1. 朝のコーヒー、夜のビール ときどき武術
  2. 生産技術回 検査をやめる方法
2025-07-06 07:48

生産技術回 検査をやめる方法

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サマリー

生産技術における検査の重要性と限界について考察し、検査を減らす方法を模索しています。製造過程でのばらつきを最小限に抑え、不良品の発生を防ぐための統計的アプローチが紹介されています。

生産技術と検査の考察
朝のコーヒー、夜のビール、ときどき武術、こんばんは、Takeです。
今日も楽しく話をしていきます。
今日もまた、生産技術回に戻っていきます。
生産技術の話の中で、信頼性と検査という話をしてみようと思います。
私が本業でやっているのは、生産技術という職業なんですが、
その中で検査という工程を、意図的に工程の中に、工程設計ということをするんですけど、
自分のデザイン、設計、企画したラインの中に、検査という工程を必ず入れます。
その検査の方法というのは、全数検査、全部の部品を検査するものだったり、
抜き取り検査と言われるような、最初の1個だけ見る、最初の5個だけ見る、最初と最後だけ見る、みたいな検査があります。
検査というのは、私たちの業界では価値を生まないから、できるだけやらない方がいいよね、というコンセンサスがあります。
ただし、お客さんに出すものに不良品は絶対に混じってはいけないという考え方も同時にあります。
となると、検査をしないで不良品を出さないようにするということは、普通に考えれば不可能なんですね。
なぜかというと、ものづくりというのは、どんなに精緻に道具を用意したり、金型を準備したとしても、2つ作ったら同じものはできないんです。
必ず1つ1つ、ほんの少しだけバラつき、寸法の違いだったり、色の違いだったり、というのがわずかながら発生します。
それが、たとえ人間の目とか、普通に人間が測定器を使う分には見分けがつかないものだったとしても、数字の違いが出ないものだとしても、バラつきは存在します。
そのバラつきというのは、一定範囲に収まってはいるんだけれども、天文学的な数を作っていけば、あるところで企画値を超えるバラつきが出るものが発生するでしょう、というのが統計的にはそうなんですね。
じゃあどうやってやるかというと、ものすごくバラつきを小さくしてやると、私がその車に向けて出荷するモデルライフの間は、不良は多分ほぼできないよ、ということが言えれば、検査なしで出荷することができるわけです。
例えば、ある車が月に1万台製造される車だとしたら、年間で12万台の製造ですよね。モデルライフが4年なので48万台というのが、車の販売台数ですと。
48万個これから量産を開始してから作るということなんですが、48万個作っても一個も不良が出ないようなバラつきであれば、それは不良にならないというふうに考えます。
ということで、もののバラつきを企画幅に対して十分に小さくしてやることで、普通に作っていれば不良品はまず作ることがないということを統計的に証明というのかな、確認した上で検査をやめるということをしています。
不良品を減らす方法
具体的に言うと、すべての部品のすべての寸法検査なんてできないわけですよ。
だってね、真四角のものだって何回測ります?寸法を測るにしたら、1、2、6面体なんで3箇所は測らないと、長さだけでもね、各辺の長さだってわからないわけですよね。
しかも平行にできているか、垂直にできているかみたいなことまで入れたら、検査なんて無数にやれるわけです。
だから検査ということで品質を保証しようというのは、まあまあ元素みたいなところもあるわけですよ。もちろん一定の歯止めはかかりますけどね。
ということで、あるばらつきの小さい状態を実現して、それを確認するということを目指して準備をしていきます。
具体的に言うと、工程能力指数とか工程能力みたいな言い方をして、プロセスキャパビリティみたいな言い方をしますけども、
それで企画幅に対してワークの寸法だったり特性値のばらつきが企画幅の5分の1であれば、シグマがね、企画幅のシグマっていうのは標準偏差ですね。
標準偏差が企画幅の5分の1であれば、よっぽどこれからずっと作っていっても不良は作れないだろうというふうに判断します。
そしてそれだけでは実は防げない問題っていうのはあるんですね。
それは安定して作っていった場合はそうなんだけど、突発的に何かが故障した時っていうのはその限りじゃないじゃないですか。
それについては別途ですね、個別の対策を考えうる限り取ることで問題がないと言い切るのが今のやり方です。
このやり方ね、一見完璧に見えるんですけど、完璧じゃないな。
一見完璧と言いたいんですが、やっぱりですね、想定しきれない突発な異常があるとそこで不良が出る、流出してしまうことがあるわけですね。
だから世の中不良品というのが発生するんだよっていうのはなんとなくわかっていただけるでしょうか。
他にもっといい方法はあるかもしれませんけれども、結局ね、検査ですべてをキャッチすることはできないので、作るときのばらつきを減らして市場に出る不良をほぼゼロ目指していくというのが今のやり方になっています。
今日はちょっと難しいというかわかりにくい話になったかと思いますけれども、
生産技術という現場でやっている統計の話も少ししてみました。
明日は昨日行ってきたね、名古屋でのビールイベントの話をしたいと思います。
ではおやすみなさい。バイチャ!
07:48

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