ワールドカップでのゴミ拾いと海外の反応
この時間は、日替わりコメンテーターによる解説で、日々のニュースを掘り下げるBrush Up。 月曜日は、法学者の谷口真由美さんです。谷口さん、おはようございます。 おはようございます。
さてさて、今日はどんな話題でしょうか。 はい、もうサッカーのね、ワールドカップも盛り上がっておりますが、
はい、もう寝不足ですよね、みなさん。 やっぱりね、時間帯がね、早朝だったり、深夜だったりね。
ね、面白いですよね、やっぱりね。 面白い、はい。 もう、試合の結果もそうなんですけど、やっぱりその選手がね、頑張っている姿を見ると、とっても、
なんていうかな、勇気づけられたりするというのがありますね。 その試合の結果もそうなんですけど、あの
水を指すわけじゃないんですが、毎回のように話題になるのが、日本人のサポーターの皆さんがスタジアムでゴミを拾っているというあの光景についてお話したいなと思います。
はい、あの今回もFIFAの公式アカウントも取り上げて、世界中で素晴らしいとか、これがまあレスペクトの文化だというふうに称賛されているんですけれども、
私、あの天野寂ってこともあって、この正直に申し上げると、この手話で美しい話、美談として喜ぶ気持ちにはどうしても慣れないんですね、毎回。
なんででしょうか。 そう、で、あの、まあメディアも話みたいな感じで取り上げるんですけど、その度にもうすごい違和感があると、
いうので、ちょっと海外の反応とか、実は必ずしも褒め言葉ばかりではないという事実も含めて、皆さんに少し考えていただきたいと。
で、今回ね、ちょっとご紹介したのが、SNSで大きな話題になった一枚の絵があるんですね。
タイトルは、家でやろう。プリーズドゥイッアットホームってやつです。
その絵を見ると、真ん中に日本代表のユニフォームを着て、鉢巻き、必勝っていう鉢巻きをした男性が、青いゴミ袋を両手に持って、まあ手に持って、誇らしげにこう立ってると、スタジアムのところで。
ところがその左側には小さなコマがあって、同じ男性が家ではソファーに寝転んで、スマホをいじってると。
そのすぐ横で、いわゆる奥さんが黙々と食器を洗っていて、洗濯カゴが積まれていて、奥さんちょっと腹立ってるみたいな、そういう絵が出てるんですね。
そのポスターの下にはこう書かれてます。
日本人男性の家庭内労働時間は国際的に見ても極めて低い水準。
まず家の中のケア労働を分担してほしいと。最後に思いやりは家の中からというふうに書かれていて、Xとかでも何万とつくいいねがついてですね。
これをイギリスの公共放送のBBCも大きく報じるということがありました。
例えばBBCだと、日本のファンはこういうことをすごくよくやっているんだけれども、例えばアメリカの作家のオロークという方の言葉でこんなのがあります。
誰もが世界を救いたいと思っているが、誰も母親の皿洗いを手伝おうとはしないと。そういう言葉を引用してたりするんですね。
非常にシンプルな問いがあって、あなた公共の場ではあんなにきちんとゴミを拾うのに、どうして家では奥さんに家事を任せて寝転んでるんですか?という、そういう問いですね。
ユタ、外面良し男じゃないですか?っていうことですよね。
外面良し男ね。
外面良し男さんではないですかと。お家の中でもやってくださいよっていう話ですよね。
日本のジェンダーギャップと家庭内労働の実態
これもちろん、特定の人物でやってる方が、ある方がお家でやらないっていうことを言ってるのではなくて、日本の男性全体の数字として見ていただきたい。
だからある男性を申して、日本人男性として象徴的に言ってるんですけど、数字で見てみましょうっていうので、
去年、2025年の6月に世界経済フォーラムが発表した最新のジェンダーギャプシスですね。今年まだ出てないんですけど、
この男女平等の度合いを国際比較したランキングでは、日本は148カ国中118位でした。
低い。
低い。もう低い。
しかもG7、いわゆる先進7カ国の中では日本だけが100位圏内にすら入ってないと。
そうか。
イギリス4位、ドイツ9位、カナダ32位、フランス35位、アメリカ42位、イタリア85位。
日本だけがダントツで最下位なんですね。
はぁー。
で、その数字を見たら、だからあれですよね、ジェンダーギャップとかジェンダーのワールドカップやったら日本はもうベベですね。もう最下位。
県外にも入らない。ワールドカップ出られない。
そうですね、予選内ですね。
これがワールドカップのスタジアムで美しい国として称賛されている日本のもう一つの顔ですよね。
いわゆるケア労働ですね。家庭内労働であったりとか、人のことをケアするための労働。
ほとんど無償労働ですけど家庭内でやられることっていうのは、その話でいうと、
日本政府が今年6月に公表した令和7年版の男女共同参画白書っていうのがあります。
これ現時点最新の公式白書なんですけど、そこにこんなことが書かれてます。
全ての都道府県で6歳未満の子供がいる家庭で、妻の家事関連時間は夫より何分長いでしょうか?田畑さん。
何分?
何分。
時間じゃないですか?
うん、何分長いでしょうか?
6歳未満の子供がいる家庭で、妻の家事関連時間は夫より何分長いでしょうか?
120分。
210分。
足りませんでした。もっと。
全然足りてませんでした。
3時間半。
Yes。
これが毎日女性の方が家事に時間を使っていると、しかも47都道府県全てでですね、地域差の問題じゃなくて、
日本全体の構造的な問題ということで捉えていただきたいんですね。
もう少し具体的な数字を挙げると、総務省の社会生活基本調査っていう5年に1度の大規模調査なんですけれども、
6歳未満の子供がいる世帯で、女性の家事育児時間は1日、はい橋本さん、何時間だと思いますか?
女性の家事育児時間、1日何時間あると思いますか?6歳未満の子供がいてる家。
12時間。
さすがにそんなになったらちょっともうね。
それはちょっと多すぎる。半日よ。
あんまり上行きすぎると少なく感じちゃうから。お願いします、答えを。
これ、女性の家事育児時間ね、6歳未満の子供がいてるお家はね、7時間28分です。
で、男性は1時間54分。
そう、だから女性は男性の3.9倍で、なんと日本の女性は睡眠時間が世界で短い国なんです。眠ってないんですよ。
なるほど。
家庭内労働の偏りと少子化への影響
だからそう考えると、あのスタジアムでの10分、15分のゴミ拾いが世界で美談とされる一方で、
家庭という一番身近な公共空間というか、空間ではですね、いわゆるケア労働というものが全く分担されていないという状況があり、
この落差を、そのさっき言った絵ですね、ポスターというか、それは鋭くついてると。
だから公共では良い人、家庭ではフリーライダーっていう二重構造だと思っているので、これを外面吉尾さんっていうふうに私は呼んでいるという話なんです。
なるほど。
そう、産業カウンセラーでもあるので、そういうから見るとですね、家庭内ケア労働の偏りというのは、女性のメンタルヘルスの悪化であったりとか、
燃え尽き症候群であったりとか、産後鬱とかそういうものに直結してるんですね。
なので、見えない労働を担い続けることの疲弊っていうのは、統計に出ないところで多くの女性の心身を確実に蝕んでます。
で、そんな中で少子化って、それはなるでしょう。
だってしんどいもんっていう話で、すごいシンプルなんですね。
だから、例えばお金をたくさん出したら子どもが増えるだろうっていうようなことではなくて、実は一番身近なところで大きな問題が横たわっているということがあるんじゃないかと思うんですね。
だから、国民の自発的で美しい行為という語りが、例えばスタジアムに行ったらゴミ拾わなきゃいけないみたいな同調圧力もあるかもしれないというと、それはそれでまた違うだろうなと思うし、
公共空間での善意の行為ですね、善行っていうのは、私的領域である家庭でのケア労働が圧倒的に女性に偏っているという現実を覆い隠してしまう部分があるんじゃないかなと思うんですね。
なので、あの行為はやっぱりいいね、美しいね、誇れる行為だねっていうことだけではなくて、やっぱり足元ちゃんと見ましょうよという話だと思うんですね。
それこそ、リスナーの皆さん、サスキューという言葉ね、さすが九州男児というある意味不名誉な称号を、そこの地元の皆さんから、サスキューっていうのは違う意味だと今、さすが九州男児よく家事労働するねっていう風になっていただきたいなという風に思う朝でございました。
頑張ります。
頑張ってください。
ということで、今回は谷口真由美さんのブラッシュアップでした。谷口さんありがとうございました。
ありがとうございました。