1. 田中健士郎の働き方ラジオ
  2. #160-1 ファンベースの元祖?..
2024-07-01 18:01

#160-1 ファンベースの元祖?グレイトフル・デッドというバンドの話(書籍紹介:グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ 前編)

・「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」はファンベースの本である
・グレイトフル・デッドとは
・累積のライブ開催数は2300回
・ライブはバンドとファンが共に創るコミュニティ
・ヒッピーカルチャーをマーケットに変えた
・ファンが中心のユニークなビジネスモデル
・変わり者の自己表現の場をつくる

▼書籍紹介
グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ https://amzn.asia/d/01n5tVdX
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働き方ラジオ始まります。
株式会社セッション・クルー代表、働き方エヴァンゼリストの田中健士郎です。
このラジオは、誰もが自己表現をするように、情熱を持って働く、そんな世界を目指す仲間づくりをしていくポッドキャスト番組になります。
皆さん、自己表現していますか?
はい、ということで、今日はですね、久しぶりの一人語り会ということになります。
最近はですね、どんどんゲストの方に出演いただけるようになりまして、
もう本当に私はですね、いろんな方の考え方だったりとか、教えを聞いてですね、インプットさせていただくということに割とフォーカスしているかなと思うんですけれども、
たまにはですね、書籍紹介してくれませんか?という声を最近いただきまして、
今日はですね、久しぶりに書籍の紹介をやっていこうかなというふうに思います。
はい、ということで久しぶりの一人語り書籍紹介会になります。
今日ご紹介する本は、グレイトフルデッドにマーケティングを学ぶという本になります。
日経ビジネス文庫から出版されているものになります。
これ海外の本なんですけれども、渡辺ゆかりさんという方が役をして、
さらにですね、糸井重里さんが監修をしているという本になります。
糸井さんといえば、ほぼ日で有名な方ですけれども、
あの糸井さんですね、コピーライターでもありほぼ日の代表でもある方ですね。
非常にほぼ日ってファンベースの先駆者的な会社なのかなというふうに思っているんですけれども、
そんな糸井さんがこの本の日本語版を出したいと言ったというようなエピソードが書いてありましたね。
でですね、ずばりこの本はファンベースの本なんじゃないかなというふうに思います。
はい、この働き方ラジオでも幾度となく紹介させていただいて、
このファンベースという考え方、そして私、株式会社セッションクルーやっておりますけれども、
その中でも非常に大事なコンセプトとしてファンベースというものを位置づけております。
先日ね、ファンベースの提唱者である佐藤直幸さん、佐藤直さんのバーにもですね、遊びに行かせていただきまして、
またね、いろんな話を聞いてきました。この辺の話もまたどこかでできればななんて思うんですけれども、
そんなですね、ファンベースの元祖なんじゃないかなみたいなね、
存在がこのグレイトフルデッド、これね音楽バンドなんですね。
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音楽バンドからマーケティングを学ぶという本なんですね。
このグレイトフルデッドという音楽バンドなんですけれども、
1965年から活動されているバンドですね。
そこから約30年間ぐらいずっと音楽活動、多くのファンに支えられて、
ファンの数はもう数億人にもなったというふうに言われてるんですね。
90年代、2000年代とかにほぼ日がね、始まって、佐藤直さんが1910年代にファンベースという考え方を提唱したっていう中で、
1965年ですよ、めちゃくちゃ古いですよね。
その時代からファンベース的なことをやってきたのが、このグレイトフルデッドであるというふうに僕は思いました。
まずはですね、このグレイトフルデッドというバンドについてなんですけれども、
アメリカのカリフォルニア州から出てきたバンドで、
特徴的なところとしてはライブなんですよね。
この30年間の活動の中で2300回以上のライブを行ったと。
つまりですね、年に100回ぐらいライブをやり続けたバンドなんですね。
このやっぱりライブっていうものが非常にファンとつながる大事な場になっていて、
バンドとファンが一緒に作るコミュニティがこのライブという場であるというようなところが大きな特徴になっていますね。
音楽バンドっていうとやっぱりレコードを出して、CD、アルバムを出して、その売上によって支える。
で、そのアルバムとか曲を売るためのプロモーションとしてライブをやるみたいなところって結構あったと思うんですよね。
昔はよりそうだったらしいですね。今は収益源がライブになってきているっていうちょっと世の中的な流れはあると思うんですけれども、
この時代は基本的にはもう音楽っていうのはレコードを打っていくっていう考えだったと思うんですけども、
そんな中でGreatful Deadはライブを中心にして収益源もライブだったんですよね。
そんなバンドのファンでもあったのがこの著者の2人でもあるんですね。
ブライアン・ハリガンとデイビッド・ミーヤマン・スコットという方らしいんですけれども、この2人もある意味Greatful Deadのファンでね、そのファンのことをデッドヘッツって呼ぶらしいですね。
ファンは自分たちのことをデッドヘッツであるという自覚を持って、ある意味バンドと一緒にこのライブだったりとか、
場を作っている、コミュニティを作っているんだという意識を持ってたんじゃないかなというふうに思います。
音楽的にはですね、本当にバンドなんですけれども、いわゆるロックみたいなところだけではなくてですね、カントリーだったりとかフォークソングだったりとかジャズとかいろんなものが融合したような音楽で、
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結構ですね、カルチャー的なヒッピーカルチャーって皆さんご存知ですかね。あとはもうちょっと言い方悪いかもしれないですけど、ドラッグカルチャーとかね。
かなり変わり者のコミュニティみたいなところから生まれてきたバンドで、イメージ的には上々みたいな上昇志向みたいな感じのカルチャーよりも、
ここに書いてあったのは、横へ向こうへ前へ後ろへゆらりと動く、ヘラヘラしているみたいなね。それがですね、このヒッピーカルチャーみたいなものだったらしいんですけれども、
そのヒッピーカルチャーって割と資本主義から離れて、あまりお金の世界は得意じゃないとかね、そういったことが結構多かったりするみたいですけれども、このヒッピーカルチャー、
あるいはドラッグカルチャーみたいなものをマーケットに変えた先駆者だというふうにも言われてるんですよね。ある意味このヒッピーカルチャーとかを持って世界を変えていったその後の方で言うと、
Appleのスティーブ・ジョブズだっていうふうにこの本には書いてあったんですよね。ある意味ね、このMacとかもある意味、世の中的にはWindows前世紀でね、
もう便利なのはWindowsだとかね、Windowsじゃないと不便だっていう時代に、なんかこう心地いい、やっぱり私はMacが好きだっていうね、こう一部の代わり物みたいな。
今はね、Appleってすごく主流なデバイスになってきていますけれども、でもやっぱり今もMac好きってね、やっぱりこだわり持った一部の人で、
どっちかというと上、上というよりも割とこのヒッピーカルチャーから来るような豊かさとか感能的みたいなことも書いてありましたね。
こういったところからマーケットを作るっていうところにやったのは、グレイトフルデッドだったりスティーブ・ジョブズだったりするっていうようなことが書いてありましたね。
この辺はファンベースともつながるんですけれども、ファンとメンバーっていうのは非常に対等な関係で、その2300回やったライブもですね、一緒に旅をするパートナーがファンである、そんなような位置づけをしてですね、動いていて、
ある意味バンドっていうのも、いわゆるスターで近づけない存在ではなくて、本当に近くにいるような親しみが持てるような存在であったというふうに思います。
そんなグレイトフルデッドからですね、マーケティングを学ぶというような、この書籍の本なんですけれども、やっぱり今でこそファンベースが大事だって言われるようになってますよね。
先日、佐藤直さんに出ていただいた回もありましたし、その前もですね、ファンベースについて語った回、137回でね、ファンベースについてしっかり働き方ラジオでも解説させていただいていると思うんですけれども、
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やっぱりこれだけ情報があふれている時代に、とにかく従来型のマーケティングで大量に情報を届けても届かない時代になっている。そんな中で自分たちのことを支持してくれるようなファンの存在っていうものを非常に大切にしていくことによって、
しっかりとその方々に情報が届いて、その方々経由で情報をさらに広めていただくような方が、今の社会ではうまくいきやすいだったり、あとはLTVという考え方で、よりそういう方の方が長く買っていただけるという話もありました。
あとはですね、日本の話でより特化した話で言うと、人口減少ですよね。もう完全に今、人口減少のフェーズに入っている中で、年間に100万人ぐらいの人口が減っている日本ね。
千葉市ぐらいが丸ごとドーンとなくなっていくような時代になってますよっていう話をしたと思うんですけれども、今だからこそファンを大切にすることが重要だねって言われ始めているんですけれども、この時代ですね、1965年にスタートしたこのバンドがですね、このファンを大切にして、
それをしっかりとマーケット、ビジネスにしていったというところが非常に面白いというところで、今日はですね、その中からどんなことを我々が今学べるのかというところをピックアップしてご紹介したいなというふうに思っております。
じゃあ今日はですね、5つほどピックアップしてご紹介できればなというふうに思います。まず一つ目はですね、こちらですね、製品の革新以上にビジネスモデルの革新が重要ということですね。はい、グレートフルデッドはですね、これちょっとさっき解説したんで重複するんですけれども、ライブで稼ぐという新しいビジネスモデルを開発、革新したんですよね。
従来はね、そういうアルバムとかレコードで稼ぐのが当たり前だった時代に、ライブで稼ぐと、とにかくライブの数をたくさんやって1年に100回ですよ。もう年間の3分の1は常にライブしているという状態。
でもですね、やっぱりそれだけライブ数やってもなかなか人集められないんじゃないかってなりますよね。そういった中で、まず他のバンドと違うやり方としては毎回セットリストが違うんですよね。
基本的にはライブのツアーってもうセットリスト大体同じで1,2曲だけ変わっているみたいなことが一般的だったりすると思うんですけれども、
このグレートフルデッドの場合は毎回全く違う。その時のノリで曲の順番を決めたりするらしいんですよね。
こういうのが非常に面白くて、やっぱり同じファンの方がずっと一緒にツアーを同行したりするんですよね。
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日本で言うと追っかけだったりとかそういったものに近いのかもしれないですけども、それがアメリカですよ。めちゃくちゃでかいアメリカの国で全米を一緒に旅しながら回るファンもいたぐらいですね。
強い支持者たちに支持されてですね。だからこそライブを中心にビジネスを展開するっていう新たなビジネスモデルができて、それは競合にはできなかったことですよね。
たくさんある競合の中で同じ戦い方をしてもなかなか勝てない中で、自分たちはライブを中心にやる。
他と違う毎回セットリストを変えるだったりとか、その後にも出てくるんですけれども、ライブの音源を録音してもいいよということを許可したりとか、とにかく違う方法でビジネスモデルを作っていったということですね。
その結果ですね、もう熱狂的なファンはそのライブ会場でブリトを売る仕事に就いたりね、服を売るみたいなことをしたりして、そのライブで稼ぎながら自分もそのライブに参加するみたいなね。もうスタッフに近いですよね。
そんなことを繰り返してファンを少しずつ増やして、数億人のファンを作ったという、このグレイトフルデッドね、そのファンのことをデッドヘッドと呼ぶんですけれども、この動きは本当にファンベースの目指すところですよね。
そういったところでやはり一つは製品をね、革新しよう。変わった音楽をやって、あっと驚かせよう。そんなことももちろんいいと思うんですけれども、ビジネスモデルを変えるっていうところは我々を学ぶことがあるかもしれないですよね。
2つ目ですね。変わり者を育てようということで、グレイトフルデッドはですね、自分たちもある意味変わり者だということを自称していて、自分たちも変わり者でいることでファンにも変わり者とか風変わりであるっていうことを推奨してそれを認めていくと。
で、ライブっていう場はその変わり者たちの自己表現の場として機会を提供していくみたいなね、そんなことをやり続けたのがグレイトフルデッドだったんですよね。
まさにこの自己表現っていう言葉は誰かたら上でも大切にしている言葉ですけれども、やっぱり人間の根源的な欲求として表現をしたいというものはあると思うんですよね。そんな中でこのライブっていう場を自己表現の場とすることによってファンに愛着を持ってもらうみたいなことをやっていったのかなというふうに思います。
ファンベースでもですね、愛着を作るっていうことはファンベースを作るために大切な一つの要素として言われていますけれども、あとは自分たちがファンでいることに自信を持ってもらうっていうのをファンベースに書いてありましたよね。
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まさにちょっとこう普段は変わり者と言われてしまうとか、あるいはそもそもグレイトフルデッドが好きっていうのがちょっと変わってるよねって一部の方では、最初の頃は言われてたかもしれないんですけれども、もういいんだよと変わっているのが素晴らしいんだからここでどんどん表現して、
リラックスして踊ってみんなで交流して楽しもうよっていうね、そんな場を作ってすごく居心地を良くしたことによってその場に対する愛着とか自分たちのファンとして自信が生まれていったんじゃないかなというふうに思っていまして、
これはですね本当にコミュニティ運営、セッションクルーでも色々とやってますけれども、やっぱりその参加するメンバーがその場で表現ができるのかってすごく大事なんですよね。やっぱりコミュニティ始めたばっかりの頃ってなかなかみんな発言しなかったりするんですけども、
いろんな仕掛けをやっていくとですね、だんだんこう自分で発言していくようになる。自分の表現をですね、そこでこうしていくようになるとだんだん居心地が良くなっていくっていうのはまさに僕もライターゼミだったりとかそういったところで経験してるんですけれども、
そういった場をですね、居心地の良い場を作っていくっていうことはグレートフルデッドも大昔にですね、やってたっていうところですよね。まあそれの話でいうと先ほど出たスティーブジョブズ、Macの話とかもそうですよね。MacBookとかってある意味一部のね、代わり者が使うマッキントッシュというOSだったんですけれども、
その代わり者のことをとことん理解して、その人たちが使いやすい、その人たちが心地良いプロダクトをとにかく作り続けることで市場を作っていたっていう例っていう意味で、やっぱりここも似てるんじゃないかっていうことが書いてありましたね。
代わり者を育てていき居心地の良い場所を作るというところ。これもですね、ファンベースを作るために非常に参考になる考え方なのかなというふうに思いました。
今回もお聞きいただきありがとうございました。
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