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はい、こんにちは、徳力です。今日もですね、Netflixネタですけれども、
Netflixはなぜ成功したのかっていうのを、ちょっと誤解している日本の映像関係者の方が多そうな気がするんで、ちょっと勝手に考察記事を書いてみました。
記事のタイトルは、Netflixはなぜ日本で成功することができたのか。資金予約よりも重要なリスクを取る文化。結論はタイトルに書いちゃったんですけれども。
まあ、なんといってもね、もう流行語大賞で、その大江戸賞がトップ10に入ったり、一名の人たちのセリフがトップ10に入ったり、日本国内の回数が実は1000万超えてた、みたいなことが発表されたりと。
今年は本当、Netflixの話題に事を書かないんですけど、先週ですね、さらに良いニュースが入ってきまして、
アジアンアカデミークリエイティブアワールという、アジアのアカデミー賞的な賞ですかね。
僕も今回初めて知るんですけれども、そこでNetflix映画のシティハンターが3部門で最優秀賞ということで、
鈴木良平さんが、主演男優賞&コメディ部門主演俳優賞、
最優秀コメディ部門主演俳優賞と、最優秀主演男優賞のダブル受賞、最優秀作品賞も取るという3巻を達成されたんですよね。
今回、Netflix作品が5部門受賞したみたいですけど、日本初Netflix作品が。
本当、その日本の実写の可能性っていうのも着々と証明され始めてる感じですね。
今年はなんといってもね、将軍が、あくまであれはハリウッド作品ですけれども、18部門受賞みたいな改強を成し遂げてますから、
これも本当、Netflix経由で日本初のドラマがグローバルな賞を取るのが普通になっていく未来っていうのが全然見えてきてると思うんですよね。
今回テーマにしたかったのは、なぜNetflixは日本で成功することができたのか。
二重の意味ですね。実写作品が成功したのもあるし、1000万回達成したっていうのもありますけれども。
結構日本の映像関係者の方とこういう議論をすると、Netflixは膨大な資金力があるからなーって恨ましいなーっていう感じの回答をされる方が多いんですよね。
でもちょっとこれは、不害者がこういうことを言うとちょっと失礼かもしれません。
もちろん資金力があるからNetflixが強くて、資金力がないところは同じことできないって考えるのは結構危ないんじゃないかなっていうのは個人的な結論です。
資金力がNetflixがめちゃめちゃあるのは事実なんですよね。それこそ、年間のコンテンツ投資額って2兆円とか超えてるって言われてますから。
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1回ね、ちょっと下がってるんですけど、黒字化重視とかで。また上がってきてるんですよね。一応ピークは2021年になるのかな。
2024年、まだ暫定数値だと思うんですけど、2021年に規模戻ってきてますね。今円安もあるんで、たぶんこの円換算の金額は逆に増えてると思いますけど。
2億8000万以上の会員がいて、それに対するコンテンツ投資額が2兆円っていう。まあそう考えるとやっぱり日本企業は当然勝てないなと思っちゃうと思うんですけど。
でも実はNetflixもこの金額を日本の実写ドラマにポンポン投稿、投稿できるわけじゃないんですよね。これやっぱりNetflixの中の方も、それこそ坂本さんとか田川さんとか、私も直接お話しする機会を何回かいただいてるんですけど。
その予算があるからできるっていうのは誤解だっていうのを2人もよくおっしゃってですね。当然そのNetflixの中での予算獲得競争があるはずなんですよね。
で、実はNetflixも最初の頃の3年間は本当に厳しい時代だったっていうふうに坂本さん、坂本一隆さんという方がNetflixで今日本コンテンツの統括をされてるんですけど、その方もよくおっしゃってます。
まあ皆さんも2015年から2018年くらいNetflixが何をやってたか覚えてない方多いと思うんですけど、僕は当時Netflixは海外ドラマを日本に持ってくる配信サービスだと誤解してました。
それから僕はハウスオブカードが好きだったんですけど、ストレンジャーシングスとか、いわゆるハリウッド制作の海外ドラマを日本に持ってくるプラットフォーム。
なので逆に僕は日本ではNetflixがいって300万とか500万じゃないかとも思ってたんですよね。今までのワウワウの壁とかスカパーの壁みたいなのがあるので、やっぱ海外ドラマ見たい人って日本にそんなにお金払ってもらって見たい人ってそんなにいないよねっていうのが僕のイメージだったんですよね。
最初の3年間、それはステラサウスとかはヒットしてたと思うんですけど、どちらかというとテレビ局と提携して日本向けの作品を作るのがNetflixの方針で、当時から坂本さんは日本初の実写コンテンツを作る重要性をNetflix社内で説いてたみたいですけど、やっぱりなかなか会議的な見方が多かったというのが実際のところだったそうです。
ただ、やっぱりこれが大きく変わったのが前羅監督なんですよね。これが出てきたのは2019年6月とかだったかな。前羅監督はどうしてもテーマがアダルトビデオなんで、見てない方からすると要はエロでポンプラ的に一乗破ができないドラマでしょっていうふうに思う方が多いと思うんですけど、
実はこのドラマが当時日本の映像業界で話題になったのはクオリティの高さなんですよね。すごい象徴的な逸話だなと思うのが、先日Netflixのシティハンターとか自明史達とか最近の作品のプロデューサーをされている高橋さんと私もインタビューで議論をご一緒させていただいたんですけど、その時に高橋さんがお話しされてて印象的だったのが、
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実は高橋さんもNetflix、そんなにどちらかというと敵として認定していて、そういう位置づけだったそうなんですけど、やっぱり当時映画の撮影現場でみんなが前羅監督の話をしてたそうなんですよね。
だからそれはこんなにクオリティの高い作品を作れるんだっていう文脈で、こんな作品が日本で作れるのか、自分でも作りたいと思って高橋さんもNetflixに入ったっていう、それぐらいやっぱり映像業界にインパクトがあった作品だったっていう。
で、実はこれを作るまでに、実はめちゃめちゃNetflix社内でも議論があったそうなんですよね。当時の状況を知るNetflixの関係者によると、サモさんの粘り勝ちだったとおっしゃってました。
やっぱりグローバルで、そもそもNetflix、日本会員増えないし、日本の作品とかなんかヒットする感じしないし、みたいな状態だと、当然Netflix社内でも実写作品にしっかり予算かけるのも豪算に出ないと思うんですよね。
でもサモンさんはそこを諦めずに頑張って社内を説得して前羅監督制作までたどり着き、これが海外でもヒットして雰囲気が変わるんですよね。
高橋さんがNetflixに入社を決めたように、日本の映像関係者からのNetflixの印象も変わりましたし、Netflix社内でも日本の実写作品がいけるかもねっていう感じになって、予算がだんだんとつき始める。
それが次の今の国のアリスのヒットとは繋がっているんですよね。
なんといってもその翌年、翌年じゃない、その年末か、今度は嵐のドキュメンタリーが始まりますからね、これがまたNetflixの会員増にかなり大きく貢献したと聞いてますけれども、
これも2019年の年末に始まったプロジェクトなんで、たぶん前羅監督の成功が結構その、当時のジャニーズ事務所側、嵐側がNetflix、市場側ではなくNetflixのドキュメンタリー側、新作に選択する背景にたぶん効いてると思いますね。ちょっとわかんないですけど。
しかも翌年コロナ禍が来るんですよね。なので前羅監督があり、こうやってその嵐のドキュメンタリーもあり、今の国のアリスもありっていう、この前羅監督のヒットによってやっぱ日本の映像業界のNetflixに対する見方が変わったことによって、実はコロナ禍における配信ブームの一番の恩恵をNetflixが得ることができて、300万から500万に一気に200万も会員増やせたっていう。
本当このちゃんと前羅監督やってたからなんですよね。これやってなかったら実は存在感ないままに終わってた可能性は僕全然あると思ってですね。
で、面白いのはやっぱその一個成功したことによってどんどんその車が回り出すんですよね。ジャニーズのドキュメンタリーもそうですし、今の国のアリスのこの渋谷のね、交差点のVFXも素晴らしかったですけど、そういう成功があったんで、
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悠々白書みたいなVFXにめちゃめちゃお金がかかる作品にも日本でこうサインが出て、今回のアジアンアカデミークリエイティブアワードでは悠々白書が日本作品として初めて最優秀資格獲得賞、獲得賞を受賞してますから、まぁVFX投資のおかげだと思うんですよね。
どうしてもその現在のネトリックス作品、悠々白書とかワンピースとか見ちゃうと、まぁこれはもうネトリックスが会員が多くて投資ができるからこういうのできるんだよねってなっちゃうんですけど、でもそこに至っているのは実はそのネトリックス社内で一つずつ全裸監督から順番に成功を積み上げてきて、こういう予算規模の大きい作品をできる道場を作ってきたっていうことだと思うんですよね。
単純にお金があるからいいよねって考えてると、やっぱりこのステップを踏んでいったからこそ掛け金が上げられるっていうところをやっぱり見逃しちゃうんじゃないかなっていうのは個人的な懸念点ですね。
先日のそのネトリックスのラウンドテーブルで僕も坂本さんに、絶対この今日本のネトリックスの成功を見て、ディズニープラスも今ガンニバルシーズン2やりますし、
Amazonプライムビデオも日本の実写作品めっちゃ増えたんですよね。これも間違いなくネトリックスの成功みたいになってますけど、今後ライバルが日本の実写作品に注力してくると思いますが、その際のネトリックスの強みって何ですかってちょっと意地悪な質問を坂本さんにしてみたんですけど、その時に即答でリスクを取らせてくれる会社ですからっていうのが返ってきたんですよね。
これが結構ね、僕も本当に大きいと思いますね。ある意味で、その日本の会員数が全然伸び悩んでいて、日本の実写作品が全然ヒットしてなかった時に、全裸監督のプロジェクトを坂本さんがやりたいとつり思ってたからこそ、それをやらせてくれるっていうのがある意味そのリスクを取らせてくれる一つの例でもあると思うんですよね。
そうするという、なんていうんだろうな、やっぱり、これはちょっと日本の映像関係の方に失礼だったかもしれないですけど、やっぱり日本のテレビドラマとか映画とかっていうのは、今までやっぱり日本だけが対象市場として作られることが多かったんで、ある程度そのリスクのない形で日本で人気の俳優を利用して、日本向けにある程度予算を抑えて作れば、それなりに視聴率を取ってテレビ広告の収入が入るっていう、そういう意味でのその
逆にリスクを取るとすごい難しい環境になっていると思うんですね、日本の映像関係って。
そこをやっぱり、でも実はリスクを取るとこうやってヒット作品が生まれて世界にも認められて予算が増えるみたいな。
その結果シティハンターみたいにちゃんとそのアジアのこういうアワードでも3冠取れるような作品が生み出されるっていう。
ここの鶏と卵のこの最初のチャレンジが回り始めて予算が増えていくっていうのがやっぱポイントだと思うんですよね。
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実際には日本でもそれこそ、グローバル苦労したみたいにすればビバンが予算1億円で話題になったりとか。
ゴジラマイナス1も15億円ぐらい投資だと言われてますけど、あれもやっぱり日本の映画としてはかなりリスクを投放が取って、
配給もちゃんとアメリカでやるっていうリスクを取ってちゃんとアメリカのチームを作ったからこそヒットが生まれていると思うので。
やっぱりね、このリスクを取る姿勢を日本の映像関係者の方々が多分ちょっとずつリスクを取ると、
実は今まで日本にしか広まってなかったコンテンツがちゃんとグローバルに広まって、
今回のシティハンターとか鈴木良平さんの改挙みたいなものにつながるケースが増えていくんじゃないかなっていうのをちょっとすいません素人ながら勝手に思って記事をした次第です。
はい、こちらのチャンネルでは日本の映画の未来を密かに応援したいなと思っております。
他にもこんな話してますよって方がおられましたら、ぜひコメントやDMで教えていただけると幸いです。
では、おはようございます。