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TOKYO NORTH MOVEMENT 飛鳥山の窓から
東京都北区飛鳥山。暖炉のある小篠光洋さんの部屋には、未来を思うさまざまな人たちが遊びに来ます。情熱とアイデアが交錯した素敵なおしゃべり。さあ、今夜はどんな話が飛び出すんでしょうか。
こんばんは、小篠光洋です。今週もゲストは、株式会社JTVの相談役、東京商工会議所副会頭、田川博己さんをお迎えしております。よろしくお願いいたします。
第3話までのところで、JTVの社長になられての経営戦略といいますか、起源をどう作っていったかというお話も伺ったんですけれども、やはりJTVはもう観光ツーリズムのトップ企業ですから、JTVさんが何をやっていくかということは、すなわち日本の観光をどうしていくかということだと思うんですけれども、
その観光先進国を目指してという著書もおありになるんですけれども、日本の観光についてお話を伺っていきたいと思うんですが、まずこの観光先進国を目指してという本を書かれたというのはどういうことでしょうか。
実はこの本を出版していただいたのは中央経済者という方なんですが、この方は福井のご出身の方、トップ親になっていて、社長の割ぐらいに書きませんかという話があったんですけれども、たまたま現役だったからですね。
それと、立国というのは観光庁ができて、いろんな本が出始めたんですけれども、なかなかトータルで書いてある本が少ないのと、外国の人の方が書いた本とか、専門の学者の方が書いた本なんだけど、参考文献がたくさんあるし、そういう意味ではなくて、私が52年間感じてきたことを書いてはいかがですかというので、書きましょうという。
この本の特徴は、一番後ろに参考文献というのがあるんですけれども、3冊しか入っていないんですよ。
普通はこういう本を書くと、大体15冊とか20冊くらい参考文献があるんですけれども、参考文献がほとんどないので、書いていることはほとんど私のメモとかなんかの、いつも講演したとかそういうようなやつをまとめてくれたので、そういう意味で非常に意味があると思ったんですね。
現場で蓄えられた。
私が経験した内容ばっかりは書いてあるので、そういう意味ではこの本を読んでいただきたいのは、高校生とか大学生とか、これからこの業界に入っていく人たちに読んでいただきたい。
時間が過ぎても思いみたいのは同じなので、あんまり時間が過ぎても、特にコロナがあったので、3年間空白なんで、18年の本ってまだ役立つのかなと思って、ぜひ読んでもらいたいな。
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読みやすい本にしてやるつもりで、できるだけデスマス調で書いてありますから。
すごく伝わってきますね。
だから普段酒のネタ話しというか、そういう材料としても読んでいただいて話をしてもらう。
そういうツーリズムや観光にしてみんなが話してくれるためのネタ本だと思っていただいた方がよろしいと思います。
ちょっとお話離れますけれども、高田さんはメモを取るということをすごく大切に考えておられるんですね。
例えば日本人ってあんまりお客様だったり、目上の方の前でメモを取るってしないんですけれども、高田さんはそういうことじゃないんだということをいろんなところで教えてもらえますか。
プレゼントにも社長のときに書かれたんですけれども、昔からメモまでですね、課長さんや部長さんのときも中摺をですね、いつも手帳を持っていて、中摺の言葉があるじゃないですか。
あれをいつもメモを取ったんです。中摺に書いている言葉って意外に宣伝文句みたいな。
いわゆる電車なんかに乗って中摺広告を見て、それをメモするわけですか。
中摺って2日しか乗らないんですよ。窓枠の額あるんですけど、窓枠の…
ぶら下がってるやつですね。
あれは1ヶ月間ぐらい乗るんですけど、普通に中摺に乗っているのは2日なんですよ。結構書かないと無くなっちゃうんですが、中摺で書かれている言葉って象徴的なんですね。
そういうのを、いろんな仕事をするときに宣伝を、広告とかをやったから、そういうのをやったんです。常にメモを取ると。
メモを取ってそれを書く癖を、擬似録を作るときは全部そうなんですけど、そういう訓練を昔受けていたので、それでメモマンになったんですね。
メモを取っていないとね、寝ちゃうんですよ。
いやでもそれは、僕らが苦を描いたりしちゃうんで。
いやでもやっぱり、お客様が話していることを書くんじゃなくて、話しているポイントを書くだけなんで、それは非常に大事だなと。
やっぱりそのことによって、新聞や何かあってもちょっとメモを書いていることですね。こういうのが今目の前にありますけど、ちょっと書くことによって思いつくんですね。
たぶん皆さん、頭の中に引き出しがたくさんあるんですけど、メモを書いていると、引き出しを引き出すためのメモになっているんですけど、書いていないと忘れちゃって、どっか記憶の奥の方に染まってしまう。
人生長く長くなると、たくさん引き出しがあるんですけど、引き出すためのメモが必要なんですね。
どこに入れといたか覚えていない。
右下3番目とかね。そういうのが大事なんで、そういうのがたくさん今、目の前に私の目の前に置いてあるんです。
そうやっておっしゃっていただくと、もうなるほどと思うんですけど、なかなかそれを実践するのは難しい中で。
子供というか小さい頃からやったり、特に社会人になった頃からやっていないと、40代50代になってやるというのは難しいんじゃないかな。
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やっぱり20代くらいからやってないと、なかなか。
旅行業、観光業というのは、真羅万象が商品につながっていくという中では、自分のこの業界のことだからメモをするとかというのではなくて、そこに置き換えられそうなものがあればというのはありますよね。
私も建設業というのは360度お客様なんで、そういう感覚は持ちながらなんですけど、なかなかメモをするところまではいかないんですけど。
業界のメモじゃなくて、社会のメモで考えていただいた方がいいですね。
社会人としてメモというのは、よく私や部下にも起業人になってはいけないと、社会人になりなさいとよく言うんですけども、やっぱり日本の社会って会社人の方が多いんですよね。
社会人が少ないんで、でもやっぱりこれからこれだけDXとかGXとかいろんなXがトランスフォーメーションが増えてくると、社会人じゃないと務まらないんじゃないかと思うんですね。
そういう意味でやっぱりツーリズム業に行く人も単なる観光をやっているというよりも、僕は土木が好きだから道路のことが好きなんで、道路のことに関してはいろいろな話題をやるんですけども、
そういうのじゃないと多分同じツーリズムで話しかできないんじゃないか。
これからやっぱりそういう人たちが集まって社会を浮かす、どんな業種業態であっても。
豊田さんだってね、町づくりでやってますから、何業っていうことがなくなっちゃうんじゃないかな。
多分観光政治家になるためには何業じゃない方がいいと。逆に今。
いや本当そうですよね。昔ながらの縦割り的な何業っていうのは今ないんですよね。
縦割り業なんで、ツーリズムも横軸業なんで、ヨーロッパって結構横軸業がたくさんあって、専門家と言われている職人さんとそれを浮かす横軸のいろんなプロがいて、コンシルジーみたいな。
これがうまくまとまっているのがヨーロッパ方の今のツーリズムのような気がする。
日本もそういうものを目指すべきかなと。
そこへ向かっていくベース、豊田さんにとってのベースがメモっていうことだったっていうんでしょうかね。
そうですね。やっぱりさっきのキャッチャーの話もそうですし、メモもそうですし、今の若い人たちはあんまりやっていらっしゃらない。
異業種交流みたいなことも。社会人になるためにそういうプロセスをぜひ取っていただかないとマネジメントなかなかできないかなって。
自分がしっかりしているということも大事なんですけれども、やっぱりこう予想からの情報を集めていくっていうのは今の僕たちにも大事だし、若い人はもっと大事なような気がするんですよね。
おっしゃる通りですね。よくこういう立場で質問されるんですけど、リーダーシップを取るためにはどうしたらいいですかって言われるんですけども。
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リーダーシップを取る最大の最後の言葉、途中までいろいろあるんですけども、私は最後に一言言うのは自分の成長。
自分の成長が他人から分かるようになったら、それはリーダーシップを取れるんですよ。
だから自分が成長していない限りリーダー役を下りる。会社で現役下りたら勉強しなくなっちゃうんですけど、今たまたままだ現役やってるから。
大現役ですから。
そういう自分で成長しようっていうまだプロセスがあるので、こういう年になってもやってるんですけど、多分怪盗の小林さんなんかも同じだと思いますが、やっぱりそういうことが大事なのかなというふうに思います。
なるほど。
それではここでまた観光業のお話に戻りたいと思います。さっきコロナもあったので御庁所の観光先進国を目指しても古びてないよねっていうお話ありましたけれども、まさに僕もその通りだと思いまして。
当時ちょうど6千万人の誘致目標みたいなのが決まった中であったんですけど、今ここへ来てまさにそれが現実化していくような感じになってますよね。
私はWTTCという世界のワールドトラベルツリーズムの副会長をずっと6年近くやってたんですけど、その時に日本が観光先進国、観光立国のために作った2030年ビジョンを見て6千万って書いてあったんですよ。
ところが2030年の全世界の移動人数は最低でも18億人と言われた。18億人のうちたった6千万しか日本に来ないのかと。日本がGDPで2位とか3位とか4位とかって言われてる時代にいいんですかっていうのを当時の総理大臣に言ったことがあるんですよね。
だから6千万が多いか少ないかよりも、今一番多い国のフランスとかそういうところが約8千万とか9千万なんでスペインとかそうなんですけども、陸続きじゃないんでね、なかなか大変だけど、当時はヨーロッパだったけど今アジアが成長率がすごく多くて、そのアジア人が日本に来ると考えれば6千万っていいんですかって話したんですね。
そのぐらい世界の交流人口はアジアを中心にこれから10年ぐらい伸びると仮定すると日本の目標は低いかもしれないですね。
フランスが8千万人なんだから日本はちょっと6千万みたいな感じで決まってるような、そんなニュアンスは感じませんね。
中国はもっとでかいそうに思ってますから、日本は90いくつも空港があってですね、世界中から港もたくさんあってですね、世界中が来れるならそりゃ1億人ぐらいでもね、全世界の交流人口の10%で1.8億人ですから、たかだか6千万って何パーセントですかね。
そういう意味でのグローバル的な視点が日本から見てるんで、世界から見ると少ないんじゃないかと思われてるようなこともあるので、本当に先進国になりたかったら数字も含めてもう1回精査をした方がいいなって個人的にはちょっと思ってます。
なるほど、本当にコロナも終わって、今一つの勢いが出てきてるところなんで、たかださんおっしゃられるような見直しも並行してやりながらさらに施策を打っていく、そういうタイミングでしょうかね。
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そうですね。観光の開発的な地位がダボス会議で日本が21年に1位になりました。そういう評価を受けてで、22年とかのアンケートでも、アジアでは最初に行きたい国はどこですかって日本、ヨーロッパやアメリカでもだいたい1位、2位を話そうって。そういう国ですからね。
もっと日本人自身もったらいいと思うんだけど、日本人自体があんまり自信持ってるかどうかがちょっとよくわからないところ。
いやもう本当に全てに対して、ここにはそんなことないと思うんですけど、なんかメディアも含めてですね、なんか衰退していくみたいな話が多いんですけれども、いつもたかださんのおっしゃられることを聞くと僕ら元気になりますね。
だからやっぱりそういう意味で、多くの方が来るっていうことに対するその抵抗感みたいなものもまだ日本人には、単一民族というか島国なんであるんですけども、やっぱり264年の江戸の鎖国時代っていうのは、まだオープンしてから150数年しかたってないから、もうちょっと近くなったなとはちょっと思うんですけど。
そうですか。
でもそれはね、このパンデミックで1回クリアになったんで、ぜひこれから1年の間、万博も含めて日本の良さをもう1回再生してやっていきたいと思うんですけど、過去でどうしても物を見せることばっかり考えたけど、生活文化なんですね、本当の資源は。
その辺のですね、詳しいお話は次回が最終回になるんですが、そこで取りまとめてお伺いしたいと思います。今週もたかださんありがとうございました。
ありがとうございました。