1. 丸ちゃん教授のツミナハナシ-市民のための犯罪学-
  2. #057 薬物戦争の “これまで”と..
2025-09-09 29:16

#057 薬物戦争の “これまで”と “これから”

spotify apple_podcasts

【トークテーマ】

・何かを守るための校則ではなく、校則を守るためになってない?

・薬物政策は常に移民政策と民族差別と偏見が付きまとう

・政治的な注目集めに使われやすい差別とドラッグ

・厳罰化と過剰収容の原因の一つとなる薬物政策

・国連による薬物戦争の敗北宣言!

・戦争は終わらせ方が1番難しい

・お便り紹介


【キーワード】

大麻、DEA、アメリカ麻薬取締局、レオン、薬物戦争、war on drugs、アンスリンガー、スターウォーズ、移民政策、世界恐慌、禁酒法、ニクソン、人種差別、黒人解放運動、レーガン、ゲートウェイドラッグ、非刑罰化、ドラッグコート、非犯罪化、ハームリダクション、公衆衛生


【犯罪学の視点から語るエンタメ】

「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」

(2021年、アメリカ)

・監督:リー・ダニエルズ

・出演:アンドラ・デイ、トレバンテ・ローズ、ギャレット・ヘドランド他


●2026年の配信継続を目指して、クラウドファンディングを実施します。

リスナーの皆さまのご支援で成り立つ番組です。どうぞよろしくお願いいたします。

https://syncable.biz/campaign/8556


※公開収録(10/5)のアーカイブ販売しています!

https://tsuminahanashi1005.peatix.com/


<過去のエンタメ一覧>

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1nmy6oa_aYbdBkpuWWoRV9Hbsok4js1gI3LBPNsOmmMA/edit?usp=sharing


<Xハッシュタグ>

#ツミナハナシ


<メッセージフォーム>

https://bit.ly/cjf-messageform


(構成:合同会社黒子サポート)

See Privacy Policy at https://art19.com/privacy and California Privacy Notice at https://art19.com/privacy#do-not-sell-my-info.

サマリー

このエピソードでは、薬物戦争の歴史とその背後にある政治構造について語られています。特に、ニクソン政権下でのウォーンドラックス政策の展開と、現代の薬物政策への影響について考察されています。薬物戦争の歴史や今後の動向が掘り下げられており、特にアメリカにおける薬物政策の変遷や、それが社会に与えた問題にも触れられています。薬物政策の過去と現在に焦点が当てられ、黒人文化や社会政策との関連性についても考察されています。リスナーには、より深い理解と学びの必要性が強調されています。

薬物政策の始まり
ところで、南口さん。その取り組みって、ちょっとやってもやっても本来の目的から外れてるやんって思うことありますか?
南口 すごい古い話になるんですけどいいですか?中学校の時の話なんですけど、厳しい学校だったんですよ、高速。それでいっぱいあったんです、いろいろ。話すと長くなるから1個だけ言うけど、髪の毛をくくるゴムは黒コンチャーだったんです。
それね、一般的なもんなんかな? 南口 いや、ちょっとわかりませんけど、割とあったと思いますよ。30年以上前の中学校には。 そうなんや。ちょっと気づかんかった。裏高速的なやつはちょっと男子でも聞くんやけど 南口 いやいや、表で黒コンチャーやったんですよね。で、私、薄いベージュのゴムで茶色ですって言ってくくっていって、まあ激切れされ
まあ、それで抵抗してる感出そうとするのもすごいけど、激切れするのも変よね。 南口 すんごい怒られて、で、そうかベージュは茶色ではあかんかーってなって、今度コンのゴムなんです、正真正銘。ただ、めっちゃ太くてキラキラのラメ入りのもうピカピカ光ってるゴムで
無駄な争いすんな。 噛みくくっていって、まじぎれされて。先生は高速守らせるために必死なんですよ。で、私は守ってるじゃないですかって言いたいわけですよ。ただね、意味あるこれ。
いや、そもそも先生側もそれ守らせることだけに集中しまくってて、本来の意味忘れてんじゃない?なんで高速してんのかなっていうね。 あれでしょ?服装の乱れは心の乱れ的なやつですよ。
時代ですね。 多分そうやと思うよ。 ヤンキーバリバリ世代ですか?古い話ってもしかして。 でもそうじゃないですか。だからさ、スカート短いから怒られるから長くしたりとか、それはそれで怒られるみたいな。
なるほどな。この話40分聞いてもいいんですけど、それって罪な話でしないでもいいやんかって話になるんで。 この話の元々に戻りますと、それ効果あんの?エビデンスに基づいてやってんの?っていうのを薬物政策の話からやっていきたいと思います。
丸ちゃん教授の罪な話 市民のための犯罪学
刑事政策犯罪学を専門とする立証大学教授で一般社団法人刑事司法未来の丸山康博です。 同じく刑事司法未来の南口文です。 このトーク番組は一般社団法人刑事司法未来が送るこれまでとは異なった視点から罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学刑事政策の話についてわかりやすく解説をしていきます。お堅いテーマですがなるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。よろしくお願いします。
丸山さん、薬物政策の話といえば罪の話では結構取り上げてますよね。 そうなんですよ。
例えばドラッグコートの話を第3回とか30回。 ハームリダクションというものについて第13回で。
日本の話ってことで第22回に対魔の話したりしてます。 どんだけ薬物好きやねんっていう番組ですね。
そういう感じもしてて、ただですよ、ずっと原罰化してきてそれって間違ってたんちゃうかみたいな話をずっとしてると思うんですよ。
そうですね、それで結構国際的スタンダードですね。 そもそもですよ、なんで原罰化なったんですかね。
今日はそういう話いきますか。 いいと思いますよ。それするにはおそらくウォンドラックスっていう薬物戦争って言われるやつですけど、これが世界中巻き込まれていくんですけど、これの話をするのが一番ベターというかベスト?
私ねそれを聞きたいの。 ウォンドラックスを?それしましょうか。それするんだけど、そこに至るまでの話からちょっと踏まえていかないと。
あれだって1970年ぐらいのニクソンぐらいから出てきてる政策なんだけど、そんなものよりもっともっと前なんだろう1901年とかから国際的には薬物どうするかっていう問題は動いてたんですけど、原罰化で何とかしようっていうのがウォンドラックスが過激に進んでいくんですね。
その前からどうなっていったかっていうのをちょっと振り返りながらいきますよ。 これを話すにはですよ、そもそも今ちょっとDEAっていうドラッグエンフォースメントアドミニストレーションっていう連邦薬物統制局みたいなところがあるんですよ。連邦麻薬局かな。
これがDEAっていわゆる日本で言うと警察とかじゃなくて薬物専門に取り締まるところなんですけど、実はレオンの相手役の人いるやん。あの人警察じゃなくてDEAの人やね。
あ、そうですか。 だからよく見てタクシーが乗り物で最後の方、乗り込んでいくときあるやん。追いかけてって。 最後のシーンのちょっと前ってことだ。 そうそうそう。でも乗り込んでいくときあるやん。あそこDEAに入っててるから。 ちょっとリスナーの皆さんと一緒にレオンを見直したい。 もう一回見直してみて。あれ警察じゃないね。DEAっていうその薬物を追いかける組織の人やったのに薬物やってたっていう話だよあれは。
やっぱ油断も隙もないですね。そうやって出てくる。 そうそうそう。そこの初代チーフ、長官っていうのがアンスリンガーっていう人がいるんですけど、この人の話からやらないとなかなかこの薬物戦争の話ってわからないんですね。
いやアンスリンガーから行きましょうよ。行く行く。 アンスリンガーから行っていいですかね。で、この人ね32年間にわたって長官するっていうとんでもない。約5代の大統領にわたってずっとやり続けるっていうとんでもない長い歴史を持ってる人なんですよ。
偏見もあるかもしれないですけど、あんまり一人で長くやるのって、あんまりいいことないよね。 そうなんですよ。でね、そこに至るまでの話をちょっとしていきますけど、
ドラッグの話するときって基本的には移民とかその民族的な背景文化とそれに悲しいけどやっぱ差別とかとの文化とかがくっついてくるんですよね。
正直に言うとそういうことすらあまり一般には知られてないかもしれない。 あまり考えてないかもしれないよね。 って思います。 で特にこの薬物戦争に向かっていくときって対魔問題をどうしていくかってことがすごく絡んでくるんだけど
そもそもそのメキシコ系移民の労働者がたくさんいた時期にそこをなんかこう軽蔑したり差別してたりするんだけど他方で労働力は必要なわけですよアメリカ国内としてもね移民的なね。
で労働力として活用しながらもやっぱり偏見の対象とか統制の対象だったわけね。でメキシコ系移民の人が常に常用してたっていうのが対魔だったんだけどマリファナね。
でこれにエイリアンドラッグっていうレッテル貼ったりとかしてでそこにこの移民政策として受け入れて労働力にしつつも差別も行うみたいななんかこう複雑に絡んだ状況が進んでいくわけ。
もともとね。でこれが不満が高まっていくのが1929年の世界恐慌が起きる時期でやっぱ国内の労働力が労働力というか仕事自体が減っていってるから
その白人から仕事を奪うメキシコ人労働者っていう差別的なものがワーって進んでいってしまって。で習慣としてマリファナ喫煙してたんだけどメキシコ系の人がそれがヘイトのシンボルになっていくんですよ。
でこういうことに一横になっていったのが結構当時ではチャールズゲイテとかこの人優生学の教会を広めていくような人なんだけど
この人たちがニューヨークタイムズとかにいや麻薬の中でも最も厄介なのがマリファナなんですぜみたいな記事を書いたりとかして結構バッシングがバッって広まっていく時なのね。
でこの流れを加速させていったのがアンスリンガーなんですよ。
結局だから世論的にはメキシコ系民の人たちの差別に使われて白人から仕事を奪っていくあいつらなんやねんっていう情勢ができているところにそのマリファナを敵だっていうふうにやっていって
国から予算を取ってそれを徹底させようってするのがアンスリンガー。
なんかそもそも薬物が人間の体に影響をどう与えるかとかそういう話全く出てこず今アンスリンガー物語になるんですね。
だからウォーン・ドラックスの至るもっともっと手前の話。どうやってドラックを政策に使っていくかっていう原点。
そうでもなんかその原点が薬物が体にこんなふうに悪いぞっていうことじゃないっていうのは
まあそういうことじゃないね。そもそもアンスリンガーもなんでそういうふうにそれを敵対していったかというと
本気でそう信じてたっていう説はないこともないけどそもそもですよ。それより前から悪名高い禁止政策やってたよねアメリカで1920年ぐらいからね。
で33年に禁止法が廃止される前に続くんですけどその担当になってた禁止の取り締まる禁止課っていうのがあって
これがアメリカ財務省内にあったんだけどこれが後々連邦麻薬局っていうのになっていくのよ。
でここの初代長官がアンスリンガーなわけ。
やっぱりさ禁止法なくなったらじゃあ次何持ってきて予算取らなきゃ。
まさにその通りやね。自分たちの生きる道として禁止法なくなってじゃあこの組織をどう生かしさらに予算を取ってくるかってなると
代わりになる敵を探さないといけなかったわけね。
まあ当然そうなりますよね。
でさっきも言った通りできたのが1930年とかなんだけどさっきも言った通りねあの世界恐慌の影響あるじゃん。
時代がね。
そうすると税収そのもの下がっていくから大幅に予算カットされていくよいろんなところが。
そうですね。
ででもアンスリングは組織拡大したいわけじゃないですか。
当然。
そうすると対魔と戦うぞっていうキャンペーンしていくことになるのね。
なんかよく聞く話ですよねそれ。
よく聞く。
なんとなく。
でこれでそのマリファナ使う人がレイプするぞとか殺人するぞとかそういうのを誘発していくものなんだってことを危険をあうるような広告というか告知していくわけね。
それが知れ渡っていって結局どうなっていくかって国内の整備だけじゃなくて国際的にもキャンペーンを張っていくんだけど
それを先導していくのがアンスリンガーだったりするわけですよ。
その人が30年間長官やるんですよね。
そうです。
それはえらいことですよ。
もともとそういう土台があるってことね。
そういうわけでウォーンドラックに繋がる土台が出来上がったってことですね。
ウォーンドラックスの時代
そうですね。
薬物が人間の生活にどんだけ根付いてきたかっていうのをもっともっと昔から話してもいいですかね。
例えばね、1000年2000年遡ってですよ。
ウォーンドラックに行きましょう。
そういうか。
今から1000年遡ったら大変なことになる。
いらんの?
また今度にしよう。
スターウォーズもさ、
いいから。
新たなる希望よりもっと1000年2000年前からしつってさ、もう予測してんのよ。
アナキン生まれてくるってすごない?
マリアマさん、今日じゃない。
今日じゃない。
スターウォーズ、今日じゃないんか。
アナキン いや、1000年前の薬物の話は今日じゃない。
公開収録の時ですかね。
アナキン ちょっと考えましょう。
わかりました。
アナキン だから、アンスリンガーが作った土台に基づいてウォーンドラックの時代に突入していく。
そうなのよ。
アナキン で、ウォーンドラックってなんだっていう話をしてください。
今日むっちゃ発音いいですね、ウォーンドラックその。
アナキン 練習した。
アナキン 合ってる?
むっちゃ上手ですよ。
いいですね。
じゃあ、その話していきましょうか。
ウォーンドラックの時代に突入するのは、ちょっと直前からいくね。
なんだけど、時の大統領がタイマーの規制をどんどん続けていくわけですよ。
これが規制が拡大されていくんだけど、一番注目されるのはニクソン政権の時に、ウォーンドラックという言葉自体も出てくるんだけど、
薬物戦争の引き継ぎ
それがこの後レーガンに引き継がれていって、結局票を集めしていくのに、
何かしらの集団と関連づけてタイマーを語るってことが繰り返されていくのよね。
例えば、ニクソンはその当時の過激な学生運動とか、黒人の解放運動とか、
こういうのにタイマーの人たちは使う危険な人たちなんだみたいなことで、プロパガンダみたいになっていくわけ。
レーガンの時はちょっと時代が変わっていくんだけど、
クラックコカインで大変なモラルパニックを引き起こしている時代だったんだけど、
そのクラックコカインにつながるゲートウェイドラックがタイマーだから、
その諸悪の根源を叩かないとダメなんだみたいなことをどんどん宣伝していって、票を集めるみたいな時代になっていって、
その薬物とも戦っていくぞっていうのが薬物戦争って言われるのがウォーンドラックスってやつなんですけど、
それがニクソンの時代に形成されて、それがレーガンに引き継がれるって感じ。
具体的にどういう政策があったんですか。
政策的にはまずニクソンの時には1970年に規制物質法、法律でどんどん厳しく取り締まっていくぞっていうのを制定していって、
この辺の頃からこれはゲートウェイになるんだぜみたいな言説が登場し始めるのね。
どんどん積極的に取り締まって逮捕していくんですよ。
で、対魔の逮捕者がここまでより数倍増えるとか、そういう時代を巻き込んでいって、
一旦カーターに変わる、ニクソンの次。
この人民主党から来てるからリベラル派なので、原発化を進めるっていうのじゃなかったんだけど、
ただこの時期もちょっと非犯罪化していこうみたいな話は出てたけど、これ挫折するんですよね。
中道リベラルな時代だったんだけど、この時は別に逮捕者は増えることはなかったんだけど、
減ることもなくて横ばいだった。このまま。
で、その次また共和党のレイガーになって、これがさっき言ったクラック・コカインとギャング、
それに繋がるモラルパニックを引き起こすのは対魔なんだってことをくっつけて、
ゲートウェイ仮説がすごい加速していって、
その次クリントンになってくるんだけど、この時落ち着くんかと思いきや、
そのまま対魔の逮捕者増加するっていう、徹底して薬物と戦うぞっていう、
戦うぞも原罰に取り締まって、この社会から薬物減らすぞっていうのを目指してたんだけど、
でも逮捕せど、逮捕せど、全然減らず。
っていうギャングとの戦いとか、ギャングどころか、一般の人たちまで刑務所に行くってことが引き起こるの。
世界の対応と変革
今の最後のところが、戦争って言って頑張ってきたけど、
あんまり良くない方向に突っ走ってる、それでこそ戦争って感じもするけれども、
なんか相当な問題起きてそうなんですけど。
そうなんですよ。これね、例えば原罰化政策って、そういうなんか組織を縮小したり、
満タンの薬物使用者の数を縮小させたいって思ってるわけですよね。
だけどむしろこの市場をどんどん拡大していくし、
ちょうど時としてはですよ、刑事政策暗黒時代と相まってですね、
過剰収容がすんごい加速するんですよ。
いっぱい捕まえれば当然そうなりますよね。
そうそう。薬物だけが過剰収容をもたらしたんじゃなくて、
一般的な暴力犯罪とかステータスオフェンダーみたいなものも相次いで増えていくんだけど、
その一横になってのがやっぱり薬物で刑務所収容される人が大量に出てきて、
とんでもない勢いで、例えば80年代ぐらいだと80万人ぐらいの刑務所人口だったんだけど、
2000年超えると230万人超えるっていう、とんでもなく過剰収容時代に突入するんですよね。
とんでもない数字ですよね。
そうなんですよ。
そもそもの薬物使用の方が減るわけでもなく、
刑務所の人口は膨大に増えてってなってくれば、どうにかしないといけませんよね。
そうなんです。これね、だからこうやって原発化していくときに、
やっぱり大量に薬物が来るっていうのもあって、背景的にはね。
70年代、80年代って、南米の方から大量に、さっきも言ったとクラッカーに入ってくるんですよ。
これがフロリダの方に入ってきたり、カリフォルニアの方に入ってきたり、南米から入りやすかったわけね。
国内的にも悩んでた。
ただそれをどんどんどんどん刑務所に入れても、さっき言ったみたいに刑務所人口だけが増えてって、
じゃあこれどうすんねんっていうのはやっぱり現場の人はずっと思ってたわけですよ。
そうですよね。
で、これに対して、じゃあ世界は大きく舵を切っていくんだけど、
で、ハームリダクションがどうこうとかって言ってるようなやつはヨーロッパ主体なので、
これちょっとまた後で話しますけど、アメリカ国内でまずどういう動きしたかっていうと、
刑事司法の枠の中でよりトリートメントとかをやって、問題使用する人を減らしてった方がいいんじゃないかっていうのが、
例えばそれがドラッグコートとして89年にフロリダで始まったりするわけですよね。
これは罪の話の第3回とか、第30回とかを聞いていただきましょう。
そうなんですよ。で、これはもうやっぱり犯罪前提なんだけど、
じゃあ今までみたいに刑務所に送ってもその根本にある問題が解決してないので、
そこにアプローチしてって問題使用を減らすっていうのを刑事司法でやる。
で、これに舵を切っていった。これがまずアメリカ。
ただ、それぞれの州で非犯罪化のムーブメントがなかったかというと、あるにはあったわけです。
そんな表だって勝ち取ってこないんだけど、まずムーブメントとしてはその刑事司法の枠でどうするかがスタート。
で、大きく舵を切っていったのは、むしろ世界の方が、世界というかヨーロッパの方が早かったりして、
例えば有名なところでいくとオランダなんか70年代とかから、
早いですね。
でしょ。スイスではもう90年代とか、ポルトガルだと僕の好きなポルトガルの話をさせてもらうと、
これ2001年とかにもう大きな変革をもたらしていくんだけど、厳しく取り締まろうとしたところでよ。
ないのがいいっていうのはわからんではないけど、現実にあるしドラッグって。
薬物使用する人いるし。
じゃあより害を少なくしていって問題指標を減らすにはどうしたらいいのかっていうのを模索するわけですね。
そうすると徹底して刑事辞法で罰を与えても、さっきみたいにアメリカみたいにちょっと失敗の方向っていうのは世界中悩んでたわけですね、ウォンドラックスに。
じゃあそうじゃなくて問題指標って減らす方法があるんじゃねーのっていうのを考えてたのが、さっきそういうヨーロッパ主体のところが動いていって、
ハームリダクションみたいなのが進んでいくわけ。
こちらは13回ですね。
なんか3分クッキングみたいですね。
はい。ご準備してございます。
という感じなんですけど、大きな話はそこを聞いていただくとして、その他この世界の変わり方とか、最近のアメリカの話とかでここで言っておきたいことありますか?
例えばそれこそタイマーに関しては、もう2012年ぐらいからコロラド州とかワシントン州とかからタイマーに関しては非犯罪化していこうという動きが出てきたりとか、
それに追随してもたくさんの州がタイマーはそれはもうちょっと刑事罰から外した方がいいんじゃないのとか、
それは別にもうどうしようもないからほったらかせとか、薬物政策諦めてどうにもならへんからお手上げって言ってんじゃなくて、
そこに徹底して原罰化する方がもしかしたらこれ人権侵害なんじゃないのとか、
より問題指標を深刻化させていくんじゃないのっていうのが、
これアメリカ主導でっていうよりは、そもそも国連もそう発表しているし、
WHOとかいろんな国際団体、ドラッグ政策を考える国際団体が、
いやもう原罰化でどうこうする問題じゃないんじゃないのってかじきってわけ。
この話ね、角度を変えて何度かやってる話と思うんですけど、
日本でずっと基本的には罰、まあダメ絶対とか刑罰だぞって言ってる中で、
もう国連は人権とか、いやむしろマイナスなんじゃないかそれってとかなってるって全然知らない話なんですよね一般的に。
なんでやろうね。はっきり言ってるよ。
それでほら、ちょっと前にバイデンさんが御社しはったじゃないですか。
ちょっとそれも言っといてください。
連邦の刑務所に対魔関連で入ってる人を御社しますってやったね。
でも日本って対魔使った人捕まえましょうって今言ってるわけじゃないですか。
言ってますね。
なんでなんでしょうね。
でオープニングでやったみたいに、それってエビデンスで語れてるかとか、
そもそもそれを作った規制を守るためにそれをしてしまってるんじゃないかとか、
そういう運用になってるんじゃないかってやっぱちょっとどっかで考えさせられるよね。
なんかこう、世界がみんなでチャレンジして、そりゃ失敗もするし、
でも失敗したらやり直すとか、違うやり方試してみるとか、なんかそういう風になってほしいですよね。
だってウォーンドラックスももう失敗ですねってはっきり言ってからもう10年以上経ってると思うよね。
やっぱりさ、これ薬物戦争って言ってるけど、一般の戦争も始めたらやめ方って難しいじゃん。
いやそうですね。本当にそうですね。
それと一緒なんじゃない。やっぱりどうやって落としどころを見つけるかっていうのがなかなか難しい。
それあれですね。マリアマさんがどんどんやめ方をこの国に対してご提案するといいですね。
やめ方ですか。
難しいこと言うなもう。
頑張ってほしい。
はい。
さてここで犯罪学をもっと身近に感じてもらうために、犯罪学の観点からエンタメを見ていきたいと思います。
はい。今日のおすすめはThe United States vs Billie Holidayです。
The United States vs Billie Holidayは、プレシャスや大統領の執事の涙のリー・ダニエルズ監督が、1959年に44歳の若さでお亡くなりになったアメリカジャズ界の伝説的歌手、ビリー・ホリデーを描いた電気ドラマです。
人種差別を告発する楽曲、奇妙な果実を歌い続けたことで、FBIのターゲットとして追われていたエピソードに焦点を当てています。
日本では2022年に劇場公開されました。
ちなみに原作が、麻薬と人間、100年の物語、薬物への認識を変える衝撃の真実っていう2021年に作品社から出版された本の第一章なんですね。
分厚いんですけれども、今日は丸山さんが話してくださったようなこともいっぱい書かれてて、すごい読みやすい本なんで、ちょっと分厚さ若干ひるむんですけど。
手に取るときね。
でもとても読みやすい本なので、併せてお勧めしたいと思います。
それこそさっきのウォンドラックスを始めた、一人でも言えるんじゃないかなと言えるような、さっきのハリー・アンスリンガーですね。
彼が徹底してタイマーと戦っていくってときに、やっぱり目をつけたのがジャズミュージシャンであったりとか、特にこのジャズシンガーだったビリー・ホリデーですよね。
薬物政策の考察
これのやりとりとか、追いかけてって逮捕するぞとかっていうようなやり方が見えるし、ただただ薬だけを負ってんのかそうじゃなくて、
黒人文化とかそれに対する運動にどう規制しようとしてるかとか、そういう社会政策な面も見れるし、
やっぱ衝撃的な奇妙な果実の意味が何かってわかるときってやっぱりちょっと辛いものがあるので、
これちょっと相当元気があるときに映画を見ていただくか、ちょっと何の話してんの丸山さんと思ったら、
事前情報としてその奇妙な果実は何なのかってことを調べてから映画行かれる方が、まだいいかもしれない。
ちょっとここでストレートにこういうもんなんですよって言いにくいので、各自がちょっとよし見るぞ読むぞと思ったときに、ちょっとチェックしてから行かれることをお勧めします。
配信でも見れるので、ぜひ見ていただきたいと思います。
丸山さんに解説してほしいエンタメ作品がありましたら、番組詳細欄にあるリンクよりご投稿ください。
さてこの番組では感想や質問リクエストなどを待ちしております。番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
Xではカタカナでハッシュタグ罪な話をつけてポストしてください。
ここでメッセージをご紹介します。第54回の抗菌系って優先座席を充実させようという世界戦かもに対していただきました。
キサラギさんから、応報、予防、無害化、社会復帰が理解できました。本題とはずれるかもしれませんが、後半の情報が多すぎて疲れるという話に共感しました。
その通りだと思います。先送りにしない選択が増えていけばと思います。ということでいただいてます。
やっぱり売れる本とかも最近よく見ると、TikTokとかショート動画とかYouTubeとか見ても単純化して伝えることが多く見られて楽ちんみたいな、よく広がるからっていう方に行くんだけど、
やっぱりより深く知って、より考えるっていうのが何においても大事だろうし、今日の薬物政策の話も目の前の原発科で目の前の人を減らすというレベルの話ではなくて、そもそもこういう原発科が何で進んで、
その原発科維持することでどんな弊害が出てっていうのは、やっぱり深く学んだ先にどうしていくかっていうことを考えるっていうのが大事だと思うんで、今日のそのいただいたコメントって大事だなと思いますね。
イベントと情報発信
おだしょー 本当そうですね。毎月第2火曜日はポッドキャスト配信、第4火曜日の夜9時半からYouTubeライブを行っています。YouTubeライブではポッドキャストで話しきれなかった内容や参加してくださった皆さんの質問にお答えしています。こちらのご参加もお待ちしています。
それから配信やイベント等の情報をXの公式アカウントでお知らせしていますのでフォローお願いします。それからYouTubeライブはアーカイブのアップもしていますので、YouTubeのチャンネル登録そしてノートもやっているので、こちらも併せてぜひフォローしていただけると嬉しいです。
これねすべてフォローするのおすすめなんですよ。なんでかというと公式のホームページとかXからどんどんイベント情報が出ているんですけども、なんと我々ですねついにですよ10月5日に公開収録するんですよ。
そうなんですよ。ついにです。もう1ヶ月を切りました。 そうなんですよ。これどんなことを考えているかというと、いつも通りテーマを2つ収録するというのはやるんだけども、それだけじゃなくて一般傍聴席に模擬法廷の席に座っていただきまして、さらにプレミアムシートは弁護人席検察官席に座れて、我々の収録をそこから見れると。
もう皆さんちょっと訳わからない話いきなりしてしまったんですけど、模擬法廷っていうのがある場所があるんですよね。実際の裁判所でこの公開収録とかできないので、模擬法廷として裁判員裁判ってこんな感じのところでやってるぞって作られているところを今回お借りしてやるので、質問は証言台。
証言台から見たときに裁判官ってどんな風に見えてるのかなっていうところだったり、もしご希望あれば裁判長席とか座っていただけますし、なので法廷どんな風に見えてるのかなとか、ぜひね私たちの収録も楽しみにしてほしいですけど、模擬法廷っていうのを見るっていうのも一個楽しみとしていいんじゃないかなと思います。
これもイベントとしておすすめなんですけど、そういう情報をどんどん公式アカウントだったり、ホームページで出していったり、もちろんノートとかにもね情報を発信していくので、全部フォローするのがおすすめです。また私たちが所属する一般社団法人刑事司法未来でも犯罪学や刑事政策について発信しています。刑事司法未来で検索してみてください。ではまたお会いしましょう。お相手は丸山康弘と
南口文でした。
29:16

コメント

スクロール