00:00
はい、始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
早速今日の本題を紹介します。今日の本題は、木星からものすごく強いX線が放射されていた、これの原因は何なんだろう、というようなお話をしていきたいと思っております。
今回紹介するのは、ポイントとしては2つ。木星というところ、そしてX線というところですね。ここを紹介していきたいんですけど、なんでこのニュースが目に留まったのか。
このニュースが目に留まったきっかけは、僕がずっと研究をやっていたのが、X線天文学という領域だったので、まさにここにぴったりなんですね。
このネタとかを色々探していくときも、やっぱり自分の元々やっていた分野の研究とか、そういったところっていうのは結構やっぱり心惹かれるものがあるので、必然的にちょっと割合が多くなってしまうっていうのはあるんですけど、
そんな感じなんですが、今回はそのX線というワード、そして木星ですね。しかも今回は木星から飛んでくるX線、これについては多分今までポッドキャストでも何度かお話ししてきたようなオーロラだったりっていう現象が結構関わってくるなと思うので、
そんな太陽系の中の不思議な現象っていうのをご紹介していきたいと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
ということでですね、毎日恒例の近況報告を本題の前に挟ませていただこうかなと思うんですが、
今日もですね、いつも通りというか、土曜日なのに休みなのにガッツリ色々動いていたというような感じになっていて、
朝サーフィンに誘われていたんですけど、ちょっと軽く寝坊というか感じでいけず、そこやってる場所に犬を散歩しながら行き、そのまま朝食事を取り、友達と飯を食べて、
で、その後はですね、ずっと近くのシェアラウンジに引きこもってデータサイエンスの勉強と、あとはなんか最近はそういったデータサイエンスの勉強っていうのをちゃんと英語ベースで入れるようにしてるんですね。
で、なんでかっていうと、仕事の中でもそもそも英語でデータベースの話をするとかっていうのがあったりするので、
なんか日本語で新しいことを勉強したところで、それを吐き出す先がないというか、っていう感じなので、もうそれだったら英語で入れた方がいいだろうっていうような感じで英語で勉強するようにしてるんですよね。
で、なんか今まで論文とかすごく読んでたから英語読むっていうのはあったんですけど、英語をベースにして新しいことをどんどん勉強していく、特に動画とかでやるっていうのは、
今まで実はそんなにやってこなかったなぁと思って、最近なんかめきめきと英語能力というかが伸びてるような気がして、また楽しい勉強方法を見つけてしまったなという感じです。
03:09
まあですね、冬休みの日でもこれだけなんか詰め込んでしまう非常にこうせっかちな性格というか行き急いでるというか、そんな感じになってるんですけど、まあこうやっていろいろ自分の中に詰め込んでいくっていう中で、新しくまたこうやってチャレンジしていこうみたいなのが出てくると思うので、最終的に英語でポッドキャストとかできたらいいですよね。
まあそんな耳からしか情報が入ってこないのに、片言の英語で喋られるアメリカ人の気持ちになったらゾッとするので、まあ多分無理なんだろうなと思いつつ、まあそんな感じでいろいろ勉強してますという感じですかね。
はい、皆さんは土曜日どんな過ごし方をしていたでしょうか。なんだかんだで土曜日と言いつつ、もう3月6日日曜日の0時30分となってしまっておりますが、はい、この時間でも毎日ポッドキャストを更新するというこだわりだけは貫いております。これからもぜひですね、毎日更新していくのでよろしくお願いいたします。
というところで、今日はオチもなくダラダラと話してしまいましたね。いつも通りかなと思いますが、早速入っていきたいと思います。今日の本題は木星から発せられたX線、その正体はオーロラなのかっていうお話をしていきたいと思っております。
今回冒頭でも話したようにポイントになるのが2つあって、まずは木星っていう部分、そしてX線っていう部分ですね。今回紹介するのは太陽系の中で地球の隣の隣ですね。水、金、地、火、木。火星の外側にある木星。木星は太陽系の中でも最大級に大きい天体になっていて、どういう特徴があるか。
ガスでできていたりとか、あとはガスの動きによって島模様みたいなのが見えていたりっていう特徴もありつつ、結構このポッドキャストも何度か紹介してて、面白い性質がある1つといえばものすごく明るいオーロラを発生させるという、そういう特徴を持っているのがこの木星です。
この木星が放射するオーロラっていうのがどういう原因でできているのかっていうところで言うと、一番有力な部分で考えられているのがオーロラの周りを回っている衛星ですね。地球でいうところの月ですね。
この衛星イオっていうのが回っているんですけど、このイオが何と火山活動を起こしていて、そこから吹き出る火山物質、火山ガスとか、そういったところが木星の大気と相互作用して、その相互作用によってオーロラが発生するというふうに考えられているんですね。
で、これ一方で地球でできるオーロラってどんなのかっていうと、太陽から飛んできた物質と地球の大気っていうところの接触でできるっていうところで若干性質が違うと。じゃあなんで同じオーロラっていう現象ができるのかっていうと、この木星で空気にぶつかってくる火山ガスっていうところも、
06:18
太陽から飛ばされてくる太陽の物質っていうところも、両方とも過電粒子と呼ばれる電気を帯びた情報を持ってきているっていうのが共通点として挙げられます。で、この電気を持っているっていうのが非常に大事で、この電気を持っている状態のものがもうちょっと詳しくお話しすると、地球だったり太陽だったりっていうところの磁場、この磁場に捕まって、
この磁場によって加速されて大気とぶつかるんですよね。なので、これ実は太陽からそのまま物質が飛んでくるとか、木星の場合で言うと衛星から火山ガスが直接降ってくるっていうのが重要なのではなくて、周りに飛んできた物質に対してその星自体が作り出している磁場、星っていうのは大きい磁石みたいなものだというところは、
小学校、中学校の理科の時間でなんとなくやったかなと思うんですね。北の方向がわかるコンパスの性質を持っているのが結局磁石だからっていうところなんですけど、そういった意味でその地球大使木星が作っている磁場っていうのが非常に重要になってくる現象っていうのがオーロラなんですよね。
そんなオーロラが発生する場所の磁場っていうのは非常に強く、そのように磁場で加速された物質から出るエネルギーの高い光っていうのがこれX線なんですよ。ここでX線天文学につながってくるんですね。
なのでこれって実はすごい面白くて、私たちが目で見える光っていうのは可視光線と呼ばれる光になるんですけど、この光っていうのは私たちの目で見えるだけの光で、実はそれよりももっとエネルギーが高いと紫外線とかX線とか呼んでいて、そういった私たちの目に見えない光っていうのを今回話そうとしてるんですね。
ただオーロラっていうのは目に見える綺麗な現象じゃないですか。なので私たちの目で見えるっていう現象もありつつ、それ以外の光でも実は輝いてる。つまり僕たちが見てるそれぞれの星で発生するオーロラっていうのはあくまで一部分でしかなくて、他の光を見ることによって真の姿が見えてくるっていうところが今回の研究の面白さではあります。
そんな中でX線天文学っていうのは、そういった非常にエネルギーの高い現象を見ていくっていうところがあったりして、僕が研究で扱っていたのは太陽の周りで発生する爆発現象ですね。
09:01
太陽自体でもものすごいエネルギーを持ってるのに、その表面でさらに発生する爆発で、そこでできた例えば何千万度とか1億度とかになるような、そんな機体のお話をしてるだったりとか。
今回このオーロラが発生したタイミングでX線が放射されるっていうのはどういうことなのかっていうと、これは非常に高速に近いぐらいのスピードで動いている物質が、今回の話で言うと磁場、木星が持ってる磁気によってぐにゅっと軌道を曲げられたことによって発生するX線を観測してるんですね。
これ多分この1ヶ月ぐらいで一番難しいことをポッドキャストで言ってしまってるんじゃないかなと思うんですけど、結局はオーロラが発生しているだったりとか、宇宙空間から飛んできているX線を観測するっていうのはどういうことなのかっていうと、極限状態を見ているというふうにざっくりと捉えていただければいいです。
光の速度に近い状態で動いているものの発している光だったりとか、数千万度、数千億度、数億度とかの気体が発している光、これがX線で、今回はそれがまた木星から観測されたというような研究結果だったので、これは木星の周りに非常に強い磁場があるっていうところが示唆されるような研究結果になっていて、
それに付随してオーロラも発生しているだろうというところで、今後はこの磁場についての研究だったり理解っていうのを深めていくことによって、また新たな星の理解っていうのに進んでいく、そんな面白い研究の第一歩になっているので、これからこの研究が応用されていく過程っていうところは楽しみだなと個人的にはすごく思っています。
で、今回X線を観測しているこの観測器がニュースターと呼ばれる人工衛星なんですけど、これはアメリカが打ち上げたものだったかなと思うんですよ。
僕自身も研究の時にこれのデータを使いたくて、徹夜してデータのシミュレーションをして、このニュースターと呼ばれる人工衛星を使うための申請書を書いて提出するみたいなことを2年間か3年間ぐらい確か連続でやったかなと思うんですが、全滅でしたね。
難しいんですよ。人工衛星って使える時間も限られていれば、限られた時間の中で最大級の科学的な成果を残したいっていうモチベーションがあるから、人工衛星を使わせる人をしっかりと選んでいくっていうプロセスが入るんですね。
そうなった時に申請書とか色々見て、世界中の研究者がああでもない、こうでもないというオーディションをして勝ち残ったものだけが観測できるという形になるので、僕の研究の実力はまだまだだったんだろうなと。
12:05
他にも観測提案を通せたものだったり通せなかったものだったり色々あったりするんですけど、時代によってはそういった観測提案、人工衛星のデータを1日使えますみたいになっただけでNASAに雇用してもらえるっていう話もあったぐらい貴重な観測時間なので、
今回はきっとこういう木星からこういった光が見えるっていうのを予測して研究提案をしたすごい腕の研究者がいるっていう背景もですね、このポッドキャストを聞いている方には少し覚えておいていただけたら嬉しいなと思います。
あんまりこういう研究での裏話ってしてこなかったので、少しずつこういうのも出していこうかなと思っておりますので、今回の話も面白いなと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー、サブスクライブよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問はTwitterのハッシュタグ、宇宙話で募集しておりますので、じゃんじゃんつぶやいていただけたら嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。おやすみなさーい。