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2021-10-22 19:27

火遊びする時に読む短歌|短歌のセカイの歩き方 123

◆今週の短歌◆

【寺山修司】マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや


◆短歌のオトモ◆

マッチ型のお香 [hibi](https://hibi-jp.com/)


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00:00
辛い時、悲しい時、自分って変かなーって思った時、
そばに短歌があれば大丈夫。
こんばんは、短歌のセカイの歩き方です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜夜8時に配信しています。
今回は、日遊びする時に読む短歌をご紹介します。
短歌がもっと楽しくなる15分です。
マッチする、束の間海に霧吹かし、
身すつるほどの祖国はありや。
マッチする、束の間海に霧吹かし、
身すつるほどの祖国はありや。
短歌のセカイの歩き方
寺山修司さんのマッチする、束の間海に霧吹かし、
身すつるほどの祖国はありや、という歌をご紹介します。
今日のテーマは、日遊びをする時に読む短歌です。
日遊びする時に読む短歌っていうタイトルで、
多分2種類のことを想像した人がいると思うんですよね。
一つは、危ない恋とか、一夜の恋みたいな、そういう日遊び。
もう一つは、単純に言葉の意味通り、本当に火を使って遊ぶっていうこと。
今回は校舎の方ですね、単純な火を使って遊ぶ日遊びをする時に読む短歌をご紹介します。
日遊びって楽しいですよね。
あのー、焚き火とかキャンプとか最近流行ってますよね。
焚き火グッズなんか今までは結構高かったりしたんですけど、
最近は百均でも売ってたりします。
03:02
すごく作りもしっかりしててびっくりしました。
あとはね、私の場合で言うと、子供の頃にやっぱその日遊びしたくなっちゃうんですよね。
実際した人も多いかと思うんですけど、
親のライターでちょっとかすめてね、公園で友達と使ってみたりとか。
なんか杉の木を、杉の葉っぱか、乾いた杉の葉っぱがよく燃えるらしいよとか言って、
上級生に教えてもらったりとかして、それでつけて思った以上に火が燃えて慌てたりとか、なんかそういう経験をしました。
本当はいけないんだけど、これをもし子供が聞いてたらやって欲しくないんだけど、
なんかそういうことで火の怖さとか、その火の良さみたいなのを学んだ気がします。
あとは私が子供の頃、祖父母の家にかまどがあったんですよね。
すごく田舎なので。
で、火おばあちゃんがずっと日長かまどの前に座って火のお世話をしてましたね。
なんかその後ろ姿っていうのをすごくよく覚えてます。
だから個人的にすごく火にまつわる思い出っていうのがあって、どれも楽しくて温かい思い出なんですね。
そういうこともあって大人になってからも火遊びは好きで、今でも焚き火とかたまにしたりしています。
で、焚き火キャンプってなるとなかなか大げさでできない人も多いと思うんですけど、
手軽な火遊びといえばマッチですよね。
そこで今回はマッチが読まれた単歌を探してみました。
そこで引きついたのが今回ご紹介する寺山修司さんの
マッチする束の間海に霧吹かし
見失するほどの祖国はありや
という歌です。
海にいるんでしょうね。海辺にいて夜の暗い海に立っていて
マッチをすると
そうするとマッチの物明かりで海がボワーンと照らされて
海に深い霧が立ち込めている様子が見えたっていうのが
神の句のところですね。
マッチする束の間海に霧吹かし
この神の句のこの少ない文字でそこまでのすごい情景が浮かびますよね。
06:05
で、なんかその海辺でマッチを吸って霧の深い海を見てるって
どんなことがあるんだろうっていうか
どういう経緯をたどって
物語もすごく想像が膨らむと思います。
それがマッチする束の間海に霧吹かし
そして下野区の見失するほどの祖国はありや
ここからは情景の描写じゃなくて
霧の深い夜の海を見ながら
身を捨てるほどの祖国ってあるだろうか
いやそんなものはないよなって言っている
思っている
それがマッチする束の間海に霧吹かし
そして下野区の見失するほどの祖国はありや
なんかその時代の背景とかもあるんですけれども
祖国、自分の国とは、みたいなところも
今よりももっと深く考えていた時代だと思います。
寺山諸司さん自身が戦時中の
戦後の戦争の中で
1945年ですよね
子供の頃に終戦を迎えて
というその激動の時代の中で生きてきた方ですよね
戦時中は国、愛国時代の
戦争の中で生きてきた方ですよね
戦時中は国、愛国精神というか
そういうので戦争をしていて
そして終戦になって
いざ終わってみたら国のために命を捨てるなんて
あれは間違いだったっていうような
全部今まで信じてきた価値観が崩れてしまった
そういう時代に暮らして生きていた人にとっては
祖国って一体なんだろうっていう思い
複雑な思いがきっとあったんだと思います
それはなかなかこの平和な時代に生まれている私たちには
ちょっとわかりづらい感覚なんですけど
でもこういった短歌を読むことで想像することはできますよね
結局その夜の海を見て感じたことっていうのが
祖国って何なんだろう
身を捨てるほどの祖国なんだろうか
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いやそれは違うなっていう
違うっていう思いに至ったっていう歌です
なかなか深い悲しみとか
もやもやした感じがすごく伝わってきますよね
そういったもやもや
どっちともつかない心情
憂鬱な感じ
そういうのか海の霧のもやもやした感じと重なって
より苦しい胸の内っていうのが伝わってくる歌だと思います
あとは霧吹かしっていうのは霧が深いっていう意味なんですけれども
なんとなくこのマッチを吸った時の
マッチが消えた後に煙が立ちますよね
あとはマッチでタバコに火をつけたりとか
そういったマッチから発生する煙
それが煙が孵化してるっていうのにも
ちょっとかかってたりするのかなと思いました
そういった情景を
情景じゃないや
心情をより深く想像させるこの情景描写
髪の毛の情景描写っていうのが聞いている単歌で
本当に素晴らしい単歌ですね
やっぱり自分で単歌を作るときに思うんですけど
これ毎回言ってるような気がするんですけど
やっぱりこういう単歌って本当に作れないんですよ
ここまで考え込まれた
練り練られた単歌っていうのは本当に難しくて
言葉の一つ一つ
どの単語どの言い回しをとっても
無駄のないと思います
全ての言葉が生きてますよね
というわけで今回は
日遊びをするときに読む単歌というテーマで
たらやましゅうじさんの単歌をご紹介しました
単歌の世界の歩き方
今週の単歌のお供は
マッチ型のお子を日々です
今日のテーマは日遊びするときに読む単歌ということで
マッチするから始まる
12:00
寺山修司さんの単歌をご紹介しています
日遊びをしたい
焚き火したいとか
キャンプしたいみたいなのってありますけど
なかなか大変なので
一番手軽な日遊びって
マッチだと思うんですよね
マッチの用途って
タバコに火をつけるとか
キャンプのときの火種にするとか
ロウソクに火をつけるとか
それぐらいでなかなかマッチする機会もないと思うんですけど
それでもマッチすったりみたいな
手軽な日遊びしたいっていうときに
すごくおすすめなのがですね
今日ご紹介する単歌のお供
日々という
マッチ型のお子です
日々はローマ字で
H-I-B-I
日々って書きます
本当にマッチの形してて
マッチすって何かに火をつけるんじゃなくって
マッチの軸がお香になってるんですね
なのでマッチをすると
軸の方に火が移ってきて
それを小皿とかに乗せてですね
持ち手のその軸のお香を
燃焼させて
お香炊くっていうやつです
これ私最近友達がプレゼントをしてくれて
それで初めて使ったんですけど
めちゃくちゃ気に入っちゃって
ほぼ毎日日々でお香炊いてます
マッチなので短いんですね
10分で
10分で燃焼しちゃうんですよ
そのすぐ燃え尽きちゃうっていうのも
手軽でいいですよね
あんまり長いお香だと
ちょっと火をつけてる間は
その場を離れたりできないですけど
この10分で燃焼するってやつだと
すぐ燃え尽きちゃうのでね
ちょっと思い立たた時に
パッとお香がつけられてとってもいいです
さらにすごくいいのがですね
この日々っていうマッチ型のお香なんですけど
洋風のいわゆる
アロマの香りみたいなシリーズがあります
それってすごく珍しいですよね
お香っていうと
オリエンタルな感じとか
和の香り
お仏壇みたいな香りだったり
エスニック雑貨屋さんの香りだったり
っていうのが多いと思うんですね
エスニックな香り苦手だっていう人もいると思うんですよ
15:04
だからお香ってあんま好きじゃないな
臭いよねみたいな人もいると思うんですけど
日々はその点ですね
アロマ風の香りがあって
レモングラスとか
ラベンダーとか
あとは
なんだ?
ティートゥリーとかですね
イランイラン
それからアストロネア
あとはゼラニウム
これはなんだろう
金木犀の香りか
とかですね
そういったちょっと洋風な
いわゆるアロマの香りみたいなシリーズがあるので
お香の和っぽかったり
オリエンタルっぽい香りが苦手な方も
そういったアロマの香りだったら
気軽に使えるんじゃないかなって思います
私友達からプレゼントしてもらったのが
和の香りシリーズで
和の香りももちろんあるんですね
檜や白断柚ですね
私がもらったのはこっちだったので
私は個人的にまだ
そのアロマの香りを試してないんですけど
和の香り使い終わったら
このアロマの香りも試してみたいなと思っています
和の香りの方も
そうだな
そんなにいわゆるエスニック雑貨屋さんで売ってる
お香ほど強くないと思いますね
檜は若干香り強いかなと思いますけど
白断は結構香り強いじゃないですか
でもこの日々の白断は
わりとほのかな優しい香りだったので
結構大丈夫ですね
私は好きでした
あと柚もすごくほのかな香りで
リラックスできます
マッチ型のお香の何がいいかって
マッチを吸った時に火が燃える
火が灯る感じがね
本当に癒されるんですよ
竹火とかは普段できないし
うちはお庭もないしベランダも狭いので
家の敷地内ではできないんですけど
お部屋でちょっと火を灯すっていうのはね
もうめちゃくちゃ癒されます
ちっちゃいちっちゃい火なんですけど
その火を見つめてるだけで
なんか心がホッと落ち着く感じがします
それからあとは煙の揺らぎですよね
お香って煙が出るので
ゆらゆら漂う煙を見てると
まさに今日の寺山修司さんの単歌のね
18:03
マッチする束の間海に霧吹かしっていう
ゆらゆらとした情景みたいなものが
まさに目の前で自分の手元で見られるので
それがすごく心を癒してくれるなって思ってます
なのでぜひ手軽な火遊びにしたい方は
この日々というマッチ型のお香ですね
試してみてください
はいいかがでしたでしょうか
今回は寺山修司さんの
マッチする束の間海に霧吹かし
ミースするほどの祖国はアリア
をご紹介しました
単歌の世界の歩き方は
毎週金曜夜8時に配信しています
また来週金曜夜にお会いしましょう
それではおやすみなさい
19:27

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