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公式の発表からだいぶ時間が経ってしまったんですけれども、実はですね、この度、スイッチ総研さんに出演させていただくことになりました。
本当にね、一度お客さんとして体験しても、本当に素晴らしい魅力的な企画、お芝居だなぁと思って、ずっと好きだったんですけれども、
昨日、今日とですね、その公開、出演するにあたって公開研究会という形で、ワークショップとちょっとした演技指導というのを受けてきたんですけど、
いやー、素晴らしかったですね。外から見る楽しさとか素晴らしさもあるんだけれども、演者として中に入ってみるとまた違った魅力、素晴らしさっていうのがあってね、
もうこれ本当に素敵だなと考えた人すごいなぁ、代表すごいなぁと思いながらですね、今日と昨日ですね、2日間ワークショップ体験してきました。
というわけで今日はちょっとこのスイッチ総研の魅力についてですね、中と外、お客さんとして見ての素晴らしさと、そして外から、中から体験した、演者として体験した素晴らしさっていう、この2つちょっとおしゃべりさせていただきたいと思います。
はい、というわけでスイッチ総研というですね、3秒から30秒の短い演劇をする、そういった集団というかユニットなんですけれども、劇団なのかな。
わからない方のために説明すると、スイッチと呼ばれるですね、何かしらのアクションをお客さんとなる人がですね、に行ってもらって、
そのアクションをきっかけに3秒から30秒の短いお芝居を楽しめるという、体験型の演劇なんですけれども、これ面白いのが、もうはい、お芝居見ますよっていう状態で行われないんですよ。
街中にポツンとスイッチ物と呼ばれる、何かアクションを行うためのアイテムが置かれていて、それをお客さんがそのアクションを行ったら、どこからともなくお芝居をする演者が現れてきて、そのお芝居の中にお客さんが巻き込まれる体験型のお芝居なんですよ。
例えば例でいうと、今回ワークショップで体験したんですけれども、油性マーカー、マッキー、ペンが置いてあって、そのペンの蓋を取ってくださいっていう案内が書かれてるんですよね。
そのペンがスイッチ物で、スイッチがペンの蓋を開けるっていうのが、お客さんにやってもらうアクションなんですよ。
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それだけが街中にポツンと置かれていると。その指示に従ってペンの蓋を開けると、そのペンの蓋を開けたお客さんを有名人と間違えて、そのファンの人がサインを求めに走ってくるみたいな、そういう感じのいろんな短いお芝居っていうのが街中でポツポツとあちらこちらで体験できるのがスイッチ送券の面白さなんですけど。
これ、東京にいた、何年前だろうな、結構前なんですけど、東京にいたときにその友達に、こういう面白いのあるよ、演劇使ってやったイベントでっていうので教えてもらって行ったんですけど。
そのときに体験したのが、僕、外語学校、フランス語かな、を学ぶための言語学校っていうんですか、外国語学校の中でやるスイッチのイベントに参加したんですけど、お客さんとしてね。
そのときに面白いのが、僕からしたら、日常の延長線上なわけじゃないですか。一度劇場に行って、さあ、こっからお芝居見ますよっていう、ザお芝居、演劇の非日常と、日常の境界線がくっきりしたものではなくて、
自分の生活の延長線上にあるところから非日常がやってくるみたいな、その日常と非日常がごちゃ混ぜになった、なんていうんだろう、この一体感。自分の住んでいる日常の世界の延長線上に何か面白い世界があるっていう、
自分が物語の中に入るっていうよりも物語がやってきたみたいな、そういう面白さがあってね。このスイッチ総研の講演を体験したときにものすごい感動したんですよ。
で、なんだろう、劇場に行ってお芝居を楽しむだけがお芝居じゃない?演劇っていう、お芝居っていうものを道具として使って、お客さんを非日常の世界に巻き込む、連れていくみたいな、そういった世界観であったり、作り方、構造っていうのがめちゃめちゃ面白くて、
いつか出たいと思ってたんですけど、なかなかそういったチャンスというかね、そういったご縁に恵まれなくてですね、ずっと憧れたまま気付けば、東京から僕が今地元沖縄に帰ってきて、そんなこともすっかり忘れてたんですけど、今回ひょんなことからですね、
沖縄でスイッチ総研がやるよっていうものを聞いて、ぜひ出たいと応募してみたら、その選考を通って今回出れることになったんですよ。で、昨日、今日とですね、公開研究会のワークショップとお芝居の稽古、参加してきたんですけど、最初ね、やっぱり緊張してたんですよ。
僕、お芝居やってるとはいえ、もうガッツリ今演者っていうよりかは、この1年に大体3ヶ月ぐらい、学校公演をやる時期があって、小学校を回ったりする児童演劇をやる時期があって、その時に向けて稽古をして、で、お芝居をするっていうタイプの会社員と兼業してやっているので、
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もう年中稽古をして、いろんな舞台に出て日々経験を積んでいるプロの役者さんとはちょっと違うっていう、やっぱり自分の中での追い目があるので、なかなかね、こう、緊張していたんですけど、なんかその緊張を吹っ飛ばすぐらい、このスイッチ総研の、なんていうんだろう、中に入って実際に演じてみる、そのね、なんていうんだろう、面白さが勝ってですね、すごくこう、充実した2日間でしたね。
で、最初に僕がお客さんとして対面、対峙して体験したものと、中に入ってみるとまた全然違くて、もうこのなんていうんだろう、最初思っていたのはこの企画、この企画自体が面白いじゃないですか。お客さんが例えば財布が落ちていて、この財布を拾って開けてくださいっていうアクションをしたら、その隠れていた演技をやる俳優さんが飛び出してきて、
そのお客さんを中心に舞台を、お芝居を始めるっていう、この企画、アイデアだけでもめちゃめちゃ面白いのに、中に入ってみるとものすごく丁寧に考えられてるんですよね。
で、これは言ってしまえば、こう、話を聞いてしまえば、あ、そうだよな、もちろんそうだよなって思うんですけど、でも、なんだろう、そこまでしっかり丁寧に考えられている、これは演劇なんだっていう、なんていうんだろう、
あの、本当にね、細部までこう、しっかりと計算された、ただの一発屋とかそういったアイデアありきだけではなく、考え抜かれた短い演劇なんですよね。それにまず感動して、
で、さらに、なんていうんだろう、やっぱその設定とか、まあ、なんていうんですかね、その企画自体もちょっと面白いじゃないですか。
なんかこうじっくり腰を据えて味わう演劇っていうよりも、やっぱ面白いから、コミカルなものなのかなと思っていたら、決してそうではなくて、
なんていうんだろう、短い中にもちゃんと心の動き、気象転結、あとはなんていうんだろう、そういった役者として伝えるっていうものが全部ギュッと詰まってるんですよね。
ただ、3秒から30秒っていう短い尺だから、ただコミカルな人がピャーって出てきてピャーってしていくだけではダメなんですよ。
あくまで長いお芝居っていうものがある中で、その一部分を切り取った、でもちょっと体験してくれるお客さんにわかりやすく、かつ楽しんでもらえるようにちょっとデフォルメしたり、
ちょっといろんなところをカット、いろんなものを切り張りしてトリミングして、わかりやすく楽しみやすく、そしてその体験したお客さんが嫌な思いをしないように作られたお芝居なんですよね。
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だからこれね、入ってみてわかったんですけど、ものすごく演じる側って大変なんですよ。
ただ面白いものをピャーってやってるだけではダメなんですよね。あくまでお客さん、相手がいるわけで、でもそのお客さんはこちらのセリフに対して返答を返してくれないわけですよ。
もちろんそういうの求められたらきついじゃないですか、体験する人がね。いきなりお芝居の経験者でもない人がセリフ求められるって、これほど大変なものはないわけで。
そういうことがなく楽しめる。だから自分でセリフを投げかけつつも、自分で自家発電して感情を回していったり、気づきを持っていくっていうのが3秒から30秒の中であるんですよ。
経験少ない役者とかだったら、普通のお芝居の台本があって、長いお芝居の中でも気づきを持って、その気づきを持ってしてリアルに体験していくっていうものが遅れていく中。
普通にやっててもこれって、やっぱりそういうのに鈍い人とかって遅れていくんですよ、気づきが。一個ずつ遅れていくから、一個ずつ感情とかセリフが遅れていって、結果セリフでこう書いてあるから言ってるんですに見えちゃうんですよね。
っていう普通の台本ですら難しいのに、これをギュッと凝縮して3秒から30秒の中で、この気持ちのアップダウンだったり、その場でハッて気づいたものを相手に提供する。でも一人芝居っていう、なんて言うんですかね。
本当にこれ、お芝居の訓練としても使えるよなっていうぐらい、演者として入ってみるとまたいろんな考え抜かれていて、トレーニングもものすごくいいんですよね。トレーニングとしてもものすごくいいなって思ったぐらい、すごい面白い試みだったんですよ。
で、自分が入ってみて、なんかじゃあ早口で惰性でブワーってやっちゃったな。じゃあ今度は一個一個しっかりお芝居してみようと思ったら、今度はちょっと冗長、冗長すぎる、長すぎる。お客さんからするとね、自分が興味がないお芝居を長々と見せられるほど辛いものはないわけじゃないですか。
っていう中で、そのお客さんの興味とか集中力も切らさない範囲での圧縮具合。でもその中でもしっかり感情の起伏はある。ってなるとね、これね、本当に難しいんですよ。で、難しいと同時に、今までそれを軽々やってるように見えた演者さんたち、めちゃめちゃすげえなってなるんですよね。
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もう本当にね、見ていたら楽しくて。で、お客さん側からするとすごく楽しくて、「ああ、すごい楽しい世界に浸った。よかった。」って思う、すごく楽しいエンタメなんですけど。これを演じる側に回ってみると、今まで僕が普通に体験してきた、そのスイッチの短い3秒から30秒の短いお芝居が、どれだけ緻密な計算で、どれだけ自分の中での感情とか、そういった演じるということのギアを回して、こと細かにしっかり見せていたんだっていう役者たちの、
このものすごい技量に改めて気づかされて驚くんですよね。だから、もう本当に最初に感じていた、緊張とか、この上手い人たちの中で僕できるのかなっていう緊張が一気にすっとんで、演じることの難しさとスイッチの難しさと、でもそれと同時に演じることの素晴らしさ、スイッチの素晴らしさ、楽しさっていう、この演技することの苦悩をするけど、それでもそれが楽しいよねっていうこと。
いろんなことを一気に気づかされた2日間でですね、すごく充実した2日間でした。これをね、またこう日常的にやっていくってなると、ものすごく僕らは今回非常勤として出演させてもらう側なので、またちょっと違うんですけれども、これを作る側となるとまたいろんな苦悩があるんだろうなとまたこれは思うんですけれども、
ただね、やっぱりこの、なんていうんだろう、大変なんだけど楽しい、面白いっていうところを気づかされたスイッチ総研さんには本当に今回感謝というか、そしてこれに携われる喜びっていうのを感じてですね、また8月に本番があるのでその本番に向けて日々頑張っていきたいなと思う次第です。
本当にね、素晴らしいんですよ。よかったら参加できてね、嬉しいなぁと思いますよね。ぜひですね、ちょっとこのポッドキャストをね、誰が聞いてるか本当にわかんないんですけど、ただこうだらだら喋ってるだけなんでね、ぜひ興味がある方はですね、8月20日にですね、沖縄県那覇市のですね、パレット久保寺という沖縄の那覇にあるですね、
こう、なんていうんですか、百貨店というかデパートがあるんです。そこの屋外でですね、公演を行います。各回、2回ありまして、各回20分という短い期間ではあるんですけれども、そこにですね、いくつかスイッチ、7個から8個スイッチが配置されてですね、3秒から30秒の短い演劇が楽しめます。
このスイッチがですね、どういうものが今回行われるのかっていうのは、まだ僕らもわかってない中でですね、どういうものがあるのか、そしてそれでどういう演劇を体験できるのかっていうのが非常に楽しみです。ぜひ興味がある方、8月20日にですね、沖縄県那覇市のですね、パレット久保寺に来てみてください。
というわけで、最後までお付き合いいただきありがとうございました。ヨザチでした。それではまた。