もう6年くらい前になるのかな。
結構前だ。
一番最初にハマったのが、単純にそれくらいの時期に 韓国コスメにハマり始めたっていうのが一つだったんだけど、
当時私、CMの広告講座っていう仕事をやっていて、 多分あんまり馴染みのない言葉だと思うので、簡単に説明をすると、
世の中に流れているCMって、 編集してそのまま流すっていうだけじゃなくて、
そのCM自体が、いわゆる嘘、大げさ、紛らわしいものではないかどうかっていうのを、 放送局側も流す媒体の責任としてチェックするっていう仕事があって、
出来上がったものだけじゃなくて、もちろんその前の絵コンテとか、 仮編集のオフラインの状態とかっていうところからチェックをして、
いろんな関係法令に照らし合わせたり、 法令に違反してなくても、
視聴者にきちんとした放送を届けるために、 民放連放送基準っていうものがあって、
それに抵触しているものじゃないかとか、 あとはもう本当に事実と異なるような情報を膨らましてもって言ってるんじゃないか、
それで惑わせてしまってるものではないかっていうのを、 厳しく見るっていう仕事をしていたんだけど、
その中で結構美容系の広告って、 いろいろ難しいっていうのが一つあって、
美容系、特に化粧品とかっていうのは、 まず薬器法って言われる法律が強く関わってきたりとか、
あとはやっぱり特にスキンケアになってくると、 お肌の変化っていうものをみんな歌いたくなってくるから、
そうするとちょっと医薬品に近いことをみんな訴求したくなったりとか、 そこ半分も厳しくチェックしたりとか、
あとは景品表示法っていうものも当然絡んできたりとか、 結構絡んでくるものがいろいろ多岐に渡ってくる。
さらにそこに加えて、美容医療、 最近だいぶ身近にはなってきたけれど、
美容医療広告になってくると、 今度は医療広告ガイドラインっていうものも、
実は絡んできたりとか、本当にあらゆる規制がある中で、
すごく限られた表現の中で最大限、 メリットを伝えるためにっていうので作られているのが、
そういう美容系商材の広告なんだけど、 その辺のやっちゃダメなことが、
一応放送局基準として分かっている人間として、 逆にダメなことが分かってるからこそ、
いいことのギリギリを責めた表現が、 私にしかできないものがあるんじゃないかなって、
その時思って、 あとはやっぱり自分の仕事って、
基本ダメ出しをする側だけの仕事、 アウトプットがなかったの。
結局これはダメですって言っても、 ダメな表現の代替表現だったりとか、
改善案っていうのは、こっちが考える仕事じゃなくて、 広告会社がやるべき仕事だったりするから、
だから自分がこうした方がいいのにって思っても、 それを出す場っていうのがなくて、
自分でアウトプットの場を作っちゃえばいいんじゃんと思って、
それもあって、じゃあ自分がどこまでそういう誠実に、 でもギリギリをついた美容表現ができるかっていうので、
自分のSNSを使って実践の場にしてみようって、 それで始めたのがきっかけでした。
その時は、当然だけど本名とか名前も隠して、 Mさんっていう名前でね、発信してたんだよね。
本当にだから最初は好きっていう気持ちと、
その当時の職場で得た技術だったり能力だったりを活かすっていう意味もあって。
だから仕事にするつもりも全くなくて、 本当に趣味の延長線上っていう感じで始めたきっかけ。
最初はね。
で、そこから6年ぐらい経って、
どの段階で、あれ、これ私独立してもいけるのでは?って感じたのは?
もしくはそういう思いが湧いてきたのは?
えっとね、
ありがたいことにいろんな方に私のアカウントを見てもらえて、
フォローしていただけると、だんだんそこから仕事っていうものができるようになってきて。
PRのお仕事をいただいたりとか、
あとは化粧品の新作発表会みたいなところに 読んでいただけたりっていうことが出てきて。
なのでその時には会社に実は社外活動届、 いわゆる副業届みたいなものを出して。
言ってたね。
一応それで会社にとっても不義のないようにやってはいたんだけれども。
発表会に行くと、他の美容インフルエンサーの人とかもたくさん招待されていたりとかもして、
だんだん顔合わせる人が似たり寄ったりになってきて。
例えば誰かと仲良くなると、その子と相互フォローしたりとかもして、
その子のストーリーを見てると、 あ、この子他にこういうこともあってるんだって。
ストーリーではよく見てた子と展示会へ会って、
お互いいつも見てます!みたいな感じで繋がる。
まがどんどん広がっていったんだ。
そういう感じで美容インフルエンサーの仲間がたくさんできて、
それでプライベートでもそういう子たちと会うようになった時に、
やっぱりそういう子たちが仕事として美容PR、化粧品のPRだったりっていうのを受ける時に、
やっぱりこの薬事の壁っていうのがすごく大きいと感じていると思う。
薬事法の難しさが本当に、いつもみんな根っこに考えていて、
ただその一方で、そこに対する知識が媒体としてプロとして持っている先っていうのが、
まだまだ少ないなっていう実感がぶっちゃけあって、
薬事法の知識っていうのは民間資格こそあるんだけど、
国のきちんとした何か、例えば弁護士、弁理士的な資格がもちろんあるわけでもないし、
ってなってくると、結局自分で学んで習得して、実際に実践をして、
何がいい、何がダメかっていうのを、後は自分の身をもって学んでいくことしかできない。
それが一番確実なんだけど、でも普通のインフルエンサーだと、
一般的には自分である程度を調べて書くと、
でも代理店から打ち返しがあって、
いやここはもうちょっとこう直してください、その指示の通りに直すと。
でもそこの代理店側が時々正しくない知識を持っていることもあったりして、
代理店だったりクライアントだったり、
後は例えば私なんかは韓国コスメの発信を主軸でやっているので、
国が違うからクライアントが日本の法律を無視して言ってくることもあって。
基準が違うんだよね、韓国と日本って。
そうなってくると、本当にいよいよこの発信者の立場として、
この知識を正しく持っていることだったり、
後は媒体で実際に良いダメを判断してきたこの経験って、
他の何にも変えられない一つのキャリアになるんじゃないかってすごくその時思って。
なるほどね。
その時すでにCM講座の仕事をやって数年が経っていて、
ありがたいことに、実はこのCM講座の仕事って、
結構多局との横の繋がりもあったりして、
多局の人とも定期的に情報交換会みたいなのをやったりして、
横の繋がりがわりと強い仕事だったりもして、
そういった方たちの中から、化粧品の広告、美容系の広告といったらどう思います?
当時、旧姓マルタニさんという名前でやってたんだけど、
マルタニさんどう思います?っていう風に言われて、
そういう風に多局の人からも、私の美容薬事に関する知識を
当てにしてもらえるようにもなってきたと。
これは私、この知識を持って独立しても、今なら恥ずかしくないし、
だしニーズもありそうだなと思って、
とにかく世の中の美容に関するPR、広告っていうものを、
私ならではのキャリアを生かして、より健全化させていくような仕事をやりたいと思って、
独立してみようかなと思って、今に至る次第です。
- すごいよね、スタートが、ただ自分の好きな観光コスメを紹介するっていうところのスタートから、
まさか自分のやってきたことが活かせる、存分に発揮できるジャンルだった。
これたまたまなんでしょ?
- たまたまだったね。
- 狙ったわけじゃないんだよね。
- だし、このキャリアを持ってる人間、世の中意外といないわと思って。
- そうなんだよね。実はね。活かせるじゃんってことでしょ。
- それさ、たぶん第三者で、例えば一会社員の人がフリーランスになって、
インフルエンサーとしてやっていきたいって人からすると、
すごい羨ましいみたいな、いいな、参考にしたいみたいな人もたぶんいると思うんだけど、
とはいえ、あまりにもまいちゃんのやってきたことがすごい狭いよね、業界的に。
狙ってないっていうところが、なかなか再現性がないかもしれないけど、
でもそれもたぶんまいちゃんが日々好きなものを発信していく中で見出した道だもんね。
- そうね。だから、私の場合はたまたまっていう部分もあるかもしれないけれど、
でも自分のこれまでのキャリアが、実は今見事なまでにすごい紐づいていってる。
- ね、本当に。
- 例えば、当然美容広告業界っていうものをより自分の力で健全な、より誠実なものにしていきたいっていうような気持ちは、
当然自分の大目標である中で、やっぱり自分の好きな韓国コスメの魅力っていうものを伝えていきたいっていうようなものも、
今現状頑張ってるもので、当然主軸としてあって、っていう中で、
例えば、企業名、商品名を正確に記載することの重要さ。
ていうのは、私はテレビ局に入って、さっき1回目のところでね、
ちょっと1回制作職で入ったけど、もう病んじゃってって話をしたと。
- 言ってたね。
- 思うんだけど、その後に、私は2年目の途中でもう制作を離れて、
そこからいわゆる局の中で言う非現場っていうビジネス部門のところに行っていたんだけれど、
10年ほど、もうちょっと前かな、
営業局、テレビ局の営業っていう部門に私はその後に行っていて、
で、その時にやっぱりスポンサーさんとの向き合い方、代理店さんがそこでどういうような立ち位振る舞いをしてるかっていうのを、
ものすごく目の当たりにする機会っていうのがあって、
で、例えばスポンサーさんの商品を番組に出す上で、
もうスポンサー名、商品名の表記、
それをとにかく文字面通りに正しく表記するのはもちろん、
アルファベットだったら全格なのか半格なのか、空間空いていたら全格なのか半格なのか、
あとはロゴを出すときにロゴの表示のレギュレーション、
例えば余白もあるよ、いくつ取っとかなきゃいけないとか。
- はいはいはい、あるよね。
- そういうところを企業側がどれくらい重要視しているかっていうのを知っているから、
だから自分で言うのもなんだけど、PRをするときにクライアントさんとか代理店さんから
自分の素性を話したときに、道理でちゃんとしてると思いましたって言われることが。
- たぶん普通の人だったら、ここ半格開けてくださいとか、
ここ全格じゃないんですよねみたいな、たぶんいちいち指導しなきゃ、
ちょっとねやっぱり自分でも次の日からどうなるんだろうって初めてのことだし、
何が起こるか全然わかんないしってすごい不安で、
何事も起こらなければいいんですけどねって言ったら、
その先輩が私にかけてきてくれた言葉っていうのが今の私の中にすごい大きな軸になっていて、
何かは起きるよって。
第1回の時もね、生放送の時は何かが起きるって言ってた。
本当にそれと同じことで何かが起きるよって。
何かは起きるけど、何とかなるし何とかするんだよって言われたの。
確かにまいちゃんよく言ってる。
もう全てはそこ。
本当だよね。
そう。
何とかする。
だから自分でうじうじ考えてても何事も起こらないことなんて何もない。
何かは起きるんだから、
だったらその都度何とかすればいいんだし、何とかなる。
だからやりたいことをやったらいいんだよ。
やりたいというか自分の信念に従ったことをやればいいと思う。
それの選択肢が全うである限りは、よっぽど誰かに迷惑をかけるとか、
よっぽど何か本に触れちゃうとか、論外だけど。
そうじゃなければ大抵のことは何とかなるし、
それを何とかするのは自分だから。
だから多分そう思ってるから、
あんまり何かチャレンジするってことに怖いものがないのかもしれない。
本当だね。
いいお言葉いただけて嬉しいです。
私もそういう言葉に結構影響を受けてる人なので、
ポッドキャストで新たに色んな人に聞いてもらえて嬉しいなって勝手に思ってます。
今日はいっぱい経験なんと面白い話をありがとうございました。
最後にまいちゃん、告知じゃないけど宣伝したいこととか何かあったら。
今はもっとTBSっていう経歴も自分の武器にしつつ、
そういう韓国美容情報とかを発信してるんですけれども、
時々ストーリーではこういうマインドな話とかもちょいちょい出しているので、
もしよかったら私のアカウント遊びに来てもらえたらすごい嬉しいです。
そうですね。概要欄にMさんのまいちゃんのインスタ貼っておきますので、
よかったらフォローしてみてください。
確かにね、韓国コスメ好きな人はもちろん有益情報いっぱいだけど、
そうじゃない人も人生の先輩として、もしくは同世代として、
面白いことも学びもいっぱいだと思うのでフォローしてみてください。
ということで、アナセミからのご縁がこうやって21年続いてありがたいことです。
こちらこそです。
本当にありがとうございました。
というわけで今回のゲストまいちゃんでした。
ありがとうございました。皆さん頑張ってください。
ということで今回はMさんことまいちゃんに、
セカンドキャリアについて語ってもらいました。
いかがでしたでしょうか。