00:00
皆さん、こんばんは。すばらしき映画の世界、パーソナリティーの丸山です。
パターン変えてきましたね。ここはフリークな夜で言ってほしいところでした。
前、なんかちょっと厳しく言って、なんかそんなに知ってるなら変えたらいいのに、とかって言うから変えたんですけど、
本日はエンタメ会の日で、映画、すばらしき世界について語り合っていきたいと思います。
丸ちゃん教授のツミナハナシ-市民のための犯罪学-。
刑事政策・犯罪学を専門とする立証大学教授で、一般社団法人刑事司法未来の丸山康博です。
同じく山口由紀です。
同じく南口文です。
このトーク番組は、一般社団法人刑事司法未来が送る、これまでとは異なった視点から罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学・刑事政策の話について、分かりやすく解説をしていきます。
お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
映画『すばらしき世界』の風景描写
すばらしき世界は、2021年2月に公開された、ゆれるや長い言い訳の西川美和監督初の小説原案の作品です。
佐紀隆三さんが、実在の人物をモデルに綴った小説、身分調を原案に、舞台を原作から約35年後の現代に置き換え、
人生の大半を、プラ社会と刑務所で過ごした男性の再出発の日々を描いています。
殺人を犯し、13年の刑期を終えた三上という人が、目まぐるしく変化する社会からすっかり取り残され、
身元引受人の弁護士らの助けを借りながら、自立した生活を目指しています。
そんなある日、行き別れた母を探す三上に、若手テレビディレクターの角田と、やり手のプロデューサーの吉澤が近づいてきます。
彼らは、社会に適応しようと足掻きながら、行き別れた母を探す三上の姿を感動ドキュメンタリーに仕立てあげようとしていたが、というお話です。
毎回エンタメ回ではお願いをしているんですけれども、私たちはネタバレとか全然気にせずお話しますので、
もしご覧になってない方がいらっしゃったら、ぜひ見てから聞いていただけたら嬉しく思います。
そうですね。今回もエンディングからいきなり触れていくんじゃないか感は、ぷんぷんとしてますもんね。
そうですね。ちょっとその危険は感じますね。
というわけで、まずいつもは初めて見たという山口さんがスタートなんです。
今回の映画は何回か見たりとか。
えーとですね、今回初めて。
さすがですね。
裏切らないね。
安定の。逆になんかどんな映画やったら見る。
そっか、ピクサーか。
はい、ピクサーとかシザーハンズとか。
シザーハンズも取り上げたね。確かに。
ザ・エンタメっていうか、後から見た結果、今回の映画もザ・エンタメっていう感じはしたんですけど。
多分だって全国労働賞でしょ、これ。
もちろんです。
ですよね。
もちろんです。主演は役所康二さんですよ。
はい。
役所康二さんね。監督も有名ですしね。
はい。
はい。というわけで、じゃあ今回も山口さんのおすすめというか、気になったシーンから触れてみましょうかね。
はい。ちょっとまたエンディングに関する話なんですけど。
おー。
私は空の描写っていうのがすごい印象に残ってまして、
うん。
そうね。
冒頭すごくグレー気調の雪がすごいしんしんと降っている窓枠のシーンから始まって、
うん。
でもなんかそれは出所の日のシーンなんですよね。
そうですね。
きっと嬉しいはずの日というか、のシーンがすごくグレー気調の空の色で、
うん。
で、まあエンディングすごく綺麗な空が最後、
そうですね。
広がるんですけど、
見上げた時にね。
そこはちょっと場面的には悲しい気持ちになるシーンの空がすごい綺麗で、
うん。
描いてるその時の気持ちと空の描写がまあ反対というか、
うん。
それがすごく印象に残って。
で、確かにおっしゃる通りで、そうですね。今言われてはっと思ったんですけど、
はい。
本当なら気持ち的には明るくなる。やっと外に出れるんだっていう、
まあ13年ぶりの釈放なわけだから、
いや、外でこれから新しい世界で頑張るぞ。
だってあのね、バスの中でも今度ばかりは肩着ぞって、
はい。
うん。
気合い入れてらっしゃるところなんで、
はい。
外に向かって明るく行くぞっていう時に、
はい。
やっぱり雪の暗い感じ。
はい。
まあ確かにあの僕、雪降ってない時期にね、朝日川刑務所行ったんですけど、
うん。
まあ確かに雪降るとああいう真っ白、普通の壁がね、どこの刑務所も真っ白な壁で、
はい。
平毛、白くてっていうのなんですけど、
うん。
確かに雪が降ってさらに積もってくると、
うん。
ほとんどああいうグレーとか白っぽい色に、
はい。
なっていくんだろうな。
夏とか、まあ夏でもなかったですけど、
普通に雪の降ってない時期はもっと畑が広がってたり、
うん。
緑があったりっていうイメージなんですが、
うん。
確かにおっしゃる通り、やっと外出るぞっていう時に、
うん。
あの暗いどんよりした曇り空。
はい。
で、支援してた人たちが厚く舞って、
はい。
で、悲しいシーンなんだけど、
うん。
空を見上げた時は広く、
はい。
なんか晴れ渡る空みたいな青空が広がっててっていうところ。
はい。
これは確かに途中でも、暴力団の九州のおかみさんが、
はい。
ね、姉さんがね、我慢の連続ですけど、
はい。
シャバは空が広いち言いますよー言って、
はい。
逃げてくださいっていう、
はい。
シーンがあるから、やっぱり空は広いって社会に出て、
はい。
空は広いんだっていうのも表してるでしょうし、
はい。
この映画の一つのポイントですよね。空をどういう風に描くかとか、
うん。
あとその時の心理描写とのギャップとか、もしくは一緒なんだとか、
はい。
考えていくポイントの一つかなって感じですね。
いい空ですよね。
うん。
心情の変化というか、その心情に関するところで言うと、
はい。
音楽と心理描写
なんか私、音楽の使い方もすごく斬新だなって思ったのが、
うん。
すごくそのグレー気調の映像の中で急にすごく軽快な、
なんかちょっと軽い感じの音楽が流れるんですね。
どこのシーンのこと言ってんすか?
冒頭のその出場して、
うん。
雪国の中をバスが走っていく、
いっちゃう最初のあのバスのとこね。
はい。
はい。
で、映像的にはすごく白とグレー、
うん。
暗い映像なんですけど、急にポップな、
明るい夜となるとこか、
はい。
そっか。丸さんの女みたいな音楽のあるとこかを。
あ、そうですね。
確かに確かに。
なんか、
はい。
そうね、あの映画に懐かしくない感じの明るい感じのとなりますよね。
で、なんかおっと思って、
うん。
でもなんかそのまた映画をまあ見進めていくと、
うん。
あの音楽って、
うん。
その三上の、
うん。
出所することを楽観的に見てるというか、
うん。
これから行く世界を甘く見てるっていうか、
うん。
まあそういう気持ちを表してたのかなっていうふうに、
確かにね。
あとあとになって思ったのも、
ちょっと印象に残ってます。
確かに。
そこで明るい音楽なるっていうのは、
これからね、
はい。
社会に出てって大変っていうのが、
はい。
まあ刑務所を終えて、
うん。
で、出所してさあ再スタート切るぞっていう明るさも表してるでしょうけど、
はい。
ただ、こう社会で生きていくことのしんどさ、
はい。
さっきのね、おかみさんの我慢の連続ですけどっていうのと一緒で、
うん。
そういうとこですよね。
はい。
なんか三上はあれですかね、
バスの中で決意すれば、
うん。
社会で生きていけるって思ってるみたいな、
うん。
そうでしょうね。
感じを描いてるのかな、
なんか、
そうですね。
すごい決意はしてますもんね。
はい。
時々だってね、カットするの抑えようって、
これが失敗につながるんだっていうの我慢しよっていうところもね、
はい。
あって、
はい。
そこだけ抑えれば何とかなるんじゃないかとか、
真面目にやろうとすれば何とかなるんじゃないかとか、
うんうん。
確かに社会の中では、本人の努力だけじゃない面もあったり、
運とかね、
はい。
あとたまたまあった人がどうかとかね、
うん。
そういうのにも左右されたりするわけじゃないですか、社会って。
うんうん。
で、そんな事件に出くわすというか、
そんなの見ちゃうみたいなとかもありますもんね。
出所のシーンと法務省の協力
街の中でもでしょ。
はい。
で、やっぱりああいうの放っとけない、
はい。
まっすぐな人だからっていうのがあってね、
はい。
っていうところはやっぱり最初のシーンに戻るんですけど、
うん。
じゃあ出所する時のやっぱあの部屋とかっていうのが、
はい。
まあ身分帳っていうのがあるんだってところからですけど、
多くの人は知らないでしょ。
はい。
もう僕もこの映画というか、この原作きっかけで知ることになったんですけど、
うん。
あんな風にね、細かく一人一人個人台帳みたいに自軽車のことが書き込まれてるっていうのが、
はい。
まあ存在してるっていうのを原作知るまで知らなかったですし、
うん。
で、さらにまああの映画でもね、描写としては出てたんですけど、
これ基本的にはね、各自自分でそんな気軽に見れるもんではなくて、
はい。
映画の三上さん自身は何度も中で訴訟を起こして、
被告人の身分になって証拠を手元に寄せて、
で、それをメモしてったっていうのがあったから、
みんなが見れるもんじゃなくて、
たまたまね三上さん自分でこう訴訟を起こしたから、
うん。
証拠書類として見れたっていうものなんですけど、
はい。
まあそれが元になってるっていうことと、
あと一つはやっぱ出所のところの部屋のシーンとか、
うんうん。
この辺がやっぱりあの法務省の協力があるので、
はい。
で、最後のエンドロールにも法務省の協力って出てくるんですけど、
やっぱりこういう出所の時の大変さとか、
で、刑務所ってこういう感じですよって多分指導をされてるっていうか協力されているので、
うん。
ああいうシーンが撮れる。
まあもちろんね、全編刑務所で撮られてるんじゃないんでしょうけど、
うん。
セットで撮られてるとこもあると思いますけど、
うん。
でも朝日川刑務所が本物がちゃんと協力して、
で、こういうふうなシーンを撮ってるっていうふうに言われてましたよね、あれは。
すごくそこはなんかリアルなんですよね、きっとね、なんか。
はい。
そうね、ああいうふうな部屋でね。
こういう感じなんだって思いましたね。
出所する前のあのやりとりね。
うんうん。
やっぱあそこでちょっと印象深いのはあれですよね、
うん。
反省してるんかとか後悔してるかみたいな、
はい。
三上さんの変化と後悔
被害者に対してどう思ってるんだみたいな、
やっぱり刑務官としては事件起こしたことに対する、
うん。
反省とか、
はい。
どう考えてるんだみたいな、
うん。
ね、この10年で変わったか13年でどう変わったかっていうことを聞きたかったんでしょうけど、
うん。
三上さん的にはやっぱ返事としてちょっとずれがあって、
はい。
後悔してるっては言うんですけど、
うん。
その後悔の理由がやっぱちょっと自分の人生があんなチンピランに崩されたことで後悔してますみたいな、
うん。
っていうなんかちょっとずれ、
はい。
ああいうそんなことせんかったらよかったっていうのが、
うん。
被害者に申し訳ないからせんかったらよかったっていうよりは、
うん。
なんかああいう人を殺してしまったがゆえに、
はい。
こんな人生になってしまって後悔してますみたいな、
はい。
そういうちょっとずれがあったりするシーンですよね。
なんか三上さんのしてることって、
うん。
途中でも結構暴力的なこと出てきますけど、
うん。
三上さん自身は正しいことをしてると思ってるから、
そうですね。
すごく生き生きというか、
うん。
全然悪いことをしてるっていう、
うん。
感覚がないっていうのも印象に残るとこでわかりました。
うん。
確かに。
街の中で喧嘩するときも、
うん。
かつあげというか、
ねえ、なんか物取られそうなおじさんを助けに行って、
これはもう自分は正義としてやってるし、
うん。
正しいことやってるんだってことちょっと歯止めなくガーッと行くっていうシーンが描かれてるので、
うん。
実際これでね、刑務所入られてたあの殺人になったところも、
うん。
裁判のシーンがあって、
うんうん。
で、基本的にはあの奥様というか、
連れ合いの方と、
うん。
もう結婚して子供みたいねっていう話のとこまで行ってたにもかかわらず、
ああいう事件が起きるって言ったんですけど、
うん。
経営されてるスナックのホステスさんを引き抜きで揉めて、
うん。
あそこに来た人を、
うん。
殺してしまうっていうのがあったんですけど、
はい。
やっぱり、検察官としてはなんか話し合いで解決できなかったんですかみたいなことを詰め寄っていくんですけど、
はい。
あのときのね、それこそお連れ合いの方が、
はい。
本当を持って来られて、話し合いもクソもありますかみたいなことをね、言うんですけど、
はい。
やっぱそれを、
うん。
だから守らないとって思ったからガーッと行ってしまったんでしょうね。
はい。
あのシーン、
うん。
原作では結構はっきり総員変更されて、
うん。
殺人になったっていう風になってるんですよね。
うん、なるほどね。
ね、だからあの言わされますよね。
三上さんの正義感と行動
うん。
殺意をこう認定されるようなことを言わされてしまって、
そうですね。
うん。
で、お連れ合いの方が、あんたそうじゃなかったでしょって、
うん。
はい。
彼女は多分分かってて、
うん。
そんな言い方したらダメだって分かってて、
うん。
訴訟としてのね、戦い方としてはね、
うん。
やっぱり生涯知識か、
うん。
で、殺害の行為があったかなかったかで、
うん。
殺す意思はなかったって、
うん。
うん。
弁護としてはやりたかったし、
うん。
うん。
ってところなんですけど、
うん。
うん。
ただ密の行為っていうそうなってもやむを得ないとか、
はい。
そういう結果が起こることを、
うん。
うん。
認識してたかどうかみたいなところを、
うん。
うん。
ぶっかけられて、
はい。
うん。
で、あんなにね、何箇所も刺してってかって、
うん。
いうふうに煽られてってね、
うん。
認識してたでしょうとかっていうことまで、
うん。
わーっと勢いで言わされちゃって、
うん。
だから喧嘩だけじゃなくて、
うん。
やっぱ言う言葉じりとかに関しても、
うん。
わーって言っちゃうみたいな、
うん。
うん。
性格が出てましたよね。
はい。
ずっと山口さんおっしゃったように、
うん。
みかみさんは、
うん。
自分が正しいと思うこと、
うん。
うん。
うん。
ずっと生きてくるじゃないですか、
うん。
うん。
このことがこう、映画の最後ですごく聞くと思ってるんですけど、
うん。
そう言っていいですか?
うん。どうぞ。
ずっと曲げずに生きてきて、
うん。
それこそね、それで殺人犯になってまで、
自分の意見を曲げずに、
正しいと思うことやってきた人が、
うん。
いろんな仕事につくたびに、ほらぶつかってダメになったりとか、
うん。
うん。
しちゃって、
うん。
自分を心配してくれる人たちから、
社会はそんなにみんな気真面目に生きてないよってアドバイスを受けるじゃないですか、
言われてましたね。
うん。
あなたは真面目すぎて、
うん。
そこは流せばいいんだよって、
そうね。
社会で生きてくってそういうことだよってアドバイスを受けて、
うん。
で、お仕事について、
うん。
自分の通したい筋と違うことが目の前で展開したときに、
うん。
ハサミが映ったりとかしてさ、揺れる。
うん。
裁縫してるシーンね。
そう。
はい。
あかーんって僕らね、
はい。
あれ家族で見てたんですけど、
ハサミのシーンがパーって見て、
あかーんってみんなで叫びましたから、
ハサミそんなとこ置いてたらあかーんって。
そうでしょ。
はい。
あれを持って立ち上がったらさ、
うん。
でも彼はそこで飲み込むじゃないですか、
はい。
みんなのアドバイスを。
うん。
耐えましたよね。
うん。
うん。
耐えた。
初めてじゃないか。
たぶん映画の中ではそう、初めて耐えた。
うん。
で、その日の夜に、
うん。
彼の命が、
うん。
終わってしまう。
うん。
うん。
彼はその社会で生きていくために、
うん。
人を追ったのに、
うん。
命が終わってしまうっていう、
うん。
もうそれが辛くて、
うん。
うん。
すごくそこの、
はい。
描写、その飲み込んだ瞬間っていうか。
そうね。あの辺のやりとりって、
うん。
で、いつもならそこでこうカッとなって終わらせて、
はい。
我慢と得られるもの
筋が通らないとか、
うん。
自分の思いと反するところでガッてやって、
その時の、
うん。
その時その時の三上さんの正義っていうのを、
うん。
実現して、
で、それで得られるものもあったんでしょうけど、
うん。
やっぱ失うものもあるっていう中で、
うん。
で、当然本当の筋というか、正論で言ったらあそこで止めたりとか、
うん。
うん。
っていうのが正しいのかもしれないけど、
うん。
そうじゃないかったからこそ得られたものってもう描写もあるじゃないですか、
うん。
何が痛いかっていうと、
うん。
結局あそこで揉めちゃったらもうそこで捕まっておしまいって話なんだけど、
そうですね。
その後に、
うん。
本当に守りたかった人を守れなかったけど、
その人からコスモス持って帰りますかって、
うん。
ね。
言われて、
うん。
で、泣くっていうシーンがあって、
うん。
あれはそこであの子のために殴ったりとか、
うん。
ハサミで刺したりとかしてると、
あれは得られなかったわけですよね。
うん。
そうね。
とするとやっぱ一般社会ってここは筋通せへんって頑張らなあかんところもあるし、
それを我慢したがゆえに違った形で得られたものもあってっていう、
はい。
社会の生きづらさもありつつ、
なるほど。
そういういいことも得られるっていう波だったんでしょうね、多分ね。
はい。
私はあの涙って、
うん。
こんなにいい子やのに、
あーなるほど。
流した俺っていう悔しさなんかなーって。
あーそれもあると思うよ、でも。
あー。
僕もね、最初見たときそれやったわ。
はい。
私も南口さんのご感想に近い気持ちであの涙を見てました。
なんかごめんって、
うん。
はい。
いう、
最初見たときはそうでした、僕も。
で、2回目3回目見たときは、
うん。
あそこを耐えて、また別の、
そうか。
こういったものも得られることがあるのかっていう思いかなって。
うん、なるほどね。
けどそこを長く、
うん。
その経験を積み重ねることができないんだよね、みかみさんはね。
それがやっぱ、さっきも言ったあの空の描写と一緒で、
うん。
我慢の連続でいいこともないけど、
うん。
空は広い地位いますよっていうので、
はい。
そこを乗り越えたらまた空が広がってっていう、
連続なんじゃない?
はい。
トンネル抜けて空とか。
きっとね。
はい。
また嵐も来るしね。
うん。
その後、その山口さんが言ってた、
最後の空のシーンにね、
はい。
つながっていくよね。
うん。
とっても色がきれいなシーンなんですよね、
うん。
コスモスのピンク色と空の青と、
うん。
すごいきれいな色のシーンなんですけど、
うん。
なくなっちゃうっていう。
だから、そういう意味ではさ、
なくなら晴る時って台風来てて、
うん。
で、洗濯物急いで取り入れないとって、
はい。
雨がビシャーってなってて降ってて、
うん。
で、倒れた後に、
はい。
晴れた空だから、
うん。
きっとさっき言ったように、
ここは我慢の時と、しんどい時と、
制御を通したい時の後に来る、
はい。
晴れとか、
うん。
っていう波なんじゃないかな。
ね。
いつもは苦しくなったらすぐお薬取り出せるところに持ってて、
うん。
すぐお薬を服用するのに、
あの時はすごいコスモスを握りしめて、
たしかに。
そこのなんか気持ちも、
得られたもんやったんやろうな。
うん。
それによって、
はい。
映画の根本的な思い
初めてクリアしたことで得られたものがコスモスやったんやろうな。
はい。
そうやな。
うん。
うん。
乗り越えたのにね、
うん。
最後のシーンで、
うん。
この映画の根本になるんですけど、
はい。
最後、お亡くなりになって終わるじゃないですか。
はい。
はい。
これ、一般通常的に、
はい。
あんまりハッピーエンドっては言えない、
そうですね。
気がするんですよね。
一般的にはね。
うん。
だけど、映画のタイトル、
素晴らしき世界じゃないですか。
そうなんですよ。
ここに、どういう思いを込めますか。
いや、そうなんです。
あの、ほら、キャッチフレーズっていうか、
うん。
ねえ、あのパンフレットとかにも書いてある、
うん。
この世界は生きづらく温かいっていう言葉が、
はい。
やっぱ、あの空の描写とか出てくる人たち、
うん。
で、素晴らしい世界ってなんなんだろうなって、
すごい考えますよね。
はい。
っていうのかな。
そういう我慢する社会が、
素晴らしい世界なのかとか、
うん。
その後、得られるものがあるから素晴らしいのかとか、
もちろんね、一番理想論だけのことを言えば、
ああいう人の揉め事もなく、
はい。
いじめもなく、
うん。
で、希望したことがかないっていうのなんでしょうけど、
はい。
まあ、社会はそういうふうに動いてないし、
うん。
なんなら我慢することの方が多いしってなってきて、
うん。
難しいですね。
なんか、生活保護もらう担当者の、
うん。
ワーカーさん、
うん。
が、途中で誰かとつながってること、
うん。
社会とつながってることが大事なんやみたいなことをおっしゃって、
いう、いう、いう。
スマホ契約するとき、
うん。
教えてくださいねってやつでしょ。
はい。
なんか、あって思って、
うん。
で、結局素晴らしき世界って私もなんやろうって思ったときに、
うん。
やっぱ、そうやって最後、
うん。
亡くなったときに、
うん。
駆けつけてくれる人がいるとか、
うん。
つながっていられる、
うん。
うん。
善意とつながり
っていう、やっぱそのつながりがあるっていうことが、
素晴らしき世界なのかなっていう風に、
うん。
思ったんですけど、
うん。
途中で、ないがしろじゃないですけど、
橋爪さんの弁護士さん、
うん。
ですかね。
うん。
が、なんか孫の誕生日の方が大事、
うん。
うん。
だったりするシーンがあるじゃないですか、
うん。
で、免許取りたいから補助金が欲しいって言ったときも、
いや、そんな、
うん。
無理ですっていうか、ちょっと冷たくされたりとか、
うん。
で、それってなんか、
客観的にそのエンタメを見てる、
この客観的に見ると冷たいシーンなんですけど、
それってなんかすごい日常の、
うん。
よくある話で、
あれさ、お金困んなんじゃなくて、
今その制度の話ゆっくり聞いてあげれないってところだったと思うんだ。
だって後でさ、
うん。
あの後お金貸してくれるやん。
はい。
で、あとなんか、
うん。
ワーカーさんのところでも、
なんかすごい内線っていうか外線入ってて担当者に、
うん。
うん。
うん。
で、その話ちゃんと聞いてられないっていう、
客観的に見ると親身に取り合ってもらえてないみたいなシーンも、
うん。
でもそれってよくなんか日常的にあることで、
でもその人たちって最後まで繋がってる人たちっていう。
いや、ちょっとね、今聞いてて、
うん。
またさっき言ってた、
これを乗り越えたらまた次が開けるっていうのの、
はい。
細かいの今あって全然見てた時気付いてへんかったけど、
うん。
それこそピンポン押しに行った時は、
はい。
今相談乗ってあげれへんからごめんって言うけど、
はい。
あの弁護さんって後お金貸してくれるのよ。
うん。
はい。
生活にしんと一気に払えと。
うん。
持ってったってダメだろって言うから、
はい。
あの時だからもう突き放されたというか、
うん。
今はちょっとそれ答えれないって、
うん。
別にお金は払ってあげれへんって言ってんじゃなくて、
うん。
今その相談に乗ってあげれへんごめんって言う、
はい。
のだったんですけど、でもそんなんとちゃんと補助はするわけじゃない。
はい。
で、役所の生活保護担当の、
はい。
北村幸也さんがやってる役も、
はい。
なんかそんな風に訴えるとか言われたら困りますよとか、
はい。
そんな通してもないのにとかって、
あと外線うるさいみたいな、
はい。
で、突き放すような感じあったけど、
ちゃんとその後、
はい。
上司に掛け合ってみたんですけど、
はい。
無理でしたすいませんみたいなことを言って、
はい。
なんかわって言って、
はい。
突き放されたようでちゃんと裏ではその人のために動いてくれてるっていうのが分かってくるわけじゃない。
はい。
その繰り返しですよね。
やっぱ社会ってなんか無理って言ってスパンで終わるんじゃなくて、
はい。
けどその人のためにこう動いてあげようっていう人がいてとか、
うん。
はい。
っていうのを細かなやつの連続やったんやなって今ちょっと話聞いて、
はい。
六角さんのスーパーの店長とかもそうですもんね、
うん。
なんか。
六角さん優しいよね。
うん。優しいです。
普通なら喧嘩で終わりそうなところも、
はい。
今日は三上さん虫の居所悪いんだねとかって言って、
うん。
はい。
また改めて話そうみたいに言うじゃない。
はい。
うん。
あんなにならんよもう二度と関わらんとこって言って終わる。
はい。
はい。
でもいいところがやっぱりそういう意味では素晴らしい。
素晴らしき世界ですよね。
ね。
素晴らしき世界を、
はい。
構成しているその人々がね、
うん。
私と延長性にある人間って感じがして、
うん。
なんかめちゃくちゃ善人でさ、
自分の生活全部を出所者のために投げ打ちますとか言う人が、
もし描かれてたとしたらですよ、
うん。
ちょっとすごく言いにくいけど、私とは距離があるんですよ。
うん。
そこまでできないと思うの私。
うん。
うん。
大切には思ってるけど、
うん。
自分の人生を投げ打つことはできない。
うん。
そうね。自分の生活があってですよね。
うん。
だけどみんな自分の人生もある。
うん。
で、相手できないときだってあるし、
うん。
うん。
だけどね、ソーシャルワーカーの方もさ、
あなたのいいとこ生かす仕事あると思うんですって仕事探してきてくれたりとか、
そうだね。
なんかみんな自分の仕事の範囲だったり、
うん。
ちょっとした範囲、
はい。
で、他者を気がけてる。
うん。
それがこの世界を作り上げてるっていう、
うんうん。
すごいいいなって思う人物像が多いなと思って、
うん。
めっちゃ悪人とか、めっちゃ善人とか出てこないじゃないですか。
うんうん。
なんかね、
はい。
で、みんなさ、笑ったり、
うん。
出世億のためになんか考えたり、
うん。
そういう日々を生きてる中で、
近所に一人こういう人いたときに、
うん。
繋がっていられるかもみたいなところが、
うん。
何やろうな、リアリティがあるというのか、
うん。
いいなって思う映画だなって思うんですよね。
うん。
映画としての描かれ方とか、その持っていき方って、
たぶん今3人で話してたようなことなんですけど、
うん。
まあ1つ、一般社会でやっぱこのテーマになってるところって、
生きづらさと矛盾
ちょっと大変さが増してるところで言うと、やっぱ善化があるとか、
そうね。
うん。
刑務所収集をしてきたところっていうことと、
あとは、
はい。
反社会勢力っていうか、暴力団の関係者だったってところは、
うん。
やっぱプラスアルファでやっぱさらに生きづらさっていうところがあって、
うん。
中でも結構描写として出てきたのは、そもそも、
うん。
銀行口座開けれないとか、
うん。
あとはね、働くときでさえまさか刑務所じゃないよねとかって言われたりとか、
うん。
うん。
ってところがやっぱもう1つ、
はい。
なんかこうハードルが上がっていくところがあって、
はい。
例えばね、あの銀行口座作るときって、
うん。
その契約するっていうか、最初に口座開く書類に、
はい。
反社会勢力ではありませんかっていうチェック入れるところがあって、
はい。
あれで、いや反社会勢力ですって言ったらそのまま開けれないし、
うん。
逆に、じゃあありませんってチェックして後でわかったら詐欺になるしっていう、
うん。
ので結局なんかこう暴力団とかから辞めて、
はい。
足を洗って、
うん。
で、スタート切りたいっていう人の足を引っ張るし、
うんうん。
っていうなんかあの生きづらさ、
うん。
その暴力団としてしか生きていける道がなかったんだけど、
うん。
じゃあ改めてやっぱり自分は堅義ぞっつって今度頑張るぞっていう人が、
うん。
うまく乗っていけないっていうこの矛盾があって、
うん。
で、しんどさん。
で、だってね、あのほら九州の兄貴にご電話したときって、
はい。
すごい受け入れてくれたわけじゃないですか、
うん。
おー電話よくしてくれたのーつって、
うん。
どこ行っても言われてなかったですよね、あの人。
はい。
学習所行っても、
うん。
どこ行ってもなんか働きたいって言っても、
うん。
教習所行っても、
うん。
なにこいつとか、
なんならみんなもう帰れ帰れ感が出てて、
うん。
まあ北村由紀は後でね、
うん。
フォローしてくれる人になっていくんだけど、
はい。
最初のスーパーもなんかあなたは知ってるよみたいな、
うん。
場内会場だからみたいな、
はい。
なんか撮ったんだろうみたいなことをこうね色目で見られるんだけど、
うん。
暴力団関係の人だけはもうまさちゃんかー言って、
はい。
ねえうちおいでよーってすごいウェルカムしてくれるわけだから、
はい。
それはもうそこが安心できるところだなって思いますよね、そりゃね。
美しい大都市の夜景
で、あの時の空だけがネオンの空でめちゃくちゃ綺麗なんですよね。
そうなんですよ。
そうですか。
あーそうですね。
最高に綺麗な、
そう。
あー美しいっていうのが画面いっぱいに広がりますよね。
うん。
だから嬉しかったよねって思うの、なんか、
うん。
すぐこんねーって。
はい。
そっか、そこでも表してるのかも。人工的に作られてる、
そう。
で、形の色々色とりどりの色ですよ。
そう。
夜景やもんね、大都市の。
うん。夜景やもん。
空というより、空から見てるよね。
そうですね。上空ですよね。
確かになー。
だからなんか作り物の美しさがそこには広がってて、
なるほどです。
確かに美しいんだけど、
うん。
最後の空、あの時もらったコスモスに比べるとっていう風なことなんだろうなって、
自然的なことってことね。
思うよね。
なるほどね。
人々の幸せと親切さ
なんか、だからこうタイトルの素晴らしき世界っていうのがね、
うん。
人それぞれ多分受け取りは違う。
あると思う。
はい。
あると思う。そういった色とりどりのが自分にとっては幸せって描かれる人もいるだろうし。
はい。
すごくこの映画なんかこう、生きるに値するって思えるみたいな。
うん。
ちょっとずつみんな親切で、
うん。
ね、生きていこうよっていう風に思うんだよね。
うん。
どうしてもちょっと、もう広がらないことは覚悟で、どうしても言いたいことがあって、
ぜひぜひ。
ミシンでトートバッグ作るじゃないですか。
作ってた。
あれが入ってる時に中で丸ごくとか作ってたんかなって、
やろうな。
思いました。
なるほど。
デザイン似てたよね。
はい。
手の部分と下のカバーの部分。
はい。
俺も思った、これ丸ごくのカバーやなって。
すごい嬉しくなりました。
うん。
なんか、丸ごくやーんていう嬉しいシーンでしたっていう、言いたかったです。
なるほどね。
外でも行かせるといいんだよね。
あ、そのシーンもあったね。
そのシーンもあるでしょ。剣道の防具。
はい。
うん。
いや、あのほら部屋で作って、
うん。
で、内職でやったら人に会わんでいいんで、
はい。
はい。
このままこれを仕事にしていきたいですわって、
うん。
あの弁護士さんに言って、
はい。
え、そんな仕事、
うん。
今ある?
ある。
みたいなのが、
はい。
弁護士さんの奥様とね、
そう。
話してて、
うん。
そこもだから、そう刑務作業の、
そう。
うん。もうちょっと、本当に社会で役立つというか、
うん。
まあ、もちろんミシンも役立つんだけど、
はい。
で、もうちょっと仕事に直結するというか、
はい。
ね、出生後にもやっぱり仕事としてやっていけそうなやつとかが、
うん。
選択肢としてあればいいかなっていう気がしますね。
うん。
今のところでももう一個、そう、見ながら思ったのは、
うん。
橋爪さん、あの弁護士の先生は、
はい。
そうだな、いいなって言ってたんやけど、
はい。
だって、相手に話を合わして、そんなもんあるわけないのにそうだな、いいなって言ったんか、
はい。
そういう仕事とかが、そんなもん全然ないって思う、ちょっとやっぱり弁護士さんやから、
世間離れじゃないですけど、
スーパーで、
はい。
野菜が先週より10円安になってるとかっていう、
はい。
社会の状況をよく知ってる奥様がそんなあるっていう感覚とはずれた弁護士さんだから、
ああ。
そういう返事だったのか、
いや、この人を喜ばすためにそんなもんないなと思いながらも、
そうだな、いいな、それがあればいいなって言ったのか、
どっちやろうってあのシーン見ながら。
ああ。
私は、なんかもう、ほんとにあったらいいなと思ってると思って見てました。
で、後のその奥さんの、そんなのある?っていうので、私もハッとしました。
ないよなって。
ですよね。
そういう意味では、あれですね、過去の罪の話でお話ししたところとも繋がる映画でしたね。
うん。
ではここでいただいたメッセージをご紹介いたします。
第24回ネットマンワーキングの回で、丸山先生が小山区の空にの刑務官の人と、
ネットマンワーキングでスピード違反で止めに来る警察官は同じ人では?
ということをおっしゃっておられたんですけれども。
言いましたね。言いました言いました。
これに対して、Xでクリストパーさんよりコメントいただいております。
ネットマンワーキングのスピード違反の警察官は、
バカルバンザイの8次元ギャラクシーのクランシー・ブラウン演じるローハイドです。
と教えていただきました。
おお。
このおかげでですね、俳優のクランシー・ブラウンさんは、
小山区の空にで、バイロン・ハドリーという主任刑務官を演じているということが、
はっきりしました。
やっぱりね、あのすごい顔速、
やっぱり有名な俳優さん、僕がちょっとムチすぎたのかもしれないですけども、
なんかあの制服姿とですね、
あ、これどっかで見たんだ、小山区や!ってなったんですけど、
そういう細かなところまでちゃんと聞いてくださって、
しかもあれは誰々ですよ。
今回で言うとクランシー・ブラウンですよってことをメッセージくださったってことですもんね。
すごいですね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
さて、この番組では感想や質問、リクエストなどをお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
Xではカタカナでハッシュタグ罪な話をつけてポストしてください。
配信のない火曜日、毎月第3火曜日の夜9時30分からXのスペースで、
罪な話で裏話を開催しています。
ホットキャストで話し切れなかった内容や、
スペースに参加してくださった皆さんの質問にお答えしています。
こちらのご参加もお待ちしております。
また、私が所属する一般社団法人刑事司法未来でも、
犯罪学や刑事政策について発信しています。
刑事司法未来で検索してみてください。
それではまたお会いしましょう。
お相手は丸山康裕と、
山口由紀と、
南口文でした。