ところで皆さん、年末といえばあれですよね。
私、わかりました。年末といえば大事なことあるんです。
ありますよね。
来年の手帳の選択ですよ。めっちゃ大事。
学生の時はそうやったけど、今でもやります?
やりますよ。来年どのカバーにしようかなとか、ペンはこれでいいかなとか、シールどんなんがいいかなとか。
すごいアナログですね。スマホとかではやらないんですか?
いや、してますけど。
してるんや。
してますよ、もちろん。スケジュールはスマホですけど、手帳はやっぱ年に1回、年末といえばでしょ。
山口さんは?
私も手帳派ですね。
手帳派なん?年末は何?ってことを振りたかってんけど、手帳派を答えたら。
私の手帳は10月始まりなんで、年末の行事ではないです。
さすが、賢い人ですね。ってことは9月ぐらいにそわそわするわけ。
で、俺がそれを年末にそわそわするのはあれですよ。犯罪白書の時期だからですよ。
やっぱ白書って言ったら犯罪白書でしょ?
アスナロ白書ですよね。
アスナロ白書来る?
悠々白書ですね。
悠々白書も来る。
イチゴ白書かもしらん。
すごい幅広く今、リスナーの年齢層を取ろうとして全部言いましたね。
かなりいけたでしょ、今の。確かにいくら私でも、罪な話でアスナロ白書について語るってことはないのはなんとなくわかりますよ。
あれ、なんで白書にしたんでしょうね。
それはまた今度考えましょうか。
わかりました。じゃあ今日は犯罪白書の話をします。
まるちゃん教授の罪な話。市民のための犯罪学。
刑事政策犯罪学を専門とする立証大学教授で、
一般社団法人刑事司法未来の教授です。
丸山康弘です。
同じく、刑事司法未来の山口ゆきです。
同じく、南口ふみです。
このトーク番組は、一般社団法人刑事司法未来が送る、
これまでとは異なった視点から、罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学刑事政策の話について、わかりやすく解説をしていきます。
お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
というわけで、いろんな白書の話出たんですけど、
今日は犯罪白書ということで、丸山さんはそんなに犯罪白書来たでって感じですか?
これやっぱ年末だとそわそわして、そろそろ来るかな、そろそろ来るかなっていうのがドキドキ感があるんですけど、
犯罪白書、そもそも何か季節感ないですか?犯罪白書の話などと。
山口さんどうですか?
そんな何か、年末来たぜっていうような感覚はないですけど、確かにそうですよね。出る時期だなっていうのは思います。
やっぱ思います?
はい。何かあの、ほら。
ニュースになりますよね、必ず。
うんうんうん。
検挙率減りましたとか、何か上がりましたとか、そう言われたら年末感あるかなって感じはするかな。
あるでしょう。一応犯罪白書っていうのは、その年末に大体出る。まあ、見る時もあるんですけど、ドキドキね。大体年末に出て、その前の年の1年間分のデータが出るんですね。
で、僕もこれ毎年楽しみにしてるって言ってますけど、それ楽しみにはしてるんですけど、もうなんかルーティーンの義務のような、これが出たらこれを見ないといけないみたいな生活になっちゃってるんですよ。
お仕事ですもんね。
まあ、確かにね。
まあ、でも。
専門ですからね。
仕事になる前から、そう、学生の頃って、なんか指定図書みたいな授業で。で、犯罪白書って。
ありましたね。
ありましたでしょ。
家に何冊かありますよ。
あ、でしょ。その時に買ったやつでしょ。それ以来、だから僕は毎年ずっと買い続けてるわけじゃないですか。
結構幅取りますね。
むっちゃ取ってます。しかも、高さもあるしね。
そうですね。大きいんですよね。
で、その中の犯罪白書の大事なところっていうのは、毎年決まった数字を取っていくってことですよね。
はい。
より安全になっていってるし、住みやすい社会になっていってるはずなので、それはそれでいいものとして伝えればいいんですけど、やっぱり犯罪が減っていく中で、裁判者率がどうとか、裁判の問題はどうとか、初犯の人が減っているから、じゃあ裁判の問題はどうするかっていうと、
しかもそれを個別犯罪ごとに、窃盗と裁判とか、製犯と裁判とか、こういうのをいろいろ見ていくっていうふうにシフトしていってるんだろうなっていうふうに思ってるんですよ。
丸山さんすごく、丸山さんがこの犯罪白書について熱いことは、今めっちゃ伝わったと思うんですけど、ちょっとそもそも犯罪白書って何ですかっていうとこから聞いてもいいですか?
ちょっと巻き戻すみたいであれなんですけど。
巻き戻しますか。はい。
まず一番最初に、毎年大体12月ぐらいに、昨年度。
そうなんですよね。の犯罪の全体像についての件数とかが出るっていう話だったと思うんですけど、まずその同じ項目をずっと取り続けてるとかのあたりから、ちょっとそもそもの話をしてもらえたらなと思うんですけど。
例えば、その年の犯罪って年末に出したらまたそれ年末続いてるんで。
そうですね。
例えば、2023年の犯罪を2023年中に発表はできないですよね。
そうですね。
なので、2023年に出る犯罪白書は、
うん。
2022年の1年間の犯罪をまとめたものが、2023年の年末に出るんです。
ってことは、犯罪白書でわかる最新のっていうのは、1年前の1年間の犯罪ってことになります。
で、例えば、捕まった人がどのくらいとか、それが全体の検挙率っていうやつですよね。
とか、そういう警察のことの数字だったりとか、裁判のことも載ってますよね。
確かに。僕はちょっと専門的な話しすぎた感が今の質問でわかりました。
で、犯罪白書自体は、法務総合研究所っていうところが、
そういうことです。
そういうことね。
そうです。
法務総合研究所っていうところが、あらゆる省庁とかから出てる公式統計をまとめていくものなんですよ。
で、さっきおっしゃった通り、だから犯罪白書が全ての元データというよりは、もちろんそこで特別に調査されるのもありますけども、
もともと、例えば警察庁の統計からこういうことが言えますとか、
強制統計年報からこういうことが言えますよとか、検察の統計年報からこんなことが言えますとか、
個々の統計年報からこんなこと言えますよって、それぞれの公式統計で出てるものを編集されてるんです、見やすいように。
そう、なんか分かれてますもんね。捜査段階、警察のやつ。
で、裁判の現状がどうですか。一審判決はこんなん出ましたとか、こういうのが増えてますとか、
それで何人ぐらいが実刑になりましたとかがあったり、施設に入った人が強制の項目みたいなのがあって、
刑務所にどのくらい人が入りました。
とか、出ましたとか、お亡くなりになりましたとか、そういうのが承立されて載ってるんですよね、毎年ね。
そうだ。なんかその今20数年前の、なんだこれはとこの初めて犯罪白書を開いたときの気持ちが今質問されてよく分かる。
あまりにもルーティンすぎて。
そう。ちなみにすごくカラフルなので、よかったらネットでぜひPDFで見るか。
大きい本屋さんだと出るかな。
大きい本屋だとありますね、その年の。
高額のとこに出たりするから。
なのでぜひこれを聞きながら。
犯罪白書のネットで見れるので、それを見ていただきながらとか、思い切って今年は犯罪白書買うぜと、手元に置いて聞いてみるっていうのもありだと思います。
丸山さん、ちょっと一言言っときたいんですけど、犯罪白書って結構なお値段するんで、なかなか買ってくださいは難しいかもしれないですね。
もちろんそれを本屋さんで購入していただくっていう時もあるんですけども、それもそんなに高いかと言われたら人それぞれだと思うんですが、
もう一つお手頃に日本刑事政策研究会っていうのがちょっとマニアック。
みたいに、これよく見たら、
ぜひこれをきっかけに犯罪白書のこの図を見てもらいたいんですけど、
確かに再犯者率って右肩に上がっていってるんですけど、
よく見たら再犯の総数って減ってるんですよね。
なるほどね。
で、再犯大変やっていうイメージあります。
だけど、
初犯の人の減りが激しすぎて、
だから今までは初犯の人が3分の2ぐらいいた。
で、再犯の人が3分の1ぐらいいた。
これで33%じゃないですか。
再犯者率って。
けど、初犯の減りがえげつない減り方してってて、
で、再犯もほんと減ってるんですけど、
初犯者の減りよりゆっくり減ってるんですよ。
なので、半々になってきたんで49%になったり48%になったり、
だく半分が再犯の人です。
さあ、その通りなんですけど、
その年、
1年で捕まった人の約半数が再犯の人だ。
それはその通りだが、
うん。
再犯の総数自体は減ってるんですね。
うん。
だからここを再犯率って見ちゃうと、
いや、半分の人が犯罪。
うん。
まあ、言葉の意味的には半分の人は確かに再犯の人なんだけど、
うん。
でも、総数は減ってきてるので、
じゃあ、再犯がそんなに問題かと言われると、
まあ、初犯の人の減りよりは遅いから、
初犯の人の減りぐらいに再犯の人も減っていけばって言えば、
そら、その通り。
だから、増えているのかっていうと、増えてませんっていうことなんですよ。
なんか、再犯率と再犯者率って、こうやって聞けば、
うん。
あ、そうかって思いますけど、
うん。
ニュースで見てたら、
うん。
分かりにくい。
うん。
よね、なんか。
で、その再犯率っていうのを、まあ、そのものというよりは、
近しいもので見ると、例えば、刑務所に再び戻ってくる人、再入所。
あー。
の可能性、例えば、何年に出た人が2年以内に、5年以内に、
うん。
戻ってくる確率とか。
うん。
これを、なんか、こう、再犯率って、また見る方が、もちろん、そのままイコールじゃないんだけど、
うん。
いろんな、まあ、それに当てはまる計算とかが必要なんですけど、
うん。
まだ、これの方が、皆さんが想像している、
うん。
再犯率に近いものがあって、再び犯罪するようなのが再犯率だと思いません?普通にこう考えたら。
そうですよね。
なので、この人が、じゃあ、再び刑務所に戻ってくるっていうのはどう見るか。で、再犯をどこで見るかって結構むずいんです。
うん。
起訴されたとこなんか、起訴されたとこなんか、そこでもう無罪判決出るかもしれないじゃないですか。
そうですよ。
そうすると、基本的には、刑務所に戻ってくる人だってことになるんでしょうけど、そうなると、さっきの刑務所再入所率とかが、たぶんみんなが想像するような、まだ再犯率に近いかなっていう感じですね。
うん。
なんか、ちょっとそこは、ニュースで見たときに、これ何の話してんのかなとか、で、じゃあ、犯罪をした人って、半分ぐらいがまたやるんやみたいな受け取り方をしないように、
うん。
気をつけてみたいですね。
そうですね。
さてここで、犯罪学をもっと身近に感じてもらうために、犯罪学の観点からエンタメを見ていきたいと思います。
はい。今日のおすすめは、漫画の知ですね。地球の運動について。この知です。
知は、魚人さんが15世紀のヨーロッパを舞台に描く、禁じられた真理を探求する人々の物語です。漫画大賞2021第2位の人気作ですね。
で、ちなみにこれ、12月に第1巻が出てきました。
1巻が出てたらしくて、なので2022年も5位に入っています。で、少し詳しく中身をご紹介します。
知の舞台は15世紀のヨーロッパです。異端思想がガンガン火あぶりにさせられていた時代ですね。で、主人公はシンド・ラファウ。ものすごく優秀で、飛び級で入学する予定の大学では、当時一番重要とされていた進学の専攻を皆に期待されていました。で、合理性を最も重んじるラファウにとって、
それは当然の選択で、合理性に従っている限り、世界はちょろいはずでした。しかし、ある日、ラファウの元に謎の男が現れます。その男が研究していたのは、異端思想ど真ん中のある真理。で、それを知ったラファウは…というお話です。
ありがとうございます。詳しくお話いただいて。で、この時のテーマとしては天動説とか地動説とか、当たり前にみんながこうだろって信じきっているものに対して、これは合理性で説明できるかとか、統計を取ったりとか、
観察したりとか、あらゆるデータを集めていって、で、これみんなが信じているものはちょっと違うんじゃないかとか、それだと説明つかないんじゃないかとか、自分の信念に従って、さらにそのデータを取って、いろんなものを解明していこうっていう時の、周りとは違ったけど、データを取っていくとどうだみたいなことを一生懸命やる漫画なので、今回のテーマにも沿っているなと思って、ぜひお勧めしたいと思いました。
丸山先生に解説してほしいエンタメ作品がありましたら、番組詳細欄にあるリンクよりご登録ください。
ぜひご投稿ください。
一冊持ってるんですけど、この白書は表紙真っ白で黒絵文字で。
それね、むちゃくちゃマニアックなやつで、そもそもこの白書で出していいですかっていうのを先に掲げてっていうか、出すのよ、国会のところで。で、それです。
逆に私は、本屋さんで売ってるやつは確かに白いけれども、犯罪白書って白字に書いてあって、カラーのお写真が載ってますね。
あ、じゃあちょっと私はレアな犯罪白書を持ってるっていう。
ということですね。
だいぶレア。
買ったことないってことやな、さっきは。
ずっとネットで見てて、唯一いただいた年があって、あ、これが白書か。
むちゃむちゃマニアックなやつを持ってるってことね。
今年は本屋さんで、ぜひ本物をね。
はい、ちょっと拝見したいと思います。
まず言いたかったことは、表紙は白くて重々しいけれど、中はカラフルだから皆さんもお手に取ってくださいっていうのが言いたかったんですけど、私が持ってたのはちょっと違ったようなんで置いといて。
感想に移りたいと思います。
お願いします。
犯罪白書に書かれてる数字って、表面だけ見たらダメで、一つ一つその母数だったり、何をどういうふうに見てるのかっていうのをきっちり見ないといけないんだなっていうのを今日学びました。
なるほど。ちょっとそうですね、私もなかなかでもですよ。犯罪白書のことを自分が真剣にそんな数字見れるかっていうと、結構ちょっとハードル高くて。
だから、なんか毎年丸山さんが。
語られるといいですね。
これを?
出てから、今年の犯罪白書を語るとかさ、罪の話でするかともかく、なんかそういうのもあってもいいかなってちょっと思いながら今日は聞いてました。
なるほど。そのテーマっていうか、そのコーナー作らせていただけるなら、すごいありがたいですね。
罪の話でやるかはまたちょっと考えたいと思います。
これでもおっしゃった通り、実は統計ってあらゆるものが、もしくはあらゆる人が何かを訴えたいから統計って使うんですね。
で、数字自体は。