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はい、tantotの時々読書日記、第17回ですかね。今日はですね、トマス・ピンチョンの競売ナンバー49の叫び、
こちらについてお話ししようと思います。 変なタイトルですね。
トマス・ピンチョンって、ちょっと名前も、ちょっとなんか響きが面白い名前ですけど、
トマス・ピンチョンっていうのは、アメリカの現代、現代のアメリカの作家ですね。
最近も何か新作が出てたかな。1937年生まれなので、もうかなり高齢ですけれども、かなり精力的にまだ作品をハピアスしていると。
結構知る人ぞ知る、アメリカの現代小説家の重要な人物というふうによく言われているのかなと思います。
主な著作、著書は、Vとか重力の虹、スローラーナ。あと奥側前に読んだのは、メイソン&ディクソンっていうものとか。
このKY No.49の叫びは、そのピンチョンの作品の中でも比較的短めの作品になっているので、
ちょっとピンチョンってすごい気になってるんだけど、いきなり大作読むのは辛いなっていう人の入りとしては結構いいのかなというふうに思っています。
タイトルが謎なんですけど、何の話かっていうと、オビニは探偵小説、かっこ書きの探偵小説というふうに言っていて、
大きなストーリーで言うと、主人公がエディパピアス、エディパピアス?
エディパマースさんが主人公なんですけど、その女性が
大富豪のピアスインベラリティという大富豪が亡くなって、なぜかその遺言管理執行人に指名されたっていうところから始まります。
そのピアスインベラリティとはちょっとした関係性はあるものの、その辺も結構曖昧に描かれてるんですけど、
何で指名されたのかみたいなところは謎なままなんですけど、
それで、ただその遺言執行管理人の職務を全うするために、ちょっと動かなければならないと。
動いているうちに、なんか変な秘密消しで狙われているような感じがあったりとか、
あとなんか色々調べているうちに、どうも闇の組織みたいなものの姿が浮かび上がってくる。
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それはアメリカの秘密の郵便組織っていうものが、実は面々と受け継がれてきた秘密の郵便組織っていうものが裏に存在するんじゃないかという、
もう壮大な陰謀論みたいな感じですね。っていうのが見えてくると。
エディパがそういう調べているうちに、どんどんどんどん怪しいぞ怪しいぞっていう風になっていって、その謎を解いていくというような、そんなストーリーではあります。
ストーリーはそんな感じなんですけど、
この手元にあるちくま文庫版がすごいんですけど、全部で360ページぐらいあるんですけど、そのうち本文、本編は260ページまでで、
そこから先40ページぐらいずっと、懐中、注釈ですね。本文の中に出てくるいろんなものについての注釈がひたすら載っているページがあると。
これは、ピンチョンディって、そういういろんな歴史だとか、いろいろな文化とか、いろんなオマージュットだとか、そういう参照して、
ちょっと隠された裏の意味を伝えるみたいな、そういう書き方をする作家で、
ここに、その話の裏にある注釈みたいなものも自然多くなると。
なので、ストーリーとしてはさっき言ったような話で、それが面白いのかどうなのかみたいな話、今のストーリーだけじゃ分からないんですけど、
そういう思わせぶりな、さまざまな謎が謎を読んで謎に描かれるみたいな、そういう話の進み方が非常に面白いなというふうに思っています。
そうですね。正直お世辞にも読みやすい作品とは言えないんですけど、話もちょっと虚構と現実の淡いみたいな感じの部分もあったりして、
話が小筋を追いづらいところもあるんですが、エディパがいつの間にかアメリカの裏の郵便組織、
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郵便組織はなぜそんな秘密結社みたいな感じなんだっていう話もちょっと面白いなと思うんですけど、秘密の結社の、秘密の郵便組織のマーク、ロゴみたいなものがよく見ると実は至る所にある。
気づかなかっただけで実はこのアメリカ社会を裏で牛耳っている組織があるんじゃないかっていうふうなところをエディパが、エディパって本当に普通のタッパーウェアの宣伝販売する、タッパーウェアのホームパーティーするような、
普通のいわゆるアメリカの昔の主婦って感じなんですけど、そのエディパって普通の女の人がその謎にズブズブズブズブ入り込んでいってしまうっていう、その話の流れ自体は結構面白いなというふうに思って、
決して読みやすい作品ではないんですけど、結構3回ぐらい、なんとなく1回読んで、なんか不思議な独語感で、なんかまた読みたくなって、ちょっとしばらくしてからもう1回読んでみたいな感じで、
なんかこう、なぜかわかんないけど、またちょっと読みたくなるっていうような、そんな魅力を持つ作品だなと思っています。
改めて、この本の話としては、いわば今で言う陰謀論を題材にしているみたいなところを考えると、
実は今こそ再読されるべき本なのかもしれないなというふうに思うので、もしかしたら2025年あたり、ちょっとこの辺を取り上げるようなフェアとかが出てくるかもしれないですね。
わかんないですけど。
そんなわけで、これは筑波文庫で出ていて手に取りやすい。
ピントの作品、大体参考本の分厚い2冊組みたいなのが多いんですけど、これは筑波文庫で、しかも1冊のみなので手に取りやすい感じかなと思います。
ぜひ読んでみるといいんじゃないかと思います。
それでは今日は、トマス・ピンチョンの警媒ナンバー49の叫びについてお話ししました。
ありがとうございました。