秒だけ輝く閃光現象があることがわかったと。
しかもその多くが、
そうですね、喉がめっちゃ鳴った。その多くは人工衛星だったり、スペースデブリが太陽の光を反射することで生じたものであったということがわかって、
で、これ宇宙全体というか夜空全体で見たときには、1日になんと1000万回もの頻度で発生していることがわかったらしいんですよね。
いやーすごいですよね。それだけ人工衛星がある。で、なんかこういうのが発見されると
人工衛星って天文学の敵だ!みたいな言うんですけど、今回ねこれ普通にアストロフィジカルジャーナルって結構がっつり天文の雑誌に紹介されていて、
気結の仕方というか結論の出し方が面白くて、この秒スケール、この結果から賢い目で見える光で、1秒にも満たないスケールの突発現象を探す際に考慮すべき、
なんかこう人工物の影響が明らかになって、今後は突発的に輝いたものっていうのをちゃんと人工衛星かどうかってこうやったらフィルタリングできるよねとか、
こういうふうに今把握できてるよねみたいな知見につながったっていうなんか面白い書き方をされてるなぁと思いました。
人工衛星に対する新たな理解
でねこれ良い部分っていうのは、まずは天文学の邪魔になる人工衛星のデータの省き方がわかったっていうところもそうなんですけど、
宇宙のそのデブリだったりとか人工物がどれだけどのぐらいあるのかっていうのを知るための取り組みって今宇宙ビジネスでもめっちゃ注目されてるんですよ。
宇宙ビジネスというかアメリカの政府の動きもそうか、スペースシチュエーショナルアウェアネスっていう、スペースシチュエーショナルアウェアネスとかSSAか、
っていうようなものがあって、だからそれにもきっと貢献していくんだろうなぁと思うんですね。
っていうぐらいなんかこう日本の人工衛星じゃないや、日本の高解像度の装置でこれだけ人工衛星に対する取り組みっていうのが深く
できたのは面白い取り組みだなぁと思って今回ちょっと紹介させていただきました。
はい、ということでなんかあんまり人工衛星に対していっぱい打ち上げれるようになったんだから前向きに捉えようよっていう気持ちもありつつですね、
天文学にとっては邪魔っていうのもわかるな、難しいとこだなと思ってたんで、なんかそれのいい感じに中間の話が出てきて僕的にはちょっと嬉しいなと思いました。
はい、そんな研究内容だったんでもしよかったら見てみてください。
ということで明日は土曜ですね。 1週間終わって何してるかな。
そうそうそう、こないだダークマター見つかったみたいなトタニさんのめっちゃおもろい研究ありましたけど、あれを裏付けるちょっとね、また面白い研究が出ていたので明日はそれ話そうかなと思います。
ぜひぜひ楽しみにしておいてください。 ということでじゃあ以上にしていきます。
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