自動化の課題
朝のコーヒー、夜のビール、ときどき武術。こんばんは、Takeです。
今日も楽しく話をしていきます。
しばらく続けています、生産技術回をまた話していきたいと思います。
今日は、自動化とスモールスタートの狭間でということで、
狭間市自体を毎回経験するわけなんですけど、そのあたりの葛藤について話をしてみたいと思います。
私が勤めている会社は、自動車の部品を作っています。
主に大手の愛知県の会社だとか、群馬県の会社だとか、静岡の会社なんかを相手にしていますが、
車によっては結構な数の受注が一発で来ることになります。
そして特に私が関連している分野では、1台の車に使うスイッチが多いんですけれども、
スイッチの中に何種類か部品が付くということになりますので、
車が1台売れるとですね、4個部品を作らなくてはいけないとか、そんな感じになるんですね。
場合によっては車が1万5千台とか出る車とかありますので、月に1万5千台ですね。
そういう車なんかだと、1月に6万個の部品を作らなくちゃいけないわけなんですが、
6万個ぐらいっていうと悩ましいんですね。
自動化するべきかしないべきか。
もうちょっというとその半分ぐらいですね。3万個ぐらいだともっと悩みますね。
手で作れなくはないですし、少ない数ではないんですよ。
3万個っていうと1日に1500台、1500個ですからね。
そんなに少ない数じゃないですよね。
1500って言うとどれぐらいでしょうね。タクトタイム。
何秒に1個作ればいいかみたいな計算をするんですけれども、
それが1000で60だから40秒ぐらいで1個作らないといけないんですね。
40秒で1個作らないといけないってことは、
人の手でやるにはちょっとしんどいなぐらいになってくる数になるんですね。
しんどいこともないか。できるんですけどね。
というのがありまして、自動化するかしないかいつも悩むんです。
もちろん人間が余ってるわけじゃないんですよ。
最近は人を雇うっていうのもなかなか大変なので、
しかもものづくりの工場で働きたいなんて人はまだ愛知県だからいますけれども、
必ずしも多いわけじゃないんですね。
将来にわたってそういう人が確保できるかっていうのもあるので、
やっぱり自動化を進めたいという思いはあるんです。
ただし、フィジカルに物を作る、物理的に部品を作っていくって作業って、
自動化ってできますよ。できるんだけれども、そんなに簡単ではないです。
何かというと、専用機になっちゃうんですね。
だからその車のモデルライフが終わったら、もうお払い箱4年しか使えませんっていう感じになっちゃうんですね。
もしくはですね、その設備ね、3万台だけ作るための設備を自動化するっていうと、
他の車が後で立ち上がってきてですね、その部品も作りたいってなった時に、
だいたいちょっと形が違うので、共用できないっていうことも多いんです。
なので、最初からですね、フルに自動化してしまうことに抵抗がね、いつもあるんです。
スモールスタートの利点
ただ、さっきも言った通り、人がどんどん減ってきてるわけなので、私としては危機感を持っていますし、
会社の方針もやっぱりね、自動化を進めていきたいとなってます。
ただし、やっぱりロボット、産業用ロボットの能力はまだね、そんなに高くなくて、
人間ほどのクオリティを出せるものはまだありません。
特にですね、車載機器で言えば、物を組んだ後に必ずそれが良かったか悪かったかを確認するという工程を設けます。
我々はそういうふうに工程を設計します。
となるとですね、ただロボットで物を組み付ければいいんではなくて、
それが正しくできたかという確認をするために、何らかですね、検査の工程を設けることになります。
ロボット1台に月1個の検査を設けるとなると、大変な数になっちゃうわけですね。
というのもあって、人間でやるというのが最初はですね、スモールスタートとしては優れています。
もちろん熟練の作業者がいりますし、100%のクオリティは担保できません。
ただそれはロボットも同じことなので、スモールスタートといえばやっぱりね、人間の方がまだ軍配が上がると思っています。
この後ですね、今後ですね、どうやってその設備投資を減らす形でAIとロボットをですね、活用していけるか、
その辺りがポイントになってくるんじゃないかと思っています。
ただし、私が知る限りまだ完璧なソリューションを見たことはありません。
結構高価なものになってしまうので、人間よりも安いというふうになかなか慣れていないのが現実です。
この辺りがね、生産技術者として何台ぐらいから自動化していくか、思い描くストーリーに沿って自動化していくって計画を立てるんだけれども、
軌道修正をどのようにしていくかみたいなことが難しいところでもあり、楽しいところでもあるなと思っています。
はい、ちょっと長くなってしまいましたけれども、自動化と人間がやるスモールスタートということで比較をしてみました。
私は今、スモールスタートの工程を作っています。
今日はここまでです。では、おやすみなさい。バイチャ!