今回の【しゃべりの相談室】は、【科学系ポッドキャストの日】参加の回です。
今月のテーマは、【トリビア】。
ホストは、再演トークのレンさんです。
ということで、レンさん、いつもありがとうございます。
この【科学系ポッドキャストの日】、なんと3周年を迎えるということです。
すごいですね。
何がいいって、科学系以外のポッドキャストも参加していいですよ、と言ってくださる優しい知覚なのでありがたいです。
今回も参加させていただきます。
この【しゃべりの相談室】はいつもは、人生において大切な場面での話し方、伝え方に関してちょっとしたコツをお伝えしている、
元局話の話し方講師、早坂まき子の番組なんですが、
【トリビア】というお題でパッとは閃かなかったんですよ。すみませんね。
以前いただいたご質問から、アナウンサー業界のアクセントに関する【トリビア】と捉えようと思えば捉えられるかな、といった豆知識をお伝えしていこうと思います。
このようなご質問というか、お便りいただきました。
最近よくニュースになっている【クマの事件】。
秋田とか北海道でのニュースよく見かけます。
アナウンサーの人たちのクマが目の下のクマと同じ言い方で、はじめは違和感が大きかったです。
どの番組でもクマと言っているからきっと決まっているルールなんでしょうが、
同じように違和感のあるアクセントって他にもあるのでしょうか?
というご質問いただきました。ありがとうございました。
そうですね、これはね、ルールですね。
アナウンサーのアクセントって、【NHK日本語発音アクセント信じてん】というのが基準になっておりまして、
アナウンサーはね、必ずニュース読む前とか番組の前とかだったら、確認のためにアクセント辞典で調べるんですよ。
なのでアナウンサーはもう99.9%みんな持っているはずです。
綾坂が20代の頃はもうとにかくあの辞典が重くってね、大変だったんですけど持ち運びがね。
ただ、今アクセント辞典がアプリになりましたので、音声で調べて確認することもできるし、とっても便利なんです。
話を戻しまして、動物のクマのアクセントの話ね。
そう、どうですか?皆さんこれは違和感なく聞いていらっしゃいますか?
それとも、えーなんかちょっと違和感あるな、変だなって感じちゃうっていう方もいらっしゃるんじゃないかな?
そうなんですよ。動物のクマと目の下にできるあのクマはアクセントが全く同じなんです。
クマを頭高で発音していた人たちからすると、違和感がめちゃくちゃあると思います。
何を隠そう、早坂もですね、東京生まれ東京育ちではありますが、ずっとクマだと思ってたんですよ。
なので、アナウンサーになって驚いたことの一つに入りますね、このクマ。
ですし、アナウンサー業界では新人アナウンサーがよく間違えるアクセントっていうのがあるんですけど、
多分ね、クマは入ると思いますよ。
今年ね、あの全然喜ばしいことじゃないから明るい声では言えないんですけど、
2025年どうしても死亡事故とかが続いているので、だから多分新人アナウンサーもこれだけ頻繁にニュースになっていれば覚えると思うんですけどね。
ただね、これはアナウンサーは正しい日本語を表現するというのが仕事だからやっているだけで、
一般的には別にクマって言ったところで何も事象がないし大丈夫です。気にしないでください。
クマって表現しても全然問題ないです。
ちなみになんですけど、今マイクに向かってNHKのアクセント辞典アプリ開いてみたので、正しいアクセントっていうのを調べたらこういうふうに出てきます。
聞こえましたでしょうか。クマってなってますね。
クマも実はあるんですよ。頭高なんですが、先ほどのクマの方が優先度が高いということで、
クマではなく、こちらで表現してくださいねっていうのが、事象を調べるとわかります。
目の下の方のクマも調べてみますと、ちゃんと乗ってるんですよ。いきますよ。
同じですね。さっきの動物のガオの方のクマと全く同じです。もう一回流します。
同じでしょ。このように目の下のクマも動物のクマも同じアクセントなんだなっていうのを、
事象を調べて、私たちアナウンサーは学んで覚えます。
でも全てのアクセントをアンティするのは大変だから、なのでアクセント辞典っていうのを昔も今も持ち歩いている。
というのがアナウンサートリビアでしょうかね。
トリビアかなこれ。わかんないけど。無理やりちょっとトリビアにしちゃいました。すみません。
ちょっとあんまり面白くないかもしれないけど、なんか業界あるあるって感じになっちゃったよね。
無理やりトリビアというテーマでお送りします。
さてお便りに戻りますね。
同じように違和感のあるアクセントって他にもあるのでしょうか。
というご質問いただきました。これは難しいですね。
なぜ難しいかというと、違和感のあるアクセントの違和感って人によって基準が異なるので難しいかなと今考えております。
この相談者さんがどんなしゃべりをするかによって違和感の基準がありますよね。
よく関西出身の方に言われるのが東京とかね関東に遊びに行くともう周りみんなが標準語だからもうすべてが違和感っていう意見ね。
言われたことありますよ。私、友達にも知り合いにも。
というように人によって育った環境ですとか暮らしている地域とかあと年代によって言葉やアクセントの当たり前とか違和感の基準が異なるのではないでしょうか。
でもご相談者さんがね知りたいって思ってくださってるから一生懸命考えたんですけど
例えばってことでふと閃いたのが楽器のピアノ。
どうでしょう。これね人によってはピアノというのが普通当たり前っていう方もいらっしゃるんですよね。
私ねよく覚えているのが小学生の頃、低学年の頃ねクラスのみんなでピアノかピアノかどっちだ論争ってのがあったんですよ。
で当時は別に論争だなんて思ってないですよ。
ある一人の女の子が私ピアノ習ってるのっていうことを言った時に他の周りの子がねピアノっておかしいよピアノじゃないって誰かが言い出したんですよね。
当時はアクセントとかさ正しい日本語なんてわからないから変なのとか言ってたんですよ。
そしたらねクラスの中でね私もピアノって言うしお母さんとかおばあちゃんとかもピアノって言うよ。
だってグランドピアノって言うじゃんっていう意見を出してきた子がいてみんな結構あーって納得したんですよね。
で別にその時って言い争ってるとかではなくてどっちが正しいんだろうね?で終わっちゃったんですけど。
今だったら解説できるのはグランドピアノはグランドピアノという固有名詞だからピアノであってるんですよ。
だけどピアノ単体ですとこれもねアクセント字で載ってるんですよ。調べますね。
はい行きますよ。
ピアノ
ピアノいわゆる平板ですね。
ピアノ
なんですよ。
ということでまあ小学生がねピアノとピアノどっちなんだろうねってただただ純粋に疑問に思ったっていう出来事なんですけど。
私ねずっとこのクラス中がピアノかピアノかどっちだろうかって悩んだのを忘れられなかったんですよね。
そうそれをね今回思い出しました。
でそれを家に帰ってね実家で両親とか私二世帯住宅だったのであのおじいちゃんおばあちゃんにもその話をしたら祖母は確かにピアノってたまーに言ってたんですよ。
東北の宮城出身なんですけどね。
ピアノっていうかピアノっていうかねだからおじいちゃんおばあちゃんそしてお父さんお母さんがピアノっていうご家庭で育ったのであれば子供もピアノっていうのはそれは当然ですよね。
でも別にそれで悪いことじゃないからねしょうがなくないそういう環境で育ったんだな以上それだけの話なんですよ。
あとは個人的にアナウンサーになってから正しいアクセントってそっちなのって驚いた単語がありましてそれが背景とともになんですよ。
背景はこの時点の背景にはどんなことがあったのでしょうかみたいなその背景ねアクセント時点アプリで調べるとこうなります。
背景平板が正しいんですね。
背景私はずっと背景だと思ってたんですよ。
時代背景って言うじゃないですか。
まさにこれグランドピアノと一緒であれは時代と背景が一緒になっているから複合語ですね。
複合語になって時代背景とコンパウンドしているだけなんですね。
ちなみにアンジェラティの方の背景は背景の背景は頭高でオッケーなんですよ。
で2番目私が驚いた新しいアクセントはともにね。
暗くをともにするとか友人とともに北海道へ行ったとか
そのともに私ずっとねともにだと思ってたんですよ。
そしたら正しいのはともにという平板でびっくりしたんですよ。
えーともになの?このともにもアナウンサーになってびっくりしたんですけど
明確に覚えているのが両親も祖父母もみんなともにっていう人だったんですよ。
だから家族全員がともにって言ってたら、そりゃ子供である私はともにって言うに決まってますよね。
アナウンサーはアクセント時点というものをいちいち引いて、正しいアクセントを調べているです。
かなりこじつけですが、トリビアにしました。
れんさん、これ大丈夫でしょうか。
と言いますことで、ここまでお聞きいただきありがとうございました。
何かしゃべりに関してご相談ありましたら、番組概要欄のお便りフォーム、
もしくは、XやYouTube、インスタグラムのコメント欄でも受け付けています。
お名前や学校名、職業などは隠してお答えしますから、ご安心ください。
ポッドキャスターの方からのお便りも大歓迎です。
それでは皆さん、一緒に前向きにがんばりましょう。
科学系ポッドキャストの日、3周年おめでとうございます。
さあここからは、おまけコーナーという名の雑談コーナーです。
3円トークのれんさん、面白い企画を作ったんですよ。
トリビアアワード。1分で最も耳を奪うトリビアを決めたい。
ということで、ポッドキャストってどっちかというと長尺、長い尺が愛される音声メディアと言われてますけど、
あえて超短い時間の声を集めて、それを聞く様子も含めてポッドキャストにしてしまおうという企画だそうです。
音声部門、文字部門ありまして、早坂も1分で話したトリビアっていうのを、
今回のトリビアとはまた違うアナウンサーあるあるみたいなものを応募エントリーしたんですけど、さあどうなるんでしょうか。
その応募自体は10月中旬に締めていってるんですけど、その音源公開っていうのが11月6日の木曜日なんですよ。
その後どのトリビアが面白かったかということで、投票審査機関が設けられまして、12月にトリビア大賞審査衣装というのが授与されるそうです。
ということで、この11月の科学系ポッドキャストの日と連携したポッドキャスト企画ですね。
いや誰もが参加しやすい、こういった企画を作ってくださるレインさんお忙しいのに、本業も大変そうなのに、ありがたいですね。
ということで概要欄貼っておきますから、ぜひトリビアアワード皆さんも聞いてみてください。
ちなみに必ずしも科学っぽくなくてもOKというふうに書いてあるので、早坂はアナウンサーあるあるみたいなトリビアをエントリーしてますけど、
科学じゃないじゃんっていうツッコミは受け付けません。審査員であるレインさんとエマさんがいいよって言ってくださってるんですから、あったかい気持ちで聞いてください。
でも他のレインさんの周りにいらっしゃる科学系のポッドキャスト番組さんは、わからないけど、ガチのトリビアを出してくるんじゃないかなって予想してるんですよね。
いわゆる理系トリビアってやつね。
ということでトリビアというテーマのもと、科学系ポッドキャストの日をお送りしました。
最後の最後の最後までお聞きいただきありがとうございました。
またシャープ117も聞いてくださったら嬉しいです。またね。