ラッキーフェスの開催
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、ちょっとフェスネタですね。
Luckyfesがついに8万人超えたということで、すごいことになってるので、ちょっとYahoo!ニュースに記事を寄稿してみました。
記事のタイトルは、「4年目で4大音楽フェスと並ぶ海峡のLuckyfesの躍進に見るファンカムの力」というタイトルにしてみましたけれども、
いや、すごいですよね。すごいですよねって言っても、
人によってね、僕もフェス去年まで全く知らなかった。何知ったかぶりしとんねんっていう話なんですけど、
日本のフェスって言うと、やっぱり4大フェスっていうのは、四天王みたいなものらしいんですよね。
富士ロック、サマソニ、ライジングサン、ロッキーオンスかね。
この4つが4大フェスらしいんですけども、これ今、2で順次開催されている流れですけども、
この一攫にね、ついにラッキーフェスが殴り込みを、殴り込みというか入ってきた感じなんですよね。
3日間で8万人ということで、もう何なら一攫より集客増えてんじゃないのぐらいですかね。
ちょっと僕も4大フェスあんまり知らなかったんで、
柴さんの記事が非常にまとまっててわかりやすかったんですけれども、
いわゆる4大フェスが始まったのが1997年から2000年にかけてだそうです。
富士ロックが97年、ライジングサンが99年、サマソニとロック・イン・ジャパンが2000年ということで、
すごいですよね。だからもう4大フェスがこの3、4年の間にバババッと始まって、
それが今も4大フェスとして頂点にある状態で日本の音楽フェスの歴史ってのは紡がれてきたそうですけども、
25年以上前ですからね。
富士ロックの公式テーマソングとかも99年になればの初回からみたいな話らしいですからね。
もう本当に歴史ある話なんですけども、ラッキーフェスが始まったのが2022年なんですよね。
だから3年前になるのかな、今年が4年目ですね。
ファンカムの導入
当時4をやるなと思って見てた記憶があるんですよね。
当時は僕フェスに全く興味がなかったので、ラッキーフェスが何なのかとか、
なんで堀さんがこれを必死にやってるのか全く分かってないです。
僕はグロービスに大変迫った人間なので、堀さんには足をむけられない人間なんですけども、
この動画もそういうバイアスが入っている前提でご覧になって頂ければと思います。
それでもすごいなと思ったんですよ。
何がすごいなと思ったかというと、初年度ラッキーフェス終わった後に、
4億円赤字で個人で補填したって言ってたんですよね。
マジかと思って、お金持ってる人は違うなと思ってたんですけど、
2年目も2億円赤字だったらしいですからね。
でも堀さんは茨城に思い入れがある方で、
茨城なんですかね、間違えると怒られるやつです。
ラッキーフェスの社長でもあり、グロービス経営大学院の学長でもあるんですけども、
ラッキーフェイムの社長も、地元をちゃんと盛り上げようという活動もされているんですけど、
その過程で、茨城でやっていたロックインジャパンが千葉に移転するというのが2020年。
地元からするとそこからフェスがなくなっちゃうということで、
茨城のフェス文化の火を消すなというのが合言葉に、
2022年にラッキーフェスが誕生したということだ。
半年ぐらいでやったらしいですからね。
信じられないなって話なんですけど、
当時、本当に音楽業界の人たちからは絶対やめた方が失敗するから無理だみたいな、
いろいろ言われたのを堀さんのことなんで、
逆にそこじゃどうやればうまくいくのかっていうのを論理的に考えて挑戦を始められるんですけど、
でもやっぱり初年度は4億円の話ですからね。
普通の個人がどうにかできる金額じゃないですけど、
それどうにかしちゃう堀さんすげえなって話なんですけど、
当時から面白かったのが堀さんは、
音楽協会の素人だからこそ逆に逆張りをされるんですよね。
従来の音楽フェスで結構タブーとされてきたことにガンガン踏み込まれています。
これはあの記事にリストアップされているのをピックアップしたんですけれども、
5つありました。
スポンサーの導入、音楽のクロスオーバーの実施、
個人協賛者席の設置、テーマパーク化、そしてファミリー。
従来の音楽フェスといえば、当然若い人たちがメインターゲットだし、
スポンサーもあんまりやらしくはやらないみたいな。
ステージにスポンサーの冠つけたりみたいな野球みたいなことはやらないみたいな。
音楽もやっぱりロックならロックってジャンルを絞った方がいいんじゃないかみたいな議論がいろいろある中で、
ことごとくそこに逆割りをしていくみたいなので、
特徴を出していかれるみたいなのをされるのが印象的なんですけど、
個人的に一番印象に残っていて重要だったんじゃないかなと思っているのが、
観客とアーティストの関係
2年目の2023年から実施した観客によるライブ撮影及びSNS上発信の原則をOKとするというものなんですよね。
これは話を聞くと実は最初の初回からやりたかったらしいんですけど、
初回は音楽業界からもそんな絶対やっちゃダメだって言われて、そんなもんなんだと思ってやらなかったと。
ただコーチェラーとかグラストンベリーとか見に行ったらみんなやってると。
で、ちゃんと初年度にアーティストにアンケートを取られたんですよね。
この辺がやっぱり堀さんすげえなと思うんですけど、
アンケートを取ってみたら実は半分以上のアーティストが撮影…
選択肢があるんだったら撮影は自由にしてSNSもOKにしたいっていう風に、
初年度出演したアーティストの半数近くが回答したらしいんですよ。
これすごい話ですよね。
だからやっぱり撮影NGっていうのはアーティストが嫌がってるんだっていう風に僕も思ってきたんですけど、
実は半分ぐらいがいいんじゃないと思ってるっていう。
どちらかというとやりたいっていう人もいるぐらいの感じ。
またこれは海外にも知ってもらいたいとか、自分たちのファーマンス多くの人に知ってもらいたいみたいな、
SNSの価値を重視するかどうかみたいな話だと思うんですけども、
それをもとにラッキーフェスは日本のフェスとしては非常に珍しい
ファンによるSNS発信原則をOKっていう宣言をされるんですよね。
当然それだけが貢献したわけじゃないと思いますけど、
やっぱり僕はこれは大きかったんじゃないかなと思ってる。
やっぱりそれによって毎年2万人ペースで増えてるんですよね。
2023年は4.2万人、2024年6万人、今年が8万人っていう。
当然出演者のクオリティーが上がるとか、
口コミでリピーターが増えるとかいろんな要素があるんだと思うんですけど、
やっぱり海外のアーティストの話なんか聞いても、
ファンカムによって口コミが広告として機能することによって、
友達が友達を連れて行くっていうことは間違いなく起こるんだと思うんですよね。
ラッキーフェスのYouTubeに上がってる広告動画とかも面白いのは、
広告の過程でファンがスマホを掲げて動画を撮っているっていうシーンが、
あえて大写しになって広告のシーンの中に出てくるんですね、一瞬ですけど。
やっぱりこれは当然ラッキーフェスの特徴の一つとしてあるんだろうなっていうふうに思います。
こういう記事を書いているコメントでも楽しくやってますみたいなコメントがありました。
やっぱりこのライブ撮影OKにするかどうか議論は日本でずっとあって、
当然嫌がるアーティストは無理にやるべきではないと思いますけど、
XGはショーケースのタイミングからOKにして、
僕自身もそれでライブ撮影OKっていうライブがあるんだっていうのをXGで体感して、
それから勝手に自称ファンカム撮影担当でやってますけれども、
そこがやっぱり海外のアーティストにおいても重要視されてるみたいですよね。
これ面白いなと思うのは、やっぱりMVでは伝わらない熱量があるっていう話だと思うんですよね。
やっぱりライブの熱量をファンが撮った動画っていうのはクオリティーは低いかもしれないけど、
実はその熱狂をそのまま伝えている要素があるんですよね。
当然撮ってる人自身が熱狂しているのもあるし、周りの人たちが熱狂しているのも伝わるしみたいな。
ここは実は戦略的に今後日本のアーティストを意識しなくちゃいけない要素の一つなんだろうな、
みたいなのを勝手に思ってるんですけど、
悪い意味ラッキーフェスはアンケートを取ることによって、
実はアーティスト側のニーズもあるというのを可視化して、
それをじゃあ日本ではどうすればいいかっていうのを実装したのがすごい大きかったと思いました。
ここの問題は実はフジロックとかサマソニの社長の対談、
去年話題になった記事でも、
やっぱりアーティストがOKならOKなんだよね、みたいな。
別に空気を読んでくれっていう話であって、
分かってほしいっていうことであって、
規約上はやっぱりNGのアーティストがいるからNGのままにしてるんだけど、
日本のフェスにおける撮影規制
ガチガチにそのルールを運用するのが本当に重要なフェスなのかみたいな対談はされていて、
これを結構軸に、サマソニは海外アーティストはOKなんだみたいな風に考えている人も増えているみたいな。
一方でやっぱり日本のフェスは撮影禁止って書いてあるんだから撮影禁止だっていう、
ファンとの衝突が起こっちゃうみたいなのが日本の象徴だと思うんですけど、
これ本当調べると面白いのが、こちらは撮影OKって書いてあるんですよね、ガイドラインみたいな。
でもロラパルーザとかグラストンベリーは実はNGって書いてあるんですよ。
でもみんな撮ってるんですよね。ここがやっぱり本音と建前とか、
規約上は当然悪質なものを排除するためにNGは歌うんだけれども、
別にスマホで撮るぐらいは個人の自由だっていう風に考えるOA的なやり方との違いで、
海外は別に規約にNGって書いてもスマホなんかみんな持ってるから撮ってるのは当たり前だろうみたいな感じでやっぱりみんな撮っちゃうのが、
日本だとやっぱり規約にNGって書いてあるとNGって書いてあるんだからダメだっていうか、
ファン自身が警察行為で撮りしまっちゃう。そうすると実はアーティストによっては広げてほしいと思ってたりしても、
ファンが止めちゃうみたいなことが起こっちゃうんですよね。
今回サマソニーワンコクもスノーマンのファンの間でもこの動画をSNS上げていいのかって実は議論があるらしくてですね。
どうもファンの方に教えてもらった感じだと、スノーマンサイドは実はあんまり嬉しく思ってないんじゃないかっていうのをちょっと、
どうも関係者の方がそういう発言をしたり、メンバーがライブの時の盛り上がりが下がったみたいなことを発言した結果、
ラッキーフェスの成功事例
ファンが逆に空気を読んでこれSNS投稿してくれるなってことじゃないかみたいな感じの議論になっちゃったりする面もあるみたいです。
この辺はこれからアーティストと事務所がちゃんと言っていかないとこうやってファン同士が衝突しちゃうんだろうなと思ってるんですけど、
その上で今後日本において非常に参考になるなと思ったのは、僕は勝手にラッキーフェス方式と呼んでいる方式ですね。
ラッキーフェスはちゃんとアンケートを取って、やりたい人とやりたくない人がいるというのをアホリさんも把握したので、
写真撮影、動画撮影、SNS投稿、それぞれOKかNGか選んでくださいってなってるんですよね。
もう今年はほとんどの人がイエスかノーか、全部イエスか全部ノーかみたいな人多かったんですけど、最初の頃は写真だけOKの人とか、
結構バリエーション分かれてて面白かったですけどね、事務所による方針の違いみたいな。
これはね、分かりやすいと思いますね。
ワイトのライブに行った時にも、ここからここはOK、ここからここはダメよみたいなちゃんとアナウンスがあって、
ファンも混乱せずにスマホを出したりしまったりしてましたけど、これはね、やっぱり日本には良いと思います。
さまざまな清水さんとかこのフジロックの社長対談の、空気読んでねって分かってほしいよねみたいなのは分かるんですけど、
やっぱね、日本の関係者は空気読むから大丈夫だよねみたいなのは、やっぱりちょっともう無理な感じになってきてると思うんですよね。
結局万博のコスプレ問題とかも、やっぱりそのルールはっきりしてくれぜと、
いやいやいや、それってはっきりしろって言ったら当然ダメになるんだみたいなのの衝突が起こってましたけれども、
そもそもどこのラインに線を引くのかをみんなはっきりしないと、ファン同士がそれによって本当に暴力沙汰になりかねない流れがあるなと思ってたりします。
実際今回ラッキーフェイスがそれで成果を出したのは非常に大きいと思うんですよね。
動員数も今回8万人を超えて、ライジングで6万8千人を超えてますし、
おりさんはまだまだ30万人目指しすぎてましたから、2週間とか10日プランとかいろいろあるみたいですけど。
SNS投稿数も、これ生配信も重なるんでちょっと見方難しいですけど、ライジングをラッキーフェイスは超えてたりするんですよね。
やっぱりそのSNSの口コミによってどう投稿されるんですか。
一方でね、サマソニットフジロックのやっぱり数の多さはすごいですけど、
これはやっぱりね、Amazonプライムでの配信とかそういうのもいろいろ重なってるんで、比較はちゃんと深くしないといけないと思いますけど、
でもやっぱりこのちゃんと丁寧に分けて、どっからどこまでOKにしてみたいなのは重要なのかなと思ったりしますね。
一方でちょっと個人的に残念なのは、ラッキーフェイスSNS投稿OKなんですけど、YouTubeだけダメなんですよね。
どうもね、たぶんアベマさんがYouTubeがライバルだからっていう話だと思うんですけど、
YouTubeOKにしてくれたら僕も撮影担当として撮りに行けるんですけど、来年あたりYouTubeOKになったりしないかなっていう。
ちょっとアベマさんに言ってもしょうがないんでしょうけど。
まあでもね、やっぱりこういうラッキーフェイス方式みたいなのが、当然選べるんで、嫌なアーティストは辞めればいい話ですから、
それによってメリットがあるのかないのかみたいなのがだんだん可視化されていくこと自体が今後非常に重要なんじゃないかなみたいなのをちょっと改めて感じたのでご紹介でした。
はい、こちらのチャンネルは日本年のための明るい未来をお祈りすべき年のためのSNS活用をしかつ進化を感じるニュースを紹介していきたいなと思っております。
他にもこんな話してますよって方がおられましたらコメントやDMで教えていただけると幸いです。
ちょっと今ファンカム交互実験というのもやってますので皆さんのスマホにファンカムの動画、眠っているものがあったらぜひお送りいただければ幸いです。
ありがとうございます。