この英語の先生には、私、こう答えました。これ、早坂の持論なんですが、うなづきながらしゃべることで、リズムをとっているというのが、大きな理由の一つなのではないかという仮説です。
もう、絶対的な研究結果ではないですね。これね、話し方講師とかスピーチトレーナーも、しょっちゅう向き合っている癖なんですけれども、どちらかというと、心理学に近いんじゃないかなと思います。そういう動作ってね。
早坂は心理学者ではないので、研究結果とかではないんですけれども、一応、毎年およそ80人ぐらいずつの学生さんを見てきたという体験談で言いますとね、
リズムをとっているというのが、大きな理由なんじゃないかなと考えています。だいたいね、苦闘点とか語尾でうなずくんですよ。
くさびを打つイメージですかね。例えば、こんな文章があったとしましょう。
最近旅行で印象に残っているのは、大阪万博です。すっごく楽しかったんですよ。という文章だとしましょう。
この文章の時、うなずく人は、もうみなさんお分かりですね。
残っているのは、の点のところのは、で、まず1回目。大阪万博ですのです、で、2回目。楽しかったんですよ、のようで、3回目。
というように、苦闘点とか語尾でうなずくという方、すごく多いです。
うなずくっていうのは、首を上から下に、トン、トンって下ろすイメージです。
まあ、ポッドキャストだけだと分かりづらいと思うので、ショート動画、YouTubeとInstagramに載せますね。
で、これね、実は早坂も学生の時に、ちょっとだけ癖として持っていまして、リズムをとっている本人としては落ち着くんですよ。
安心して語っているわけ。
で、あとは、学生さんに直接聞いたことがあるんですけれども、確認のうなずきだったりもするのかなっていう方も何人かいらっしゃいました。
そう、台本を見ながらだと、わりとこのパターン多いですかね。
あとは、台本見ずとも暗記であったとしても、今これをしゃべって、次あれをしゃべって、そしてその後はさらにこういうふうに発展させていって、って考えながらしゃべっている人。
その順序立てたものが、ちゃんと確実にしゃべれているなっていう時に、頭がトン、トンって動いてしまうっていうパターン。
というのと、あとはもう理由とか原因とかわけもわからず、いやーちっちゃい頃からこういうしゃべり方、私してたと思います、っていう方も大勢いらっしゃいました。
で、これは何が問題かというと、大半は無意識なんですよ。
で、私何度も何度もこのポッドキャストで言っていますけども、癖というのは大体無意識です。
しゃべりに関して、癖のない人間はいません。何かしら癖はあります。誰にだってね。早坂だって持ってるし、あなただってあるはずです。
なので、癖を持つのは仕方のないことなんですが、この英語の先生が言わんとしていることがまさにね、大事なところで、無意識でうなずきながらスピーチするパターンが多い。
それってもったいないよねってことなんですよ。本人としては、別に自信がないわけでも、緊張しているわけでもないのに、うなずく癖によって損をしているかもしれないんです。
うなずく癖って、頻繁に出てしまうと、幼く見えたり、自信がなさそう、余裕が感じられないって捉えられたりしてしまうんですよね。
よく聞いたら、中身が面白くて、構成がしっかりしていたとしても、伝え方で印象が変わっちゃうんですよ。
ここが面白いところであり、怖いところでもあるんですよね。
たまにじゃなくて、頻繁にですよ。頻繁にうなずきながらスピーチする、プレゼンテーションする、就活の面接に臨むとかですと、マイナスな印象を取られてしまうかもしれないから、なるべくやめた方がいいよね、というのをお伝えしておきます。
じゃあ、英語圏はどうなのかというと、私に質問してきた英語の先生は、英語のスピーチとか会話で、首を縦に振りながら、うなずきながらトークする人って、見たことないのよねっておっしゃってたんですよ。
もう一人ぐらい、どなたか英語圏で暮らしたことのある方、聞いてみたいな、体験談とか、感覚を知りたいと思って、
ポッドキャストの学校仲間でもあります、リチャードさんという日英ハーフの方に質問しました。
リチャードさんはですね、現在は日本に住んでいらっしゃるんですけども、つい最近までイギリスに住んでいた方で、奥様の海外婦人についていったっていうふうにね、
Xの自己紹介欄に書いてあるんですけど、日英ハーフのコーチングの方で、戦略的幸福論というポッドキャストを配信されてますので、概要欄貼っておきますので、ぜひご興味ある方は聞いてみてください。
で、そのリチャードさんに図々しくも聞いてしまいました。英語圏でこのうなずきながらスピーチする人、喋る人って見かけたことありますか?と言ったら、こんな返答を返ってきました。
英語でも、韻を踏む詩、ポエムですね。詩は昔からありますし、リズミカルに美しい文を話すっていうスピーチもありますが、うなずいたりはしないですね。と言った返答だったんですよ。
ただこれはね、あくまでもリチャードさんの個人の感想であって、日常生活を過ごす上での体感だとは思うんです。
とはいえ、お二人の方から体験談が聞けたというのは、もしかしたら英語圏の方は、うんうんってうなずきながらトークする、スピーチするっていうのをしない文化圏なのかもしれないですね。
堂々とした喋りがしたいなという方はですね、ぜひ堂々とスピーチしている人の動画を見てください。誰でもいいです。
今だったら、もう王道中の王道なんですが、やっぱりね、経営者はとっても参考になります。
もう世界のトヨタ、トヨタアキオ会長とかソフトバンクの孫正義会長のスピーチ動画を見てみますと、うなずいていないのがよくわかります。
どちらかというと、動作はゆったりなんですよ。もうそれだけでも風格とか重みっていうのを表現できるわけですね。
まあ、この二人といったらもうね、世界と戦っている企業さんなので、まあそりゃグローバルな視点で、自社のイメージがプラスになるような、イメージアップになるようなスピーチとかプレゼンテーションをするのは当然なんですよね、戦略的にね。
お二人は聞いている人の目を見て、喋る、伝えるっていうことをされているので、右を見たり左を見たり、奥の方を見たり、手前を見たりっていうのはされています。
だけれども、首を縦にトントンと上下に動かして、リズムを取るようなうなずきはしていないんですね。
私が以前にお願いして、ポッドキャストを出演してもらいました、ビズリーチ総領舎の南総一郎さんも、まさにこういう喋り方、トヨタアキオ会長とか、孫正義会長のような余計な動き、無駄な動きをせず、堂々とゆったりと語るっていうことをされてたんですよ。
南さんが30代前半の若き頃とは、全然喋り方、伝え方が違うんです。
もっとフランクで話しかけやすいような、若き青年って感じでしたよ、当時。
年下の私にね、若き青年とか言われたくないでしょうけど。
でも、ご自身でもおっしゃってたように、やっぱり立場が変われば、そりゃあ喋り方、伝え方も変わりますし、変わらなきゃいけないよねっていうお話ですよね。
今回のお話もね、日常会話だったら、全然気にしなくていいのよ。
こんな細かい話ね。
あなたが仲のいいお友達とかね、家族とかの前で、うなずきながら喋るっていうことで、マイナスにとらえられるとかね、幼さがどうのこうのなんてことは、全然気にしなくていいですよ。
年齢を重ねていったり、社会人として年数を重ねていけばいくほど、何かを求められて、人前で喋る、スピーチする、プレゼンテーションする機会も、皆さん増えるでしょう。
もちろん、職業によりけりではありますが。
あとは学生さんだったら、就職活動ね。
急に社会人らしい喋り方を求められるじゃないですか、就活って。
かしこまった場だったら、マイナスにとらえられるような 動きをしない方がいいよ、という話です。
かしこまった場で 喋るとか、大勢の人の前で 何か伝えなきゃいけないという際には、うなずきの癖を 気にかけて、練習や準備をしてみてください。
うなずきが減るだけで、あなたの印象は よくなりますよ。
堂々として見えるし、余裕も見えるし、頼りがいがあるとか、何かこの人 仕事できそう、みたいに 思ってもらえるんじゃないかな。
いいこと尽くしです。
今回は、堂々と喋りたい人向け、うなずきながら 喋らない、というエピソードを お送りしました。
いい印象をもたらすというよりは、マイナス感情を いだかせないためのテクニック、と思ってください。
それが、うなずきトークを減らすことの、 早坂の考える最大のメリットです。
と言いますことで、ここまでお聞きいただき ありがとうございました。
何かしゃべりに関してご相談ありましたら、番組概要欄のお便りフォーム、
もしくは、XやYouTube、インスタグラムの コメント欄でも受け付けています。
お名前や学校名、職業などは 隠してお答えしますから、ご安心ください。
番組のフォローも どうぞよろしくお願いいたします。
ということで、リチャードさん、お忙しい中、 早坂の個人的な質問にお答えいただき、ありがとうございました。
それではみなさん、一緒に前向きに がんばりましょう。
ここからは、おまけ雑談コーナーです。
本編でも 言いましたが、うなずきながら トークするのが 癖という方です。
自覚されている方は、私はこの癖がある。 どうしようと思っているかも しれないです。
もう一回言いますが、普段の生活上は 何ら問題ないからです。
ただ、普段、うなずきながら トークをしていると、
いざという時、かしこまった場面が やってきた、やってくるという時に、
首を、頭を動かさずに、堂々としゃべるというのを 目標にやってみようと、
突然ぶっつけ本番でやっても、なかなか 難しいよという話です。
癖って、意識的に抑えるとか、なくす、減らすという、
なかは強制に近いような意識でやらないと、 しゃべりの癖というのは 出ちゃいますからね。
前にも、癖に関して、エピソードを 取り上げたことありますよね。何度かね。
で、早坂も癖があるって言ったじゃないですか。
うなずきの癖はね、私、指導者側になってみると、
最初、これ指摘されると、みんな、 あーっていう顔するのよ。
あ、私ってしゃべっている時、 無意識に、こうやって上下に、うん、うんって、
うなずいてるんだって、はっとするんですよね。
で、いざ直そうとして、頑張って意識するんですよ。
で、もちろんすぐできる子もいる。けれども、結構やっぱり苦しいんですよね。
なんでかって言うと、やっぱり、そこまで15年とか20年とか、 その癖を持ったまま、生活しているわけじゃないですか。
日常会話をね、こなしているわけですよ。 経験積んじゃってるもんだから、
いざ、頭を動かさないでって言われると、
うおー、結構つらい、みたいになるわけですね。
この、癖を抑えるつらさが楽しいっていう方はですね、 ブラシアップが早いんじゃないかなと思いますけど、
結構私もつらかったなぁ。そう、よく注意されたなぁ。
で、みなさんさ、もうあんまテレビ見ないと思うんですけど、 ちょっとこのポッドキャストにたどり着いたならば、
今日だけでもいい、明日だけでもいいので、 報道番組とかニュース番組、見てみてください。
アナウンサーの人、上半身、微動だにしていないと思うんですよ。
で、もちろん、原稿が手元にあるので、 ちょっと下を向いたり、前を向いたりっていう動作、上下の動作ありますよ、とかね、
原稿をぺらっとめくるために、腕を、指を動かすはあります。 だけど、無駄なうなずきはしてないんですよ。
そう、これは、もう自然じゃないです。訓練です。訓練されています。
だって、視聴者からすると、アナウンサーがうなずくことって、何のメリットでもないですもん。
不必要なものでしょう。そう、引き手にとっては、いらないものなんですよ。
まあ、きつい言い方しちゃうとね、いらないもの、なくてもいいものなんです。
だから、うなずきながらトークするっていうのは、やはり話し手側が、その方が楽だからなんですよね。
理由は何であれ。リズムをとっているのか、確認をしているのか、無意識なのか、何なのか。
理由は何であれ。そう、話し手が楽だから、やっちゃうんでしょうね。
あとね、これはね、何のデータもないし、根拠もないから、適当なことを言えないから、おまけコーナーで言うんですけどね。
幼稚園とか、小学校低学年で、卒業式ないしは、送別会みたいなので、
みんなで、せーので、私たちは、たんぽぽ幼稚園を、今日、卒業します。みたいなの、やりませんでした?
今、適当に言いましたけど、私、別に、たんぽぽ幼稚園の卒業生でも、なんでもないんですけどね。
あれを、みんなで、せーので、声をね、合わせてしゃべるときに、
リズムをとっているというのが、もしかしたら、小学生から中学生、中学生から高校生、高校生から、その先に至るまで、続いているのかもなぁ、というのは、個人的に、ちょっと思っているんですよ。
じゃあ、なぜ、幼稚園とか、保育園とか、小学校低学年で、あのしゃべり方をするかというと、合わせやすいからです。
合わせやすいから。30人とか40人が、せーので、しゃべりやすいでしょ?
もしかしたら、1学年多い幼稚園とか、保育園だったら、100人とかね、もしかしたらですよ。
ちょっと、100人声合わせるの、大変か。でも、ワンチャンあるかもしれないよね。50人とか、100人で、せーの、みたいな。
お父さん、お母さん、いままで、ありがとうございました。
みたいな、あれ。あの独特な欲要と、それをみんなで声を合わせようという、リズム取りのために、うなずいている。
まず、1行目、そして2行目、そして3行目、うなずく、くさびをうつ、みたいな。
そんな経験が、ずっと続いているのかもしれないなぁ、と思うんですよね。
あとは、国語の時間に、朗読に力を入れている先生だと、たぶん、このうなずきを止めさせる、ということをするらしいですよ。
私、大学の授業で、このうなずきの癖について、毎年毎年、語ってはいるんですよ。