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たねと暮らすポッドキャストは、奈良県で畑仕事を楽しむ私、内田洋人、夫で植木屋の内田隆文が、四季折々の畑や種、庭やアートのことを話すポッドキャストです。
時々、ゲストを交えてお酒やおつまみをたしなみつつ、たねと暮らしを考えていきます。
4月の4日、生命。
24世紀、本日生命でございます。
生命って?
清く明るい、小学校の標語みたいなね、あれですけど、
言うて私、一番好きな24世紀を争う、1,2トップを争う好きな季節なんですが、
が?何が?って。
今年の生命、あまり清く明らかですか?みたいな、
いつもは、もうちょっとさわやかな風とね、ちょっと冷たさも感じるような風と、明るい日差しと、みたいな感じで、
え、でも今日とかそうやったと思うけど、
でもさ、ちょっとなんか、こうさ、吹き荒れてますとかさ、
もうなんか、花粉ひどいですとか、
うちらね、花粉症ないから、ちょっと、
まだマシやけどね、
そこまでひどい事態になってないけど、
なんかちょっと霞んでる日が多い、霞みすぎ春みたいな感じが、
ちょっと清さが少し足りないのかなっていう感じも少しありました。
でも、あの気持ちいい季節だなと思ってて、
そうだね、花々は咲き乱れ。
ちょっと桜はね、今年すごく早くて、
もう千切るかもしれへんが、満開が過ぎてしまったかもしれない。
八重桜がもう出てきたね。
そっか、だいたい1週間ぐらい早いかもしれないね、そうやったらね。
でも春の花は咲き乱れてる。
私ね、今日好きな花見つけましたよ、1個、帰り道。
あけびの花。
白い花?
白の中にくしゃくしゃってね、
紫?
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花びらは丸っこい、ちょっと小さめの花がポポポって付くんやけど、
その花びらの中に、ちょっと不思議な紫色のおしべみたいなのがね、
ブリッと付いてるのが、かなり面白い、変わった感じの花で、
で、淡い香りがするんだけど、
あ、香りがするんだね。
香りの軽くね、そんな激しくはないねんけど、
ツル製の植物で結構道端とかの木に巻き付いてたりするんだけど、
花が咲いてましたね。
お庭もね、あとね、もう色どりどりかもしれないね、今は。
桜のピンク、雪アナギの白、あとレンギョウとかの黄色。
ピンクといえば、三葉辻とか、
桃?
桃もいます、同じ時期かな。
だからね、一番賑やかな時期かもしれない。
緑もすごい色んなバリエーションの緑がある時期じゃない?
新芽吹いてね。
新芽すごいね。
爽やか、とにかく。
わしょーいって出てくるからね。
落葉樹が芽吹いてるってすごく爽やかで、
すんごい枯葉がいっぱい落ちてて、
それは上緑樹かな?
そうそう、上緑の葉っぱがいっぱい落ちて、
そういうのが大変ですね。
上緑樹ってね、常に上緑だけども、
緑だけど、
やっぱり今の時期、葉っぱを入れ替えしてしまうのでね、
落葉樹以上に葉っぱを落とす。
すごい勢いね。
今だ!みたいな感じで、ほんもりしてますね。
特に樫の木かな。
樫の木ね。
一斉にね。
そうね。
一斉にかな、ずっとかな。
ちょっとバラバラバラバラ、
たぶん1ヶ月ぐらいずっと落とし続けるかもしれない。
クスの木とかも。
長い間。
ちょっとなかなか激しいことになってました。
庭園管理の人はとても大変で、そういう時。
です、です。
冬前の落葉と、今の時期の上緑の落葉というか、
葉っぱを落とすときっていうのがね。
ですね。
そう。
そんなこんなで。
今日の種は?
今日の種はこちらの方に、
カサカサカサっていうね、
紙に包んでおりましたが、
こちらでございます。
知ってる。
はい、知ってます。
これ。
お名前をどうぞ。
ハヤトウリ。
ハヤトウリ。
ハヤトウリって、
珍しいよね。
案外見かけない人も多いのかなと思うんだけど、
山植とかではね、たまに一時期出てることがある。
あ、ほんと。
ぱっと見、何ですか、これは。
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ちょっとアボガドみたいな形っていうか、
梨形のね、形なんだけど。
色は白くて、
緑のもある。
緑もあるの?
うん、むしろ緑の方が多いかもしれない。
ほんと?
うん、黄緑の。
なんかかぼちゃ、
ちっちゃいかぼちゃのような感じもするし、
でっかいピーマンみたいな形もしてるし、
皮はかぼちゃだから。
なんかちょっとこう、
リーゼンと両方からくっつけたみたいな感じ。
ごめん、わかりにくいね。
わかりづらいわ。
ちょっともっこりした部分があって、
そうだね。
で、これもちょっと種っていうよりは、
なんかその実ごとが、
実が種になってます。
だから食べられる種でもあるし、
実でもあるみたいな感じのものなんですけど、
この名前の由来は、
実はもともとの原産地は中央アメリカらしいんですけど、
結構日帯のところからやってきたんだけれども、
それが鹿児島に一番最初に入ってきた。
で、さつま、はやとっていう武士の人たちの食べ物だったっていうことから、
早通りって着いたらしいんですよ。
なんか案外ちょっと他の名前がかわいかったので、
ちょうちょう。
ちょうちょうって呼ばれたりするんだって。
え?
現地の言葉かな?
ちょうちょう。
ちょうちょう。
茶よてとか。
へー、ちょっと不思議な言葉だね。
でも、ちょっと中央アメリカっぽいね。
大岸間な感じとかさ。
そう言われたら普通だね。
ちょうちょうみたいな。
せんなり売りっていう、1個の種からずーっと鶴が伸びてって、
100個ぐらいになるらしい。
1000個になるからせんなり。
みたいな感じでものすごいたくさんできますよっていう、この早通り。
私結構ね、シャキシャキしてて、
生でも朝漬けとかでもおいしいし、
冷めてもわりとシャキッとしてておいしいので、
気に入ってるんだけど、
去年はこの種の保存にめっちゃ失敗しまして、
秋頃に収穫された農家さんが売ってた早通りを、
よしよし、これは来年植えるために種にしようと思って、
丁寧に新聞紙にくるんで、
冷蔵庫に保存しますって書いてあるからね。
冷蔵庫の奥深くにしっかりこうやって、
まあまあ場所取るんやけど、ずっとそこにしっかりキープしとってんやん。
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それで春になって、よしよし、植えるぞと思って、
ふわってこう持ったら、ふにゃーとけてるやん。
腐ってたん?
はい。
あかん?
はい。
もうおじゃんですわ。
腐ってるって腐ってたら種もダメなわけ?
腐ってるっていうか、茹で凍ってまた溶けても。
だから冷蔵庫の温度が低すぎて、もう種が凍ってしまったよね。
かといって、別に部屋に置いてても寒すぎてあかんかったやろうし、
ちょっと保存方法、だいぶ失敗したんですが、
今年は春先になってから、早通り売ってるところでゲットしまして、
普通に新聞紙にくるんで、段ボール箱に置いといたら、
じゃん、芽が出てきました。
ということで、この芽を大切に育てまして、
またしばらくこのまま置いといて、
新しい畑が見つかったら、そこに植えてせんなりしたろうと。
これはこのまま植えるの?
このまま、丸ごと、だけど深く植えすぎるともう出てこーへんから、
ちょっと半分ぐらいお尻出てるみたいな感じで植えるのが正しいです。
これ自体が種?
これ自体が種。
だから、うっちゃんの手のひらで包み込めないぐらいの、結構大きいものですけど、
これが種芋的な、種売り的なもの。
売りってさ、スイカみたいにある種ってイメージがあるけど、
そうじゃないわけない。
そうだね、早通りはそういう。
そういうものがないってこと?
この中に種があんねんね。
ちっちゃい種。
これ自体で芽吹き子とかでいいんですか?
そうだね。
肺がみたいな感じ。
周りを栄養が囲んでいるから、
それをもって、芽が出てきたっていうわけで。
こぼれ種よったら、この芽がポンと落ちて、そのまま根付くみたいな。
そうやろうね。
そんなことになってほしいけどね。
そうしたらもうせんなりどころじゃなくて大変な時代になる。
そうかもしれんね。
でも、作りたいなって思ってる。
これは10月中旬から11月中旬です。
かぼちゃぐらいの?
そうだね。かぼちゃよりむしろちょっと早い。
まあ、同じぐらいね。
わかりました。
じゃあ、冬前、10月、11月ぐらいに、もしかしたら食べれるかもしれないね。
かもしれない。また買ってるかもしれんしな。
持ってけんかったら。
誰かいいやんってなってるかもしれない。
頑張ります。なでなでしとこ。
その時はまた次のチャレンジを。
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わかりました。
はい、というわけで本日の種コーナーでした。
はい。
3月の終わりぐらいだったかな。確か。
僕ら2人がとても好きな写真美術館。
入江大吉記念。
奈良市写真美術館っていうところ。
もう1回言って。
入江大吉記念。奈良市写真美術館。
よく言えました。
奈良にね、そういう写真専門の美術館があって、
とてもいい作品をいつも展示してるところがあるね。
そこが毎年年に1回やってる入江大吉記念賞。
フォトコンテスト。そんな軽々しいもんじゃないけど、
もっとしっかりした写真展っていうかをやってるって聞いて、
その大賞が決まって、
実際その大賞の写真展と、
その写真賞を取った人が実際に写真集を作り上げるっていう、
そこまでの一連のプロジェクトを毎年1回やってるんだけど、
それをちょっとこの間見てきまして。
記念賞があって、写真展と写真集がセットですよって。
写真集は販売やけど。
誰が取り張ったんですか、今年。
今年?
受賞者は。
受賞者はこの写真集、写真展のタイトルは
紡ぎ根。糸を紡ぐっていう紡ぐに音。紡ぎ根。
それの岩波雄貴さんっていう写真家さんの作品なんですね。
これはね、東日本大震災。
2011年3月11日に起きた震災の後、
その土地、東北地方で行われてる祭りを、
祭りをしてる人、それぞれ様々な祭りのシーンを写真に収めたっていう作品なんだけど、
岩波さんは311以降に身内や友人を亡くしたり、
住む場所も失われた人たちが、それでも祭りっていうものに
執着っていうかさ、祭りをしていることに対して、
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どういう意味があるんだろう。
ただ単に復興とかそういうものだけじゃない。
何かその先に何かもっと深い意味があるんじゃないかっていうことを思って、
ずっと取材し続けてた。
それを一つの写真集として、写真展としてまとめ上げたっていうもの。
そこでね、僕ちょっとたまたま見たときにトークショーがあって、
岩波さんと橋本さんという学者の。
いろいろちょっと話を聞いてるとね。
東北の祭り自体っていうのは、すごくやっぱり深い意味がある。
それは生きることとか生活していくことに対して。
それは何かっていうと、
とてもやっぱり自然災害とか、気候とか自然との対峙みたいなことっていうのが、
すごく厳しい世界だった。東北自体というのは。
農業するにしても漁業するにしても、いろんなものを作り続けるっていうのは、
本当に自然と対峙していかないといけない。
そのために神に祈る。
そういう意味を込めて、生活のすぐそばに祭りがあったっていうわけ。
とても面白いなって思ったのが、その土地に暮らしてるから祭りがある。
ではなくて、祭りがあるから我々はここに暮らしてるんだっていう意識。
全然違うわけやねんな。
その震災復興の最中に、なぜ祭りをしてたかっていうのは、
その土地を追われて暮らすことができなかったり、
もちろん亡くなった方とかたくさんの人が、その場所、自治体がなくなり、
離散してしまった。
でもそれでも繋ぎ止めるものっていうのが、唯一の存在が祭りだったっていうわけ。
祭りがあるから人々は帰ってきたり集まったりして、
鎮魂も含め供養も含めた神への祈り、今生きてることへの祈りみたいなことを、
その祭りを通じて伝えていきたいし、繋げていきたい。
だから復興にはすごく欠かせないもの。
祭りとか民芸っていうものがっていう風に言ってあったわけ。
僕たちも以前コミュニティのことを話したときに、やっぱり祭りの話が出てて、
とても人と人とを繋ぎ止める存在としては大切なものだなっていうか、
18:00
それは日本古来のものっていうかね、
昔から伝わってきてるものではあるかなと思うんだけども、
今現代でもイベントごと、お祭りごとっていうのは、
やっぱり人と人との繋がりっていうのがすごく大切かなと。
それを改めて認識させるとか、
そこで生まれたものを次のステージというか未来へ繋げていくとか、
希望とか、
本当にその時に繋がった人たちを、
また新たなものへと、新たな世界を生み出していくみたいなところがあるなと思ってて。
この災害とか震災とか、
大きな事象があった時ってことさらすごく重要なことなんだなって。
それをね、とても冷静な目で写真を撮ってて、
岩波さんっていうのは、とても静かな感じがする。
写真自体はね。
でもね、写真のその先にはやっぱり、
震災の傷跡みたいなものがとても身につまされるような感じで写ってるし、
生きる希望とかさ、
すごい熱い温度みたいなものを感じたりする。
表紙の写真とかもすごく印象的なんだけど、
これはどういう場面なのかしら。
祭りのシーンみたいな。
あのね、東北には何百っていう祭りがあって、
それを一つずつっていうわけじゃないけど、
やっぱりたくさん取材してた中で、
祭りのシーンの中でこういう岩場の上に立つみたいなところがあったみたいな。
なるほどね。
なんか岩場の上に立って、
そういう小族みたいなのを着てる若者だよね、多分。
向こう向きにね、手を広げて立ってるっていう。
すごくいろんなことをイメージさせる写真だよね。
それこそ祈りっていうものの孤高さっていうか、
そういうのが伝わってくる。
潔さと悲しみもなんだか感じるっていうような、
不思議な写真だなと思って。
このね、つむぎ音っていうタイトルをつけた理由っていうのがあって、
祭りを取材してるときに、
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結構夜更けまで取材の時間ってのがかかったりとかする。
家々を回ったりするときもあったりとかして。
一姉妹が家々を回っていく。
それをついていったときに、はぐれるときがあった。
でも、はぐれても、その暗い中やけども、
よく耳をすますと、祭りの林とか音色みたいなものが響いてくるわけ。
その音色ってのが、
暗闇にただ一つ残された糸を紡ぐ音のように聞こえるって。
つむぎ音っていう。
つむぎ音っていう、すごいね。
人と人とをつなげる唯一のもののようなイメージもあるし、
人と土地をつなげるもの。
紡いでいく。音を紡ぐ。
なんかそんなイメージもある。
春は祭りの季節だなと思ってて、春、秋。
秋は収穫祭とかね。
春はやっぱり生命、これから田植えをとか、農業にもそういう祭りがあったりとかすると思うし、
こういうふうに、切っても切り離せれない、人と土地、人と人みたいなところっていうのは、
すごく感じることもあるし、大切なものだなって思うんで。
祭りね、今年はやりたいですね。
去年はちょっとね、コロナの影響でできなかったりもするけども、
またね、人と人がこう集まる時間、場所、僕らの間にもちょっと欲しいなと思ってますが。
やりましょう。
なんか今またあれでしょ、話が上がってるんじゃないの?
上がってますよ。なんと庭祭りの話がね、上がってますね。
桃の家のお庭を、長らくいろいろな問題が積み重なってきたのを、
ちょっとついにいろいろと手入れしていきましょうよっていうことで、
そのファンドレイジング的な意味も、そういうか、よっしゃやっていこうっていう活気を出す意味合いもあるのかな。
あとはね、桃で毎年、本当は春にやってたお祭り、去年もできなかったんですけど、
そういうのもちょっとやっぱり、もう一度っていう気持ちもあるし、
24:02
庭祭りっていうのが、こう計画が立ち上がって、
いつやるとはね、まだ決められてないんですけど、
ちょっと僕もそれに関わるというか、
まずは庭の手入れからスタートかなっていうところ。
言いましたよ。
ちょっと去年も全然いけてないし、買ったりとかしてるのでね。
やりましょう。
ちょっと先ほど話したつむぎ寝。
岩波さんの作品。
これはね、さっき言ってた奈良のある、奈良の高畑かな。
入江大吉記念奈良市写真美術館というところで。
終わっちゃったんじゃないですか。
展示会は終わってる。でも写真撮手は多分置いてるはず。
ぜひぜひ、とてもいい写真展でしたので。
来年もまた同じようにこのコンテストというかね、
写真展をすると思うし、
とてもいい質の高い作品が常に選ばれてるので、
来年もし機会があれば見に行ってもらったらとてもいいと思います。
面白いと思うので。
ありがとうございました。
ここからはタネの図書館の話をちょっとしていきたいと思います。
タネの図書館は、じゃあちょっと知らない人に。
タネの図書館というのは、
もともとはシードライブラリーっていうアメリカのカリフォルニアとか、
いろんなところでやっているタネの貸し出しの活動がありまして、
いろんなタネを公共の図書館で借りることができて、
それを自分で育てて、上手くタネ取りまでできたらそのタネを返します。
だから本を借りたら返す、読んで返すみたいなのと、
同じようにタネも借りて育てて、タネができたら返すっていう仕組みがあるらしい。
公共の図書館で。
だから普通にタネを買って、ならせて食べる。
タネ取ってまた自分で植えるとかっていうのとは違う、
それが貸し借りっていうつながりの活動なんだよね。
27:00
それが日本でもできたらいいなって思いながら、
自分が買ったタネとか、在来種固定種って言われている、
その次の年も同じものが育つっていうタネがあるんですけど、
そういう地域で昔から育てられてきたタネを、
タネ取りしてつないでいく活動のやり方の1個として、
タネの図書館を、図書っていうのをタネに変えて図書館って呼んで、
そういう活動を始めました。
しばらくは自分の自宅で興味のある人を招いたりとかしながら、
貸し出しとかをしてたんだけれども、
ももの家に、そういうことに興味がある人たちもいたので、
タネの引き出しみたいなのを、タネボックスみたいなのを作ってね、
それで、そこでタネを置いといて、興味のある人はどうぞって言って、
貸し出ししてたんですよ。
で、実際に返してくれたりする人もいて、
うまくいきましたっていう人もいるし、
あれはうまくいかなかったっていう人もいるんだけど、
やっぱり、育ててみたいっていう時に、
お金払って自分で買ってやる人もいるけれど、
そういうタネの図書館の活動に関わってくれる人も結構いたんだよね。
プラス、コミュニティファンドみたいな、
もものがま口っていうちょっと面白い仕組みがあって、
ももの家のことを本にしました。
その本をいろんなところで売って、
その本の代金が経費を省いた利益になったものを貯めておいて、
そこから面白い活動してる人たちの応援の資金、
貸し付け金みたいな感じで、利息は取らないけれども、
応援して相談に乗って、いずれまた返していくっていう、
面白い銀行みたいな活動ね。
富田孝文さんってももの仲間がやってるんだけれども、
それの第一号としてタネの図書館応援しますって言って、
お金を借りたりしました。
だからそれが本当に7、8年前なんだけれども、
細々とそういうタネ取りの会とか、タネを食べる会っていうのを続けながら、
ちょっといかるがに引っ越してきてから、
あんまりどういうふうにやっていくのがいいのかなって悩んでたこともあるんだけど、
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この度、引っ越しするのを機に、
新しい場でいくつかこういうタネの図書館の活動を、
定期的にやっていけたらいいなって思ってます。
それは具体的には、さっき言ってたそのタネの貸し借り、
それ以外にもあるとかって言ってたと思うけど。
やりたいこととしては、タネを取る会。
タネを取る。
タネを取る会をしたい。
なぜなら、タネを取るのは結構地味な作業で、
大量に、一粒のタネからまあまあ大量に取れましたと、
やったねってなるとこなんだけど、
そのタネをもう一回植えられるようにするまでに、
例えば麦とかだと、もう大量に麦が付きましたと。
それを脱穀。
米とかもそうだけど、まあまあ大変じゃないですか。
稲穂から食べられる米粒にするまでに、まあまあ大変じゃないですか。
だからそういうところの、わりと地味だけど大切な作業を、
糸端会議みたいに手を動かしながら、
タネを取る会っていうのを定期的にやって。
というのが一つ。
それからタネを食べる会って結構楽しかったので。
なんか、七味作りとか。
七味作りもやってましたね。
これは七味の材料全部を自分で作るっていう、
大それた夢を抱き、だいぶ粉々に打ち砕かれたんですけど。
グレートジャーニーの関野さんみたいな。
カレーライスを一から作るみたいな。
我が輩の七味唐辛子を一から作るみたいな、
すごい、あっちも結構ね大変な思いをされましたが。
だってあっちはもっと。
船で漕いでいくところも。
器も作るみたいな。
まあまあそれはあれとして。
まあだから、大それた夢もあり、
ちっちゃい夢もありながら、
食べられるタネを持ち寄って、
一緒に調理して食べようみたいな。
やっぱね、食べるってのは盛り上がるんですよね。
そうね。
なんか離れられない気持ちになってくるっていう。
いいなと思ってて。
タネをめでる、タネを食べる、タネを取るっていう。
こういう会を徐々にやっていこうかなって思ってます。
でもね、ちょっと考えてるのは、
タネの貸し借り自体は無料にするんだけど、
タネを取る会とか、タネを食べる会とかね、
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なんかそういうものについては、
ちょっとお金を生み出す仕組みも取り入れていけたらなと思うんだ。
何か加工品を作るとか、
そういうものを販売して運営費に当てていくとか、
だからタネ自体は気軽にどんなお金ない人でも、
何か植えたいと思ったら借りに来れる。
で、返しに来れるっていう場所にしたいんだけど、
それ以外の何かみんなで作り出したものを、
交換の経済に載せていく。
物々交換でもいいし、お金と交換でもいいし、
何か価値の交換っていうものもやっていけたらいいなって今は思ってます。
これから、この間作ってたのがあれだよね。
楽しみにしてるのはマスタードかな。
マスタードね。
からしなのタネ。
あれはもう定番というかさ、とてもいいよね。
80%買ったマスタードのタネでしたけどね。
20%ぐらい頑張って取ったタネを入れられた。
ちょっとその対比がね、徐々に変わっていくと嬉しいんですけど。
やりましょう、今年も。
6月ぐらいだね、あれは。
田植えの後やったっけ?
そうだね。
菜の花がタネになる頃ですね。
今のうちにチェックしておかないと菜の花どこにあったかわからなくなるからね。
あ、そうか。
そうですよ。黄色い菜の花、あそこにいっぱいあるっていうのは今のうち見とかないと、
後で全部緑でどこにあったっけってなるから。
タネになる頃にはもう枯れ枯れて何がどこにあるか全然わかんないから。
あ、そうか。なるほど。
土手の菜の花とか大体こう枯れてしまうので、いい時期に。
枯れないようにキープしておくっていうのも大切だと思います。
ちょっと今年の展開じゃとても楽しみしてますので、それでしたら。
タネの図書館もやっていきますよ。
やっていきますか。
久しぶりの一堂。
はい、やっていきます。
応援します。
ありがとう。
はい、そんなわけで。
はい、次回タネと暮らすポートキャストは、
4月の20日、穀。
穀をね。
穀物の穀に雨。
と書きます。
とても好き、この言葉。
穀、好き。
なぜ?
なんか、あ、恵みの雨な感じがする。
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そうだね、いい。
恵みの雨だね。
まだそんなね、梅雨ほどジメジメジトジトとかでもないしね。
そうね。
なんかサラッと。
サラッとしてるね。
一気に草が生える。
この雨で。
そうなんだよ。
晴れ雨晴れ雨が続くと、
草ってのがすごい勢いで伸びてくるから。
そう。
ここが頑張り時ですね。
ここだけじゃないで、ここから先やろ。
そうだよ。
夏のことはここね、考えないようにしてるけどね。
そうですね。
さらば怒るわ。
シャーシャーシャーシャーシャー。
卒業。
まあ、そんなことで。
ね、まあ、10年間ね、いましたけどね。
いいとこでしたよ。
うん。
いかるは本当に。
そうだね。
うん。
すごくいいとこ。
まあ、前回かな、出会ったそのようすけくんたちとかね。
うん。
本当にいかるが大好きな人もああいう風にいたわけだし。
うん。
いかるがに憧れて住み始めたっていううちの師匠とかもね、いるわけやし。
フォーレッジの近くでって。
うん。
5、6年家を探してたとかって言ってたけどね。
そうか。
うん。
そんないかるがを離れて、まあ、新天地からお届けするのか。
どうか。
あるいはいかるがラスト回になるのか。
ちょっと。
ちょっとわからないけどね。
ということで。
うん。
はい、北風でまた会いましょう。
はい。
そしてその前に今日はちょっとみなさんに贈り物がね、ありますよね。
うん。
うっちゃんからのポエムの時間がやってまいりました。
いや、まあ前回その、さやかくんが詩を書く人だって言ってたりとか。
うん。
ようちゃんとさやかくんが詩の朗読会をやったりとかっていうのもあって。
うんうん。
ちょっと詩でも書いてみようと思って。
はい、書きました。
書いてみました。
うっちゃんの詩ができたので、今日はそれを最後にお届けしたいというわけです。
はい。
まあ、春の訪れというかね、新しい稼働でっていうことで、ちょっと種と暮らすっていう詩を書いてみましたので、最後ちょっと聞いてください。
どうぞ。
種と暮らす
東から暖かい春の風が吹き始める頃
虫たちは土から目覚め
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種は芽吹き
大地を潤す雨が降り注ぐ
南から暑い夏の風が吹き始める頃
照りつける太陽の日差しを浴びて
草木は濃い緑の葉を茂らせる
西から涼しい秋の風が吹き始める頃
雲は空高く
稲穂は黄金色に輝き
秋の夜長に種を紡ぐ
北から冷たい冬の風が吹き始める頃
木の葉は色褪せ
灰色の雲が空を塞ぎ
落ち葉の布団で種は眠る
月と太陽が入れ替わる頃
世界は再び生まれ変わる
川を登り
谷を越え
風に吹かれ
山へ導かれる
大地を踏みしめ
歌を歌い
種を蒔こう
二重四の小読みとともに
今日も僕らは
種と暮らす