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2023-05-18 08:30

ネットメディアの閉鎖や破綻はなぜ続いているのか #417

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はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、ちょっと米国のネットメディアが相次いで苦戦していたり経営破綻を発表したりっていうのが続いてますんで、ちょっとそれに関する記事をNikkeiMJに寄稿しましたんで、ご紹介したいと思います。
ちょっとNikkeiMJ側が最近ネットに記事を転載してくれなくて、試練のコピーがちょっと手元にあるんで、それを見ながらしゃべりますけど、今日ちょうど記事にも書いてあるんですけど、新興メディアICEメディアが経営破綻を発表したっていうニュースが出ましたね。
ICEメディアは多分知名度低いと思うんですけど、日本だとBuzzFeedの方が有名だと思うんですね。BuzzFeedがニュース部門を閉鎖っていうのが直近であって、4月だったかな、5月だったかな。これが結構インパクトがでかかったんですけど、それに続いて今度はVICEも、VICEは今度はニュース部門閉鎖だけじゃなくても経営破綻ですからね。
破綻総額は推定で最大10億ドル。VICEメディアって一時期、時価総額5000億円以上とか評価がついてた時期があるんですよね。日本だとあんまり知名度がないと思うんですけど、アメリカではBuzzFeedもVICEも新興のネットメディアの代表みたいな会社で、
特にBuzzFeedは、いわゆるコンテンツをSNS上でバイラルさせることを軸に運営されたメディアで、バイラルメディアっていう言葉を世界中で流行らせたメディアでもあるんですよね。
BuzzFeedはそれだけじゃなくて、SNSとコンテンツをバイラルさせることによって上手い結果、メディアとしての収益も、ネイティブワードっていう言葉を流行らせたのがBuzzFeedが結構きっかけだったと思うんですけど、タイアップ記事的なネイティブワードで収益を上げて、その収益で今度は報道部門、調査報道にも力を入れて、新聞顔負けの調査報道を行って、
ピューリッザー賞も受賞するっていう、結構ガチのメディアとして運営されてたんですよね。それが今回ニュース部門を閉鎖と。
BuzzFeedはアミントンポストを買収して、ハフポにニュース部門があるんで、そこに統合っていうたてつけなので、完全にネガティブとは言い切れないんですけど、
今、BuzzFeedの14インスと15パーセントカットみたいな、やっぱり米国の不況の影響でネット広告のやっぱり収入が下がっているから、リストラする過程でBuzzFeedのニュース部門を閉鎖っていうのは結構やっぱり象徴的だったんですよね。
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そこに加えて、今回ガイスメディアが破産申請が噂されてたんですけど、今日ですね、模型破産発表ということで、明らかにこれからのネットメディアはこういうふうになっていくんだみたいな、代表格2社がニュース部門を閉鎖したり破綻したということで、非常に象徴的なニュースになっています。
日本人からすると海外のメディアだからあんまり関係ないよみたいな話があるかもしれないんですけど、結構個人的にはこのトレンドをやっぱり抑えておかないといけないんじゃないかなと思っていて、
一つはBuzzFeedの人の場合にしても、いわゆるバイラルメディアっていうのはSNSからのトラフィックをかなり注視して運営されてたんですよね。SNSでバズればアクセスが来るっていう。
そのバズってアクセスが来ることの、実はそのトラフィックのメインがアメリカだとFacebookだったんですよね。日本だとちょっとそのFacebookとおじさんSNSのイメージが強いんで、あれかもしれないですけど、Facebookって一時期トランプ大統領が大統領になるまでは、
Facebookが結構メディアの新しいアクセスをもたらす存在で、Facebook系でめちゃめちゃトラフィック集めてたんですよね。GoogleよりFacebookの方が大事なんじゃないかぐらいの流れになってたんですけど、
Facebookがフェイクニュースだ、やはりフェイクニュースだ、その広告でトランプが煽り広告で投票を稼いじゃったんだみたいなので、Facebookがフィルターバブルを引き起こしていたりフェイクニュースを悪化させたということで批判されたんで、
Facebookからメディアへのトラフィックを激減させたんですよね。これはFacebook方針をメディアの記事を中心にシェアするSNSじゃなくて、身の回りの仲のいい人との写真とかを共有するのをメインにするという宣言をもとに、リンク付きのフィードをニュースフィードに表示する確率を激減させたんですよね。
その結果、やっぱり米国のネットメディアはのき並みSNS経由、要はFacebook経由のアクセスが減少してしまったというのが1個大きいと思います。もう1個大きいのが、SNS自体がテキストからショート動画にシフトしてるっていうのも現状もそうですし、これからますます重要だと思うんですよね。
結局今、SNSって言うと従来はMixiとかFacebookみたいな友人関係のソーシャルメディアのことを言ったんですけど、日本ではSNSって動画、ソーシャルメディアのこともSNSって呼ぶのでちょっと混乱しますけど、いずれにしてもSNSって昔はテキスト&リンクみたいなもののことを呼んでたんですけど、今のこの総称されるSNSってどんどんショート動画になったんですよね。
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インスタは画像でしたけれども、インスタも今リールでショート動画ですし、当然TikTokが生み出した流れですけど、YouTubeもショート動画だし、LINEも実はタイムラインを止めてブームっていうショート動画にしちゃったっていう。
実はSNSがメディアサイトへのリンクをどんどんなくしてるんですよね。インスタもストーリーズからはリンク貼れますけど、写真とかリールからはリンク貼れないし、TikTokもリンク貼れないんですよね。将来的に貼れるようになるかもしれないんですけど、そうすると実は今流行ってるSNSってほとんどメディアに止まらないんですよね。
これね結構すごい重要なことだと思っていて、さらに今後来る波は今日ちょうどニュースでフォーブスか何かの記事にしてましたけど、チャットAIが流行って検索に実装されると実は検索経由のメディアへのトラフィックも激減するリスクがあるんですよ。
今は結局何か新しい情報を検索すると上の方にニュース記事へのリンクが出てきて、記事を読みに行って情報を知るんですけど、それこそBingとかGoogleに実装されたBirdとかが検索結果の横にそのトレンドの最近はこうですみたいな。
例えばバイスメディアって検索したらバイスメディアは経営破綻を発表して云々かんだみたいな情報が検索結果に出ちゃうとわざわざメディアまで飛んでこなくなる人が増えるリスクがあるんですよね。
これは結構テキストメディア、僕も長文テキストブロガーなんで全然一言じゃないんですけど、やっぱりテキストっていうものから動画へのシフトが起こることによってメディアの構造環境が変わり、テキストメディアのバイラルの前世だったときに注目されていたこのBuzzFeedとかバイスが揃って不況に陥る。
バイスは結構動画にも力入れていたんですけど、これは日本でも確実にこのトレンドの影響がこれから出てくると思うので、企業もメディアも個人もある程度知っておいた方がいいんじゃないかなと思ってご紹介です。
他にもアダコンの話してますよっていうのがありましたら是非コメントやツイートで教えていただけると幸いです。
今日もありがとうございます。
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