1. 田中健士郎の働き方ラジオ
  2. #108-1 日本農業が取り戻すべ..
2022-11-13 23:01

#108-1 日本農業が取り戻すべき開拓精神(ゲスト回:農業法人アグレス 代表土屋梓 前編)

日本一アグレッシブでロックな農家「アグレス」の根底にある開拓精神(フロンティアスピリット)について伺いました。
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働き方ラジオ始まります。このラジオは、誰もが情熱を持って働く、それを実現するために働くということの改造度を上げていくポッドキャスト番組になります。
今日も働き方エヴァンゼリスト、田中健士郎が皆さんの眠れやすさをゆったりとそぞんでお話しさせていただきます。
はい、いつもお聞きいただきありがとうございます。今日はですね、ちょっとゲスト回という感じで、農業法人アグレス代表の土屋梓さんに来ていただいております。
2年ぶりになりますが、よろしくお願いします。
お願いいたします。
はい、ということで、アグレスの話は、このラジオを聞いていただいている方はですね、もう結構聞いているかもしれませんが、改めて僕から説明をするとですね、
大きくは、長野県の延山という高地でですね、ほうれん草の栽培だったりとか、あとはブロッコリーなども含めてですね、野菜、作物の生産をしていて、
長野だけじゃなくて山梨とか埼玉というところで非常に大規模に農業の生産を行っている法人になりまして、
今年からかな、ちょうど今年から僕もちょっとジョインをさせていただくような感じで、パラレルワークというか副業的な感じではありますが、今がっつりですね、一緒にやらせていただいていると。
2年前ぐらいにあずさと話したときは、友達として、10年来の友人として出ていただいたんですけれども、最近はなんかかなり同僚に近いというか、もう本当にそういう感じになってきてますね。
という感じで、だいぶちょっと変化もあったんですけれども、ちょっと久々に来ていただいて、僕らの変化とかも含めて、いろいろアグレスの話を聞いていければと思います。
という感じで、ここからは結構雑談でいこうかなと思うんですけれども、あれですよね、コテンラジオというか、株式会社コテンの法人コテンクルーというところにですね、アグレスも共産企業じゃないんですけれども、そういった形でそこに参画をしてですね、
そのコテンクルーの企業さんの紹介記事みたいのが、たぶんそろそろ出てくるんじゃないかなと思うんですけれども、これも取材はもうやったんですよね。
そうですね。
この間、ちょっとそこからまた紐解いていきたいなと思うんですけど、やっぱりこの記事で書かれていたのは、アグレスという会社は農業法人、野菜を作っている会社なんですけれども、めちゃくちゃロックな農家であるっていうね。
大々、おじいちゃんの代から受け継がれている、ある意味での反骨精神みたいなものとか、朝鮮心みたいなものが脈々と受け継がれているっていう話があったんですけれども、なんかやっぱり結構そういうところは感じながら日々仕事をしているんですか。
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そうですね。やっぱりもともと自分たちがやっている畑って戦後の開拓地であって、ちょうどおじいちゃんたちが信山に入植して、畑じゃないところを木の根っこを抜いたり石を取ったりして畑にしていったフロンティアスピリッツ、開拓魂みたいなものが、
キーワードとして僕はこの地域に根付いていて、そういう開拓とかそういう部分に感じられる場所にいますね。
確かに。多分この記事にはそこまで詳しく載っていないと思うんですけど、おじいちゃんの開拓の歴史って言うんですかね。あれ僕、本も実は読んだんですけど、あるんですよね、辞典みたいなやつが。
そうですね。自分で書いた辞典、おじいちゃんの辞典がありまして、18の頃から農業を始めて戦争に行った体験とか、そこからまた農業が発展していく幅が増えたとか、ということを本に書いています。
戦争の話も壮絶なね、どこでしたっけ、中国とかフィリピンとかね、結構行って、何とか生きて帰ってきて、信山を開いていくっていう、そこからさらにバイタリティーがすごかったんでしょうね、多分ね。
あれを読むとエネルギーが深く感じるし、戦争も本当どこで命を落としても全くおかしくない、本当に舞台の中で一人二人しか生き残れなかったうちの一人とか、そんなような状況の中で。
そうそう、周りみんな本当に亡くなっちゃって、たまたま自分が生き残ってたみたいなのが書いてありましたよね、辞典に。
やっぱりそういう生き抜く力とか、ここから帰ってきて農業を発展させるっていうのは、本当にあの時代でしか味わえないことだってあると思うんですけど、それを広げていくっていうのは、想像を絶する体験なんじゃないかなと思うんですね。
それがこう脈々と受け継がれて、お父さんはレタスとかを作ってた畑をもう全部ほうれん草に、今まで売り上げもきっとあっただろうに、それを捨ててほうれん草に全独解するみたいなね、その辺もアグレッシブなところがあったりとかね。
お父さんはどんな方だったんですか?僕、会ったことあるんですけどね、実は。
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父さんは地難防なんですね、うちの父さんは。
ああ、そうですよね。
おじいちゃんがいて、おじいちゃんはもう高校を卒業して、おじいちゃんのもとで農業をしてて、うちの親父は東京大学、中央大学に入って、
もうちょっとその時代柄、脱税運動がすごく高まって。
もしかして参加してたんですかね、やっぱり。
もうめちゃめちゃ参加して、中学になって、交流されてみたいなこともあったらしいですけどね。
中学になって、交流されたと。
交流されて、革命的な部分に燃えて。
革命のね。
亡くなるときに、自宅の部屋でずっと療養したんですけど、チェイギャバラの旗が飾ったりして。
やっぱり革命家なんですね。
なんかそんなね。
結構ね、若い頃から海外もバンバン行ったりとか、そういう話も聞いて。
なんかやっぱり当時海外行きまくるってね、なかなかね。
僕ら世代ならまだあっても、なかなかないと思います。
そういうところも含めて、やっぱり学生運動は参加する革命側だったんですね。
やっぱりその時は。
確実にそういう革命既出というか、現状維持か変えるかっていう選択肢を出されたときに、変える方を押しちゃうタイプの家計ですよね、多分。
押しちゃっても、もうこれしか見てない。
現状を元々の選択肢で現状をいかに変えるかしか知らない。
なるほど、なるほど。
それがね、確かに。
本当にそういうところを、僕も一緒に働くようになって。
今までは外から見てて、なんかいろいろカレーペースト作ってみたりとか、
ノベロックって農家なのにフェスをやったりとか、
何かと新しい新規事業とかやってる農家なんだなぐらいだったんですけど、
その根底には常に変えていくっていうカルチャーがあって、
変える前提っていうか、
だから結果的にそれが形としてカレーペーストとして出てきたりとか、
今回のコテンクルーに参加するとかも新たな判断だと思うんですけど、
そういうところをパッと踏み出すところは、
結構会社のカルチャーなんだろうなっていうのは改めて感じましたね。
最近、働き方ラジオでも前回からちょうど話したんですけれども、
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成長する企業とかっていうのは、
実は見える資産と見えない資産っていう両方を増やすような
ループを回しているみたいな話をしていて、
見える資産というのは、例えば商品とか、
あとはお金ですよね。
売上とか会社に残る利益とかそういうもので、
結構その見える資産に商品開発したりとか、
売上を最大化したりみたいなところを頑張る企業っていうのは多いんだけども、
実はより長期的に成長している企業っていうのは、
見えない資産っていうところに投資をしている会社なんだみたいな話をしていて、
そこでは組織が常に情熱を持ってワクワクしていて、
一人一人が生き生きしていて、
お客さんもニコニコしているみたいな、
やっぱりそこを作っている根本が文化だっていう風に、
その本でも言っていて、
やっぱりその文化っていう、
本当に見えない資産みたいなもの、
それによって組織がワクワクして生き生きするみたいな、
そこに何か、
多分アグレスは投資をしてきているんだなっていうのを、
改めて最近すごい感じています。
何て言うんでしょうね、
古典クルーになって、
そこもやっぱり、
そういうコミュニティに入るっていうところで、
スポンサーとしてですね、
他にもいく文化を出したりとか、
新規事業のメンバーも、
今も4人ぐらいになって、
非農業分野のところに、
僕も含めてですけれども、
人を割いていったりとかも、
やっぱりなかなか普通の企業、
特に農家だったら、
そこの意思決定ってなかなかできないと思うんですけれども、
そこをこうやっていくっていうのは、
ある意味、
新規事業で事業を伸ばして、
もちろんそれもやるんですけれども、
その裏には文化に投資している、
みたいなところもあるのかなっていうのが、
ちょっと、
より中に入って、
最近感じています。
どうですか、その辺は。
違和感を常に持っていたいというか、
組織の中にも常に違和感があった方がいいなっていうのは思っていて、
みんなが納得して、
一直線の方向に走るってすごく、
明確に成果も出るだろうし、
ちゃんと答え合わせができるだろうし、
会社としては、
成長している感があるんだと思うんですけど、
やっぱり持続的とか、
アグレスは千年続く会社を目指していて、
もともと農業生産って、
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本当に人が誕生して、
狩りから、
飼料民族から、
栽培に行っていた時から文化としてある、
業種である、
古い産業の中で、
自分たちが千年アグレスを続けられるって言っても、
そんなにまたまたみたいなことはないと思うんですよね。
存続される可能性が、
もちろん産業としてあると思う。
ただ会社として存続させるためには、
アグレスっていうものが既に完結しないで、
変化も続けないと千年はできない。
その中では、
違和感とか、
いろんなものを常に感じていきたいなっていうところ。
今回開学のところにも感じたりとか、
それもたまたまの部分も大きいですよね。
そうですね、流れですよね。
メンバーの家庭の事情だとか、
でもそのメンバーが、
すごいそこに対してあったような思いを持ってたりとか、
本当に、
ただ、
そういうことにもともと共感して、
会社に入ってくるメンバーが増えているとは思うんですね。
そうですね。
人ありきですね。
そうですね。
最悪的に、
新規事業をやっているっていうところよりも、
やっぱりその人が、
そこに情熱を持っていて、
じゃあやってみようっていう、
挑戦するフィールドを与えていくみたいなところと、
やっぱり、
アグレスの場合は、
社長が決めて、
こっちだけをやるんだじゃなくて、
結構、
いろんな人がある意味、
こういうのもやってみたいっていうのを、
できる範囲で、
どんどんやりながら、
そういう違和感なのかもしれないけど、
ちょっと異質なこととかを含めて、
どんどんやっていくと、
なんか、
そのうち、
また1000年続く会社につながるきっかけが生まれていくみたいなところは、
確かにあるのかもしれないですね。
やっぱり、
農業をやる中で、
農業の産業を発展させたりとか、
豊かな生活みたいなところに、
出動できるといいなと思っていて、
何だろう、
企業価値を上げるとか、
売り上げ上げて利益上げるとかってことも大事だと思うんですけど、
やっぱり、
食べ物を育てていく文化を、
食文化とともに生産文化をしっかり作っていくと、
楽しいんじゃないかなっていうふうに思ってますね。
そうですね。
本当に、
食って、
人の根本みたいなところなので、
やっぱりそこに貢献しているっていうところはすごい大きいし、
でもやっぱり貢献し続けるためには、
やっぱり世の中ってどんどん変わっていくので、
常に考え続けて、
ちゃんとその変化に対応していくっていうこともそうだし、
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そういう新しい挑戦をやっぱり、
先代からやっていることやり続けることが、
その持続的に社会に価値を提供するみたいなことにも繋がるみたいな感じなんですかね。
まさしくそうで、
こんだけの社会的に変化があって、
農業って守ってあげる存在で、
農産物作って、
俺たちのご飯をしっかり支えてくれよっていう存在で、
繋がって発展させていこうっていう風に、
そういうのあんまり読まれないですよね。
だからこっちから、
俺たちこんなこともやれるよっていう姿勢をどんどん出していって、
農業でもこういう風に手を組めるんだみたいな、
そういうところを見せていかないと、
多分向こうから何か発展させてくれるっていうのはあんまりないよね。
やれる感をとりあえず出して、
誰かと一緒にやってくれる人を見つけていきたい。
いいですね。
本当にコテンクルーの法人コミュニティの中でも、
やっぱり農業やってますって言った時にすごい反応もいいし、
農業のことってみんな自分ごとで考えてくれる感じもあるし、
やっぱりそこに一歩踏み出して、
何でもやるよ、何か一緒にやりましょうよっていうこの感じが、
この間のアフロキャンプ、アフロマンズさんと一緒に連携したりとか、
この間も日経の方に取材いただいたりとか、
やっぱり次の世の中作る時に、
この人たちと何か一緒にやったら生まれるんじゃないか、
みたいなものを出していくって大事ですね、確かに。
開拓部っていう名前もちょっと最近生まれた言葉ですけれども、
ここも開拓精神っていう話がさっきおじいちゃんのところにありましたけれども、
新たに開拓するっていうところをやり続けるんだっていう意思も込めての、
この開拓部っていう名前、すごいいいなと最近思ってます。
新規事業開発チームとか普通だったら言うんでしょうけど、
そこを開拓っていう言葉にしてるのはいいですよね。
さっき近くのベジアーツって会社の法人があるんですけど、
そこの社長とちょっと話してて、
ちょうど今日うちでこういう、
コテンラジオも勧めて、コテンラジオすごい聞いてくれてるんで、
仲間が。
そう、話をしてて。
でももともと延間の開拓って、そこで意見もらったのがすごいよくて、
開拓って、10年後とかの青々した畑を想像しながら、
めちゃめちゃ過酷な石畑とかに、
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もともと畑だったわけじゃないですよね。
畑になって豊かな土地になることを妄想しながら先人たちは、
そこにドリームを持ってやってきたわけで。
開拓地ですもんね。
開拓地。
もともと地の可能性から農業の可能性ってことをやってきてるんだなっていうのを、
いややってるんじゃないっていうことを言われて、
ああその通りだなと思って。
すごいビジョンを持って。
この延間、たぶんどこの農家もそうだと思うんですけど。
ある意味資本主義的な話の中で、
生産性とか、かっこたる産地ができていて、生産特化してるので、
ある意味考えなくても、作れば農業買ってくれるしみたいなところがあります。
できあがってるからこそ考えなくてもいい農業スタイルになってるんだけども。
そうですね。
そもそもこの地域の発展というか、スタートから今があるっていうのは、
先人たちのこの20年後30年後を妄想する力があって、
ここに対する努力があったからやっぱり今があるっていうのは絶対的にそうだなと。
確かに。
そこの妄想する力はやっぱり必要だなと。
そうですね。だから原点回帰じゃないけども。
でもそういう言い方をするとすごく伝わりやすいと思うんですよね。
そんな感じですよね。
多分開拓の人たちはそういう10年後を夢見てやっていたし、
当時、国の制度補助だったり、
もしかして今のJAっていうスタイルもきっとない時代だったとした時にも、
自分たちでとにかく考えて、どうやったらこれは可燃なんだみたいな。
この土地がどうやったら豊かになるのかって。
めっちゃ考えてやって、だんだんそれがちゃんと型ができていって、
そこまで考えなくてもちゃんとお金が回るようになってきた。
でもやっぱり時代も変わるし、
改めてもうちょっと考える必要がまた戻ってきたというか。
そう考えると、長いスパンで見るとそんなに自然なことではないというか。
逆にすごい自然なことだと思うし、
最初から農協があったんじゃなくて、最初はたくあん工場がいっぱいあって、
みんな大根を作ったんですよね。
加工して、塩漬けして運べば輸送が悪いから、
生野菜を送ったところで腐っちまうわけですよね。
塩漬けにした大根を送ることで、最初はそういうところでやってきたし、
それが進化してきたから今の野菜になってるし、
いろんな技術進歩だとか、時代の波に合わせて、
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そのあとの農協っていうものがやっぱり大きく入ってきてるし。
昔のがよっぽど6次産業化してる。
めちゃめちゃそうなんですよね。
地域で加工して、それを遠方に。
買ってくれる人も探してやったんでしょうね。
営業して。
それがだんだん仕組みが、テクノロジーが整って、
大きくなってきたからこそ、作るに特化しても大丈夫になる。
またそういう時期が数十年あったっていう話の、
歴史を見るとむしろみんな考えてやってきてるっていう話。
めちゃくちゃハット化ありますね。
まとまって農協っていう組合を作って、市場流通に特化して、
みんなでまとまって生産することで強みになって産業ができるわけですよね。
それめちゃめちゃいいことで。
そのフェーズはそこに特化するのが大事だったっていう。
移り変わっていくってことですね。
日本も人口ボーナス期だったわけだから。
どんなやり方でも全然問題なかったのが、
今ボーナス期に入ってる中で価値を作るってことが重要だと思う。
誰に価値を提供するのかっていうのを定義して、
付加価値のほうを上げていかなきゃいけないって入ってきちゃったから、
やっぱり消費者もいないといけないし、前提を疑わないといけない。
フロンティア精神ですね、新たに。
やっぱそれこそフロンティア精神だと思う。
そうですよね。考える農業って、
私がやったことをまた取り戻していくんだっていう。
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