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2024-05-13 08:51

「SHOGUN」責任者が語る「テレビ業界は品質で戦うべき」 #669

ドラマ「SHOGUN 将軍」を手掛けたFX責任者が語る「テレビ業界は品質で戦うべき」という言葉の重み|徳力基彦(tokuriki)
https://note.com/tokuriki/n/n8ab5ae5c71be
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はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、個人的にディズニープラスでやっているSHOGUN、
めちゃめちゃ良かったんでね、日本でもっと話題になってほしいんですけど、
あんまり海外での盛り上がりに比べると日本では話題になっていないSHOGUNなんですけれども、
SHOGUNを手掛けたFXという、ケーブルネットワークなのかな?
有料チャンネル、有料チャンネルと言った方がいいのかな?FXネットワークの番組統括をされている
ジョン・ランド・グラフさんという方のインタビュー記事が日経クロストレンドに出てきて、
非常に面白かったのでご紹介したいと思います。
これ、長谷川さんの安定のインタビューなんですけど、ジョン・ランド・グラフさんね、すごい方なんですよね。
この記事、日経クロストレンドの会員限定記事なので全部はご紹介できないんですけど、
ちょっと一部引用させていただきました。
メインの話は、いかに日本文化を再現するために、
真田さんにも協力してもらって本気でやったかという話がメインで書かれています。
この辺の話は真田さんもインタビュー記事とか、ディズニープラスの動画自体でも語っているので有名な話ですよね。
日本の文化を正しく世界に紹介したいということで、
日本の実力派俳優や時代劇の経験豊富な専門家を揃えること条件として、
真田さんがプロデューサーを引き受けた。
そもそも最初はプロデューサーにならなかったのかな。
いずれにしても真田さんのおかげで、完全に日本の制作人が向こうに行ってやった。
キャスティングも真田さんは最初にハリウッド側でオファーを受けているんですけど、
その後日本の役者のキャスティングを全部日本で行ったそうです。
あんな騒いさんも日本側に来てオーディションを受けたことになるかな。
このジョン・ランドグラフさんが今回のインタビューで明確に真田さんがいなければ実現できなかったと知ったんですよね。
これそうなんだと思っていろいろ調べていたら、
FX側に登壇者のインタビュー番組があって、ここで明確に言っているのはすごく面白かったんですけど、
この将軍の映像化に際して、
ジョン・ランドグラフさんとプロデューサーの方々は実は11年前からこのドラマの映像化を検討していたそうです。
11年前ですからね。すごいですよね。
11年前から検討を始めて、7年前に真田さんが合流して話が動き出した。
実際にプロジェクトが動き出したのは5年前みたいな、そういうプロジェクトらしい。
ちょっと日本のドラマ制作のスケジュール感とは全然違う。
これは本当にFXにとっても本当に特別なプロジェクトだったっていうことだと思うんですけど、
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11年前からドラマの映像が放送とか、すごいですよね。
FXというこのネットワーク自体がもともと質にこだわってドラマ作りをしている会社だというのは長谷川さんも記事で評価されていて、
ランドグラフさんの発言を引用すると、
米国の多くのスタジオや制作会社が今過渡期を迎えているが、私は10年以上前からこういう時代が来ることを予想している。
だからこそ番組の品質にこだわってきたと発言されている。
20年くらいFXに勤めている、責任者に近い勤めされている方なんですけども、
今回本当にしょうがない。ぜひ見てください。
見ないと何を僕が褒めているのか、なかなか伝わらないと思うんですけど、
時代劇なんですけど、やっぱり時代劇なんていうんだろうな。
ルックっていうんですかね、映像業界でいうと。
本当その暗いシーンは暗いし、それは昔は暗いんだから当たり前だよねっていう意味での、
かなましい描写がそこここに現れたんですよね。
だから日本の時代劇を思ってみると、ちょっと逆に違和感を持つ人がいるかもしれない。
逆に僕らが見慣れている時代劇の方が、現代的な撮り方だったんじゃないかって思わせるこだわり具合なんですよね。
だからその武術指導の方とか小物のセッティングの方は日本のプロが言ってるんだけれども、
やっぱそれをFXクオリティ、ハリウッドクオリティで作るとこうなりますっていう。
これはちょっと日本の時代劇を作っている方々にとってめちゃめちゃ刺激になる話だと思いますね。
で、そのランドグラフさんに長谷川さんがいい質問してくれててですね、
日本のテレビ業界は今後どうすればいいかって質問されてて、
YouTubeで提供されるコンテンツとは両方で戦えないからこそテレビ業界の品質で戦うべきだと。
消費者が望んでいることを把握し、価値があると思ってもらえる番組を作るために
時間とこだわりを投資することが大切なのではないかっていうアドバイスをいただいてるんですよね。
これはこのハリウッドのお金の書き方を見ちゃうとお金があるからそうやって言えるんでしょってなっちゃうと思うんですよ。
でもね、本当このYouTubeとかTikTokとか差別化しようと思ったら
もうこの筋しか映像制作会社はないと思うんですよね。
結局量は無限にユーザーが生み出してきちゃうと思うので。
このランドグラフさんという方はアメリカのテレビ業界においても
その予言者的なポジションの方みたいで。
先日アメリカのテレビドラマの黄金期は終わりだみたいな記事を紹介しました。
その発言をされているのがこのランドグラフさんみたいです。
ピークTVっていうキーワードがアメリカではここ数年話題になってて、
本当はそれ見返しのおかげでテレビドラマ制作が黄金時代をアメリカで迎えつたらしいんですよね。
コロナ禍で1回下がってるんですけど、ここ数年ずっと見方変わりでドラマシリーズの制作って
2012年288本だったのが、2022年に600本に向けて上がってきてたのが
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さすがにバブルだったと。ピークTV黄金期が終わり、
2023年14%減とかになったんですよね。
ちょうどタイムリーにディズニーがマーベル系のドラマシリーズを制作するのを数減らしますっていう発表を
昨日かなんかしてましたけど、やっぱりちょっとやりすぎたと。
こんなに作ってもいないしコストも回収できないっていうので、
黄金期が終わるっていうのの予言をされて、その通りになった。
その方がだから10年前からこうなるのを見越していたんで質にコミットしてるって話なんですよね。
これあくまでアメリカの話として受け取っちゃうとちょっともったいないなと思っていて、
やっぱり日本のテレビ局、これは地方テレビも危機局も含めてですね、やっぱり
いいんですけど、うちの息子とか大好きなんですけど、最近ゴールデンタイムのテレビ番組とか
もうYouTubeとTikTokのダイジェストですかぐらい衝撃映像特集みたいな
世界中の面白動画をまとめた番組とかやってますけど、
ああいうのは長い目で見るとネットのやつ集めて紹介してるだけっていう風になってっちゃうと。
やっぱりテレビ局に資産が残んないと思うんですよね。
テレビ局を市場派の枠を埋めて広告収入を得るモデルと考えるか、
こういう映像作品を作るモデルと考えるか、
多分今後テレビ局によって分かれていくと思うんですけど、
長い目で見るとやっぱり配信がどんどんネットに移ってっちゃうと思うんで、
スポーツ中継なんかも結局井上直哉選手のやつも映ってますから、
そう考えるとやっぱりテレビ局が自分たちの存在意義は何なのかっていうのを本当に真剣に考え、
映像制作側にコミットする会社は本当に自分たちの質が別に
ハリウッド的な対策を作りましょうっていうことじゃなくて、
自分たちにしか作れない映像とは何なのかっていう質を本当に考えないと、
YouTubeでいいじゃんっていう、TikTokでいいじゃんっていう若い世代は本当に今、
いわゆるテレビ経由ではテレビを見ないらしいですからね。
ただ当然質の高いドラマを作ればTVer経由でちゃんと見てくれるみたいな感じだと思うんで、
このテレビ業界の演出で戦うべきっていうこの発言は
ちょっとぜひ日本のテレビ業界の方々に届いてほしいなと、
僕はここで言っても届かないと思うんですけど、
せっかく日本のエンタメが今いい流れになってますんで、
そこに日本のテレビ業界もうまく乗っかってほしいなと勝手に思ったりしております。
こちらのチャンネルでは日本のエンタメを密かに応援したいなと思っておりますので、
他にもこんな面白い話を知ってますよって方がおられましたら、
ぜひコメントやDMで教えていただけると幸いです。
今日もありがとうございます。
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