1. 短歌のセカイの歩き方
  2. 短歌のセカイの歩き方 59【御..
2020-06-12 14:36

短歌のセカイの歩き方 59【御殿山みなみ】お湯はりの(ジンジャーエールこんな味だったと思う)音がしている

今回は、くるりの「ばらの花」をモチーフにした短歌をご紹介します。
ひと言で言い表せない複雑な気持ちを短歌に昇華されている歌だと感じました。ぜひ楽しみに聴いてください。
わたしのぼっち気質でフェス嫌いなおはなしもしていきます。
【御殿山みなみ】お湯はりの(ジンジャーエールこんな味だったと思う)音がしている
TANKASONIC Twitterアカウント @tankasonic2018

00:08
こんばんは、北詰至です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
1週間の終わりの息抜きに聴いてください。
今回は、くるりのバラの花の歌をモチーフにした短歌をご紹介します。
一言で言い表せない複雑な気持ちを短歌に消化されている歌だと感じました。
ぜひ楽しみに聴いてください。
私のぼっち気質でフェス嫌いなお話もしたいと思います。
お湯張りのジンジャーエールこんな味だったと思う。
音がしている。
お湯張りのジンジャーエールこんな味だったと思う。
音がしている。
はい今回はコテンヤマミナミさんの お湯張りの
ジンジャーエールこんな味だったと思う 音がしている
という単価をご紹介します お名前はコテンヤマさんでいいんでしょうかね
ちょっと読み方が難しいんですけれども
はい 単価も少し変わっていて
これ2つの言葉が入ってるんですね 一つはお湯張りの音がしている
っていうのと その間に括弧して
ジンジャーエールこんな味だったと思う って言ってるんですね
なのであの途中にちょっと違う言葉が入ってる 単価になります
えっとね これが夏にタンカソニックっていうのをやっていて
私もなんかの去年の夏に見かけたんですけど あの全然見てなくてどんなものか
03:00
であの今回たまたま見てた時にその内容を初めて知ったんですけど タンカソニックっていうのが
えっと2年前の夏からやっているようなんですけど 好きなアーティストさんにまつわる単価を一人5種作って
まあそれをこう1枚にまとめてちょっと単価のフェスっぽくするっていう内容 だったんですね
なんかすごい面白いイベントですよね 私あの本当に
本当に人付き合いが苦手っていうかこう シャイってわけじゃないんですけど
結構ぼっち体質なので本当にあの単価のお仲間とか本当に少なくって だから全然交流とかないので
なんかいろんなイベントをやっているのとか 結構知らなくてですね
しかもあの私フェスがすごい苦手なんですよね 音楽もすごく好きなんですけどライブとか行くんですけどフェスは本当に嫌いで
嫌いでって言うとあれですけど 苦手で
なんかね あの行っても一曲で帰っちゃったりとかするんですよね
なんかやっぱ人が多いのが苦手なのかな なんかこう
なんだろう
基本陰キャなんで なんか
ウェイピーポーがたくさんいるところが苦手でですね だからフェスとかもあんまり行かないんですよね
学生の時は スジロックとか行きましたけど大人になってから行かなくなっちゃって
でだからそう だからタンカソニックも
勝手になんかちょっとフェスっぽい感じなのかなと思ってちょっとなんか あ
ちょっと私は大勢の人がいるところは無理って思ってたんですけど なんかよくよく見たらすごい面白いイベントで
あの本当に食わず嫌いというか勝手な思い込みいけないなぁと思いました 去年見かけた時そんなことを
思って申し訳なかったなぁと思ってます
はい でまぁ今年ねそういう面白いイベントがあるんだっていうことを知れて良かったなぁ
と思ってるんですけど 今回ご紹介するタンカは
去年のタンカソニック 2019の
えっと タンカで
このおてんやまさんは クルリ
06:03
に関するタンカを5種 タンカソニックに送っているんですね
でその5種のうちの一つがこのお湯張りの ジンジャーエールこんな味だったとも音がしている
というタンカになります クルリの歌でバラの花っていう歌があって
その歌詞の中に ジンジャーエール買って飲んだこんな味だったっけなっていう歌詞があるんですよね
なんで多分バラの花の歌
の歌詞
からヒントを得てタンカを作られたのかなっていうふうに思ってます でこの真ん中にジンジャーエールこんな味だったと思うっていう
なんかこう ふと思い出した気持ちみたいなのを
書いてるのがすごく面白いなぁって思ったんですけど 私の
この歌のイメージは なんかこうクルリのバラの花って失恋の歌っていうか
恋人と会えなくなっちゃったっていう歌ですよね なんで
なんかその 昔の恋を思い出しているようなイメージでこのタンカも読んでいます
でなんかこう
別れたばっかりじゃなくて 別れてから少し時間が経ってるのかなって思うんですけど
お湯張りの音がしてるってお湯張りって多分あのお風呂にお湯を張ってて まあなんかピピーとかお風呂が沸きましたって音しますよね
なんかその音がしている時に ふと昔の恋人のことを思い出したんじゃないかなっていうふうに
このタンカを読みました
なんだろう 昔の恋人のことを思い出す時って
本当になんでもない時かなーって思うんですよね だからこのタンカみたいに本当にお風呂のお湯を張ってる時
なんかふと ああそういえばって思い出す
別に未練があるとか よりを戻したいとか
09:00
あとは別れて悲しいとか そういう気持ちがあるわけじゃないんだけど
それでもなんとなく昔の恋人のことを思い出す瞬間ってあると思うんですね
で なんかそのまあお湯張りの音に何かその昔の恋人とのエピソードがあるとか
なんかこういうふうにお風呂を沸くのを待ってる間に恋人とたわいもない話をした場面とかね
例えば なんかそういうのをふと思い出して別にノスタルジーに浸るわけじゃないんだけど
なんか思い出す瞬間ってあって なんかそういう瞬間を切り取ったのかなっていうふうに思いました
なんかその時に あの昔の恋人を思い出しみたいなことを言わないのがまあ単価の世界で
あの 恋人と飲んだジンジャーエール
こんな味だったと思う でなんかその恋人とのいい思い出のエピソードを思い出して
その時一緒に飲んだジンジャーエールの味を なんとなくこう体の中で思い出している
っていうなんかそういう 日常の一コマの単価なんじゃないかなっていうふうに私は感じました
この歌結構人によって読み方が違うかなと思いますね
私はなんかそのクルリのバラの花の歌詞と あとこの歌この単価の言葉を見ると
まあそういう感じなんじゃないかなっていうふうに 思いましたね
でなんかその 何でもない感情を言葉にするのってすごく難しいと思ってるんですけど
なんかそれがすごく単価の世界で表現されているっていうのは すごく素敵な単価だなぁって純粋に思いましたね
なんかあの 別れた直後で悲しい辛い
会いたいとかね後悔とか そういう気持ちを表現するのって簡単じゃないですか
その気持ちに言葉をつけるのも簡単だし その今言ったみたいな悲しいとか辛いとか後悔とかね
そういう言葉も表現しやすいし 人に話す時もわかりやすいですよね
12:03
相手だってわかりやすいですよねその気持ちが別れたばっかで辛いのねって 想像もしやすいし
だけど時間が経った恋人を思い出す瞬間の気持ちって
本当に名前のつけようがないというか この気持ちを何て呼べばいいのかっていうのが
わからないんですけど 一言で表す単語っていうのは
もちろんないし だからノスタルジーでもないし悲しいでもないし恋しいでもないし
ただ思い出したって言うだけ なんですけど
でもそこに何らかの気持ちはあるはずなんですよ
その一言で片付けられない気持ちが この単歌にはあるような気がして
言葉にそういう気持ちを消化しているっていうのは 私は単歌を作る時にそういう
言葉にできない気持ちを消化するような 単歌が読みたいなっていうふうに思っているので
そういう意味では 私の理想の単歌だなって思いました
いかがでしたでしょうか 今回は御天山みなみさんの
お湯張りの ジンジャーエールこんな味だったと思う
音がしている をご紹介しました
単歌の世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています また来週金曜夜にお会いしましょう
それではおやすみなさい
14:36

コメント

スクロール