1. 谷山ラジオ-腰は低く、志は高く-
  2. #5_AIが書いた文章で感情が動..
2025-10-08 05:41

#5_AIが書いた文章で感情が動かない理由

サマリー

AIが書いた文章には、人間の感情が欠けているため、読者の心を動かすことができません。このエピソードでは、感情が重要である理由や、アリストテレスが提唱したロゴス、エトス、パトスの重要性について説明されています。

AIの文章と感情の欠如
はい、皆さんこんにちは、しみずです。今日は、AIの書く文章で人の心が動かない理由、というテーマについて話していこうと思います。
というのも、昨日、大学受験のプライスという、うちがやっている大学受験の塾があるんですけど、そこのマネージャーのこと、
週次のミーティングをしていて、改善点として上がってきた議題が、今週一週間、ブログとかノートとか、たくさん文章をAIをうまく使いながら書いてみたけど、
どれも内容が、なんかAIっぽいなとか、魅力的じゃない文章が出来上がってしまった、というのがあったんですね。
その時に話した内容が、結構多くの人にも役立つ情報になるんじゃないかなと思って、改めてこうやって今ラジオを撮っています。
結論をお伝えすると、そのAIが書いた文章自体に、あなたの感情が載ってないからですね。
これどういうことかというと、映画とかドラマとかを想像していただくとイメージが湧きやすいと思うんですけど、
人の感情が動く時っていうのは、誰かの感情が動いているところに、共感、感情移入して動くっていうことがかなり多いんですね。
例えば、映画の中で主人公が泣いていたとか、笑っていたとかっていうのを見て、自分も同じように悲しい気持ちになったり、楽しい気持ちになったりと。
なので、ある種共感が感情を動かす一番メジャーなやり方だとすると、そのAIが書いた文章にあなたの感情が載っていないのに、人の感情って動かないですよね。
というのがまず一つシンプルな答えとしてあります。
さらに深掘っていくと、なぜ感情が載っていないのか。
例えば、悲しい気持ちで書いてくださいって言っても、なかなかそういったものができにくい理由としては、
AIに書かせたものって寄り道がないんですよね。
人ってこの寄り道に割と感情を揺さぶられることが多くて、例えば学生時代の授業とか、高校でも中学校でも、授業を思い出していただくと、
先生の面白かった話とか印象に残っている話で、大体雑談とか余談とか、授業の本筋じゃない寄り道だったりしますよね。
その本筋じゃない寄り道的なところに、人の魅力というか、その人の潜在的な価値というか価値観が入ってきて、
そこに共感する形で自分の感情も動く、みたいなことが往々にしてあると思います。
今、いろんな具体例を出したんですけど、まとめると、これ結構本当に大昔前から言われていることがあって、
アリストテレスという哲学者の人がいるんですけど、その人が言っていたロゴス、エトス、パトス、人を動かすにはこの3つが大事だよというのを言っていたんですね。
それぞれどういう意味かというと、まずロゴス、これがロジックとか言われる論理的なところですね。
これは最低限、人を動かす上で十分条件じゃなくて必要条件なので、
本当にこれは大前提の最低限ないとダメだよねというのがロゴス、ロジックです。
大体の人はこのロジックだけで説明しようとするんですね。
これこれこうだから、こうだから、みたいな形で淡々と説明だけするんですけど、それだと人は動かないです。
次に大事なのがエトス、これはエシックスだったかな、倫理というワードです。
最低限必要なロジックがあって、その上に社会的意義であったりとか、それが大事だよねみたいな価値観、倫理観とか意識みたいなところがエトスとして載ってくると。
最後に大事なのがパトス、パッション、情熱ですね。
なんで論理、倫理、そして情熱っていうこの3つが人を動かす上で大事。
この3つがどれも欠けてはいけないんですね。
全て揃うと人が動くんです。
例えばパッションだけでも結構無理やり持っていこうとはできますけど、あんまりこう情熱だけの人についていこうと思わないですよね。
なんかできるやるぞみたいな、お前ならできるみたいな、いわゆるゾス系みたいな感じなんですけど、それだけだと人の心で動きづらくて、その根本の部分にどういったロジックがあって、どういった構造でうまくいくのかっていう説明ができて、
さらにそれをやる社会的な意義であったり、これが今の日本にとって必要だよねとか、生きていく上で大事だよねみたいなところが乗っかって、さらに最後情熱に訴えかける、こういう風なビジョンを実現したいとか、こういう風な未来を描きたいみたいなところを伝えることで共感して、じゃあ一緒に頑張ろうみたいな形で人は動くと思うので、
このロゴスエイトスパトス、この順番も大事なので、まず人に何か伝える時とか動かす時っていうのは、この3つを意識していただくと、そういった文章が書けるようになると思います。
今日ちょっといろんな具体例であったりとか、ワードが出てきたと思うんですけど、最後に一言まとめて伝えるとすると、人を動かす文章を書くには自分の感情を動かして書くっていうのが答えです。
ぜひこれを意識して次から文章を書く時とか、人の感情を揺さぶりたい時は意識してみてください。
ではまた次回の放送でお会いしましょう。
ではまた。
05:41

コメント

スクロール