1. ツイてるブッククラブ
  2. 第55回「AI2041 人工知能が変..
毎月1冊の本をレビューするポッドキャスト番組「ツイてるブッククラブ」
2023年2月の課題図書「AI2041 人工知能が変える20年後の未来」をレビューしていきます。
https://amzn.to/3kf4beC
00:03
ついてるブッククラブです。ついてるブッククラブは橋本大也、石谷雅樹、成光、達雄の4人がお送りする月に1冊本を読んでいこうというポッドキャストです。
2023年2月の課題図書は文芸春秋から出版されている開封禮とチェン・チュファンさんが書いた、中国の方ですね。
AI2041人工知能が変える20年後の未来をみんなで読んだのでレビューしていこうと思います。
もともと私が紹介した本なので最初にこの本について説明をさせてもらうと、この本を書いたのが開封禮。
この人はすごく有名なAIの研究者で、元Google中国の社長でもあったという人で、
AIの本当に詳しい世界的な権威が原作というか、この本は2041年を舞台にした10編の未来予測小説プラスその事実の解説なんですけれども、
新しいテクノロジーが世界を変えていくという、そういう10作の短編集なんですよね。
そのテクノロジーの部分を本物の研究者の開封禮が構想して、それを中国のウィリアム・ギブソンと呼ばれるチェンさんの方が小説化したという、
結構すごい2人が書いたSFフィクション10作。
なんか1冊で2冊分くらいの感情、お得感はありますよね。
そうですね。これは開封禮の解説部分だけだったら、ちょっと難しくて、そんな10個のテクノロジーの解説をずっと読むのも大変だなと思っちゃうんですけど、
これだと本当物語になっていて、自然にイメージできるというので。
イメージから入れますからね。
と思いました。
なので日本でもこういうのがどんどん出てきたらいいなと思っているんですけども。
では、まず石谷さんからお願いします。
私はまず最初に土頭に言い訳をするんですけど、1から4まで一気読みして、その後猛烈にちょっと忙しくなってしまって、その後読んでないんですが、
とりあえず1がめちゃくちゃ面白かったので、本としてはすでに満足はしてるんですけども、
1が主に保険の話ですよね。
未来予測に近い話だと思うんですけども、人間の行動が未来に対してどういう影響を及ぼしていくのか。
03:04
だから人間はリスクだと思わないんだけど、AIはリスクだと考えたりとか、そういうことでいろんなことが変わっていくっていうのが、
今も保険は当然ありますけど、当然入る前に健康診断を受けたりとか、いろんなことを聞かれたりとかするわけですけど、
だいたいそれ以降は何もなかったりするのに、ずっと保険のいろんなことが変わらないっていうのは確かにおかしいっちゃおかしいんで、
それがちゃんとトラッキングできるようになると、世の中変わるよなっていうのが、実際も面白いなと思ったのと、
あとですね、AI関連の漫画っていうと、実は有名なやつがあって、AIの遺伝子っていうのがあるんですけど、
これが2016年に最初のが出ていて、今度アニメ化もされるんですけど、これの冒頭の1話の1、2が結構名編なんですけど、これも結構実は保険の話で、
AIの話っていうと、とりあえずみんな保険の話をするっていうのが定番なのかなみたいなのもあって、AIの遺伝子の場合は車の運転を自動から手動に切り替えると自動車保険の利率が変わるっていう話が出てきて、
それがリアルタイムにすぐ反映される、手動にするなら保険変わりますけどいいですか、はいって言わないと車を手動運転できないみたいになってて、
やっぱりその先のことを人間ができないやり方で予測するっていうところにおいて、AIが入ってくるっていうのは面白いし、人間の行動によってAIが判断して、
AIの判断によってまた人間の行動が変化していくっていうところの繋がっていく感じが非常に面白くて、それをまた技術的な解説のところも入れていただいてて、
とりあえず冒頭の1が面白いっていうのは本当に本としても素晴らしいので、その意味でも非常にいいなって、まだ半分しか読んでないですけど残りも読もうというふうに思ったのは、とにかく1が素晴らしいなっていうところですね。
なので、星としては全部読んでないのにこれを言うのはなんだけども、とりあえず5で全然問題ないだろうなと。
AIについてとりあえず今、今AIが問題というか問題としてフューチャーされているのと聞く生活に入ってくる段階に入ってきたから話題になっているっていうのもあるので、
06:02
生活に入ったら具体的に多分こうなるかもよっていうのの予測が入っているフィクションとセットで技術のことを読むというのは非常に価値が高いと思うので、それも含めて星5です、僕は。
はい、どうもありがとうございました。それでは次はセイコーさんどうだったでしょう。
はい、私も途中の8ぐらいまでしか読んでないんですけども、全般でも8割方は読んだんですけども、やっぱり小説の後に解説があるっていうのは非常にいいなと思いまして、
解説だけだとちょっと難しいかなとか思うのも、小説読んだ後に解説読むことで情景が目に浮かんできやすくなっているなと思います。
AIの本ってすごい専門的な難しいやつか導入みたいなやつかの割とどっちか向けが多いんですけど、これは結構なんかその難しさがいい感じになって、
初心者というかあまり詳しくない方でも詳しい方でも満足する内容になってるんじゃないかなと思いました。
私、スリランカを舞台にした車自動運転の話、自動運転と手動運転の話がちょっと面白いなと思いまして、
今回の話でいうとその自動運転がもうほとんどな時に手動のテストドライバーみたいな感じの人になって、
いろんな危険な業務を実は終わされているっていうのがあったんですけども、最近フィリピンとか東北の方から指示を出して日本で強盗とかさせている事件があったんですけど、
ちょうどそういう事件が話題の時にこういう小説を読んだんで、ゲームの中であなたは運び屋の設定ですとか言って、
運び屋させられて知らない間に銀行強盗とかそういうのに加担させられてるっていうのも現実にもうすでにあるのかわかんないですけど、そういうのもありそうだなと思いました。
中身がなんだかわかんないけど指示されたから運んでしまったみたいなやつですよね。
あとバーチャルな世界のそういうフォートナイトとかいろんな仮想空間の中で運び屋とかも点数を誰でも競わせられるとついつい熱くなってやってしまうから、そういうのの危険性ってあるのかなと思いました。
でも一方災害現場とかそういう緊急事態なんかに遠隔からいろんな操作ができるっていうのはすごい便利だし、
またそのAIだけではやっぱりそういう危険な場所ってもしかしたら熟練の経験とか勘が物を言う場面もあると思うんで、
なんかそういういい場面にはいい感じに共存していける未来が見えるような本だと思いました。
星なんですけども文句なく星5ですね、これはね、本当ストーリーもいいし解説もよかったです。
あと印象的だったのは韓国の双子の話がちょっと、
09:02
なかなか進まないっていうか行きつつ戻りつつっていうか最後はだいたいこうなるんだろうなと思いつつも、
なんかこうまあそのあれを楽しむ雰囲気というか空気感を楽しむような小説でちょっとそれもまたテクノロジーの中にそういう空気感があるというのも面白いなと思いました。
はい私は以上です。
はいありがとうございました。
それでは辰夫さんどうだったでしょう。
そうですねまずちょっと全体の話っていうと小説が各所10章あってそれぞれ小説があって解説があるって形になる。
これってあれですよね、よくある既存ビジネス書の漫画でわかる何々とか漫画でわかるエッセンシャル思考とかなんかそういうパターンに似てる構成かなと思って、
小説の部分で具体例を思いっきり詰め込んでその後でこの部分はこういう技術でこういう技術になってるので本当に最初にイメージがこうわかった上で説明があるので非常に入りやすいので入門書としてすごいいいかなと思いました。
AIっていろいろな論点っていうか要素があるんですけれどもそれを全部こういう形で小説に入れ込んでっていうのは結構難しいんじゃないかなとかね、
なんとなく形だけちょっとなんか一箇所だけ入ってるみたいなそんな感じの小説になるかなと思う。かなり頑張ってるというかすごくなんだろう小説とその開封リーザーのとこちゃんとすごく何回もやりとりをしてきっちりと作ってるんだなっていうのがちょっと見えてくるところも良いかなと思っています。
で、あとはやっぱりこの小説のチューファンさんの、さっきもセイコーさんもおっしゃってたんですけどいろんなテイストがあってそうカズオイシグロー風だったりとかいうのもあってなんか一人が全部この小説書いてるっていう風にはちょっとね、思えないような感じの多彩さもあったりしてその辺も面白いなと思っていました。
そうですね、やっぱりこのAIによる未来っていうのに知りたかった、ぼんやりとしたことがもうほぼほぼすべて網羅されている、テーマ的に網羅されていると思って、そのなんだろう、AIもちろんAIのメインな話題だけじゃなくて、なんかベーシックインカムの話だったり再生可能エネルギーだったりとか材料革命だったりとか、
AIとちょっとずれてるんだけど関係はあるよみたいなところも結構取り上げられてて良いなと思っています。
で、あとネガティブな部分っていうのもAIのネガティブな部分ですね、いろいろ取り上げられていて。
それで先ほど石谷さんが言ってた一生の保険の話だと、差別的なものが保険料に入ってしまうと。
だからこの場合カーストですよね。だからどのカーストかっていうのは表向きがもう一切知らせないふうにしてるんだけど、どういうところに住んでいるかとかどういう家族と住んでいるかみたいなところで、
12:00
データによって分かってしまうっていう、学習AIの学習バイアスですね。
そういう話とかも丁寧に解説されていたりとか、その辺も本当に丁寧な作りだなというふうに思いました。
そうですね、僕いくつか、どれも面白かったんですけれども、いくつか挙げていくと、あれですね、デジタル海賊みたいなのがいたじゃないですか。
デジタル貴族、これは7章なんですけれども、ネットの貴族が現れて、
金持ちな人のアカウントとかをクラックして貧乏な人に分け与える。
デジタル財宝みたいなのがあって、サトシの財宝って言われてるんですけど、これ結構面白くて、ビットコインの初期のお金、ビットコインが眠っていると。
で、そこの暗号を漁師コンピューターとかで解読すると、この小説の41年、20年前に放置されていたビットコインがドカッと入るぜみたいな話もあったり。
結構なんか、その時代でもやっぱり貴族でワクワクするみたいなのも面白いなと思ったり。
極天国の財宝の現代版みたいなやつね。
そうそう、ワンピース的な感じになって、ちょっとね、ワクワクする。
あとね、旧章で幸福島って話があって、これは全ての自分のプライベートから全てのデータを受け渡すことによって、
で、あとはそのAIに任せれば、あなたが幸福になるようにAIがサポートしますよっていう、カタールにある王族が作った小さな島がある。
そこが舞台な話なんですけど、それはちょっと話とかは読んでもらうとして、ちょっとここで結構重要な示唆があるなと思ったのは、
全てのデータを渡して、生まれてから今生きたまでのあらゆる蓄積されたデータとか、ソーシャルグラフでもいいけど、全部自分のやつを渡したところで、
幸福になれるものっていうのをAIがちゃんと示唆してくれるのかどうかっていうところが、実はそこはできないっていうふうにカイフリーさんはおっしゃってるんですね。
で、そのAIっていうのは長い期間の大量のデータで、しかもいろんなノイズが混じってる中で、そこから学習して何かを推測するっていうのはすごい苦手なところがあって、
これからそういうことをやる技術を発明しなきゃいけないなっていうところが説明されていましたから、AIも万能だけれども、いくつかうまくいかないところの一つの例。
要するに長い期間のすごい大量のものがあって、それを元にあなたの成長を支えるためにはこれがいいですとか、あなたが幸福になるにはこれがいいですみたいなのをAIが出してくれるかっていうと、
15:07
ちょっとまだそこまでは難しいっていうような話がありました。
学習データとターゲットが決まっているなら大量のテキストを与えて自動で文を出すみたいな、それはちょっと明確じゃないですか。
そういうんじゃなくて、ありとあらゆるものをボンとやればハッピーになるような答えが返ってくるみたいな、そういうものではないっていうことがきっちり説明されていて、
これも正しいなっていうふうにちょっと思っています。
あとは10章とかでもそうなんですけど、いくつかの章でシンギラリティの話が解説のところで何章から出てきて、
10章のところでシンギラリティについての議論総まとめみたいな感じになってるんですね。
カエフ・リーさんの意見だと、2041年シンギラリティは来ないと断言しています。
シンギラリティっていうのはAIが人間の知能を超えて意識を持って人間を支配するような感じのすごい感じのAIが現れるみたいな話なんですけれども、
そうはならないだろうと。やっぱりその意識とかその辺のところをちょっとここあと20年くらいで何とかできるって話はないと。
見解としてはいつかはできるだろうとは言ってるんですね。
ただここ20数年での一番大きなそのAIのトピックとしてディープラーニングっていうのがあったんですけど、
それレベルのそのAIにおけるブレイクスルーがあと10回は来ないとシンギラリティ来ないだろうという完全なシンギラリティ批判派でした。
それに関しては僕もまあ確かに20年では来ないだろうと。
シンギラリティが来るぞみたいな主張の方だともうそろそろ来るんじゃなかったかななんでしょうけど、ちょっとなかなかその辺は難しいんだなっていうのは思いました。
我々もほら過去にね、今年こそ電子書籍ガンダムって10年ぐらい言い続けましたからね。
まあ言ってたけど、あれはちゃんとね、それなりに言いながら5年くらいできたような気もするけど、なかなか来ないです。
あと1章だいたい30分くらいで読める感じではなるんで、それでも5時間かかるんで結構分厚い本なんですよ。電子書籍で読んでたから。
そうそうそう分厚いですよね。
結構ボリュームだけれども、もう一つ一つがもうちゃんとしっかり構成されてるし、
まあ面白いので、一本一本がなんか映画化ってかなってもおかしくないくらいな、それは褒めすぎかもしれないですけど、そのくらいの面白さがあります。
で、評価はもちろん星5ですね。まだ早いけど今年のベストかもしれない的な感じです。
はい、私からは以上です。
なんかネットフリックスで一編ずつやってくれたりとかしても面白いかもしれないですよね。
確かにそれはいいですよね。連続ドラマ。
18:02
そうそう。
良さそう良さそう。
なんか一本を3話ぐらいとかで、全部で30みたいなぐらいとかだといいかもしれないですよね。
そうですね。じゃあもうみんな5ですね。紹介者の私も5であります。
とにかく扱っているテーマがいっぱいあって、ちょっとこう列挙してみたら、
ディープラーニングとか未来予測とか、自然言語処理とか、AI教育とか、ディープフェイク、自動運転、VR、AR、MR、量子コンピューター、仮想通貨、ブロックチェーン、あとAIの兵器とか、あと人間の幸福とか、消える職業、生まれる職業とか、ベーシックインカムとか、社会問題みたいな関連テーマまで。
あと世界中が舞台なんですよね。10本、たぶん舞台がほとんど全部違うぐらい、国が違っていて、このカバーをできるってすごいなと思いました、この2人。
それはあれじゃないですか、AIのおかげなんじゃないですか。
AIでやってるのかな。
そのうちね、開封Dの理論からフィクションをAIが作っちゃったりするのかもしれないですけどね。
まだ人間がこういうクリエイティブなことは理があるというところかなと思いました。
というわけで、じゃあ皆さん後で、今年ベストになっちゃったりして、まだ2月なのに。
そういうことで、面白かったですね。ではまた次回。お疲れ様でした。
お疲れ様でした。
19:43

コメント

スクロール