1. とりあえずベンチで
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2025-12-23 44:23

【#83】マジで本当に面白かった!M-1の漫才構造考察

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■お品書き

・M-1マジで最高だった

・ごめんなさい、お笑いにわかです

・決勝3組はみんな面白くて誰が勝つか分からない状況だった

・ドンデコルテの面白さは永野の面白さをネタにした感じ

・M-1漫才構造考察

・たくろうの漫才がめちゃくちゃ新しい!!

・『クレープ型漫才』から『パンケーキ型漫才』へ

・ボケとツッコミの役割

・ボケがカメラを振る係、ツッコミがピントを合わせる係

・エバースは途中から町田が観客を追い抜き、佐々木の世界にピントを合わせていくようになる

・真空ジェシカ、エバースは『クレープ型漫才』

・『クレープ型漫才』は世界を広げていく漫才

・たくろうは『パンケーキ型漫才』を生み出した

・たくろうはどちらがボケで、どちらがツッコミか

・最終的には両方ボケになるが、ツッコミはどこへいったのか

・ネタのやり取りはボケをボケで返す大喜利の形式を取っている

・ボケで世界を広げるのではなく、小さなボケで世界を重ねる

・『パンケーキ型漫才』は小さなボケを重ねることで、視聴者に笑いどころを分かりやすく示している

・ZERO OK ROCKの下りはツッコミがいるから笑える

・『パンケーキ型漫才』におけるツッコミは視聴者

・赤木が挙動不審であるからこそ、視聴者が相対的に冷静でいられる

・話の構造だけを抜き取って考察しています!

・M-1めちゃくちゃおもしろかったのでいい年越せそうです

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■喋っている人

・ささお / キョウスケ

■とりあえずベンチでとは

・「とりあえずベンチで集まろうぜ」、そんな感じで集まって珍妙なトークが始まるポッドキャストです。

■利用楽曲

・曲名 『Dream』『Book』『Dull』

・作曲 RYU ITO 

・https://ryu110.com/

サマリー

2025年のM-1に関するエピソードでは、漫才の構造やコンビの魅力について考察しています。特に、タクローの新しい漫才スタイルに焦点を当て、クレープ型からパンケーキ型への変化を議論しています。このエピソードでは、真空ジェシカやエヴァースの漫才構造について、ボケとツッコミの役割について考えています。また、タクローの漫才スタイルをクレープ型とパンケーキ型に分類し、それぞれの魅力について掘り下げています。M-1の漫才構造についても考察し、クレープ型漫才とパンケーキ型漫才の違いや、ツッコミの役割が観客に委ねられる重要性について語られています。赤着の独特な挙動がツッコミの位置を変え、観客の漫才に対する理解を深める要因になっていることが指摘されています。2025年のM-1に対する感想や漫才構造について議論し、審査員やお笑いニュースを交えながら、今年の漫才の面白さを振り返っています。

2025年のM-1の感想
とりあえずベンチで。
とりあえずベンチで。
どうも、さおです。
キョウスケです。
M-1感想会です。
おー。
熱い。
すみません、突然呼び出してしまい申し訳ないです。
急遽ね、急遽というと。
急遽、私がささおを呼び出したんですけど。
M-1がマジで面白かった。
今年の2025年。
今年のM-1エグかったね。
まあまあまあ、僕も一部というか。
全体を通して見なかったけど。
ちょっとおかしな話なんですよ。
決勝は見てなくて、敗者復活だけ全部見てるって訳分からん状態らしいんですよ。
なんでそっち側をちゃんと見てんだよって感じはあるんだけど。
今回は決勝の話をしたいですよ。
準決勝と決勝か。
話をしたいんだけど。
あれめちゃくちゃ面白かった、全体を通して。
ここ最近のM-1の中で一番くらいに面白かった。
何だかんだ毎年見てる。
M-1は何だかんだ見てるんだよ、ちゃんと。
テレビが家に備わったのは実は今年が初めてだから。
テレビで見るのは、友達の家で見てたから。
家でテレビで見るのは今年が初めてだった。
久しぶりだったんだけど。
過去はティーバーで全部見れるものは見てたって感じ。
後からも見るみたいな。
ただ言っておきたいのはマジでお笑い庭か。
サッカーのワールドカップとかじゃないけど、
毎年ここだけは見ようってある。
M-1見ようみたいな。
その日だけは日の丸を背負って青いってきたいなっていう。
それと一緒ですよ。
M-1は一応欠かさず見るみたいにしてて。
過去ね、結構見てきてて。
去年は面白かった。
もう令和ロマンだろうなみたいな流れがあった。
ドラマというかちょっと強すぎた。
全体が優勝に。
令和ロマンの回って感じが。
連覇の回って感じがして。
それを楽しむっていう意味では面白かったんだけど、決勝も。
今年の決勝は、上がった3組どれが勝ってもいいなっていうぐらい
どれも面白くて。
そこのワクワク感も込みでめちゃくちゃいいM-1だったなって思ってるね。
タクローの漫才構造
確かに全体的にというか、
上手いなというか、上手いなって感じだけど、
すごい見応えのあるというか、それぞれがいろんな。
俺ね、タクローとドンでコルテがめちゃくちゃ良くて。
大笑いしてたんだけど、笹尾はどのコンビが好きだった?
いやでも、俺もドンでコルテ、1本目が結構下から来るというか。
厚生省が定める貧困層に値しますみたいなセリフから始まるやつね。
結構こうってなった。
あれやっぱ喋りが上手いよね。ちょっとカリスマ味があるというか。
演説っぽい感じの喋り方だっていうので。
あれやっぱ見てて思ったのは、聞ける声だなっていう。
キャラとか本当にその人に合ったというか、そこがしっかりするとね。
入ってくるというかね、見れるよね。
説得力があるよね、そのセリフにも。
そうそう、セリフじみてるんだよ話し方が。漫才じゃなくて。
なんかそこがちょっとオシャレにも感じたし、かっこよくも見えるんだけど、
だけど貧困層なんかいっていう思いもあったりとかして、
そこも含めてドンでコルテ、2本目も良かったし、1本目も良かったしって感じ。
面白かったな。
最近さ、長野がさ、結構配信とかでも、今だいぶあれなのかな、人気になってて。
めっちゃ出てるね。知ってるよ。
なんかそれの、本当にしっかりネタにした版みたいな。
長野の面白さのしっかりネタにした版みたいな感じだった印象としては。
確かにね。
あの感じだなと思って。
長野の手につけられない尖り具合を、きちっと4分のネタの中に仕込んでデザインしてくれたって感じするよね。
みたいな感じで。
そう言われたらそうだな。
なんかね、わかるというか、なんかこうね、乗りたくなるのもあるし、
なんか言ってくれたのもあるし、言ってくれたというか、ちょっと思ってるようなことも言いつつ、
暴論に近いから、それはないだろうみたいな感じで、全部このラインになるみたいなのというか。
そう、なんか一歩間違えればちょっと社会批判に入ってきそうな平均台の上を、
うまいことお笑いの路線でちゃんと歩いていったから、
一歩間違えたら笑っちゃいけないネタに踏み外しそうなところを、
ちゃんと笑える面白い良いラインで、どんどんどんどんって登っていった感じですよね。
どんでこれっていうのをネタは。
それを、長野とかだと、一回ラストに売れて、久しぶりに出て、年齢もいってて、
バックグラウンド込みというか、結構そこまでの認込みで今売れたのかなと思うけど、
それを、俺正直知らんかった、出てくるまで。
いや俺も知らんかった。
知らんかったけど、そこ出てきてからそこまで持ってったのがすごい。
4分の中で。
なんかそれもすごいなって。
確かに、説得できる時間4分しかないしね。
つかみ抜いたら3分45秒ぐらいしかないわけだから、
その中でくちっと、バックグラウンドとかどういう人間かを含めて、
笑わせてきてるっていうのはすごいよね。
すごい。だから、うおーって思って、あんまり見たことないというか、
パターンのやつだなって思って、面白いなって思って。
キャラクターと構成両方ともが美しかったり、確かにどんでこれという。
ちなみに笹尾の、応援してたじゃないけど、好きな芸人とかは出てなかったの?今回の。
えー、出てない。
出てない。でもなんかあんまり、わかってみたいなやつ見ないんだよね。
そんなにその、安定するというかどっちかというと、
ラジオとか聞いたりするけど、どっちかというとそっちの方だから、
なるほどね。
あんまり出てなかった。
今年も行ったら、新しい、いつも見るめんめんもいたけど、新しい人たちを見て、
おもろいなって感じだったわけだ。
だからこっからラジオとかあったら聞いてみたいなって感じだね。
それはそうだね。
俺も同じだわ。
俺もお笑いにわかですわ。
俺もにわかだよ。
唯一、唯一ぐらいでYouTubeで動画見てたのが、
メゾンの、よしのお稲荷っていたんだけど、
彼が板橋ハウスっていうYouTubeチャンネルやってて、
それで唯一知ってたぐらいで、
その他のコンビは名前も知ってるし、見たこともないし、ネタも知ってるけど、
それはM1とか特番とかで見るぐらいで、
熱心に追うとかは全然してなかった。
してなかったんだけど、
今日はそんなにわかの俺が、
この今年の2025年の漫才を考察させてほしい。
考察。
とんでもないぞと。
もう一回言わせてください。
お笑いにわかです。
本当にすみません。
どの口がと思いながら耳を使って聞いてください。
みんなのことにお笑い。
予防線を貼っとかないと。
最近っていうかちょっとあるもんね。
やっぱりお笑いってめちゃくちゃ深いから、本当に。
まあまあ。
今回M1から入ったっていう人がただ単に多い。
その中のボス、その中の俺も一人だけであって、
元からも応援しましたなんていっぱいいるわけだから。
まあまあね、それぞれに。
そういうところもあるだろうと思って、
一旦そういう話をしたっていうのは置いておきまして、
考察させてほしいんですよ。
何を考察するかというと、タクローですよ。
タクローの漫才が新しいっていう話をさせてほしい。
今年優勝したタクローの。
タクローの漫才がめちゃくちゃ面白い。
で、Twitterとか見ると、
タクローの二人が赤城さんと、
あとキムラバンド。
なんで今キムラバンドだけ呼び捨てたかわからない。
キムラバンドと赤城の二人のコンビなんだけど、
赤城の方がちょっと挙動不審気味で、
その演技がめちゃうまかったっていうのを、
Xとかでよく見てて、
それもそうだなとめっちゃ思うわけよ。
漫才って人がやるわけだから演技とかね、
その口調とかもめっちゃ大事だと思うんだけど、
今回の考察は漫才の構成というか、
構造的な形でちょっと話を捉えたいなと思ってます。
おー。
じゃあ先に言います。
はい。
クレープ型漫才からパンケーキ型漫才になりました、今回。
えー?どういうこと?
どっちもスイーツだけどね。
かわいいスイーツだけど。
ちなみに私はクレープの方が普通に好きなんですけど、デザート的には。
しかし今回の2025、
点価取ったのはパンケーキ型漫才でした。
漫才の役割と展開
えー。
想像てたんやけどどういうことだ一体?
惹かれるこれは?どういうことだろう?
ここからね、それぞれ何を意味してるかって話していきたいんですけど、
ほう。
あのー、まずボケとツッコミについて話させてください。
うん、まず。
笹尾が思うボケとツッコミってどういうものなんですかね?
どういうものってボケとツッコミとは?
役割。
役割。
だからほんと簡単に言うとボケの人がふざけて、
ツッコミの人がそれをまあなんていうか、
訂正するってちょっと固いけど、
まあまあそれに対して何か言うって。
そう、おっしゃる通り。
ボケの人はもうそのままふざけるんですよね。
で、ツッコミの人がなんでやねんとか、
まあそういうなんでそんなことするんだみたいなところを
一旦止めに入ったりとか訂正したりするっていうのがざっくりした役割分担なのかな。
その通りなんですよね。
で、またちょっと別の言い方をすると、
ボケが話題を振って、ツッコミが話題を深めてる。
話の展開を生み出しているのがボケなんだけど、
わかりやすい例をとって考えると真空ジェシカ。
真空ジェシカは川北が世界を広げて、
ガクがそれにツッコミっていう漫才の形式を取ってるじゃない。
ガク起点で何かが始まるわけじゃないのよ。
まあ確かにその世界に入っちゃってっていうか、
そういう感じで確かにこう一方的じゃないかと。
漫才の基本構造
だから川北が世界を広げていくのに合わせて、
ガクがおーっつって巻き込まれて、
今回のやつはペーパードライバー講師のやつだったけど、
なりゆき的に巻き込まれていって、
川北の世界であーだこうだするっていうのが真空ジェシカの漫才だけど、
これがめちゃくちゃ綺麗な形の漫才の形だと俺は思ってる。
定型。
今真空ジェシカのやつを例にとったけど、
俺はこれをカメラに例えていたくて、
ボケがどこにカメラを振るのか、
この世界のどこを切り取るのかっていうのを示していて、
カメラを振る係。
で、ツッコミは振られたカメラのピントを合わせてる係。
だと俺は思ってる。
なので、川北が何かおかしなことをする。
それはカメラをグッと川北の新しい世界に振ってるわけね。
で、そこに学がこのおかしさがなぜおかしいのかというのを解説する。
つまり、そのカメラのピントを合わせて、
私たち観客に対しても理解できる解像度にしてくれるっていうのがピントを合わせるツッコミだから。
これを繰り返していくことで漫才っていうのが成り立ってるわけですね。
エヴァースの決勝ネタ
ここまでどうですか。
そういう解釈もあるのかっていうか、
確かにそうかもっていう。
っていう風に僕は思ってるとか考えたわけですよ。
で、まずそのタクローの話する前に、
エヴァースの話したいんだけど。
エヴァースの決勝を見たんだっけ?
決勝のネタ。
見た。どっちも見たよ。決勝と最終決戦のネタ。
エヴァースの決勝ネタ面白かったな。
どっち?1本目の方?
いや、2本目の方だね。人形になるやつ。
あれ綺麗だったんだっけ?
いや、人形のやつは良かったね。
最終的に。
あれも佐々木が町田に人形になってくれっていうわけのわからん振りをして、
そこに町田がだんだん人形になっていくっていうわけのわからん世界に付き合わされるもののわけじゃん。
だからツッコミ側の町田は俺ら側の視点に立って、
佐々木の世界に入り込んでくれるわけ。
だから潜在写真を見せて、町田側が人形に見えちゃってるっていう話自体がめちゃくちゃずれてるんだけど、
それをちゃんと町田が指摘してくれるってことで、
ひと笑いを起こせるわけ。
なんだけど、エヴァースのめっちゃ面白いところは、
ある地点で町田が佐々木を追い抜いて、
佐々木の世界の中でピントを合わせられるようになってくのが町田の面白さなの。
もう一個入ってくるというか、
確かにあっちが乗り気になっちゃうっていうね。
佐々木の突拍子もない話に、
町田が途中までは正確に突っ込んでたんだけど、
途中から、なんで人形2個持ってんだよってところはその通りなんだけど、
2つ比べたらどっちが人間か分かっちゃうだろうみたいな。
そっちなんだ。
そもそも2個持つなってところだし、町田が人形持つななのに、町田を人形にするななのに、
俺が人間って分かっちゃうだろうって、お前は人形になる気になってんだな、もうみたいな。
佐々木の世界の中での正しいものっていうのにピント合わせにいこうってするから、
観客が価値観を置いてかれるというか、
そこに結構面白さを感じてるなって思うね。
あとあれもいいよね、1本目も2本目も。
1本目ちょっとどういうあれか忘れちゃったけど、
人形やってくれって言って、
顔に描く線、口のパカパカの線の、
あれを水星で描くか水星で描くかって、
そんなとこまで行ってないよって言ってから、
それ言っといてから、いつの間にか乗り気になってた。
そこまで話行ってないよって言ってたけど、
それもの問題に自分も気になるようなレベルになっていくっていうのが、
いいじゃん、面白いじゃん。
最初にやっぱりあれをやっといてっていうのでね。
どういう方向というかね。
こっちもなんとなく分かるんだけど。
真空自粛は逆に、がくはずっと何それっていうツッコミをしてくれるから、
ずっと俺ら側してる。
町田はどんどん佐々木側に寄っていくから、
最後に佐々木を追い抜いて、
あの世界を扇動していく人間になっていくっていうのがやっぱ思ってるんだけど。
タクローの漫才スタイル
そのエバースとか真空自粛のお笑いのことを、
俺はクレープ型漫才と、
ここでは仮に定義させてください、呼ばせてください。
クレープというのは生地を広げていって、
その上にクリームとかイチゴとかフルーツを乗っけていくじゃない。
その生地をだんだん広げていくっていうことが、
まさにボケの数を増やしていって、
そこの世界を広げていく。
佐々木の世界あるいは河岸の世界を広げていく。
その上にイチゴだったり、
クリームだったりっていうツッコミを置いていくことで、
最終的においしいクレープを作り上げるっていうことをしているのが、
エバースと真空自粛のようなクレープ型漫才と、
俺は一旦ここで呼ばせて欲しいんですけど。
そういう意味でクレープ。
なのでだんだんだんだん世界を広げていく漫才をみんなしてるんだなっていうのはここでわかってもらいましたかね。
なんか積み重ねていくというか、まあそうね確かに。
そういうイメージ。
なんですけど、今回このクレープ型漫才に対してパンケーキ型漫才があるという話をしましたね。
うん、一方で。
このパンケーキ型漫才をしているのがタクローなんですよ。
おお、どういうこと、パンケーキ。
このクレープとパンケーキの違いが何かという話をちょっとここからしていくんですけど。
まずタクローのネタは見たよね。
わー見た、わー見た、見た見た。
どっちも見た。
見た、どっちも見た。
どっちも見た。
あれ見てさ、2人、赤城と木村バンドはどっちがボケでどっちがツッコミだと思った。
あー、そう言われてみたら、不在なのかもしれない、ツッコミが。
不在というか。
不在で合ってると思う、確かにねって感じだよね。
言われてみた、確かに。
一応、木村バンドの方がこういう世界でやりたいんです。
最初のネタだったら、何だっけ、リング。
最初は、なんかリングネームみたいな。
アナウンサーみたいな、リングネームを呼びたいんだっていう話を振ってる。
で、次の回では、ビバリーヒルズか、あのネタ面白かったな。
なわけねえだろっていう、そのビバリーヒルズに住んだ時の想定をやらせてくれっていうのを振って、
それに赤城が乗っかるっていう手を取ってるから、一応木村バンドがボケ。
で、赤城がツッコミっていう立場ではあるんだよね。
で、まあそれがよくわかる、わかるというか、一応ギリギリわかるシーンとして、
ビバリーヒルズやりたいって言って、ビバリーヒルズのモノマネしだした後に赤城が、
いやそれ日本語じゃんって言って、あのそれ吹き替えでやったら意味なくないっていうのは、そういうことだよね。
あーまあ確かにそうか、それでボケでツッコミ。
赤城側が、俺らと同じ価値観側にいるんで、一応ツッコミという立場にいるっていうのが、そこでわかるんだけど。
ただ笹尾が言ったように、コントじゃねえや、ネタが進むにつれてだんだんと、そのボケとツッコミの関係性が淡くなっていくんだよ。
うーん。
だって結果的に両方とも、そのボケ、両方ボケみたいな。
になるね、確かになるね。
なる。からまあ結局のところ不在になるっていう印象で、確かに合ってるなと俺も思う。
だけど、俺がここで定義したいのは、じゃあツッコミはどこに行ったんだっていう話。
これがパンキー言い方漫才に繋がってくるんですよ。
え、コンビの中にはおらんような感じ?
そう。まずこの木村バンド、木村バンドじゃねえよ、たくろうのね、このネタの話ちょっと見ていくんだけど。
まず木村バンドが、まあじゃあ決勝のネタちょっと例に出せよ。木村バンドがピバリーヒルズでちょっと住みたいんだって話をしますと。
で、赤木がそこにピンと合わせに行くわけね。
どうにかして、気になるところは多いんだけど、ビバリーヒルズに住んでいるっていう定義を保つために何とかかんとか乗っていくわけ。
今日の飛行機はどうしたんだって言われて、なんか飛行機がなんか墜落かなんかしちゃって、もうここで俺座るんだよみたいな感じで。
口調とか合わせてその世界にピンと合わせていく。
だけど赤木はこれ突っ込んでないわけね。
木村バンドのボケに対してボケで答えてる。
Xでもあったんだけど、木村バンドから大喜利のお題が出されて、それに赤木がめちゃくちゃいい回答をしているっていうのがこのネタのやりとりなんだよね。
本来であればボケられたら突っ込まないといけないんだけど、
突っ込まずにそのボケをお題として捉えて、もっと面白いボケで返してるっていうのがネタの中に仕込まれている2人のやりとりなわけだね。
なんでめちゃくちゃいい大喜利をずっと見させられて、見させられててかやってくれてるような感じがする、しない?
まあ確かに何が来るんだろうってなるよね。結構それ来たやつもウォってなるというか、ワンってなるっていうのをそのハイテンポでやっていくっていう。
どんどんどんどん聞きたくなるというか。
何があったかな。
マクドナルドのCEOの誰誰だ、そしてこちらは、で振られて、弥生県でおかわりをしているジョージだって言って答えるっていうめちゃくちゃ面白い上質な大喜利なんだけど。
じゃあちょっと話をカメラの話にちょっと戻すんだけど一旦。
ボケがカメラを振るという役割でした。
で、ツッコミがピントを合わせるという役割でした。
このボケとボケでボケが続くこの関係性においては、ピントを合わせる役割の人がいないんですね。
つまり、この世界、2人のネタの世界においては、2人はどんどんどんどんお互いの中でその、あのビバリーヒルズに住む体の世界をどんどん広げていってしまってるわけ。
この状態は例えるならば、
リョーツに対する中川。
ギントキに対するシンパチ。
デンジャラス爺さんに対する息子。
漫才構造の考察
ボーボボに対するビューティーがいない世界。
あんまツッコミと言うかいわゆる本当に。
ギャグ漫画としてはツッコミがいないような世界になってるわけ。
これは、世界がただただ広がっていって、2人のビバリーヒルズの世界のやり取りの種類がバンバンバンと増えていっているような状態。
クレープの生地は広がっていくんだけど具材が全く乗せられないっていう。
クレープ型漫才の型にはめ込もうとすると、どんどんどんどんボケだけが広がっていっちゃって、ツッコマれないから面白いポイントがぶれるんですよ。
視聴者に合わせた価値観のツッコミを入れるから笑いどころがわかる。
あれは視聴者からもずれたポイントのツッコミをエバースの町田がするから笑いが取れる。
それがされない。だからどんどんどんどんクレープの生地だけが広がっていってしまう。
それをどう解決したか。
タクローはこれを同じ下りを繰り返すことで解決したんですよ。
これがすごい。
ピントが合わない状態を良しとして、同じピントが合わないボケを繰り返していくことで、視聴者側がその世界に慣れていくんですよ。
広がったボケをそこからさらに新しいボケで繋げる。
例えばこれが川北だったらペーパードライバー講習に行った。そこで一個ボケ重ねる。
さらに同じ世界をさらに広げる新しいボケをする。
さらに新しいボケをするって形で世界をブワーって広げていく形じゃなくて、
赤城が大喜利的に回答をする。また別の話題で同じような振り方を氷村バンドがして赤城が広げる。
また別のお題が振られて広げる。お題が与えられて広げるって形で、小さなボケの重なりっていうものを上へ上へと積み上げていく形でネタっていうものを構成してるんです。
それはさながらパンケーキを重ねるように小さいネタっていうのを重ねてってるわけなんですね。
重ねるとどうなりますかって話なんですよ。重ねると。
ツッコミの重要性
重ねると。
重ねると視聴者が慣れてくる。笑いどころが分かってくるんですよ。
笑いどころはここですよっていうツッコミにリードしていただかなくても、私たち自身が笑いどころってものを見つけられるようになっていく。
くらいつかなくても分かるというか、まあ確かに振り落とされないのはあるかもな。こういろんなちょっと目まぐるしく顔レンズとかもあったりするからさ。
川北のボケはどっかで拾い損ねたら俺ら笑えないわけよ。それが何を示してるか分からないから。
誰かが、どのコンビだっけ、ワンオークロックの一個上だからゼロオークロックねっていうボケをしたの覚えてる?
あったあった。
あれなんてまさにその通りで、ツッコミがいないと絶対に伝わらないボケをしてるから、俺たちは全くシーンとなってしまう。
だけどツッコミがいるから初めてあーってなって笑えるわけね。でもそれを役割として担う人がいないっていうのはタクローな。
そしてこれもパンケーキを重ねるようにやっていくから、パンケーキ型漫才だって話したけど、クレープ型漫才とパンケーキ型漫才の大きな違いは
同じ下りを繰り返すことと世界を広げていくことの違いと、あともう一つがツッコミがどこにいるかっていう話も一個あるっていうのはちょっとしたんだけど、
ツッコミはどこにいますか?パンケーキ型漫才において。
いないんじゃない?その不在行。
これがね、いるんですよ。
え?どこに?
これ視聴者なんですよ。
俺たちがあの世界を一番解像度高く見る立場にいつの間にかなってるっていうのがめちゃくちゃすごい。
次来る流れの創造を、あの場の中で誰が一番創造がつくかって言ったら俺らなんですよ。
これがね、めちゃくちゃすごい。さらにもっとすごいこといきますよ。さらにもっとすごいのが赤着です。
え?
赤着があの世界に慣れてなさそうなのがマジで重要。
これがね、本当に効いてきてる。
本当に初めて聞いたじゃないけど、ちょっと挙動った感じというか、その場であたふたしてこうっていうのが。
ずっと慣れてないじゃん、終わりまで。
あの慣れてなさがめちゃくちゃ重要で、真空ジェシカにしろエバースにしろ佐々木がどんな世界を展開したとしても、
河北がどんな世界を作ったとしても、町田と学は一番冷静にあの世界の中にいないといけないわけよ。
ツッコミはその世界における軸だからもうずっと正しくないといけない。
そこだけは確かにっていうのがある。
赤着はあの世界の中で常に挙動不審でいるからこそ、それを傍観している俺たちが相対的に冷静にいられる立場になるわけ。
そしてコントラストとして俺ら側が勝手にツッコミにさせられてしまってるわけ。
これでピントを合わせられる立場の人間が俺たちしかいないっていう意味合いで俺らがツッコミにさせられてる。
赤着の役割
いつの間にかナイフとフォークを持たせられてるんですよ。
これがね、めちゃくちゃすごい。
小ボケ大ボケみたいな感じのやるやつは一線を隠すとかそこなんだよ。
一線を隠してますね。
舞台の上にあるカメラでその世界を撮っているんじゃなくて、
その会場に置かれているカメラ、俺たち観客にカメラを持たせて私たちにその劇場を撮らせているっていうのがパンケーキ型漫才の真髄なんですよ。
真髄だと僕は思ってますよっていうお話です。
うーん。
だから優勝したというか。
他と全然違う。比べ物にならないぐらいにすごいことしてるなと思ったね。
あーなるほど。何で面白いのかっていうとそこなのかな。
何で面白いかを突き詰めちゃうと絶対違うんですよこれは。
違う。
二人の間の撮り方とか熟練した掛け合いがあっての上で今回の面白さにあるんですけど。
今回僕はそういった演技の話は一旦抜きにして、構造だけを抜き取って素人が分析するとそうなりましたっていうところでありますってところを何度目かの予防線で話していただきますけど。
やっぱなんかこう見たことないシステムというかがあるの面白いな。
やっぱり最近だと言うならないけどミルクボーイとかさ。
あれ1本目やった時にさもうああってなったよ。
で面白かったし2本目でも同じやつ見れたの嬉しかったしとかさ。
そうそうそうそう。
だからミルクボーイが出てきた時とちょっと似てる感じもする。なんか俺の感じとしては。
なんかこういうシステムあるんだっていうところでっていうところからその発見というか。
ミルクボーイも同じように絶対それやないかほな違うか絶対それやないかほな違うかのちっちゃいネタを繰り返すようなことで面白さを生じさせてるっていう意味ではパンケーキ型漫才かもしれない。
ただあれは劇場型じゃないんですよね。
カメラはきちっと。
うちみのほうがちゃんとカメラを持ってつまりゴミとして立ってるからピンと合わせる係はうちみがしてくれてるんだけど今回のタクローはそれが全部俺らに任されてるっていう意味ではやっぱ新しいなって感じだね。
確かにそうだなミルクボーイそうだな確かに構造としては確かにそう何方で言うと確かに似てるけど確かに形内容というかねやるり方が違うみたいな確かに。
ピン芸人っぽさもちょっとあるんだよだからピン芸人ってツッコミがいないから面白いですよの面白ポイントは観客側に持たされてる価値観で判断しないといけないけどザコシがめちゃくちゃ面白いのってザコシがありえなすぎるからじゃない?
俺たちの世界観で。ザコシの世界で生きてる人間が観客側にいたらザコシって一切面白くないんだけどザコシが確実にその観客の中の誰一人とも被ってない世界にいるからザコシは面白いわけじゃん。
それと似たようなピン芸人における笑いの構造というか見方がついに漫才という形式の中でも行われるようになったかというところです。
いやーでもすごいな。去年はやっぱりレイバーロマンはどっちもできてて喋っくりとコントで本当に王道のやつで2連覇したけど今年のやつはそういうシステムというか見たことないパターンのやつで
やっぱりマジですごいなと思ったの。演技力って言ったらちょっと裏行っちゃう感じはするけど、漫才って一応あの場で初めて話し出す体じゃん。
手で言ったらあれかもしれないけど、作ってあるものじゃん。
いやもちろん。掴みから落ちまで全部ね。
全部ね。だけどマジで初めて聞いとるように見える。そういう風にしてあるのがマジですごいなと思った。
やっぱもうあれはずっと劇場でやってきたからこそなんだろうねきっとねあれはね。
いやすごいよ。そこを含めてすごいなと思った。
いやもちろんその話がこう面白かったって構成の話だけは切り取って俺は確かにしているけどやっぱりあそこで目の泳がせ方とか間の取り方とか
ちょっとした手の擦り合わせるような動作全部取って完璧だったっていうのはそうだと思うからやっぱり。
っていうのが私の今回のパンケーキ型漫才の登場。これが今年2020年のM-1の一大ポイントだったのではないかと思ってます。
おー。そうね。面白かった私今年。
やっぱりこれ見ちゃうと次何が来るのかっていう。
来年ね。来年ちょっとまた楽しみですね今年のM-1こうだったと考えると。
そうねまたね。来年どうなるの。毎年ねやっぱり盛り上がるね年末は。
いやそうよ。クリスマスの前にM-1。
そうねやっぱりM-1をね楽しみに。
やっぱこれが大事ですから。
最後にあのお笑い会で結構ビッグニュースあったと思うんですけど。笹本ももちろん知ってますよね。
なんかあったっけ?
春と飛行機グンピーことバキバキ童貞が彼女ができたっていう。
あーなってた話題に。
あれはびっくりしたね。俺電車乗ってた時に見たんだけど声出たもんね普通に。
驚きすぎて。ついにかと。
あのルフィの手配書を見た時のシャンクスぐらい笑っちゃったもんね。
そうなの。あげたなみたいな。
顔隠しがちょっと笑ってるね。
やっぱ大きかったね。
あのバキドーチャンネルは本当にちょこちょこつまみ食い程度で見てるんだけど。
いつも追ってるわけじゃないんだけど。
グンピーに彼女ができたのがここ2ヶ月ぐらいだっていう話をしてて。
まあもちろん新しい動画が最新の撮影日であるっていう確証はないんだけどとりあえず直近の数本は全部見た。
変化があるかどうか。
M-1の漫才構造
変化がないか確認しようと思って直近のやつは全部見たけどちょっと違いがわからんかった。
あーやっぱそこらへんはね。
まあまあ。
物理的に変わってもってなるかもしれない。
すいませんあのー私これぐらいのお笑いの話しかなくてダウンタウンTVがどうとかそういうのは全然終えてないんで。
お笑いであればそっちの話とかも全然した方がいいんですけど。
あれじゃないのあのーなんか審査員周りのやつじゃなくて。
そっちもちょっと気になったけどどっちかっていうと。
いやなんか。
何それ。
あ、ダブリーのやつ。
ダブリーからのそのなんかこう素品。
素品のやつね。
そうそう素品のやつでなんか笑い飯のあの鉄王とかなんかその辺のやつがちょっとM1にも連れ込んだかなと思ったけど。
まあその辺もちょっと。
ちょっと触れられてたよね中でも。
まあああやってねそういいなと思って。
ごめんなさい僕ダブリーを見てないんで全然追いつけなかったその辺。
いや俺も見てないけど。
あの辺のジジネタ全然拾えてない可能性がある。
あの真空ジェシカのネタとかも所々分かんないネタあったし正直。
あー。
これ最近のお笑いニュースなのかなみたいなやつとか。
拾えてなかった。
まあまあまあまあ一旦ちょっとこんなもんにしよっか。
感想とお知らせ
2025年のM1めちゃくちゃ面白かったんで。
いい年越せそうですって話ですわ。
そうね面白かった今年もいいことで。
これこの動画が実は一番最後になるわけじゃなくてこの後にもう一本あって
あの今年の投稿分は終わりになる予定なんで。
まあ今年最後ではないんですけど。
あの次の動画はもうすでに撮ってやる回になるので。
あんまりその年越しですみたいなありがとうございましたみたいな感じは一切なく。
通常営業で。
通常営業で。今回その急いで撮ってるこれが間に挟まるんで。
これが次系列に並べた時の録画順的にはこれが最後になりますね。
あ最後か今年最後かな確かに。
って感じですね。
まあなんでちょっとM1TVerでもう一回良かったデータ見直そうと思います。
あーいいね。
歯医者復活俺見てないから歯医者復活もちょっと見ようかな。
あーいいじゃん歯医者復活面白かったよ。
だからミキと二次世紀がどういうネタで上がってきたのか知らないからちょっと見るわ。
歯医者復活テンポいいしみんな面白いしね。
テンポいいよね歯医者復活やっぱ。
というとこで皆さんもねM1の感想があれば是非とも面白かったですねみたいな声いただけるなと思います。
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