でもそんな数字よりも刑事庁における高齢者率っていうのが結構な割合で増えていて、これは犯罪学的に見ても結構異常な状態なんですよ。
で、なぜかというと、だいたいね、犯罪を一番頑張ってやる層っていうのは、18から25くらいの若年成人とか、ヤングアダルトとか、こういう層が一番元気が有り余っていて、犯罪する層なんですよ。
イメージも結構ありますよね。
で、例えばね、なんでその辺の層かっていうと、大体高校卒業して、運動量というか活動力というか、移動範囲は広がっていきますよね、今までのコミュニティから。
で、さらに自分の能力の、持ってたのと自分の能力の差に気づき始める年齢なんですよ、この辺から。
わかります。私もその頃が一番ヤンチャーだったかもしれない。
ヤンチャーだった頃ですか。で、自分の持っているものと、例えば学力とか経済力とか、いろんなものとかが、想像度がずれだしていって、で、手っ取り早くお金を手に入れるのに、行動に出た方が早いとか、あとその元気もあるから。
なんで、18、25ぐらいが一番世界中で犯罪する層なんですけど、で、ここの人数が減ってるっていうのは確かに人口的にね。それは犯罪全体が減るっていうのもあるんだけど、ただ同時に高齢になってくると、そういう活動力も減っていくし、経済力も安定してくるし、で、いろんな面で高齢者の犯罪って減っていくっていうのがやっぱ、世界中の犯罪の見方としては定説だったはずなんだけど、
ただ、この高齢者の犯罪が全然減っていかないっていうのは、むしろ割合として増えているっていうのは、これは同民年度。これがどんどんね、日本みたいにこれからいろんな国も少子高齢化になっていったとしたら、日本がどんな風な高齢者の対策していくかっていうのは結構重要なポイントなんですよね。
向井 私のイメージだと、結構私の周りのおじいちゃんおばあちゃんって、犯罪とは無縁というか、犯罪するイメージがないお年寄りのイメージが大きくて、で、この間学んできて、女性にクレプトマニアが多いとか学んできて、高齢者の犯罪が増えてるっていうのも、学んできてびっくりしたところなんですけど、女性に窃盗が多いっていうことですが、男性も同じように窃盗が多かったりするんでしょうか。
そうですね。これは高齢者かどうかは関係なく、そもそもまず一番多い犯罪類型は窃盗なんですよね。なので、それぞれの年齢で窃盗は多くて、それぞれの年齢で特徴的なものがあって、だけど今日は高齢犯罪なので、高齢で男女の違いが出てくるかっていうところをちょっとお話ししていこうと思うんですけど、基本的には高齢者になって、窃盗してるのはまず男性ね。
男性に関していくと、もうほとんどの場合が処置金が少ないですね。
ああ、生活が苦しくてっていうことですか。
そうそう。なので、高齢者で窃盗してる人っていうのは、初犯で来るというよりは、もう何度も何度もされてて、で、善かがあってとかって言って、窃盗昔からされてて何度も刑務所に戻ってくるっていうような方とか、ホームレスで住居不定の人で、それが原因がまた前が刑務所だったからっていうのも結構あるんです。
何が言いたいかというと、生活費に困窮して、で、もう処置金としては全然奨学しかなくて、で、常習類犯的に物を取ってるっていうような窃盗の人が男性には多い。
で、女性の方はそうじゃなくて、少なくともデータを見る限りは、ちゃんと世帯収入というか、世帯的にはお金があって、何なら処置金としてもそれなりにあるっちゃある。
だから、今すぐこれ取らないと何も食べれないっていうよりは財布にやっぱりちょっといくらかは入ってて、っていう状態なんだけど、経済的な不安を感じとかね。で、金銭を節約するためだとかっていうようなことが説明では書かれるんですよ。
ただ、それをよくね、教科書とかいろんなものを読むと、男性はその生活困窮して、女性の方は将来に対する不安でって書かれてるわけ方だけされてるんだけど、僕もうちょっと調べてったら、実は女性の高齢者特有の問題ってあるんじゃないかなと思っていて、
その状態で窃盗をやっている段階っていうのは、ただ家族に注目してほしいとかそういうレベルの話ではなく、特にまた日本だと、もらはら受けてるとか、経済的なハラスメント受けてるとか、だから世帯としてはお金がある。
夫は持ってるのか、もしくは子供、息子娘のご夫婦と一緒に住んでいて、世帯収入的にはあるんだけど、果たしてこの窃盗をした高齢の女性がどれだけ自分で自由に使えるお金があったかっていうところまで掘り下げて調査をしていくと、実はそんなに自分で自由なお金の使い方っていうのはないんじゃないかなっていう、これ想像なんですよ。
認知症のリハビリ的な作業だったりとかも、作業として聴役の作業としてあったりとかするっていうことなんですね。
リハビリのためにやってるかどうかは微妙だよ。特に2025年の抗菌経由より前はそもそも所定の作業を行わせるっていうのが罰なんで。
ただ徐々にその2025年以降の抗菌経は改善構成を図るための作業となってきているから、例えばその移行期なんかに関しては改善構成を図るための社会復帰につながるような作業っていう意味付けで、
リハビリ的な見合いをつけていくような作業を徐々に各施設で始めているっていうのはあるみたい。
さっきから出てきている抗菌経って、やっぱりそういうお年寄り、作業が難しいお年寄りのために日本でも導入されるっていうことになったんですか?
これはね、そのためでありそのためでもないというか、両方含んでますね。いろんな抗菌経に変わっていくための理由っていろいろあったんだけど、少なくともそのうちの一つは、
例えば障害を持たれていて、それは知的障害だったりとか身体的な障害である人に、さっきも言ったように一律に作業させるっていうのがやっぱり限界に変えるんで、それも含め高齢者も含め、
じゃあ公平に作業するって言っても限界あるじゃないっていうのの中で、じゃあ一律になんか製品作りましょうとかキャンペーン作りましょうだけじゃなく、
例えば高齢者だと身体を動かしましょうとか、ここを歩いて運動の能力をつけましょうとか、そういうリハビリ的な要素もちょっとずつつけていって、
じゃあそれを作業って呼んだりとかして、っていうのが改善構成を図るためにそういうふうなものをやっていけばいいんじゃないかっていうのが議論は出てきてて、
で、それを含めて法改正しようってなってきました。
その作業できない高齢者の方のためにもなる側面もあれば、そうではない側面もあるっていうことだったら、
作業できない高齢の方は出所するっていう選択肢もあるように思うんですけど、
なるほど。
ちょっとあれですか、飛躍しすぎでしょうか。
いや、重要な指摘なんですよ。そもそもよ、刑事訴訟法上に検察官執行権限あるんだけど、高齢者の執行停止ってできるんですよ。
なので、もうそんなに高齢者をそもそも入れないで、執行停止して外で何とかするっていう方法もあるし、
一方で、それはなかなか日本だと通りにくいんだけど、
じゃあ仮釈放とかをどんどん運用していって、中じゃなくて社会でっていう風なのが、理論的にはその説明の方がきれいに進むんだけど、
一方で、結局年齢関係なくなんだけどこれは、仮釈放する時の審査基準の中に基準先が確保されてるとか、
あと、やっぱり日本の社会復帰の考え方の中心が、自立した生活で働きながら地域社会で生きていくっていうのを土台に考えているので、
そうなってくると、やっぱり高齢者で身元引き受けがなく、基準先も確保しづらく、
自分で働いていくっていう前提も考えられないっていうのは、ベースに考えられているからちょっと外側に行ってしまうので、
そうするとやっぱり高齢者であるほど仮釈放が認められるっていうのは割合としては減っていくんですね。
そうなってくると、山口さんさっき言ってくれたみたいに早めにそういうことなら外に出てもらうのがいいんじゃないかっていうのは確かに理論はその通りなんだけど、
そのためにこうやっていけることっていうのは考えていけることはいっぱいあるんだけど、今の運用でいくとさっきの執行手紙もなかなかやれないし、
一方で仮釈放で出ていくっていうのも制限されている現状があるんで、なかなか難しい。
確かに仮釈放の会の時にも結構基準があって、仮釈放をゲットするのは難しいっていうのを学んだことが今ちょっと思い出されていて、
で、じゃあ執行手紙っていう案も教えてもらったんですけど、やっぱり基準先とか社会に変えるところがないとやっぱ難しいっていうので、
これって日本だけの問題でもないような気がするんですけど、海外ってどうやって対処してるんですか?
これまでも北欧ってすごい進んでるなっていう印象で、今日のお話も高齢者の方が刑務所には入らないっていうことで、刑務所とは違う方法があり得るっていうことですよね。
そうだね。そもそもよ、高齢者の受刑者をどうするかってより、高齢者が生きづらい社会があって、それを生きやすい社会にするのはどうするかって全体の話なんですよ。刑務所だけに光が当たるんじゃなくて。
で、例えば罪の話でもこれまで話してきたみたいな問題っていうのは刑事政策ってやっぱり最良の刑事政策が最良の社会政策であるわけだから、
ということは世界中の犯罪学者とか刑事政策学者っていうのは、その国の刑務所がどういうふうな運用しているのかっていうので、社会政策がうまくいってるかどうかを見てるんですよ、我々って。
じゃあ海外の犯罪学者とかは日本の刑務所を見て、日本の刑務所は知的障害であったり、社会的にずらさを抱えている人であったり、高齢者を社会全体で受け入れるのではなくて、刑務所の中に入れて、
なんなら高齢者亡くなるまでそこに入れとくとこなんだなって見られてしまうわけ。これは恥ずかしいじゃん。なので今言ってくれたみたいに刑務所以外の方法でそういった処遇なりサポートができるっていう社会全体で考えていけると、これはいいなというふうに僕は考えますね。
私もそういうのが実現できるならそれがいいなって今お話を伺ってて思いました。
さてここで犯罪学をもっと身近に感じてもらうために、犯罪学の観点からエンタメを見ていきたいと思います。
今日おすすめの映画は「犯落ち」です。
「犯落ち」は横山秀夫さんの同名小説を日はまた昇るの笹部清監督が映画化した作品です。元総裁一家警部が3日前に妻を殺害したと警察に自主してきました。しかし、犯行後2日間の行動については、沈黙を守る犯落ちの状態です。
しかも、彼は半年前に若くしてアルツハイマー症になった妻の看病のために辞職します。辞職前は警察学校で教師をする尋問の厚い人物でした。その犯行を井深清監督、検事、弁護士、新聞記者らは調査を進めていきます。というお話です。出演は寺尾昭さん、原田美恵子さん、柴田共平さん、吉岡秀孝さんです。
はい、ご紹介ありがとうございます。これが直接高齢犯罪の全体を表しているというよりは、さっき話の途中で出てきていた高齢者に特徴があるのは家族殺なんですけど、特に女性に至っては家族殺が圧倒的な割合を、殺人の中では家族殺の高齢者の割合がすごく占めるというところを顕著に出していていて、
こういう介護疲れの先にある無理真珠を測ったりとかっていうのの問題をすごく深く、ミステリーも兼ね備えているので、おすすめなんですよね。
私も珍しく見たことある映画なんですけど、結構昔の映画なので、もう一回見てみたいなっていう配信もあるみたいなので、見ようかなと思っています。
丸山先生に解説してほしいエンタメ作品がありましたら、番組詳細欄にあるリンクよりご投稿ください。
さて、この番組では感想や質問、リクエストなどをお待ちしております。
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ここで番組にいただいたメッセージをご紹介いたします。
毎回更新を楽しみにしているものです。
第50回一緒に泣いて一緒に悩む、小児期逆境体験の話も大変興味深く拝聴しました。
逆境体験といわゆる逸脱行動などがどのように結びつくのか、具体的なところは今後の研究が待たれるところなのでしょうけれど、
社会としてケアをしたり、解決すべき問題が実現に今ここに存在しているんだということに異論はないはずです。
それには過去の被害者支援の会でも言及されていたかと思いますが、
司法のできる範囲を超えているというのか、それ以外からの働きかけの方がよほど重要に思いますし、
それらを司法という枠組みの中だけで捉えて罰する方向に向かうことには、私個人としてもとても危機感や恐怖を覚えてしまいます。
第50回の内容に関して丸山先生の感情が現れる場面がありましたが、それに影響されてか私も涙が止まらなくなりました。
それはどうしてかと考えると、自分の幼い頃を思い返して、学校の勉強がしんどいとか、みんなと行動を共にするのが辛いとか、
私にも少なからずそうした側面はあったにせよ、そんな同級生を見下したりしてきたのではなかったかと多くのことで思い当たることがあったからです。
ある意味ではそうした態度を取らなければ、自分がマジョリティであるという安心を得られないと思っていたのかもしれません。
そうした全く個人的な立場から考えてみても、誰かの何かを厳しく罰するということではなく、
社会にある様々な差別的な構造や暴力や貧困を解決することが私たちができる唯一の行動なのではないかと今回も感じました。
YouTubeライブの方も楽しみにしています。
真面目な話だけではなく、皆さんの無駄話の方もすごく楽しんでいますとメッセージいただいております。
まずありがたいですね。真面目な方のコメントも、無駄話を楽しいって言ってくださる方のコメントもどっちもすごく嬉しいですね。
前半の方でいただいてたところは、今日のテーマでもあるんですけど、個人を責めるという問題ではなくて、そもそもその人の生き方の問題前提としてあって、
社会がそれにどう向き合ってくるかってところを前提の場面も、それ以後の場面もどうするかってところはやっぱり光が当たりにくくて、逸脱行動とか犯罪したところだけ光が当たって、
この人をどう罰を与えるかってところに、いろんな高齢者だけじゃなくて、いろんな犯罪類がそうなっていて、特に今日お話しした高齢者の問題も、
実は高齢者の割合が高いねって言ってるが、それは社会で生きづらさを抱えている高齢者がいてまず前提。
これが刑務所にこざるを得ない状況が社会にあって、その個人を責めているだけじゃなくて、社会全体でこの問題にどう向き合うかっていうのが今日のテーマでもあったから、
こういうコメントをいただけると、やっぱり全体でその問題、社会問題にどう向き合うかってことを伝わってきてこれまでもね、とても嬉しく思います。
毎月第2火曜日はポッドキャストの配信、第4火曜日の夜9時30分からYouTubeライブを行っています。
YouTubeライブではポッドキャストで話しきれなかった内容や参加してくださった皆さんの質問にお答えしています。
こちらのご参加もお待ちしております。
配信やイベントなどの情報はXの公式アカウントでお知らせしていますのでフォローをお願いします。
またYouTubeライブはアーカイブをアップしておりますので、YouTubeのチャンネル登録もお願いいたします。
そしてノートもやっています。こちらもぜひフォローしていただけると嬉しいです。
もうたくさん言ったんですけど、全部フォローするといいと思うよ。
私もそう思います。
また私たちが所属する一般社団法人刑事司法未来でも犯罪学や刑事政策について発信しています。刑事司法未来で検索してみてください。
ではまたお会いしましょう。お相手は丸山康裕と
山口由紀でした。