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2021-03-15 15:00

#209 4年前に演劇を辞めた32歳男が就職してから再び舞台に立ってみた。

去年(2020年)の8月に書いた記事の答え合わせ。

大学時代に演劇と出会い、一度は本気で役者を目指したものの、30歳を前に演劇活動を続けることを諦めました。

そんなに僕に会社員2年目で思わぬお話が巡ってきました。

小学校の芸術鑑賞会などで行われる学校公演をメインとした児童演劇の出演依頼。しかも、2人芝居。

だいぶ悩みましたが、今回この話を受けることにしました。

今回の僕の経験が似たような状況にいる方の何かのお役に立てれば幸いです。
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そういえば、今回参加した舞台についての答え合わせしてなかったなぁと思いまして、
去年の2020年の8月にお仕事の依頼を受けてですね、今回の3月に公演した舞台の出演を決めたわけなんですけれども、
これって、僕の中ではちょっとした実験も兼ねてたんですよね。というのも、4年前に舞台本格的に活動するのをやめてですね、
もう舞台僕は目指しませんと、やりませんと。で、お仕事、就職するためにそこから活動したわけなんですけれども、
そうやって一度離れた人間が、でもやっぱり演劇やってみたいなと思って、やったらどうなるんだろうっていうことをちょっと考えて、
いろんな不安はあるわけですよ。だって4年前に立ったのはミュージカルだから、セリフなんてほとんどないし、歌って踊ってやってるし、
結構踊り歌メインの激しいアンサンブルだったから、芝居じゃ芝居だけど、セリフを発して誰かと掛け合いするガッツリの芝居ではないわけですよ。
で、それを遡ってみると6年くらい前なんですよ。で、今年33なので、27ぐらいか、の時に、最後にそういった芝居っていうのやってなくて、
で、ガッツリそういった養成所だったりとか、あとはフリーでオーディション受けたりとかってしてた頃から比べると、もう本当に演劇をやっていたっていうのを口にするのもおこがましいぐらいのレベルなので僕は。
何とも言えなかったんですけど、ただでもこういう一度、夢を本気で目指してでも諦めて就職したりとか、
違う道に行ってた人間におそらくついて回るであろう、一度本気で取り組んだ夢との今後の付き合い方っていうのは一つ、僕の今回の体験談としてお話しするのがありなのかなと思って、今回お話しさせてもらおうかなと思っています。
というのも、以前ですね、僕が今回4年ぶり、5年ぶりぐらいに舞台に出ることになりましたっていう話をブログに書いたら、以前お笑い芸人をやっていて、今同じように就職してお仕事されている会社員の方からコメントをいただいたことがありまして、
僕のそういった今後の活動というか、こういう取り組みっていうのが励みになったと。
自分もなんかやっぱり再開してみようかなみたいな、そういうコメントをいただいたんですよね。
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僕の体験、本当に流されてお願いされてお世話になって先輩だからっていう感じでやったものが、その体験が少しでも役に立つのであればと思って、今回喋ってみるのを決めたわけなんですけれども、
結論から言うと、やってみて良かったです。
このお話を受けた世界線、今の世界線と受けずに普通に仕事を続けていた世界線では全然見えているものが違うだろうなと思います。
なので、受けて良かった。これは本当に素直に思うんですけど、じゃあその過程がずっと楽しかったかと言われたら決してそうではなかったです。
お芝居やってた頃は演劇が好きだからやるわけですよ。もちろん楽しいことだけではないですけど、それでも好きだからやってたんですけど、今回に関してはどちらかというと義務感の方が強かったですかね。
改めて実感したんですけど、やっぱり好きとか情熱っていうのは賞味期限あるよなっていうのはすごく感じて。
例えば僕が演劇を本気でやっていた大学4年間プラス8年間、大学で出会ってそこから本気で取り組んだ8年間は常に演劇、ミュージカルっていうものの中でも、
その中でも常に更新し続けているから賞味期限が常に新しいんですよ。
ただ、一旦そこで止めてしまって、そのまま以前のものがそのまま体の中に残っていて、それが腐ってくると、ちょっともうね、やりたかった好きなことっていうのがかつて好きだった、それに取り組んでいたんだけれども、
今自分の気持ちの中ではそこまででもないっていう、呪いに変わってた感じがしましたよね。
これは話を受けてみて初めて気づきました。
お仕事大変で、もともとこのお仕事始める前に趣味で演劇続けられたらいいなと思ってたから、良かった、良い機会だと思ったんですけど、実際やりますってなってやってみて、
ああ、しんどいと思って、楽しくないと思って。
旗から見たら、かつて演劇をやっていて、今仕事やりながら仕事終わったら演劇をやる、やれて楽しいじゃんと思っているかもしれないですけど、
だって見せる人がいるわけだから最低限のラインっていうものがあるわけじゃないですか。責任感がそこに生まれるわけじゃないですか。
それはもちろん、役者を目指してた頃も一緒だけど、自分が変わっているからそこに楽しさを見出せなくて、ずっと苦しんでいた半年ではありましたね。
だから、今やりたいことをちゃんとやるっていうのは大事なことなんだなっていう。
今回の演劇の話とは若干ずれるんですけど、大事だなと思いました。
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だから、形の代償はあれど、僕は一度演劇を完全にスパッとやめる。
このやめたことにももちろん意味はあると思うんですけど、やめるだけではなくて、やっぱり形をちょっとでもいいから変えて、
例えば2,3人の朗読会とかさ、あとは10分くらい友達と誰に見せるでもないお芝居みたいな読み合わせみたいな感じで楽しむのやろうよっていうのを、
続けていればよかったなって、その時はすごく思いました。
だから、その日その瞬間にやりたいことをやるっていうことを、ちっちゃくてもいいからやるっていうのはやっぱり大事ですよ。
一度は本気で向かうほどやった好きなものだから、それがなくなってしまうのはすごくもったいないなと思いました。
だから、こうなったらこう、これが終わったらこれやろう、もし一段落ついたらこれやろうってなった時に、
その時が来るかわかんないし、その時が来たとしても気が変わってる可能性ってあるじゃないですか。
だから、今その時にやりたいと思ったことに、一番熱量、エネルギーを注げる時に注ぐっていうのはすごく大事ですね。
っていうことを感じました。
じゃあ、今回全部通してエネルギーがなかったのかと言われたら、決してそうではなくて、
本当にやっていって、最後の最後でそれを取り戻したっていう感覚はあります。
というのもね、会社員やりながら演劇はきついのよ、本当に。
大学卒業して一緒にやっていた演劇仲間とかも結構大学までで、
卒業したら普通に就職して、趣味で自分の劇団立ち上げたりとか、
あとは自分でどっかの市民ミュージカルに出て、そういう感じで活動を続けていくっていう方が結構いてですね。
それを見てて、軽やかにやってるんで意外といけるかなと思ったんですけど、全然無理でしたね、本当に。
もう本当にその会社の方と劇団の方に本当にもう恵まれたなと思うんですけど、
どちらも理解がある方々だったのですごく救われたんです。
それでもどうしても仕事を下年とかだったら休まないといけないし、その分仕事は遅れるわけで。
その残業とかが平日の稽古がある本来の日にかぶったりとかちょっと遅れてしまうとかね。
もともと稽古日は少ないのに。
それで仕事終わって、要は朝から晩まで自分の時間がないわけじゃないですか。
自分でもちろん選んだんですけど、自分の時間がないところにすごく途中でグググっと思って台本を読まなかったりとかね。
でも行ったら稽古は進まないわけですからっていうちょっとまた負のスパイラルが起き始めて、
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これまずいなと思ったところにコロナがあってですね、緊急事態宣言とか。
もともと学校公演なので公演数結構あったんですよ。
これがコロナの影響で公演数が半分になり。
さらにですね、しわ寄せが来て公演が後ろ倒しになってってギュッと詰まって過密なスケジュールになったり。
子供の稽古の時間がコロナのせいで取れなくなったり。
いろんなものが削られていった。
限られた時間の中で久々の芝居っていうのをしなきゃいけなかった。すごくしんどかったです。
ただそれでもやっぱ楽しいなと思えたのが最後の最後の本当に本番。
もちろんこのボイスブログでも何回か喋ったんですけど、終わった後とね、やる前の。
本当に緊張して、で実際に舞台に立って反応が子供ってやっぱダイレクトに来るんですよね。
面白くないものは面白くないし、面白いものは役者のセリフをさえぎってでも声に出して言うっていうのがあるんで。
すごくわかりやすいんですよ。
で自分なりにずっと考えて、ここはもうひと間開けた方がいいかな。ここはちょっと間を詰めた方がいいかな。
セリフの言い方ちょっと滑稽にしすぎるとわざとらしすぎるからちょっと間を持たせようかなっていう思考錯誤がピタッとはまったところもあれば、
方向性は間違ってないけど半分若干ずれてるとか、で全くはまらないものもあったしっていうのが垣間見えた時にすごく楽しかったんですよ。
これはいいぞと。
自分のやってた方向性は間違ってなかったんだと。
子供たちにも楽しんでもらえてる。
じゃあここもうちょっと芝居工夫したいな、もっと詰めたいなと。
共演者の方と2人芝居なんですけど、ここ詰めたいな。
ここはもうちょっとプランいろいろ考えられるなっていうことがやってる最中にどんどんどんどん湧いてきて、
久しぶりにこのやっていた頃の楽しさっていうものを思い出しました。
でもそれも本当に2日5ステージある中の本当に最後の最後。
小学校公演の難しいところっていうのが1年生から6年生までいるじゃないですか。
同じようにやると反応全く違うんですよ。
小学生はやっぱりダイレクトに反応があるので、
もうしっかり感情を大げさに、でも一個一個丁寧に見せたらしっかり反応してくれるんですよ。
だけど高学年、5、6年生になるとそうもういかないんですよね。
もう中学生に半分足を踏み入れてる大人ですから、
そんな幼稚なことで私たちは笑いませんよっていうオーラが出ちゃってるわけですよ。
そこに低学年向けのものをあってもいけないから、ちょっとだけ見せ方変えたりとかっていうことをするんですよね。
っていうことが実際に初めて目の前にして見えたと。
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そこのプランも自分の中で立ててたんですけど、
そこがしっかりハマってリアクションがいただける瞬間っていうのがあって、
本当にそういうのを見たところ楽しかったですね。
自分がやってる、ずっとだからもう見えない暗闇にずっとパンチしてるというか手を振ってるような感じだったんですけど、
やっと闇が開けて、あ、なんか掴めたなっていうところが出てきたところでもう終わりか、公演が。
ってなっちゃうのでちょっと寂しさは感じたなと。
本当にその最後の2公演は1年生と6年生だったんですよ。
だから本当に反応が真逆。
でもそれも面白いみたいな。
で、この子たちを楽しませるためにどうしたらいいだろうと。
なんとなくざっくりとした方向性が見えたからこれからできるってことが増えてきて、
それを感覚掴んで、掴んだ上で舞台上に演技してるときに、
うわぁこれ生きてる実感今めっちゃあんなっていうのを感じてすごく楽しかったです。
だからやってみて本当に良かったなっていうのは思いました。
今後どうするかっていうのはまだ結論は出せないですけれども、
どうしてもかつて捨てたやりたいこととかそういったものに対してくすぶってるなら、
特に演劇とかお笑いとかそういうアーティスト、舞台、パフォーマンス系のものってさ、
一度本気で目指した人間が趣味でやることに対しての、
今回の舞台に関しては趣味じゃないんですけど、ちゃんとしたお仕事なんですけど、
趣味でやったりとかすることに対するちょっとした目、これでいいのかとか、
素人からはやってたんでしょって評価高く見られるし、
かといってプロからはやってたのにこの程度っていういろんな目があるじゃないですか。
気になると思うけど、それでもやっぱりどっか自分の気持ちの中でくすぶってるものがあるんだったら、
まだそこにはちょっと腐りかけかもしれないけど、自分の中にエネルギーがあるっていうことだと思うんで、
そのエネルギーがあるうちはやってみていいと思います、本当に。
どんなにちっちゃい形でもいいから、こういう、例えばボイスブログとか音声配信とかで何かこう、
お笑い芸人の方だったらなんかちょっとやってみるとか、
ミュージシャンだったらちょっと音楽作って軽く歌ってみるとかさ、
本当にちっちゃなちっちゃなことでいいと思うんですよ。
ただ本当にその日、その時、今やりたいと思っていることをちゃんと消化していくっていう体験はすごく大事だと思います。
ぜひですね、僕と同じような経験をしている方の少しでもお役に立てればなと思って今日おしゃべりしてみました。
ぜひぜひ、悔いのないようにやりたいことやってみてほしいなと思います。
それでは最後までお聞きくださいましてありがとうございました。
ヨザチでした。
15:00

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