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2024-06-02 37:21

第87回「2024年6月の課題図書選定会議」

ツイてるブッククラブは、橋本大也、いしたにまさき、聖幸、たつを がお送りする月に1冊本を読んでいこうという ポッドキャストです。6月になりましたので、今月も課題図書を選んでいきます。

サマリー

読書に関する本がテーマの本を紹介しています。それぞれが興味深い視点から読書の歴史や効果について探求しています。酒場で飲んでいるおじさんたちに質問をしてまとめた本が面白い。イギリス海軍のウェイジャー号の乗組員が漂流し、サバイバル生活を送った実話。ビットバレーの舞台裏を描いた本も興味深い。予定外の読書会で、各メンバーが選んだ予定外の本を紹介しています。みんなが興味を持った本があり、読書会が活発に盛り上がっています。

課題図書の選定会議
ツイてるブッククラブです。ツイてるブッククラブは、橋本大也、いしたに正樹、聖幸、たつおがお送りする、月に1冊本を読んでいこうというポッドキャストです。
6月になりましたので、今月も課題図書を選んでいきます。1人2冊ずつ紹介して、全員で投票して、来月、次回の課題図書を決めるという会議ですけれども、
それではどんどん行ってみましょう。いしたにさん、聖幸さん、たつおさん、橋本の順で行きます。ではまずいしたにさんどうぞ。
はい、私1冊目はですね、これはKindleのダイレクト出版家が日本で始まった時に非常にヒットを飛ばした鈴木美祖さんの、ご本人曰く久しぶりに紙の本だっていうやつで、
黒鳥ひなのマーケティングファイル、これ日経トレンドかな。連載してたやつが書籍化されたやつで、中身については日経トレンドなのに、今成功しているビジネスの裏側に迫るみたいなやつなんですけど、
それはそれで面白かったんですけど、一番最後の緩末の後書きのところに、この連載がどうやって始まったかみたいな話が入ってて、それがキャラクターをどう作っていくのとか、そもそも単発だった連載が、
一回黒鳥ひなの記事だったやつがどう連載に変化していって、連載からさらにどう単行本版でたどり着いてたのかみたいな話の裏話が書かれていて、これもこれで非常に面白くて、これはちょっとご紹介したいなというところで、まず一冊目がこれです。
もう一冊がですね、これ今絶賛主に書店で大ヒット中の、なぜ働いていると本が読めなくなるのか集英写真賞なんですけど、これ僕最初手に取った時は今ほど大ヒットにはまだなってなかったんですけども、
この本紹介しようと思ったのが、まずこのタイトルからいくと、本を読まない奴はバカだとか、賢い人は広報員で読んでいるって言ってみれば自己啓発系っていうのかな、いう本なのかと思ったら、
日本の社会における労働と娯楽の歴史を振り返りつつ、労働時間が高変化してきてるから本が読めなくなっているんだっていう、そう言ってみれば高原学みたいなアプローチをとっている本で、これは切り口として面白いなというのが一点と、
もう一個がですね、これが非常に個人的なというかですね、このポッドキャストの元々の言い出しっぺはもっと遥か昔にたどりますけど、今のこの本を読んでいくっていうスタイルに切り替えた時の言い出しっぺが私で、その時の結局僕の危機感と同じなんですよね。
要は何か仮定を置いておかないと、うっかり油断すると本を読まなくなってしまう。それは何か普段の自分の生活だったりなんだりっていうところの影響で本が読めなくなってしまうっていうところの危機感に対しての自分の個人的な思いもあったので、この本は読まざるをこれは得ないなというところで紹介した次第です。
はい、この2冊です。
はい、どうもありがとうございました。
本の読み方と自己啓発本の歴史
それでは次、聖幸さんどうでしょう。
はい、私が紹介するのは、今回偶然にもいしたにさんと同じで、なぜ働いていると本が読めなくなるかっていう、三宅嘉穂さん。
多分このポストキャスト史上2回目の完全かぶりですね。
おそらく、私自身がまず働いてると、そんなに真面目に働いてるわけじゃないんですけど、やっぱり本を読む時間ってだんだんすごい少なくなってきたなと思って。
それは働いてるからっていうのももちろんあるんですけど、主にスマートフォンとかそういうフォーナー、むしろ大きいような気もするんですけど。
あと、このポストキャスト聞いてる方も、学生のときとかと比べて本読めなくなってきたなとか、年々本読めなくなってきてるなって思ってる方おそらく多いんじゃないかと思うんですよね。
私もそういうことを思ってたんで買ったんですけど、買ったら意外に中身はどうすれば本を読めるかっていうのをひたすら追求してる本とか、そういうことではなかったんですよね。
スタリーさんおっしゃったように、日本の労働と特殊な歴史とかそういうことを書いて、娯楽の話とか書いてあるんですけど、それが意外と面白いっていうか、明治時代とか、明治時代かな。
自己啓発書が意外にベストセラーになったと。明治時代に自己啓発書の西国立志伝がベストセラーになったっていうあなたりが、私、自己啓発本とか好きなもんですから、すごい面白いなと思って。
明治時代にすでに、しかし自己啓発書を読む人は下流で、エリト層はそんなものがあることすら知らないっていうのが、夏目小説の小説の中にそういうことが書かれたっていうのがあったりとか。
あと大正時代のベストセラーは日露戦争の時代で暗くて、生活の貧しさや社会不安の内省が多いとかですね。
当然、私、生きてない時代の読書のことが書いてあって面白いなと思ってんで。戦後の1960年ぐらいからのカッパブックスの軽い教養書が出てきたとか、
1970年に柴梁太郎ブームがあって文庫本が相関されて、多数相関されて、それが通勤電車と非常に相性がよくて、すごいサラリーマンにバカ売れしたとか。
80年代に田原町とか窓際の鳥取さんとかノルウェーの森とかすごいビッグヒットの超ビッグヒットのベストセラー本が出てきたとか、
あとこの頃若者の読書離れが叫ばれるようになったとかですね。
70年代に1兆円だった出版業界のパイが90年代初頭に2兆円になってピークを迎えるんですけども、そこからもうどんどん書籍の購入額というのは落ちてきて、
1977年に1万4千円だったのが今は年間8千円ですね、過程で。年間8千円って結構少ないんですよね。
今娯楽が多くなってきたからっていうのもあって、スマホとか他にもっといろいろやることがあると思うんですけども。
で、ずっとこの歴史が書かれてるんで、本を読めなくて困ってるっていうか、そういうことを思う人っておそらく読書好きだと思うんで、
こういう読書とか本の歴史みたいなのが書いてあるのはすごい皆さん興味持って読んでいただけるんじゃないかなと思いました。
後書きのほうになって、やっとどうすれば本が読めるかっていうのが書いてあるんですけど、
例えば全部紹介するとネタバレになっちゃうんであれですけども、いろいろなるほどなって、
例えば趣味が合う読書アカウントをSNSでフォローするとか、iPadで読んで、SNSはそのiPadには入れないとかですね。
あととにかく書店に行くとかいいとかね、そういう非常に実践的なことが書かれて、なるほどなと思いました。
このポッドキャストやってて、やってなかったら私もおそらく目的意識を持って本を読むっていうか、
本当に自分が全く読まないときもあったり、読むときは読むけど読まないときは読まないみたいになってるんで、
こういうふうにたまにやるのはいい機会だなと思いました。
おそらくそういう問題意識を持っている人も多いと思うので、ちょっと紹介させていただきました。
2冊目なんですけど、次もたまたま今回、書籍に関する本なんですけど、
アメリカは自己啓発本でできている、ベストセラーから紐解くっていう本なんですね、これ。
自己啓発本の歴史を書いた本なんですけども、
これ、自己啓発本って皆さん本屋にあって軽いなとか思うと思うんですけど、
実は自己啓発本ってある国ってそんなに多くないらしいんですよね。
例えばイスラム諸国とかはあんまりないとか、
あと共産主義社会でもその自己啓発本って立診出世するみたいな本ってあんまりあり得ないっていう感じで、
民主主義の先進国だとあるのかっていうと、
カトリック系ラテン民族はそんなに出世したいっていうよりは休みたい人が多いから、
そんなに自己啓発本があるわけではないっていうことで、
アメリカとか日本とか韓国とかそういう国は売れたりあるけど、
そういう国じゃないとないっていうのを聞いてまずびっくりして、
私、世界中の人が読んでるのかなって。
世界中って言ったらほげさだけど、大抵あるんだろうな、その国その国でと思ったけど、
意外にそうでもないみたいで。
アメリカの自己啓発本の最初はフランクリン。
皆さんご存知のヒライシンで有名な、お札にもなってるんで有名ですけど、
そのフランクリン時点が有名で、
その当時最初出たときの自己啓発本ってのは努力すれば成功するっていう、
努力しましょうって言うんですね。
その前の時代って努力したって階級社会だったりすると、
農家の子供は農家だし、汚俗の人は汚俗だしみたいな感じで、
努力したから成功するっていう感覚があんまりなかったと思うんですけど、
アメリカ行って新天地でやると、皆さん最初まっさらな状態から始まるんで、
努力すれば成功するみたいなのがちょっと流行ったと、成立するようになったと。
次の世代、今度努力すれば成功するっていうのであれば、
努力しない人は成功しないっていうことになって、
それだとウケないっていうか、さらにもうちょい、
次の世代はジェームス・アレンとかの原因と結果の法則の
願えば叶う系っていうのが出てきて、思っていれば叶うんだ、
思っていれば行動が変わって自然に成功するんだみたいのが出てきた、
第2世代ですね。
次にポジティブシンキングですよね。
とにかくもう自分が起こっていることは全て正しいんだみたいな、
そういう世代も出てきて。
次にですね、あと自己啓発本。
アメリカの自己啓発本っていうのはセールスマン向けが多いんですよね。
とてもこう、セールスマンが成功するためには。
で、これ何でセールスマンかっていうと、
会社の社長になろうとか、なんかもっと立派になろうと思っても、
実際ほとんどの人無理なんですよね。
普通に考えれば、誰もがなれるわけじゃないんで、
ところがセールスマンで成功だったら、
まあ頑張ればある程度になれるっていうので、
その辺がいいとこなんじゃないのっていう、
アメリカ人のそういう性格が出てるということでしたね。
で、あと自己啓発本のジャンルとして、
他に年長者から息子世代へ。
これそうじゃないと嫌味になって嫌われるんで、
おじいさん世代とか、ビジネスマンの父から息子への手紙とか、
そういう感じで書かれてるものも多いと。
あとひめくり式ですね。
ベンジャミン・フランクリもひめくり式カレンダーで成功したんですけども、
成功したというか、そういうのも出してたんですけど、
これは結構意外な人気ジャンルで、松岡修造とか、
いろんな日本でもやってますし、
で、ポジティブになれるようなことが書いてあったりとか、
そういうのもあると。
あと逆にイマイチな自己啓発本っていうのも結構あって、
イマイチっていうのはこの人の主観であって、
不安の方には申し訳ないんですが、
例えば宇宙人から天系が降りてきて教える系とかっていうのがちょっと、
この人にとってはイマイチ系で、
あとそういう途方な自己啓発本って書いてってるんですけど、
スティーブ・ジョブズとデール・カーネギの対談本とかも出てるらしくて、
絶対時代交渉的にあり得ないんですけど、
そういうのを、
僕、どっかの宗教団体の人が書いたのかなと思ったら、
そうじゃなくて、ビジネス著作家の人が書いたっていうのがあって、
もう何でもかんでも出せばいいんだなみたいな感じの、
投げやりな感じがあるのかなと思いました。
あとアメリカインディアンの教えって本は全然インディアンと関係ないとかですね、
いろいろこの先生、著者は大学の先生なんですけど、
いろいろ調べて書いてた、あ、そうなんだとか、
あと水は答えを知っているっていう本がもう、皆さんご存知ですかね、
水に話しかけると水の分子構造が変わって結晶がとかって、
あれがアメリカで実はすごいヒットしてて、
コンマリさんに先駆けて日本の自己啓発書が輸出された例として載ってましたね。
この本が意外だったのが、この本の著者の方、大学の先生なんですけど、
科研費で研究して、科学研究費って言うんですかね、大学の科研費で採択されて、
研究してこの本を書いたっていうのが最後書かれた。
意外だなと思っていました。
そういうのをビジネス書好きな、ビジネス書というかその自己啓発書好きな方には、
この本読めば今までの自己啓発書の流れとかがわかるんでおすすめですということで、
この本を紹介させていただきました。
今回ちょっとたまたま2冊どっちも本の本なんで、あれですけども、この2冊でした。
はい、ありがとうございました。
ではたつをさんどうぞ。
1冊目は、人が幸せに見えたら深夜の末夜で牛丼を食えという、ちょっと謎なタイトル。
他人がって書いて人っていうふうに読むようなタイトルなんですけれども、という本です。
これは2021年鉄人社から出てるんですけれども、裏物ジャパンっていうちょっと怪しげな雑誌がありましてですね、
世の中のアンダーグランドネタとか業界裏ネタとか、
あとなんかアダルト系な話とか、関東グラビアがアダルト系だったりとか、
なんかそういう下世話な雑誌なんですけれども、そこの方、企画なんですね。
そこの雑誌の企画をまとめた本なんですけど、どういう企画かっていうとですね、
おじさんたちの教訓
酒場で飲んでいるおじさんたち200人に聞くんですね。
タイムマシンに乗って、若かった頃の自分に教えてあげたい人生の真実は何ぞや、みたいな感じの質問をすると。
それについて答えてもらってまとめてるっていう本なんですね。
これ、先ほどの成吾さんの話もあったんですけど、自己啓発書、いろいろ世の中にあふれてるんですけど、
なんか今生きてる全世界、全人類に届くわけではないわけですよね。
大抵の人たち、一般庶民はやっぱり、いろいろ日々の日常的な悩みとか、
お金だ家庭だとか、もてたいとか、得したいとか、そういうことであがきながら頑張って生きているわけなんですね。
そういうおじさんたちにアルコールが入った状態で聞くと、いろんな口が滑らかになって、
経験則による面白い人生教訓を聞けるのではないかというような感じの企画で、実際面白いんですよ。
社会の表では言えないような、コンプラ的なアレな本音みたいなところもいろいろ出てきて、
結構下世話な話、愚痴とか後悔とかあふれてるんだけど、結構リアルな説得力があるっていう、
経験則によるボトムアップな自己啓発書っていうような見方もできるかもしれないんですけれども、
ページの構成はインタビューの書き起こしプラス編集した文章が400から500文字があって、
冒頭に大きなフォントでタイトルつけててっていうのが1ページの構成で、
それが200ページくらいあるみたいな、そんなようなイメージの構成になってます。
例えばどんな話があったかっていうと、例えば人生は80年もない30年でほぼ終わってるみたいな、
そういうおじさんの話とか、あと夢なんか叶わなくても結構楽しく生きていけるとか、
浅い付き合いの人間関係の意味でも人生は結構楽しめるみたいな、
ちょっとアンチ自己啓発的な話があったりとか、あと人は傷ついた分だけ性格が悪くなるとか、
何事も経験とか言ってるせいで人生を踏み外すことがあるみたいな、
その身も蓋もない話とか、若い頃の苦労は将来の役に立つわけではないみたいな、
若い頃の苦労は勝手でもやるみたいな話のアンチみたいな話なんですけど、
あと我々的な話では、運が良かった、お口癖にすれば尊敬は集められるみたいな、
そういうおじさんの話、我々はボットキャストの名前自体がついてるので、
尊敬は集められてると思うんですけど、そんな感じのネタとか、
あとは人生の最後の楽しみは美食だから裸は大事にするべしだというおじいさんのありがたいお話だったりとか、
あと折り畳み傘を常に鞄に入れとけばストレスが急に減るみたいなライフワークみたいな話もあったりとか、
結構多岐に渡っています。一応テーマごとに衝立てで分かれているんですけれども、
なるほどなって話と、いやそれはなんか違うんじゃないかみたいな色々混じってるんですけど、
結構酔っ払いおじさんの勢いで結構楽しめます。
もともとの雑誌がそういう系なので、男女間のあれこれなそういう下品な話っていうのもそこそこ多めに含まれて、
ちょっとここでは紹介しづらいんですけど、なるほどねとか思ったりとか、
ウェイジャー号の漂流
ちょっと偏見重め、コンプラ的にどうかみたいな話もちょっとあったりします。
この本、最後の10人がホームレスの方々に聞いてみた、ホームレスの人に聞いてるんですよ。
過去の自分にどういう教訓を与えたいかみたいな話。
それが結構何というか願蓄深くて、
根酒は人生を破壊させるとか、落ちていくことに快感を持ち覚え始めたら要注意とか、
あとはバカなフリをすれば何とか都合がいいとか色々話はあるんですけど、
ちょっと味わい深いとか重みが深いっていうか、
人生の苦労を味わっている人の言葉っていうのはやっぱり、
自己啓発書とかで一般論化されたものとはまた違う味があって非常に良いなと思いました。
ということで、ちょっと話としては別の短編集というか、
そういう小ネタ集みたいな話ではあるんですけれども、
いろんな角度からちょっと普通の自己啓発書とか、
きれいなビジネス書とは違う角度から切り込んでるってところがあって、
これは結構一読の価値もあるし、面白いかなと思いました。
というのが1冊目です。
2冊目はもうちょっときれいな世界の話です。
君のお金は誰のため。
ボスが教えてくれたお金の謎と社会の仕組みという。
東京経済新聞社から出ている本になります。
これはですね、著者は田内マナブさんという方で、
ゴールドマンサックス証券で働いていた方が退職した後に、
ちょっと子ども向けの教養小説を書こうということで書いた本だそうです。
この方はドラゴンザクラ2の監修の協力とか、
インベスターZの番外編の協力をしたりとか、そういうこともやったりしている方です。
この本は子ども向けのお金教育の小説なんですね。
主人公の少年と謎めいた女性と、その2人の教師役の謎のおじさんという、
ありがちというか定番王道パターンになっていて、
それでいろいろと謎がありつつ話は進むんですけれども、
ちょっと内容の細かいことはともかくとして、
マネリテラシー的な話ももちろんこういう本だからあるんですけれども、
この本の面白いメインポイントっていうのは、
お金と社会っていうところの話を結構力を入れて解説してるっていうのが、
この手の子ども向けマネ教養本の中でちょっと違うところかなとは思っています。
お金っていうのは社会における人と人のつながりのもの、
つながり自体がお金であるみたいな感じのイメージの話で、
そのお金を稼ぐことでどう社会にポジティブにつなげるかとか、
どうやって自治体につなげていくかとか、
社会へどう還元するかみたいな話がストーリーに編み込まれていて、
最終的には結局は愛だみたいな話で綺麗事でまとまってはあるんですけれども、
ただ納得感あって楽しめます。
中学生向けの夏休み読書感想文用の本みたいな感じではあるんですけれども、
大人でもなるほどって言うか、
ハッとさせられるところもあったりして結構面白く読めました。
あとそうです。
例えば各社社会の話とかでは、退治する悪党は存在しないんだっていう話があって、
そういう視点は大切で、
誰もが良かれと思ってやってる中でそんなことになっちゃってしまう。
結局その悪役をやっつけるみたいな話になりがちなんだけれども、
ちゃんとそういう誰が悪いというわけではないんだけど、
そうなってるけど、そういうのをちゃんと何とかしていこうみたいな、
そういう視点も入っていて、非常に納得感あるかなと思いました。
というわけで、以上私から2冊です。
はい、ありがとうございました。
最後が私橋本です。
1冊目が絶海英国船ウェイジャー号の地獄っていう本です。
デイビッド・グランっていう非常に有名な作家が書いた、
ベストセラー作家が書いたノンフィクションなんですね。
基本的には本当にあったことなんです。
どういう話かっていうと、
1742年にブラジルの海岸に30人の瀕死の男を乗せたオンボロの船が漂着するんですね。
彼らは実はイギリス人で、イギリス海軍のウェイジャー号の乗組員たちだったんですね。
当時イギリス海軍はスペインの輸送船を襲うっていう秘密任務、宝物を奪うっていう秘密任務で行動してたんですけれども、
パタゴニア沖でナンパしてしまったんですね、その悪いことをしようとした時に。
無人島にたどり着いて、そこでなんとかサバイバル生活をしばらく行って、
回収した木材で船を作り直して、オンボロ船っていうのは作り直した船だったんですね。
100日以上かけて300マイルを打断してブラジルにたどり着いたと。
それで本国に送還されて、生きて帰ってくれてよかったねという話だったんですね。
聞き取り調査によると、海軍の船長のデビッド・チープ・タイというのは死亡してしまいました途中で、残念ながらっていう話だったんですね。
大きな遭難事故で船長とか死んじゃったけれども、ある程度人が帰ってきて、
よかったなという話をしていた半年後なんですね。
小さなオンボロ船に3人の男がペルー沖に今度は漂着するんですよ。
その3人のうちの1人っていうのがさっきの船長のデビッド・チープで、
彼がイギリスに戻ってきて本当にあったことを話し始めるんですね。
あいつらどんでもないんだと先に帰った250人だがみたいな反乱を起こしたのだと。
船長ら数名を残して置き去りにして帰っていった。
島は当時無政府状態に陥っていて、大変なことをやりやがったということで裁判が始まるんですね。
軍事法廷が開かれて、そこの中で証言でその島で何が起きたのか、
なぜそんなたくさんの人が島で死んだのかとか、
ビットバレーの舞台裏
基本的には軍法会議の証言と公開日誌、通信記録、乗組員の日記、
あと乗組員の何人かはその後解雇録を書いたので、その文章から全部ファクトなんですけれども、
これが起きたことが本当に壮絶するとんでもないことが島で起きているんですね。
イギリス海軍のある意味エリートの人たちですよね。
全員が規律を守って島に漂着したわけですよ。
だからしばらくの間は、私たちは海軍のプライドがあるから、
ちゃんと決まりを守って、階級も守って、上の指示は絶対みたいな暮らしで生き残るんだってやってたのに、
いくつかの事件からですね、それが崩れ始めて島は地獄絵図になっていくんですけども、
ハエの王っていうノーベル文学史を読んだ島に少年たちがたどり着いて、無法自体、無道状態になるっていう話の大人版なんですね。
もうとにかく醜い。中で筋力闘争が始まって、人殺しというか非常に残酷な場面とかもあって、
なんで秩序が崩壊して無政府状態に落ちたのかっていうことが全部証言されるんですけど、
しかもそれに対するイギリスのまた、これはちょっとネタバレになるから私はそこは話さないんですけども、
結末もまた異様つく展開になっていて、裁判の行方ですね。
こんな面白い話が18世紀の話なんですけども、また発掘してきて、
映画とかドラマになるみたいですけどね。
これは発掘しましたねと、すごい話をみんな忘れてた話なんだけど。
この本は英語で昨年読みまして、
昨年の10冊の1冊としてワイヤードで紹介したすごい本でありました。
もう一冊なんですけれども、ザ・スタートアップネット企業あのバカにやらせてみようという本です。
この本は2000年初めに出された本で、長らく絶版になっておりました。
何の本かというと、ビットバレーの本です。
要は90年代後半から2000年ぐらいまでに渋谷で起きたビットバレームーブメントですね。
たくさんのスタートアップ企業が起きて、たくさんの会社が上場して、
でもそれがバブルが崩壊して、
現在のインターネットのベンチャーの先駆けを作ったビットバレーの話です。
最初は大也ルQ2に根源があるという人が多いんですけども、
ケイラブとかのファウンダーである真田さんとか、
社長失格の板倉雄一郎氏がビルゲイツに睨まれた男として出てきたり、
ネットエイジ・ネットイヤーを立ち上げた小池里志さんとか西川清さんの話がゴールドラッシュの予感のショーに出てきて、
そして誕生ビットバレーという話とか、
その後夏野さんのアイモードの話が出てきて、
最後は後にヤフーの社長になる尾沢さんの話とかも出てくるんですけれども、
実は私も1回登場します。
私もビットバレーの中の1人ではあったので、
ただ花々しく表紙や目次に出てくる大者たちと違って、
私は大変な脇役なので1回だけ派役として登場いたします。
なんでこの本を今読んですごい面白いかというと、
私紹介されたことも忘れてたんですけれども、
原本が来て思い出しまして、
私はある意味この課中にいた人間なんですけれども、
実は全体像は見えてなかったです。
全体ではこうなってたのかということを初めて知る。
逆に内側に過ぎてよく分かっていなかったんですね。
報道されるビットバレーとかを読んでいなかったので、
外の人はこう捉えていたのかということは知らなかったんですね。
これは90年代終わりから2000年代初めまでにかけての
日本のインターネットベンチャーの始まりを
まるごとフリーズドライにして解答したみたいな中身になっていまして、
今読むと非常に歴史として面白いし、
あと歴史ある意味繰り返すというかところもあったり、
あと怪しさっていうのが面白いですね。
怪しいんですよ今読むとみんな。
今のスタートアップっていうのはもうちょっとまともになっていて、
ちょっと綺麗なんですね。
予定外の本の紹介
そもそもやる人が優等生ですからね。
一流大学とか出た人とか一流企業の社員が
スピンアウトして作るケースが増えていて、
だから綺麗なものが多いけれども、
当時は怪しい怪しい。
その怪しさがすごい楽しいっていうのがあってですね、
今読んで面白い本だと思います。
というわけで出てきたわけですが、
それでは投票行動に移りたいと思います。
話した順でいきましょう。
一番誰でしたっけ?
はい、私ですね。
1位と2位ですよね。
1位はですね、絶海英国船ウェイジャー号の地獄。
メインがサイバーっていうやつは好物なので、
これは読みたいなというやつですね。
それからですね、材料が全部出揃ってから裁判で
ひっくり返るっていうのが面白いんですよね。
2冊目がですね、自分が勧めた本を成功さんが
勧めてるんでそれを勧めるっていうひどい手も
使えないことはないのですが、
アメリカは自己啓発本でできているかな。
フランクリン時代は非常に有名な本でもありますし、
でもそれが実は自己啓発のスタートになってっていう
自己啓発本の歴史書っていうのは、
歴史としては非常に面白いなと思った次第です。
はい、ありがとうございました。
それでは次がセイゴさん。
セイゴさんです。
私もいしたにさんの紹介した
なぜ発表できる本が読めなくなるのかを
投票してもいいんですけど、そこは真摯なので。
1位が、君のお金は誰のためか。
ビジネスショークランプリ2024総合クランプリ第1位とかだとか
書いてあったような気がしたんで、
ちょっと僕まだ読んでないんで、
これをちょっと読んでおいたほうがいいかな、
押さえておいたほうがいいかなっていうので、
ちょっと1位にしてみました。
次がですね、スタートアップも興味あるんですけど、
僕は昔、板倉雄一郎さんの社長資格を読んだり、
それ続編とかも出て、結構何冊か読んで、
懐かしいなって今思ったんですけど、
鈴木みそさんも好きなので、鈴木みそさん、
久しぶりに見てなかったので、
鈴木みそさんの、鈴木みそさんのってわけじゃないのか。
黒鳥ひなのさん。
マーケティングファイル01ってやつをちょっと読んでみたいと思いました。
こっちが2位ですね。
君のお金は、とマーケティングファイル。
各メンバーの本の紹介
それでは、たちょうさん。
僕はちょっと2人が押してるのもあるので、
なぜ働いていると本が読めなくなるのかですね。
本を読むことに関する本っていうのは僕は結構好きなので、
前はつんどくの本とかを紹介したこともあったんですけれども、
こういうちょっとメタな視点なものはちょっと押さえておきたいなと思いました。
2冊目はですね、大也さんの押していたゼッカイですね。
この時代の何だろう、海賊っていうか、
資料戦って言うんですかね。公式な海賊みたいな話は好き。
結構好きです。この17世紀、18世紀の話は。
前もダンピアのおいしい冒険という漫画を紹介させて。
あれもこの辺の時代で、
だからこの大也さんの紹介した本のゼッカイの話は、
ちょっと数十年前くらいの話なんですけれども、
その辺の話は非常に興味があるので、
ちょっと歴史的な位置からちょっと読んでみたいなと思いました。
はい、以上です。
はい、それでは最後、私橋本ですが、
1位がですね、アメリカは自己啓発本でできているベストセラーからひもとくで、
自己啓発本に関しては複雑な思いがあり、
若い頃はガチに読んでいたと、それを燃料にするみたいに読んでいて、
1回は冷めてですね、
逆になんだこんなもんみたいな感じになったんですが、
また最近別の日で面白いな、こういうのって。
それこそこの本の視点に近いのかもしれないんですけれども、
客観的に見る人を焚きつける本っていうのは、
どういうふうな仕組みになっているのかっていうこととか、
その焚きつけられ方の歴史っていうのをひも解いていそうなので、
非常にまた3回目の自己啓発ブーム、私の中でなので、これ1位ですね。
2位が、結局これになっちゃうんですけど、
なぜ働いていると本が読めなくなるのか。
私は全くそんなことはなく、むしろ本はたくさん読んでしまうのですが、
問題意識は別なんですけど、
このタイトルとは違って、さっき内容コーナーって説明がありましたが、
その内容には大変関心があるので、それを読んでみたいなと思いました。
なのでその1位、2位でした。
結局ほぼ満票ですよね。
なぜ働いていると本が読めなくなるのか。
じゃあいいんですね、これで。
というわけで、この本でいきましょうということで詰まりました。
というわけで今週もたくさん面白い本が出て、どれも良かったんじゃないかなと思います。
ではまた次回お会いしましょう。お疲れ様でした。
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