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2つ目、共感、愛着、そして信頼ということで、2つ目の愛着、愛着って何かというと、他に変えがたいもの、他に変えがたいものだと感じることなんですけれども、他に変えがたいと言われると、あ、差別化ですよねって思うじゃないですか。
教育サービス、みんなのカレッジが、他の教育サービス、ユーキャンさんと何が違うのかっていうね、差別化なんですと、違うんですよね。
この差別化っていう話は、あんまりこのファンの話で言うと関係ないというか、まあ関係なくはないんですけども、本当にその会社のファンであれば、あんまり競合とかを検討することもなかったりするんですよね。
じゃあその愛着って何なのかっていうと、なんかストーリーとか現体験があって、それがあることによって他に変えがたいものになるっていうこと。
例えば、これもね、僕の周りの事例で、みんなのカレッジとかライターゼミみたいなところって、結構こう、この書籍で言うところのファン、僕は仲間って言ってるんですけども、仲間とユーザーさんである、受講生である方もある意味仲間になって、本当スタッフだったりするんですよ、みんなのカレッジっていう、
プラドワークスでやってる教育サービスって。で、そのファンでありユーザーでありスタッフである、みんなで作ってきたものっていう意識がすごい強いんですよね。これって他には変えがたいものになるんですよね。ストーリーとか現体験があるので。ライターゼミもそうですね。
本当につぶれかけて、いつもうやめようかって話が起きてもおかしくない状況から何とかつないでつないでやってきたのは仲間がいたからで、やっぱりその現体験があるからこそそこに愛着を感じるんですよね。
どうやったらこの愛着っていうもの、他に変えがたいようなストーリーを感じてもらうのかっていうところで、ここも2つぐらい紹介できればと思うんですけども、ストーリーやドラマをまとわせるということで、やっぱりですね、社長の現体験ストーリーだったりとか、その商品の開発ストーリーみたいなもの結構あったりする。
これもね、ライターさんのお仕事につながる部分だったりすると思うんですけれども、そういったですね、その会社ならではのストーリー、物語があることによって人は愛着を持っていくわけですよね。
例えば、前に出ていただいた高木ビルの高木さんの話ね。バースというブランド、先ほど91度の人生を歩もうっていう話をしたんですけれども、その前にあったストーリー、働き方ラジオで聞いたんですよね。
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自分は元プロミュージシャンで、そこから家業を継いで一応経営者という立場になったんですけれども、なんかこう何も表現できていない、ただ社長の役割っていうのをやっているだけ、何もワクワクしていない、そんなね、壁を感じていた中で、さらに、さらにそこに東日本大震災が起こって、多くのお客さんがどんどん解約していくっていう状態。
で、自分たちは何を提供しているんだろうと考えに考えて、笑うもつかむ思いという感じで、お客さんの声を一人一人聞いていったわけですね。先ほどの慶長じゃないですけれども、聞いていったときに高木さんがこのビルを他の会社では貸してくれないようなね、スタートアップとかが高木ビルさんは貸してくれたから、
絶対成功したいですって言ってくれて、常に何かいいことがあったら高木さんに報告してくれるみたいなね、そんな話をして、自分たちはビルのフロアを提供しているんじゃなくて、この人の繋がりっていうのを提供しているんじゃないかっていうので、どんどん人の繋がりを提供できるような場作りとか、そういったバースというサービスを作ったりとかね、コワーキングスペースを作ったりとか、そういうところにどんどん変化していったっていう、
今は元プロミュージシャンとしてやっていた頃よりも、さらに自分の表現ができていて、ワクワク情熱的になっているという話を聞きましたよね。こういう話を聞くと、やっぱりその会社のファンになりますよね。
愛着を持てるというか、そういうことってあるんじゃないかなと思うんですよね。もう一つ、このストーリーとかドラマをまとわせる、つまりその会社の社長さんとか商品のストーリーをちゃんと伝えていくっていうのはもちろん大事なんですけど、もう一つ、やはりユーザーさんですよね。
ファン自身とその会社の接点を忘れられないようなものにするっていうのも、ファン作りでめちゃくちゃ大事だというふうに書いてましたね。
先ほどのライターゼミは、ある意味メンバーと仲間として一緒に作ってきたっていう接点があったから忘れないものになっているとかね。
あとちょっと特徴的な僕の周りの例としてあるのは、クラウドワークスっていう僕が働いている会社で、9万人のユーザー登録があったときの記念のイベントで、
ありがとうプロジェクトっていう名前のものがあってですね、ユーザーさんへの感謝の気持ちを込めてあなたの願いを叶えますみたいなことをやって、その時にですね、森本さんっていうね、ちょっと名前出しちゃいますけど、
既に公開されているプロジェクトなんで出しちゃいますけれども、その方の奥さんがですね、旦那さんがフリーランスになるタイミング、独立するタイミングでサプライズでフリーランスおめでとうっていうのを、
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クラウドワークスの社員全員に祝ってもらいたいっていうね、願いを出してくれて、実際にクラウドワークスの本社でですね、社員が周りで集まった中で森本さんがですね、何も知らずに本社に来たら、社員からフリーランス独立おめでとうっていう感じで祝われたっていう、
なかなかあんまりね、最近でもないようなことをやったことがあってですね、その時にフリーランスとして独立した旦那さんですよね、森本さんという方は、本当にそこからもう10年近くの付き合いになって、僕もすごい仲良しなんですけれども、
常にクラウドワークスを使ってくれてるだけじゃなくて、クラウドワークスのことをみんなにいい会社だよって言ってくれたりとか、あるいは今本当にみんなの彼とスタッフとしてね、最近は一緒にお仕事させていただいて、常に一緒にサービスを作る仲間になってくれたりとかするんですけれども、
やっぱりそれって、多分その最初のありがとうプロジェクトね、もう10年近く前のプロジェクトでご一緒できたっていうのが忘れられない体験、僕にとっても忘れられないものですけれども、になってそこからファンというか仲間になっていったっていうのがあって、
こういう体験をですね、会社として作っていくっていうのは、やはりその会社への愛着が生まれるすごく大事なポイントになるんじゃないかなというふうに感じました。ということで2つ目は接点を忘れないものにすることですね。これによって愛着が湧いていくということですね。
ここまでで共感愛着2ついきますけど、最後信頼ということですね。信頼っていうのはもうわかりやすくですね、その会社を信頼できるかどうか、やはりファンとしてその会社との信頼関係ってめちゃくちゃ大事なんですよね。
ブランディングっていう話ともつながってくると思うんですけれども、ブランディングっていうのは長くその会社を好きになってもらったり商品を購入し続けてもらうための仕組み作りって話を働き方ラジオでも何回もしてると思うんですけども、そのベースになるのが信頼ですね。
この信頼を強めるために企業がやるべきことっていうのはいくつかあるんですけど、そのうち2つ紹介すると、1つは誠実なやり方なのか常に自分に問いかけるということですね。
これわかりやすくて、リスティング広告でめちゃくちゃクリックしやすいようにしてきたりとか、広告がどんどん自分が1回クリックしたらついてくるみたいなね、いろんなサイト開いてもその広告出てくるとか、迷惑がメルマグが毎日送られてくるとかね、
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あとはなんか品のないバナー広告とかね、こういうのってもう売ってやろうみたいなのが伝わるサービスってあるじゃないですか。あんまりこれって言っちゃいけないと思うんですけれども、なんかそういうのってやっぱりファンからするとすごいげんなりするんですよね。
やっぱりファンって信頼関係のもとに成り立っているので、なんかもうあからさまに売りたいだけ、何ならお金を使わせたいだけみたいなコミュニケーションの仕方っていうのは本当に信頼を損なうし、それはブランド価値が下がっていくっていうことになると思うんですよね。
なので常に誠実なやり方なのか、自分に問いかける。この使っているキャッチコピーはバズを狙おうとかね、クリックを狙おうとしているのはわかるけども、本当に誠実なんだっけとかね、その辺のバランスめっちゃむずいんですけどね。難しいところなんですけども、考えていくっていうのは大事ですね。
あと2つ目、これがですね、個人的にはめっちゃくちゃ大事だなと思ったんですけども、社員の信頼を大切にし、社員を最強のファンにすると。これ衝撃的なことを書いてあったんですけども、日本人は世界で一番自分が働いている会社を信頼していないっていう。
皆さん、自分が働いている会社、信頼してますか?信頼してないってことはないと思うんですけども、でもファンですかと言われたらね、どうなんだろうって思っちゃいますよね。僕はですね、クラウドワークスのことは多分ファンだと思うんですよね。そうじゃなきゃこんな色んなところでわざわざお金ももらってないのに会社のこと喋らないですからね。
でもやっぱり珍しいんじゃないかなと思うんですよね。ただ、やっぱりこれはもう僕も100%同意なんですけれども、社内に信頼されてない会社が社外に信頼されるわけがないっていう。もうそりゃそうですよね。
だって一番身内じゃないですか。一番近いはずの身内がその会社のことを信頼してなかったら、そりゃ外になんて何か言ったって薄っぺらいものになりますよね。
社内は社外であるっていうふうに書いてあるんですけど、社内のメンバーだったとしても、やっぱり外で発信することもあるし、いろんな方の接点もあるし、そういうところから会社の信頼っていうのはどんどん作られていくっていうことですよね。
そもそもこの社員、社内の方っていうのは何でそこで働いているのかっていうところで、やっぱり会社のミッションとか理念とかビジョンといったものに共感して入っているパターンは多いと思うんですよね。よく入社理由でミッションに共感してとかっていう風に入ってくると思うんですけども、やっぱりそこって社外のファンが増えていくこととそんなに違いはないと思うんですよね。
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その会社の理念とか価値観に共感したからこそユーザーになって長くファンでいる話と社員として働きたいっていう気持ちはそんなに遠くないんじゃないかなと思うんですよね。ただやっぱり働き始めるとそのミッションとかビジョンみたいなものよりも大事なんですけどね。
目標達成とかの話ばっかりになって、いつの間にかミッションみたいなものを意識しなくなっていく。それによってどんどんどんどん仕事っていうのが開発的な動機づけでするようになってくる。これで働き方ラジオの話と繋がってくるんですけども、いかに開発的じゃなくて内発的な動機づけ、自分のワクワクとか信念とか情熱っていうものをベースに働くことをちゃんと意識できるようになれば、
ずっとその自分の情熱、自分のミッションみたいなものと会社のミッションというものを重ねてね、ある意味重なりを意識して仕事をすることによって自分が会社のことを信頼し続けることにも繋がると思うんですよね。
なので、この働き方ラジオのコンセプトにもすごく繋がってくると思うんですけども、やはりそういった形で社員が自分の本心からね、内発的な動機づけをベースにしてその会社に共感したり共鳴したりしている最強のファンであるっていう状態を作るっていうのは、それがですね、やっぱり外の会社にも伝わると思うんですよね。
これはある意味インナーブランディングとかアウターブランディングってやっぱり信頼の話はブランディングと非常に近いというかほぼイコールかなと思うんですけれども、やはり社員の信頼を大切にして社員を最強のファンにするっていうのは、社外からのファンの信頼を得るためにもめちゃくちゃ大事な要素なんだよというところが、ここはねもう100%同意というか基本的にめちゃくちゃ同意なんですけれども、
改めてここは僕も本当に大事だなと心から思う部分になります。
はい、ということで、そんな感じでですね、このファンベースを強化していく、ファンの支持を強くするために共感、愛着、信頼、この3つを強くしていくことが大事なんですよという話がこの書籍では書いてあります。
さらにね、いろんな事例なんかが書いてありますし、もうちょっと先に行くと、今この話というのは20%のファン向けの話なんですけれども、さらにコアの4%の方向けにやる施策なんかも書いてあるので、気になる方はぜひ読んでいただければと思います。
事例としては、北欧暮らしの道具店の暮らし込む事例だったりとか、ネスレ、スノーピーク、松田、スターバックスの事例、様々書いてありますので、かなりいい本なんじゃないかなというふうに思います。
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最後にということで、まとめというところですね。
僕がこの本を読んで、この2023年10月のタイミングで感じたことを最後共有できればと思うんですけれども、やっぱりですね、この書籍にも書いてあったんですけれども、傾聴が先であるということですね。
先ほど共感を生む時にも、まずは顧客の声を聞こうと、ファンの声を聞こうという話がありました。
やっぱり、まずはそのファンとかユーザーさんの声を聞かないことには、共感ポイントもわからないし、そこから愛着も信頼も生まれないんですよね。
なので、いきなりコミュニティを作ろうと思っても、まずファンのことが理解できなければうまくいかないんですね。
僕もうまくいかない時があったので、すごいわかりますね。
なので、まずは耳を傾けて、共感ポイントを探って、愛着を育て、信頼してもらう。
これがファン作りなんだなというふうに思いました。
もう一つは、こうやって傾聴するというのがもう少し噛み砕いていくと、相手を理解することだなと。
なので、ファンを作ろうと思った時に、自分のことをめちゃくちゃアピールして、僕のこと好きになってくださいとやっても、ファンって増えないんですよね。
何をしたらいいかというと、まずは相手のことを理解すること。
つまり相互に理解し合うことというのがファン作りの第一歩としてめちゃくちゃ大事なんですよね。
僕もあなたのことをよく理解できたから、僕のいいところはここというふうに今後周りに伝えていきたいんだよねと。
そういうコミュニケーションを続けていくと、そこに共感とか愛着とか信頼が生まれてファンになってもらえる。
そういうふうに考えると、ファン作りって一方的なものというよりも相互理解的なもので、
僕はファンという言葉を使いながらも、それっていうのはやっぱり仲間なんじゃないかなと。
ライターゼミとかでもずっと仲間っていうふうに言ってるんですけど、運営とファンみたいなね。
インフルエンサーとファンとかね。そういう言葉の関係性よりも、みんな仲間同士なんだっていうね。
仲間っていう言葉をファンの代わりに使っていくとですね、よりこの佐藤直之さんの世界観もね、伝えやすいんじゃないかなということで。
僕はちょっと伝える役なので、ファンイコール仲間みたいなこともね、今後伝えていければいいかなというふうに思っています。
ということで、今日はちょっと長くなったんですけれども、以上ファンベースという書籍を紹介させていただきました。
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今回もお聞きいただきありがとうございました。
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