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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は、ポッドキャスト配信グループ、ソンライプロジェクトさんの提供でお送りしております。
ソンライプロジェクトさん、どうもありがとうございます。
チャンネルのURLは概要欄に貼っておくので、ぜひ皆さんチェックしてみてください。
ということで、今日の本題なんですが、今日は大反省企画第2弾ということで、超新星爆発って何?っていう、またまたシンプルなお話をしていきたいと思います。
昨日は、太陽みたいな自ら光る光星、星っていうのがどうやって光ってるのか、中でどういう元素ができてるか、なんていうお話をしたんですけど、
それの成れの果てでは、最終的にその星っていうのは爆発するんですね。
それを超新星爆発と、英語で言うとスーパーノヴァですね。
これ、スーパーノヴァって言うとすごいかっこよく聞こえるんですけど、その宇宙最大規模の大爆発が起きる。
ただ、その爆発どうやって起きるのか、どういうものなのかっていう話。
これもまた話の中でちょこちょこっと話していたのはあったかもしれませんが、ちゃんと説明したことはなかったかなと思うので、
大反省企画としてもう一度お話ししていきたいと思いますので、分かってるよっていう方もぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
ということで、毎日恒例の緊急報告、活動報告になりますが、
先日NASAの頃からずっと研究していたプロジェクトの一部で出した研究成果について、
佐渡論文、いわゆる専門雑誌への掲載が終わり、無事出版されましたっていうお話をさせていただいたと思うんですね。
それを友人とかに話す機会があってですね、Facebookとかそういうところで話したりしてると、
どうもその雑誌のインパクトファクターと呼ばれるものが結構高いっていうお話をいただきました。
このインパクトファクターって何なのかっていうと、これ単純に言えばその掲載された雑誌がどれぐらいすごいものなのかというところですね。
っていうのも、論文雑誌って言ってしまえばめちゃめちゃあるんですよ、世の中に。
失礼しました。
ただ、そんな中でもやっぱり権威のある雑誌って言われるところっていうのは一握りになっていて、
特にやっぱり世界的に有名なのはNatureとかScienceとか呼ばれる、そういうところですね。
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他にもその業界の専門的な雑誌で言うと、それよりももっとすごいって言われるものはあるのは十分承知してるんですけど、
一般的に言うとそんな感じです。
そういうのも数値で分けられていて、そんなところに並ぶような論文ではなかったんですけど、
他の一般的な学術誌に比べたら少し高いところだったみたいです。
ただ、これ自分全然知らなくてですね。
というのも、自分のいた天文学っていう業界の中では、そこの雑誌も含めて大体3社ぐらい、3誌に掲載するっていうところが、
ある種常識的な感じになっていたと。
世界的に見たら、そのうちの1つは日本のジャーナルなので、世界的に見たらもしかしたら2つなのかもしれませんね、大きく分けると。
2つとか3つとかになっていて、そんな中でずっとやっていたので、
そこ以外に論文を出すっていう選択肢がそもそもなかったと。
なので、そこに出せただけで十分だなみたいな感じだったんですけど、
業界によってはそういうどこの雑誌にどれぐらい載ってたみたいなところも結構重要視されたりするわけなんですよ。
何が言いたいかというと、そういうふうに結局環境、やってる環境によってそこまで目指すところが変わってくるのかなっていう。
自分はもう最低限のラインとして、形として論文を残さなきゃいけないと思ってやって研究してきたわけなんですけど、
ここから見たら実はすごい高いレベルだったのかもしれないと。
そんな環境でずっとひしこいて毎日やれてたっていうのは、本当にいい経験ができてたなっていうふうに今更感じました。
なので、甘い状況にいるっていうんじゃなくて、やっぱり厳しい状況に身を置き続けつつ、
そこでめちゃめちゃもがいて少しでも成果を出すっていうのが、
世界的にとか相対的に見たときにはやっぱりすごい成果を残してることになると思うので、
そういうところは今後も自分の身の置き場所みたいなところは大事にしていきたいななんてしみじみと思った金曜日でございました。
そんな感じで今日の本題に入っていきたいと思います。
今日の本題は大反省企画第2弾ということで、聴診性爆発って何なのっていうお話をしていきたいと思います。
今回紹介する聴診性爆発っていうのは、主にバランスボールの音ですね。
バランスボールに乗って作業してるので。
主に今回お伝えしたいのが、
昨日話した太陽みたいな恒星、こちらが進化していった最後に起こす大爆発である聴診性爆発、スーパーノバっていうのをお話ししていきたいと思います。
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昨日の話の若干の復習みたいになるんですけど、
基本的には星っていうのは中で新しい元素を作り出してると。
最初は水素が始まって、ヘリウム、酸素、炭素、マグネシウムとか作って、最後鉄を作りますよっていう話をしたと思うんですね。
鉄を作るような星っていうのは、太陽の重さよりも8倍とか10倍とかそれぐらい以上重いような星っていうのが、
鉄まで作るような高温のなおかつすごい活発な星になるというところがありました。
そんな鉄を作るまでいった後、じゃあその星ってどうなるのかっていうのが結構今日の本題になっていて、なので宇宙の中も結構ストーリー仕立てになるんですよ。
こうなっていると、すごい重い星っていうのは結局さっき言ったみたいに鉄までとにかく内側で作っていくと、星の内側で作っていく。
この鉄まで作っていくと、ここから実は核融合は進まないんですね。
これはすごく細かい話するといろいろあるんですけど、簡単に言うとこれ以上、なぜ鉄までそういう元素が生成されるのか、核融合によって鉄が生成されるのかっていうと、
それはみんな鉄になりたいんです。どういうことかっていうと、中学校とか高校ぐらいのときに原子番号みたいなのを数えたりとかしたと思うんですね。
あの原子番号っていうのは結局、元素があってその周りに電子が回っているような状態の数っていうのを表しているわけなんですけど、
その中でも中心にある原子核と呼ばれる、鉄の原子核っていうのはあらゆる元素の中で最も安定的な原子核の一つではあるんですね。
軽い方の中で一番安定しやすい元素が鉄であると。つまり、みんななんで核融合をしているのかっていうのをすごくざっくり言うと、鉄になりたいんですよ。
みんな不安定な状態から鉄っていう安定な状態を迎えるためにどんどん進化していったと。これ感覚ですよ。
すごい細かい話をしている人にはすごい変に聞こえるかもしれませんが、とにかく鉄になっていくと。
そうするとその後、鉄よりも重い元素っていうのを作れないんですね、星の中では。
じゃあどうなるかっていうと、今まで核融合っていってどんどん重いものを作っていた星の中で、次鉄がもうこれ以上どうにもできないよってなると、
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地震の分解が始まってしまうと。ヘリウム、すごい最初の方にできたヘリウムっていうところの重さぐらいの分解が始まると。
そうすると、この分解によって内側のエネルギーっていうのがどんどんどんどん下がっていってしまうんですね。
今までは増え続けていたからエネルギーも上がっていってたのに、今度は分解されていくからどんどん中のエネルギーが小さくなっていく。
そうするとどうなるかっていうと、今まで中のエネルギーが増して増して、そして大きく膨れ上がって重くなった星たちっていうのは、
一気に内側からのエネルギーが供給されなくなるので、ぐしゃっと真ん中に潰れてしまう。
つまり地震の重力で自分の体を潰してしまうっていうような現象が起こるんですね。
これを重力崩壊と呼んで、このぐしゃっと潰れる勢いで、もともと持ってたその重力のエネルギーが一瞬で真ん中にぐしゃっと集まるので、
エネルギーがそこにとどまりきれなくなって、恒星全体がバーンと吹き飛ぶ。
これが超新星爆発って呼ばれる現象につながるわけです。
つまりこれ、ぜひ昨日の話から聞いてほしいんですけど、
星の中で元素を作っていって、エネルギーめちゃめちゃ高いところまでいったと、
そうしたらなんとその超新星爆発っていうのを起こすぐらい、逆に自分を痛めつけてしまう。
そんな星の中での進化っていうのがどんどん繰り広げられていたっていうのが、恒星が進化していくというところで、恒星進化論なんて呼ばれています。
なので、ぜひこの星が生まれて最後爆発して死ぬまでのこのストーリー、ぜひ覚えておいてほしいです。
そしてですね、これ大反省企画、明日も続きます。
明日はですね、この超新星爆発が起きた後、じゃあそこに何が残るのかっていうところ、これ皆さん大好きなブラックホールとかの話が出てくるので、
一旦ここで宇宙の基礎を学んで、またこれから最新の論文とか言及っていうのを紹介していくときに、皆さんにどんどん楽しんでいっていただければなと思っておりますので、ぜひお楽しみにしていてください。
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ハッシュタグ宇宙話し、宇宙が漢字で、話がひらがなになっておりますので、じゃんじゃんつぶやいていただけると嬉しいです。
すごいですね、外の音が。
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では早速、これちょっと久しぶりにTwitterの感想を読み上げさせていただきたいと思います。
Twitterネームカラフルさんからいただきました。
あさかつ官僚。
考えてみれば当たり前だけど、宇宙で星が作られる過程で様々な原子が作られて、それが今の私たちの生活で利用されている。
自分と宇宙につながりを感じられる話でした、という昨日の話の感想をいただきました。
ありがとうございます。
そうですね、やっぱり宇宙の話だけ聞いてるとすごい遠く、そして果てしなく感じてしまうかもしれませんが、
やっぱり自分の身の回りの話につなげられると全然話が変わってくるのかなと思うので、こういうふうに楽しんでいただければと思います。
後ろの音がうるさいので、今日はこのぐらいにしていきたいと思います。
ぜひまた明日も楽しみにしていてください。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。