映像業界は社会性がなくても生きていける!?
2026-07-06 42:03

映像業界は社会性がなくても生きていける!?

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映像プロダクション「THINGMEDIA」がお届けするトークプログラム。

番組MCは、映像のプロ・シング佐藤と薬師寺多聞🎙️

ふたりが主観で厳選した、映像業界における“究極のつくらずにはいられない人”(つくり人)をゲストにお呼びして、大作の舞台裏や人生を変えた仕事などについて掘り下げていきます。


📹毎週月曜更新


▼ep.1の主な内容

映像業界のつくらずにはいられない人/初回ということで他己紹介/番組のテーマは?/あなたは何を作りたいですか?/“つくる”の定義・捉え方/プロになるための“戦略的逃げ”/究極のつくり人に巻き込まれた薬師寺多聞/THE CM―テレビより面白く、映画よりも美しく― JACテレビCM500選/プロデューサーは極論クリエイターではない!?/映像にそんなに興味はないかも?/幼少期、初めてみたCMの現場/パリ時代に見た監督の振る舞い/CMディレクターへの憧れ/シング佐藤が提唱“三苫の1ミリ論”/日本とフランスの映像業界の違い/映像業界の良いこと・悪いとこ/映像業界は社会性がなくても生きていける!?/AIの回答の面白くなさは“優等生感”/AKB48「恋するフォーチュンクッキー」のMVの話はまた次回


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サマリー

このエピソードでは、THINGMEDIAのシング佐藤と薬師寺多聞が、番組のテーマである「究極のつくらずにはいられない人」(つくり人)について深く掘り下げます。薬師寺は自身を「つくり人」というよりは、優れたクリエイターに「巻き込まれた人」と表現し、野球のポジションに例えて、自身の役割が「新しいスキームやチームを作る」ことにあると語ります。彼は、既存のものを極めるよりも、新しい分野やニッチな領域で自身の能力を発揮する「戦略的逃げ」を重視する考えを明かしました。 また、薬師寺は過去の座談会での発言「プロデューサーは極論で言えばクリエイターではない」を振り返り、自身の役割はCM制作の土台作りであり、映像そのものへの強い興味よりも、業界の「華やかさ」への憧れが原点にあったと告白します。パリでの経験から、監督の「究極の選択」を目の当たりにし、自身にはその「信念」が足りないと悟り、プロデューサーというポジションを見出した経緯を語りました。 さらに、日本とフランスの社会性の違いに触れ、日本が組織を重んじるのに対し、フランスは個人の責任と権利を強く主張すると分析。映像業界の特性として、「社会性がなくても生きていける」側面があり、人格破綻者であっても良いものを作れば評価されるという「優等生はいらない」文化を指摘します。AIが生成する「最適化された面白くない」ストーリーと比較し、人間ならではの「最適化の反対側にある面白さ」の価値を強調しました。

番組紹介とホストの自己紹介
人格破綻してるし、今で言ったらもうハラスメントの嵐みたいな人でも、でもいいものを作るからしょうがないよな。
社会性持ってなくて、もう大丈夫。 生きていけるというか。
プロデューサーは極論で言えばクリエイターではない。映像にそんなに興味ないの。
ふくらちぃ、ふくらちぃ、ふくらちぃ、ふくらちぃ。
シング佐藤のつくらずにはいられないラジオ、始まりました。THINGMEDIAの佐藤和樹です。
この番組はですね、渋谷のイケイケスタートアップ、THINGMEDIAがお届けするトークプラグラミング。
毎回THINGMEDIA佐藤がですね、主観で厳選した究極のつくらずにはいられない人、
略してつくり人をゲストにお呼びして対談しています。
つくることへのこだわり、仕事術、失敗談、ルーツ、なぜあなたはつくるのか、なぜあなたはつくりたいのか、
などなどをお聞きしながら、つくり人の思考を深掘りし、
このカオスな世界の中で本当に自分がつくりたいものに出会うヒントが見つかるかもしれない番組にとる。
番組を始める前にね、今回は初回ということで、いろいろ自己紹介していこうと思うんですけど、
もう先に振っちゃいます。一緒に番組をやってくれてます、パイセン薬師田本さんです。
薬師です。よろしくお願いします。
心細かったんで。
つくり人っていうテーマで、つくらずにはいられない人と言ってるんですけど、
僕別につくらなくてもいられるんで、それが初回のゲストでいいのかっていう気はするんですけど。
まあそうですね、なんでちょっといろいろ、まずですね、この2人の自己紹介、どんな人物かを軽く。
じゃあタコ紹介しますか。
タコって言いますか、まずは。
シング佐藤って、僕からすると前前職の後輩なんですけど、
業界的にはスタートアップシングメディアを立ち上げた社長だと思われてる節があって、社長じゃないんだけど。
COOです。
COOでしたね。あれでしょ、佐藤君の会社でしょって言われることがすごい多い。
COOです。
で、1984年神奈川県生まれ。
2007年に、これ社名言っていいのかな。大手広告映像会社って書いてあるけど、青いプロに入社しましたね。
で、プロダクションマネージャー経て、プロデューサーとして活躍。
これ2016年にはJACが主催する、この時はベストプロデューサーみたいな名前だったんだよね。
リマーカブルか。
リマーカブルだった。
リマーカブルプロデューサーオブザイヤーですね、取って。
で、2018年3月にシングメディアを創業。
高校の同級生の田中君と一緒に創業。
中学です。
中学か。
で、2022年からJACアワードのプロデューサー部門の審査員なんかもやって、
終わりシングメディア、現在9期、9期目ということで、最前線でバリバリやってるというプロデューサー。
兼経営者ですね。
田本さんに先行っちゃいますね。
田本さんのプロフィール、頂いてるプロフィール読んできます。
読んできます。
パリの撮影コーディネーターとしてキャリアスタート。
パリ。
学生でいたんだけど、全然勉強もしないで遊んでてバイトで始めたコーディネーター会社っていう。
フランスから帰国後は、現青いプロ、当時青いプロモーションに所属し、
プロデューサーとして数々のテレビCMやMV、ミュージックビデオを制作。
その後、ホープインクを経て、
今年2026年3月からシングメディアになんと電撃賛成。
現在はクリエイティブプロデューサーとして多方面で活動していると。
これまで映像プロデューサーとして企業のテレビCM、ウェブ動画、ミュージックビデオなどを多数作りまくった。
かなりすごい人です。
代表作、これも言っちゃいますね、AKB48のあのミュージックビデオ恋するフォーチュンクッキー。
あとGoogle Chrome、BetaWeb初音ミックテレビCM。
ダレエさんが神さんに訓する丸亀生命のテレビCMシリーズなどがあると。
そうですね、パリの撮影コーディネーター2年半、3年弱ぐらいやってて、
学生のバイトからそのままビザ取ってもらって、
働いているときに知り合った青井の、青井以外の制作会社の人もいっぱい知り合ったんですけど、
うちの1人から1人2人から、日本帰ってくるんだって、うちで働かない?みたいな、誘ってもらって、いいっすねって。
いくつか誘ってくださった会社はあったんだけど、
東北新社とか?
東北新社はないです。
東北新社は、僕の父親が東北新社のプロデューサーだったんで、
知ってる人はすごいいたんですけど、逆にやりづらすぎて。
親父がいる会社には行かなかったんですね。
そうなんですけど、ライバル会社に入っちゃって、
制作からプロダクションマネージャーから始まって、
7年目かな、プロデューサーになって、
足掛け20年ぐらい青井プロにはいましたね。
20年?
だから、数えたことないけど、制作本数で言うとたぶん、
年間で平均すると20本ぐらいやってたから、
20年で400本、500本近くやってるんじゃないかなと思います。
何かしらを。
佐藤君と初めて会ったのは、今も忘れもしないですけど、
2006年の現場で、また大学生だった佐藤和樹が、
大学4年生ですね。
インターンで現場に来てて、その現場のプロダクションマネージャー、
その時僕はプロデューサー1年目かな。
1年目なんだ、あれ。
相当なオーラでしたけどね。
で、その時にプロダクションマネージャーで現場についてた、
名前はいいよね、その人が相当ポンコツで、
ポンコツ?
ポンコツで現場で怒られまくってて、
その人が説教で連れてかれちゃって、彼が。
で、空いた穴を学生の佐藤和樹が埋めるっていう。
確かに、埋めた記憶がある。
佐藤くんが色々、その時携帯電話の仕事だったんだけど、
携帯電話整理しているところに戻ってきたポンコツが
手出そうとしたら、お前手出すなって言われて。
確かに。
和樹だけが整理をするっていう。
なかなかないですよね、お借りしている商品を。
感のいい学生さんでした。
それが出会いのあれでしたね、確かに。
きっかけというか、最初の記憶ですね。
確かに。
僕から見た多分さんは、
相当業界人でしたけどね、パッと見の。
絵に描いた業界の人。
だから怖かったですよ、単純に。
でもそういう演出もしてたかもしれないですね。
してましたよね、完全に。
だから覇気というか、
プロットの世界には大きく壁があるなっていうのを実感したし、
そこに入ったら、
雑魚からというか、
初心者から始めなきゃっていうか、
ゼロから食らいつかなきゃっていうのは感じた。
全体的にそういうところはあったと思うし、
僕が入ったばっかりの時も、
上の人たち怖い人たちばっかりだったし、
そういうもんだと思ってたから、
それなりの立場になったら、
そういう佇まいをせねばならないと言ってたっていうのもあるし、
やっぱり業界人っぽいみたいなのが、
かっこいいと思ってたしもあったので。
かっこよかったですもんね、現に。
今の学生さんから見るのと、
当時の学生さんから見るのって感覚ちょっと違うかもしれないけど。
20年くらい前ですもんね。
20年前だね、2007年。
僕が入った時も30年前なので。
じゃあちょうどダウンさんと僕が10年くらいあるんですね。
僕、キャリアがスタートしたコーディネーターで初めて現場に行ったのは
97年なので。
ほんと30年前ですね。
そんな10年敗戦の多聞さんをですね、
記念すべき1回目のゲスト、
兼今後こっち側に回る人になるとは思うんですけど、
このシングウィーナーのポッドキャストをやっていこうと思います。
まずテーマちょっと1個言っておきますか。
そんな2人で今日やっていく番組ですかね。
何を話すのかっていうね。
シング・サトウの作らずにはいられないラジオということで、
あなたは何を作りたいですか?
これちょっと僕が昨日一昨日、
思いつく限り返ってたんですけど、
作品、仕事、信頼、お金、
友情、愛情、仕事仲間、ライバル、友人、家族、
人脈、キャリア、喜び、感動、笑い、恐怖、映像、
作品、時代、人生。
多聞さんもさっき言ってましたけど、
自分は作ってないよっていう人もいますし、
自分は逆にめちゃくちゃ作ってきたっていう自負がある人とか、
逆に作って満足したりとか、
別に作りたくないしっていう人もなんかいるし、
あと正直よくわかんないとか、
そういうこと考えたことないとか、
惰性でやってきてますみたいな。
結構この業界、特に映像の作ってる業界の界隈には
めっちゃいろんな人がいるんで、
作り手ばっかりですよね。
普通の世界と、いわゆる普通っていうのはよくわかんないけど、
この作り手業界にいる人たちは、
本当変な人たちばっかりなんで、
そういう人たちにあえて
あなた何を作りたいですかと聞いていこうかなと。
聞くことでいろいろ思考を深掘りするっていうのが
最近流行ってるんで、
それに便乗していこうかなと。
薬師寺多聞の「つくる」哲学
作るのどこの観点で作るっていうふうに言うかっていうところはあると思うんだけど、
社会一般から言うと作ってる側の人たちの一員である
という感覚はあって、
いろんなものを作ってきたなと思うけど、
でもその中でもいろいろグラデーションがあって、
本当に意図して作りたいから作ってるみたいな人を目の当たりにすると、
いや俺なんかが作りたいとか作ってるとか言ったらおこがましいなって
思ってしまうんだよね。
それがよくある、
細かい話のことですよね。
一般的には作ってる人ですから。
クラウドからすると作ってる方。
よく例えるのが野球選手に例えるんですけど、
野球選手に例えるんだけど、
一般の人からすると野球選手ですよねっていう、
とかスポーツ選手ですよねっていうところのぐらいの幅で言うと、
確かにそうなんですよっていう。
でもピッチャーなのかキャッチャーなのかファーストなのかによって、
本当にポジションによって仕事も違うし、
そのうちのあなたはピッチャーですかって言われたら絶対違いますっていう話なんだけど、
年取って最近特に思うのは、
若い時というか、
カズキーがバリバリやってる人だこの人って、
思ったぐらいの自分?
その頃の自分を考えると、
30代、そこそこの時の自分。
考えると、すごいスタープレーヤーと呼ばれる、
大谷翔平とまでは言わないけど、大リーグで活躍する選手だったり、
プロ野球の一軍でローテーションピッチャーやってるみたいな人と、
一緒に試合をするポジションにいたと思うから、
だからその時はあんな球俺投げられないし、
ピッチャーなんかやるのおこがましいしって思ってたんだけど、
広く社会全般で言うと、
作る人っていうね、
全くそんなのに携わったことない人から言うと、
すごい球投げるじゃないですか、みたいな感じに。
プロ野球で言うと120キロぐらいの直球と、
90キロぐらいのカーブって、
どうしようもない選手じゃない?
年報すらもらえない、
雇ってもらえないぐらいのレベルなんだけど、
草野球とかに行けば、
それなりに重宝されるというか、
あの人カーブ投げられるらしいよ、みたいな。
ぐらいで重宝されるみたいな、
そういう世界線もあるなって最近分かってきて、
そういうところでの楽しみみたいなものは最近増えたけど、
作りたいっていう欲求はそんなにないんだけど、
新しい何かを生み出す、
今までなかったものに携わるみたいなことは好きかな、個人的に。
自分としては新しい、
確かにタムさんずっと言ってる気がしますね。
新しいものというか、ないものとか。
秋っぽいんですよ。
だからスキームを作るとか、チーム作るとか、
座組を作ってそれがうまく回り始めると、
その中で同じ仕事をするのが嫌になっちゃう。
作ってOKみたいな。
作ってうまくいったから、
そのうまくいったのは誰かがやってくれたら良くて。
それ中深掘りするのは何なんですか?
なんで秋っぽいんですか?
なんでなんだろうね。
職人さんって95点とか98点とか、
すごい高いレベルのものを仕上げて、
限りなく100点に近づけて。
本人は本当にあと1点足りなかったとか、
周りから見たら美さで何言ってるかわからないようなことでも、
突き詰めてずっとやり続ける。
同じクオリティで100個作ることをまず目標とするけど、
今度は1000個同じクオリティで作るのだみたいな感じで、
ずっと研ぎ澄まして作ってる。
そういう人がいるのは頭では理解するんだけど、
自分はもうとても耐えられなくて。
3回くらいやったらもう本当に辛いですみたいな感じになっちゃうんですよ。
でもそれってあれですよね。
意外と初手がというか、
割といいものだからっていうのもありませんね。
じゃあどうなんだろうね。
こんなもんだの基準が僕は比較的高い人だと思ってますよ。
それは主観なので、
周りが判断することなんじゃないかなと思うけど。
そこの能力がすっごいある感じ。
ありがとうございます。
能力っていうかセンスなんですか?
何なんですか?
1000匹は結構シビアじゃないですか。
あんまり主観叶わない。
でもあれですよね。
いろいろキャリア20年くらいやって、
いろんな巧みな人たちとやったことで
基準がどんどん上がっていったみたいな。
それはあると思いますね。
その上であんまり極める方に何回も何回も行くよりは、
いいじゃんこれでっていうところが1個例えばできたら、
それを突き詰めるよりは新しい何かに行った方がいいかな。
新しさを作るってことですか?
かっこよく言うとそうなんだけど、
その道を歩いてると自分よりすごい人が絶対いるじゃないですか。
そっちはニュアンスなんですか?
すごい人いて、
なんかすごいなって思う。
戦おうって思うんだけど、
2,3回戦ってこれ勝ち目ねえなって思ったら、
次のフィールド探そうかなってなるのもあるかな。
これでもあれじゃないですか。
僕もだいぶシングルでやってきてるのと一緒ですよね。
今日がいないとこに行くとか。
隙間探しの旅みたいな。
強い人たちと戦っててもラチが開かないから、
さっきの言った通りの話ですよね。
何も知らない人から見たらとか、
草野球から見たらとか、
地域リーグとかやってみようとか、
そっちの会話で行くとプロとして行ける。
プロとして認めてくれる。
そこを探せば自分の培ったもので、
自分たちと一緒にやってくれる人たちが、
至ってないとかそういうことじゃなくて、
そこで出した必要が最高と言われることが多いから。
戦略的に逃げというか、
戦略的飽きなんじゃないですか。
単純に飽きっぽいっていうのはあると思うんだけど、
それにロジックをつけると、
そういう側面もあるのかなみたいなことなんじゃないかなと。
田本さん、飽きっぽいからだって言われてた方が、
いいってこともありますからね。
あの人すぐいなくなるなみたいな。
そういうのもあるか。
もうだいぶ出ちゃったな。
つくり人っていう話で言うと、
僕はさっき回し始める前にもちょらって言ってたんですけど、
究極のつくり人に巻き込まれた人みたいなこと。
気がついたら巻き込まれてたとか。
もう嵐の中心にいるから、
ここから脱出するよりは目を目指そうみたいな。
緊急避難的にやれることをやってたら、
生き残ったっていうだけの案件が結構多いかもしれない。
じゃあ、究極のつくり人の近くにいたが、
勝手につくり人になされていた薬師田本ってことですか?
そうだと思う。
だから今、大河ドラマでね、
豊臣兄弟ってやってるけど、
ヒデヨシとヒデナガって兄弟の、
ヒデヨシかヒデナガで言ったらヒデナガのポジションにいたと。
ヒデヨシではなかった。
巻き込まれたくないのに巻き込まれたから、
頑張ってその場で反射神経的にアイデア出したとか、
やれることやったら解決できたみたいなことが結構連続してたかもしれない。
プロデューサーとしての役割と業界への視点
これ見てたんですよ。
ザ・CM知ってますか?
懐かしいですね。
これ何ですか?ここの本は。
これはJACという、さっきのリマーカブル・プロデューサー・オブ・ザイヤーみたいなやつの
主催しているJACが、業界団体が出した本で、
これもともとJAC50周年記念として、
JACがリマーカブル・ディレクターというのと、リマーカブル・プロデューサーというのと、
いくつかやっていて、
それのうちの、僕は第2回のプロデューサー・オブ・ザイヤーだったんですよ。
2008年かな。
2007年からこの制度が始まっていて、僕第2回の受賞だった。
第2回目なんですね。
僕2回目だったと思う。
3回目、4回目、5回目まで5人集めて座談会やろうって言って。
そういうことか。
座談会をやったものをまとめたやつで、
ディレクターの会もいくつかあって、
中島信也さんとか早川さんとか森本さんとか、
業界の住人、僕が入った時の巨匠みたいな人たちを集めた座談会の会と、
あとはプロダクションが憧れるクリエイター、代理店クリエイターがしゃべるみたいな会。
それが制作会社に求めるものとか、
どっちかというとアイデアよりは制作過程にこだわって話すみたいな座談会があって、
それを3つの座談会を一冊の本にまとめましたみたいな。
20年前くらいですよね、これ出たの。
10年前くらい。
20年くらい前だよね、本当。
10年、15年くらい前。
これちょっと見てまして、
日本のテレビCMを振り返り、これからの広告を考えるっていう。
その時点で振り返ってるからね。
コピーをして、田本さんの座談を見てたんですよ。
田本さん覚えてるか覚えてないかわかんないんですけど、
1個だけ質問したいことがあって。
質問が、
付箋貼って持ってくるじゃん。
その業界の若手、バキバキなこれからのプロデューサー5人が座談してるんですよね。
2、3年目のプロデューサーですから。
その人たちが、最後の締め。
次の世代がワクワクする業界にというコーナーで、
最後にこれから日本のCM業界を担っていく皆さんとして、
今後この業界をどうしたいか教えてくださいっていう質問が最後あったんですよ。
何言ったか全然覚えてない。
全然覚えてない。
担う立場としてですよ、発言してるのが、
あくまで個人的な意見ですが、
プロデューサーは極論で言えばクリエイターではないと思いますって言ってるんですよ。
この後ちょろちょろ話してますけど、
これがタモンさんは今話しても一貫してますね。
それはそうだと思います。
映像とか突き詰めたいになったら専門職というか、
ディレクターになればいいしとか。
ここで言ってるのは、
自分が求められることはCM制作の土台作りだと思うんです。
求められたものになるべく応えられる自力をつけておきたいです。
クライアントを言いまかすのではなく、
会社に持って帰って社内でプレゼンしてもらいやすいようにしたい。
それがいいCM作りにつながると思います。
周りの人たちは割と海外側とか、
カードで採用するものを作りたいですとか言ってるのに、
日本のCMはとか、日本ってかっこいいと思われるとかいろいろ言ってる中で、
すごい異質ですね。
そうかもね。
究極、映像にそんなに興味ないのかもしれない。
そうですよね。
だってCMの話というのに、
職業とか役割の話を主にしてるっていうことじゃないですか。
CMは父親がやってたのもあって、
子供の頃現場連れてってもらった経験があるんですよ。
かっこよくて、いる人たちが大人たちがかっこよくて、
小学校、高学年ぐらいのとき連れてってもらったんだけど、
テレビでしか見ないタレントさんはいるし、
今考えるとよくタレントのいる現場に子供連れてくなんて思うけど、
大らかな時代だったんですよね。
タレントさんは役者さんとか言ってるし、
父ちゃんのこと、お前呼ばれてんじゃんみたいな。
見たこともない照明の数がスタジオでバーっと。
こんな環境で育ってたんですか。
かっこいい業界だと思っていたわけ。華やかな。
自分もうまく潜り込みたいなと思ってたんだけど、
思ってるのがどっかにあって。
映像を作りたいとかっていう思いで入ったわけでもなくて。
そういう動機じゃないってことか。
パリでコーディネーターのアシスタントやってたときに、
現場に初めて行くようになって、
ディレクターの人と話す機会とか、
現場で何してるのかとか初めて見るじゃない。
役割として何やってるのっていう。
当たり前だけど何か決めなきゃいけないときに、
みんな監督よ監督よって言って、一斉にその人の方を見るわけ。
それでこっちにしようみたいな。
究極の選択みたいなことを。
これ捨ててこっちやろうみたいなことを言ってるのを聞いて、
すげえ責任ある立場だなって。
何基準にこの人選んでるんだろうとか。
こっちのAとBをね。
こっち捨てようって。
何基準で捨ててんだろうかなとか思って。
なかなかプレッシャーかかる。
どのポジションもプレッシャーかかる仕事ではあるけど、
作るってことに関してのプレッシャーに耐えるほど、
自分は信念を持って何か作れないなって思った。
ディレクターって無理だなって思ったよ。
最初に自分がおこがましいと思ったのは、
ディレクター、ちょっと憧れあったわけ。
ディレクター、監督。
作るの一番分かりやすいのは監督。
CMやるんだったらディレクターって監督って思ってたんだけど。
20歳の時ね。
これはおこがましいなって思って。
日本帰ってくる時にディレクターで誘ってくれた会社もあったの。
アシスタントディレクターでね。
興味あるんだったら上官から入るみたいな。
プランナーからだけどみたいな。
っていう会社もあったんだけど、
いやこれおこがましいだと思って。
結構おこがましいがあるかな常に。
おこがましいってどういうことですか?
失礼にあたるってこと?
失礼にあたるというか、
自分ごときがというふうには思ってないけど、
でもものすごい高いレベルの人を想像しちゃうから、
その道のプロというとね。
信念ある人たちのこの仕事を見て、
自分がこういうことをやるべきではないというか、
自分はそこまでしもないし、
であれば違う方面というか。
例えば自分がカメラマンでね、
カメラマンやりますっていろんなカメラマンいるから、
たぶん仕事ができるようになるっていうレベルで言うと、
なれるのかもしれないけど、
その時に基準として考えるのがね、
滝本みきや。
カメラマンの滝本さんだったりとか、
あまり具体名出すとね、
俺の名前言わないのかみたいになるから言えないけど。
誰も聞かないから大丈夫ですもんね。
そういう人を思い浮かべるとね、
とてもじゃないけど、
おこがましいなカメラマン目指すとか言えないなと思うみたいな、
そんな感覚に近い。
それは最初にどこを目指してその職業をやるのか、
みたいなところかもしれないけど。
でもなんかすごいあれですよ、
今話聞いてても。
出す基準が高いというか。
滝本さんとかじゃなくていいじゃないですか。
飯を食うということだけで言うんであれば。
そのプロフェッショナルのさらなるあれですよね。
最近僕がまとめた、
ミトマの1ミリ論というか、
あの1ミリに本当に有象無象の強者がいるというか、
その人たちの中の人たちにも別に光と影があるじゃないですか。
成功する人とそうでもない人。
でも本当それを人につかむためのところに、
切磋琢磨した最強の人たちの、
じゃない人たちもいっぱいいて。
その1ミリの人たちが違いを生むクリエイティブというか、
作ることへのすごいものを作っている人たちだなという意味では、
究極の作る意味では、
1ミリの中に入っている人たちなんですよ、僕も。
わかる。
そういうところに自分もいたいなと思っていたし、
今なんかちょっとマインドも変わってきているので、
映像制作のそこの部分だけじゃないところ。
講義な意味で。
講義な意味でみたいなところはあるんだけど、
そういう1ミリの差を生み出す人たちの横で見ていて、
そこから脱落したくないなみたいな気持ちはあったかもね。
そうか、そういうことか。
脱落したくないというか、限りなくその人たちの仕事をするには、
自分がそのディレクターを目指してしまうと、
そういう人たちよりも違う世界で生きることになるから、
横に肩を並べるとか、
その人たちの真横で仕事を見るんじゃないんだけど、
いや、俺もやれよって話なんだけど。
そういうことがあった結果、
プロデューサーが一番見つけたポジションだったのかな。
一番逆に見つけたポジションとしては最強のポジションですよね。
当時ね。
なるほど。
いや、おもろ。
日仏の社会性と映像業界の特性
フランス、一回タモンさんを深掘る回にしましょうか。
タモンさん回ですよ。
恥ずかしいですけどね。
話すことないからね。
じゃあ、フランスと日本の違い。
今もグローバルを目指せと、
日本がコンテンツを輸出することに対して、
ものすごく勢いが湧いてるじゃないですか。
アニメの成功も含め。
だから、そういう意味でのグローバル地点っていうのは、
今、超大事だと思うんですけど、
それを知ってる人じゃないですか、フランスで。
まあ、どこか違いで言ったらすさまじくいろんなところが違う。
何もかも違う。
この年になってすごく思うんだけど、
日本って個人の意見とか通りにくかったりとか、
出る杭が打たれるみたいな言葉あったりするじゃないですか。
あれって、社会制度がそうなっている。
社会制度。
組織が子より大事。
組織で包括的に人を守っていくみたいな。
だから責任の所在がいつも曖昧になるし、
曖昧にしてるつもりはないんだけど、
誰のせいだっけみたいな、ぐるっと回って一周戻ってくるみたいな。
結局、うやむやのまんまグレーで、責任の所在ないまんま、
全員で謝って終わりみたいな感じが。
それは日本?
日本。
それは、そういう社会の維持の仕方をしてるんだと思う、歴史上。
フランスは責任の所在はっきりさせすぎて、
すぐギロチンで切られちゃったりとか。
自分たちの王様をギロチンで切っちゃった国だから。
責任でね、責任をかぶる。
人間の権利みたいなものを主張して、
個人の人格とか人権とかっていう概念を生み出したのがフランスだから、
その意識すごい強いんだよね。
じゃあ、子がやっぱり。
子が立ってないとダメだし、全員哲学勉強するし、
高校で。
必須で哲学があるのね、フィロソフィーっていうのは。
みんなすごい、
作能的というか、
理屈っぽい。
めちゃめちゃロジカルってことですね。
理屈っぽい。
ずっと理屈で言い合いしてるみたいな。
でもそれが楽しいみたいな感じの人たちなの。
日本人からあんまり理解できないメンタリティあって。
でも、やっぱり個人の責任で勝手にやって、
ダメなら個人が切られて終わるみたいなとこあるから、
日本に比べるとね。
だから、突出した子が出やすいのも、
それいいとこなんだけど、
後ろ立てがなくて、
切られてしまうみたいなところもそうだし、
アメリカなんかもっとそうだと思うよね。
もっと誰も守ってくれない。
だからみんな銃持つみたいなのがあって。
ちょっと誤解を恐れずに言うと。
誰も守ってくれないから、
自分で自分の身を守るみたいな。
そこら辺の感覚が、
社会的に浸透しているのがヨーロッパだと思うんで。
かつその中心であるのがフランスだったりもすると。
そうね。
俺が中心だってイギリス人が言うし、
イギリスもフランスも最低だとかドイツ人が言うし。
みんな仲悪いんだけど。
だからそういうメンタリティを持ってる人たちが
何に対して反応するのかみたいなことって、
ちゃんと勉強しないとわからないんじゃないかなって。
僕もそんな勉強したわけじゃないから。
肌感として全然違うなと思うだけで。
でもなんか僕から見るタオンさんは、
常に個があった気がしますよ。
それはそう。
同調の中にいなかった気がします。
だから出世しなかった。
出世しなかった。
でもいいとこまでいってたんですよね。
いいとこまでいったんだけど、
好きな先輩、嫌いな先輩っていたりするじゃない。
好きな上司、嫌いな上司。
別に誰が嫌いだったとか言うつもりはないんだけど。
でも好きな人の下にいるときはいいんだけど、
そうじゃないときはその先輩をめくってしまったりするわけ。
だんだんだんだん偉くなるというか、
会社の中でステータスが上がっていくと、
上司が何人かしかいなくなるから、
めくるもめくれなくなって、
飛び越えるも飛び越えられなくなって、
その人と対峙しなきゃいけないみたいなことになってくるから、
その人と反りが合わないと。
なるほどな。
だからそれがこう貫いてると、
あいつダメだなって言われて評価されないっていう。
評価してくれる人としてくれない人が明確に見えてくるんですね。
たまたまというか、
いろいろ上り陸のようにガンガン行った先が、
基本的にはフランスとか海外経験がある方だと、
もしかしたらバチンとはまって、
タモさん時代が来たかもしれないですよね。
エンタープロケだね。
逆によくいいとこまで行ったなと思う。
そういう意味か。
そんな中で、僕もいろいろ思うとこありますけど、
日本の特に広告映像メインでやっていた、
映像制作業界のいいとこ、
いいとこ悪いとこ。
日本のね。
ポジティブ目で行きましょうし。
そうだよね。
別にネガティブに言ってるつもりはないけど。
事実を淡々と今の会話をしましたけど。
日本だなんだっていうふうにあんまり定義してないけど、
映像業界の面白いところっていうことで言うと、
結構万国共通だと思うんだけど、
あんまり社会性持ってなくて、
もう大丈夫。
生きていけるというか、
社会性がなくても褒められる局面があるなみたいなところは、
本当僕が若くして業界行ったときなんて、
今以上にそうだったけど、
リテラシーとかいう言葉ない時代だったから、
どう考えても、
社会から逸脱してるなこの人みたいな人が、
すごい偉そうに歯振りよく、
お酒飲んだりとかしてて。
でも仕事もちろんしてるからですよね。
それで仕事ができるから許されるというか、
メッシーが守備しなくても怒られるなみたいな、
そういう人がいて。
点を取ればいい、
試合を迎えればいい、
優勝に導けばいい、
それを叶えるんだったらもう、
守備なんてやらないよと一緒。
だから人格破綻してるし、
今で言ったらもうハラスメントの嵐みたいな人でも、
でもいいもの作るからしょうがないなみたいな。
そんな感じで評価されて、
それがいいわけじゃないんだけど、
特化してていいなって思ったのが、
万国共通映像業界の面白いところかなっていう。
優等生は別にいらないっていう。
面白いものさえ作れば。
なんなんすかね。
優等生はでもとはいえ需要があるし、
頼みやすいし、
でもやっぱその違いを一つ作る人たちって、
比較的やっぱ面倒いし、
やっぱ難しいし、
でもそれだけこだわってるから、
力があるっていうか。
でもすごく社会性がある人の方がいいじゃないですか。
世の中的にはね。
世の中的には。
チャットGPTさ、今流行ってるじゃない。
チャットGPTだ、クロードだね、
AI流行ってるじゃないですか。
AIの出してくるストーリーって、
なんかイマイチ面白くないなみたいな。
本当にそのAIのチャット型のAIが、
対等したことによって思うのは、
こういうことだったなって今思いましたよ。
いわゆる優等生はいらないというか。
最適化されたものっていう、
最適化はわかるんだけど、
面白くはないよね。
理解はできるけど。
なるほどな。
だからやっぱり最適化の反対側にあるような人たちが、
褒められるというか。
確かに。
その間にっていうか、
最高なものを作る人の周りには、
その最適を作る人たちがいるじゃないですか。
そこでフォローカバーというか、
それが最初スモールチームというか。
できてると、
うまくビジネスになってるものも多いですよね。
評価とか成果も含めて。
カズキは僕とか、あともう一人ね、
加藤久谷っていうプロデューサーいたけど、
そこの下にいたから、
あんまり感じないと思うんだけど、
葵も大きい組織だから、
僕らどっちかというと飛び道具側だったんですよ。
あいつらむちゃくちゃだなみたいな。
辞任してたし聞いてましたよ。
意図してそういうこともやってたし、
首になるまでやり続けようみたいな。
もうお前は会社出てけって言われたらしょうがないなみたいな。
僕のルーツはそこで育ってしまったことによる、
メインストリームっていう言葉が流行ってたじゃないですか。
僕も言ってたんですけど。
じゃない、戸様側っていう。
こっちの、
何か言い方があったんだよな。
メインストリームじゃない方みたいな。
じゃない方としての生きがいというか、
プロフェッショナリズムみたいなのは。
稼いでくるというか。
稼ぐかブランディングかというか、
稼ぐかすごく賞を取るとか、
面白いものを作るかみたいな。
中途半端じゃない方に行けみたいな。
そういう姿勢あったじゃないですか。
結果としてこっちも稼ぐぞみたいな。
結果稼いでくるみたいになるんだけど。
そこで育ってるからな。
青井だったことがすごい幸運だったのは、
しっかり稼いでくれる部署が別であるから。
あったから自分たちがはちゃめちゃやってても、
会社が潰れないって言ってくれたっていうか。
それはお互いにとってっていう言い方はあれだけど、
エピソードの締めくくり
広義な意味では会社の魅力の幅を作ってる感じですね。
言うてるメインがものすごくいいものを作るっていう気持ちというか、
チャレンジをしてるわけだし。
お互いあれよりも、
でもこっち側は特にその思いが強かったですよね。
そうかもね。
だから人によってはプレッシャーで犬穴がいてしまうみたいな人もいると、
無茶をやりすぎると、
よくこんな状態でやりましたねみたいなこと言われる。
相当でも狂ってましたよね、その時。
狂ってたね。
何もやりさえすればいいみたいな。
だって恋するフォーチュンクッキーオファー受けたの2週間前だからね。
普通は2ヶ月準備あっても足りないなみたいな。
2週間前っておかしいでしょ。
ちょっと話を一回引き続き深掘りしたいんですけど、
尺も尺なんで一回切りますか。
一回切ります。
テストだしね。
こんな感じでいろいろ話していきたいと思いますが、
この後もちょっと撮っていくんですけど、
そのフォーチュンクッキーの話は、
次回ちょっと深く聞かせてもらっていいですか。
それでは、
1回目、作らずにはいられないラジオ、
つくらじ。
以上です。ありがとうございます。
ありがとうございました。
42:03

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