1. テクノロジーとカルチャーの種あかし
  2. #10 不動産の価値は「経年美化..
2025-07-17 25:10

#10 不動産の価値は「経年美化」で決まる|GREENING関口CEOが語る“作れないもの“の作り方

前回に続き、七里ヶ浜billsの仕掛け人、GREENING CEOの関口正人さんを深掘りします。今回のテーマは、関口さんの事業哲学の核となる「WE THINK ABOUT Us」という6つの言葉。小畑がその言葉に感銘を受けたところから、話は思わぬ方向へ。実はその言葉、ある著名な編集者が関口さんの思想を言語化したものだった…!?


トークの核心は「真逆と思えることが実は繋がっている」という視点と、「作れないからこそ価値がある」という哲学。地価や不動産業界の常識を覆すカウンターカルチャー的な発想から、古いものの価値を「劣化」ではなく「美化」と捉える“経年美化“という美しい概念まで、MCの2人も思わず唸る金言が満載です。大量生産・大量消費の時代を経て、僕らが本当に求める豊かさとは?「新しい」だけが正義じゃない、これからの時代の価値基準が見つかるはず。


WE THINK ABOUT Us

https://greening.co.jp/we-think/

 自分たちのことを考えてみた。

  1. 真逆と思えることが、実はつながっている。
  2. 都心だから、ローカルだから、ではなくて。
  3. 食を大事にする人こそ「センスがいい」理由。
  4. ビジネスと環境を、いかにバランスさせるか。
  5. 自分の芝生も青いかもしれない。
  6. つくれないからこそ価値がある。



▼ゲスト紹介:

関口正人(せきぐち  まさと)

株式会社GREENING 取締役CEO


1972年、東京都足立区生まれ。夏から秋は海へ赴きサーフィンを、冬から春は雪山へ赴きスノーボードに明け暮れ、自然と動物をこよなく愛する。東洋大学社会学部を卒業後、三菱地所リアルエステート株式会社を経て、株式会社都市デザインシステムでコーポラティブハウス、不動産開発事業等などに従事。

鎌倉の七里ヶ浜にある複合施設「WEEKEND HOUSE ALLEY」全体のプロデュースを行う。その後2008年に株式会社THINK GREEN PRODUCEを設立し、独立起業。商業施設や店舗やブランドのコンサルティングからオペレーションを含め、統合的にプロデュースを行う傍ら、運営も自らが手がけることで価値づくりを行う。現在は株式会社GREENINGのCEOとして、レストラン「GARDEN HOUSE」をはじめ、「MUSTARD HOTEL」、小田急線線路跡地に開発された商業空間「reload」、登録有形文化財の宿泊施設「沼津倶楽部」の事業を継承するなど、多岐にわたる分野で企画運営を行う。

「culture scaping 」日本らしい文化的な風景の創造を目指し新たな事業を展開していく。


▼番組概要

ファッション、ウェルネス、食、スポーツ、web3──感度の高い大人がちょっと気になる “これから” を、日常目線で語るカルチャー×テクノロジーの雑談ラジオ。MCは、BEAMSで数々の企画を手がけ、『OCEANS』で連載を持つ種市暁。“格好良さ”を信条に、サーフィンを軸にした生き方を発信するスタイルの探求者。そして、web3シーンを駆ける次世代の仕掛け人、小畑 翔悟。bitFlyerやNOT A HOTELを経て、ブロックチェーンの社会実装を進めるDecentier代表。異色のふたりが、未来のライフスタイルを軽やかに掘り下げます。週1配信、1話20分。難しい言葉は抜きにして、今を楽しむヒントを。


▼ハッシュタグ

#種あかしラジオ


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▼ 種市 暁

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▼小畑 翔悟

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Website: ⁠https://decentier.co.jp/⁠


▼制作・ディレクション

NEXUS Studio: ⁠https://x.com/NEXUSStudio8

サマリー

このエピソードでは、GREENINGの関口CEOが不動産の価値形成における「経年美化」の重要性や、価値観の変化について語ります。また、物質的成長から文化的成長への移行が不動産市場に与える影響が探求されます。不動産における「経年美化」の価値や、日本の新築市場主義についても議論されます。関口CEOは街のカルチャーと不動産の関係を探求し、サブカルチャーの重要性についても触れます。彼は、不動産の価値は経年美化によって決まるという視点から、古いものに込められた文化やデザインの重要性について語ります。また、テクノロジーの進化により新しいものが簡単に作れる時代にあっても、古き良きものの魅力を理解し、活かしていくことの重要性について考察します。

GREENINGのビジョンと価値
こんにちは、小畑翔吾です。 種市明です。
この番組、テクノロジーとカルチャーの種あかしでは、ファッション、ウェルネス、食、スポーツ、LOVE3など、感度の高い大人が気になる、これからの話題を日常目線で緩く語っています。
一緒にお届けするのは、Beams出身で、今はフリープランナーとして活躍する、種市明さん。
それぞれの視点で、ちょっと先のライフスタイルを考えていきます。
ということで、引き続き関口さんをゲストに向かって進めていきたいんですけど、今回関口さん来ていただくにあたって、改めてGREENINGさんどういう感じだったっけなと思って、ホームページ見てたんですよ。
そしたら、GREENINGのホームページの中に、WE THINK ABOUT USっていうタイトルで、全部で6個。
会社で言うと、これバリューみたいな感じなんですかね。一般的に言うと。
そういうのが書いていて、めちゃくちゃいいこと書いてあったなって思ったんで、ここを深掘りしていけると嬉しいなと思ってるんですね。
どうしようかな、これ全部読むと、長いですね。
読んだ方がいいよ。
1が、真逆と思えることが実は繋がっている。
都心だから、ローカルだからではなくて。
職を大事にする人こそ、センスがいい理由。
ビジネスと環境をいかにバランスさせるか。
自分の芝生も青いかもしれない。
作れないからこそ価値がある。
これ僕刺さったんですよ。
これそれぞれ一つ一つの言葉に対して、もう少しこのコピーというか文言がいろいろ書いていて、そこまでいくと長くなるんで、あれなんですけど。
僕その前回も少しお話した通り、グリーニングさんがやられてるレストランも何回も行ってるし、沼津クラブも泊まらせていただいたし、
関羽さんと何回もいろんな話してるんで、ここに落ちてる文言がすごいなんかグリーニングがやられてることが言語化されてんなーっていうふうに思って読んでたんですよね。
不動産市場の変化
この6個ある中で一番これがとか、この内容がこういうところで表現されてるよみたいなところで言うとなんかあったりします。
僕は一番響いたところで言うと、1と6なんですよ。
1と6?
真逆と思えることが実はつながってるって話と、あと作れないからこそ価値があるっていう。
ちょっとこれもしかして最初にあれか。
AIで作ってる。
誰?
これAIさ。
その可能性ありますね。
でもだとするとAI半端じゃないっす。
俺だって一緒にいてあんま聞いたことないよ。
もしかして自分の言葉で話せるか聞いてみないで。
見ないで話してもらいたいっすね。
先に種明かしするね。
なんかすごいさ、いろんなことを、会社ってどんな会社なのかとか、どんな事業をこれからするんですかとか、いろんな取材を受けたりするような場面ってあるじゃない。
そういう時に自分の中でもその都度都度言葉にするメディアだったりタイミングだったり違うわけ。
これはなんかちょっとまとめたいなと思ってたの、ずっと。
どうやってまとめようかなと思った時に、自分が言ってることを文章で起こしていくっていうだけだとまとまらないというか、
伝わるものも伝わんないからどうしようかなと思った時に、マガジンハウスの山村さんっていう人いて、
その人はコピーライターであったり、エディターであったり、雑誌でいくとブルータスとかさ、ポパイとか。
カルチャーのノリもわかる。
文章に長けている知り合いだったってのもあって、何時間ぐらい話したのかな。
5時間ぐらい話したかもしれないね。
関羽さんの会社ってどんな会社なんですかとかさっきみたいな話で雑談的にわーって話してた。
それを結果的に6個にまとめてもらった。
俺が最初から6個言いたいことがあるって言って作ったもんじゃなくて、
どんな会社なんですかとか、どんなことを大切にしてるんですかとか、
プロジェクトをする時どういう時点で考えてるんですかみたいなことをわーって雑談していく中でまとめてもらった。
これいつできたの?
もっと前だな。5年前とか?
そうだよね。それ意外とだからね。
惹かれました。意外と。
なんか、あたためて俺も今始めた。
これまず種明かしね。
だから元のアイデンティティは僕なんです。
いや、ブルータスの方がすごい。
文章にしてもらった。
こういうのってビジネスっぽくなってっちゃうじゃん。
ビジネス出版大手さんみたいなところに頼むとビジネス文章になってっちゃう。
でもこれ俺見た時に関口君の言葉になってる気もした。
こういうことは言ってんだよ。こういうことは言ってんだよ。もっときれいにまとめてもらってるというか。
だからちゃんとそれをね、分かりやすくまとめてるっていうのがすごいですよね。
で、その6つ目と、6個目?
1つ目は真逆と思えることが実はつながっているっていうね。
これさっきちょっと鹿島の話でも言ったんだけど、
特に宇藤さんとかだと、今あんまり聞かないかな。地下工事価格って知ってる?
地下工事価格?路線価格じゃなくて?
2つなんだけどね。地下工事価格っていうのと路線価格っていうのがあるんだけど、
路線価格っていうのは税金を決めるものだったりするわけ。
あると違ったらそこの接続してる路線価格で相続税が決められたり、
その税金を計算するためのもとになっている。
地下工事価格は、もう何年前だろうな、20年とか30年ぐらい前に、
必ず年にニュースになる。銀座の旧高堂っていうバブルのほうは、
銀座旧高堂前の地下工事価格。
地下工事価格っていうのは地下工事価格のポイントっていうのが、
日本全国2つぐらい決められてるわけ。
その価格に合わせて、不動産の市場が動くのよ。
その地下工事価格のポイントっていうのは銀座の旧高堂前っていうところにあって、
1平方メートルあたりいくらっていうのが発表される。
その土地の価格が2億を超えるわけ。
それが年に1回、バブルの時代はニュースになってた。
今、地下工事価格なんて誰も知らないし、ニュースにも出てこない。
なんでなのか。
これは不動産のある意味、価値を算出する原理原則みたいなのが、
大きく変わった。
その影響で地下工事価格は誰も気にしなかった。
地下工事価格が一番高いところっていうのは、日本においては都心なの。
全部。
ギッター、アザブ、京都。
全部都心。
さっき話したみたいに、山だろうが海だろうが、
素晴らしい景色が広がっている九龍市の丘だろうが、
とにかく安い。
田舎だから。
ところが、一番若いのがロサンゼルスなんだけど、
ダウンタウンって言われている都心よりも、
素晴らしいロングビーチとかマリブとか高い。
なんでだろう。
なんでなんだろう。
真逆なんだよ。
難しい話をしちゃうと、
不動産業界の仕組みが変わったからなんだけど、
これが結構つながっていて、
実はどういうことなのかっていうと、
ビジネス的なことだけではなくて、
価値観の多様化
結果的に日本はだんだん物質的な差、
経済成長と物質的な成長から、
だんだん文化的な成長の方が曲がってきていて、
田舎っていう国が安かった時代っていうのは、
とにかく物質的な成長を国も人もみんな望んでいたから、
都会がいいんだ。
都会に住んでたくさん働いて、
たくさん遊んでっていうのがいいんだ。
それがだんだん成熟してくると、
ちょっと違くねえかみたいな。
面白いですね。
もっと自然の豊かさの方がいいよねみたいな。
になってきた時に、すごいシンプルな話なんだけど、
自然って限られている。
限られているものにニーズが増えてくると値段が上がるじゃん。
もともと真逆だなと思って、
いなかったら安いんだなと思っていたことが、
世界とかいろんなことを繋がっていて、
このギャップみたいなことを見つけることが、
一番最初の仕事の入り口みたいな感覚なの俺はね。
だからあれですよね。
今のちょっと繰り返しになるかもしれないですけど、
昔はあんまり価値観が多様化していなくて、
今は簡単に言うと便利だから、
年に1かければ近いほど高くなる。
でも今はもっといろんな人がいろんなことを考えていて、
例えばそれこそ、この間の話で言えば、
サーフィンする人にとっては、
海の方でいい波が来るとこが、
一番自分にとって価値あるし、
静かなところで、
緑の中で暮らしたいって人が多いかもしれないし、
便利で都心がよく来てって言ったら、
都心の方かもしれないしっていうところで、
そこが多様化してるとこが、
まずあるよねっていう。
上手くいってること、
前回話したコーポラティブハウス、
明日って話したけど、
関口くん早いところやっぱり早いよね、
目のつけるところとか。
塩目を読むというか、
経年美化の価値
それがもちろんね、
早すぎる時もあるけど、
自分が実際に、
結構リアルなんだよね、
地方にキャンピングカー行って、
一緒に行ってると分かるんだけど、
いろんなところの空き地のところの、
値段とかそういうテナントの状況とか、
ビルとか見て、
パパパパッとね、
遊んでるように酒飲みながら、
客のところのここのあれがどうなって、
客単価がどうだとか、
サラサラサラッとボソボソボソボソ言ってんの。
あれが結構なんか実は、
本当に仕事と遊びもつながってるで、
こいつ。
普段なんかどうやってんだろうなと思ったら、
結構なんかね、
後でビジネスにつながってる話とか、
そこをリンクさせる。
要は遊ぶための言い訳作ってるのかもしれないけど、
めちゃくちゃそれが、
いろんな俺も人と会うけど、
ちょっと異質というか、
右脳と左脳の使い方というか何というか、
ちょっと面白いんだよね。
嗅覚みたいな話かもしれないですけど、
僕も森岡にスノーボードを一緒に年末?年始?
一緒にご一緒させてもらって、
てきゆつさんのキャンピングカーに乗って、
スキー場まで行ってたんですよ。
そしたら、
ここの土地いいなーとかいきなり言い始めて、
え?
いや、ただの山が見えるとこですけど、
いやでもここから見た景色よくない?とかって言ってて、
あ、でもこうやってやってんだって思ったんですよね。
で、僕みたいな素人からすると、
そこに建物建つ想像がまだできなくて、
でもたぶんせきゆつさんの中ではそういうのがたぶんあって、
街のカルチャーと不動産
あ、そういう風になってんだなーって思って、
今の話を聞くと、
すごい今腹落ちしました。
よくさ、
ビジネスっぽい話を聞くとさ、
メインストリーム、
サブカルチャーみたいな、
そういう関係性、
これ結構ビジネスでもあって、
例えばうちが今ホテルをやってるときに、
どことは言えないんだけど、
日本でもさ、大手のホテルチェーンが、
さんざんたくさんホテルを作ってる。
だからある一つのマーケットシェアを、
メインストリームとして取ってる。
でもメインがデカくなればデカくなるほど、
その反対側のアンチポジションというかね、
サブカルチャーのここが空いてくるんだよね。
こっちが同じ看板でたくさん作れば作るほど、
すごいシンプルな言い方をすると、
ここに通っているいろんな関係者、
お客さんとか、
いろんな投資家とか、
なんか他ないのかなって。
真逆というかね、
反対側のポジションとか空いてくるから、
多分、なんていうのかな、
うちの会社というか、
僕の思想的なところで言うと、
このメインストリームをやろうというのはあまり思わない。
こっちが面白いというか、
こっちが大きくなってくれるから、
ここが出てくる。
そうだよね、カウンターカルチャーってそういうことだからね。
例えばで言うと、
ルイ・ビトンとDMが一緒にやるみたいなのに似てます?違う?
同じだよ。最初はサブカルチャー。
もうちょっとその次の展開なんだよね。
サブがさらにデカくなっていって、
それも同じだよ。
あれもいわゆるラグジュアリブランドとストリートブランドみたいな。
確かにストリートブランドが大きくなっていったこともありますけど、
結構、住んでいる世界と全然違うけど、
それが一緒にやってる。
関引き君と仕事のバランスでいくと、
わりとメジャーとマイナーを行き来することもできるというか、
すごい面白いところの視点の仕事もしてるかと思えば、
大手とバリバリにコンティネーションしてやってるっていうところもあるから、
その辺がちょっと面白いなというか、あんまりないような。
そうですかね。
もちろん会社を経営している上では、
切れ事抜きに会社を大きくしたい。
なんで大きくしたいの?っていうのはいろんな理由があるけどさ、
もっと面白い仕事をしたいなとかさ、
一緒にやってる社員の仲間、チーム、
みんなで面白く豊かになってきて、いろんな理由があるけど、
会社自体を大きくしていきたいんだけど、
やってることはサブカルでいたいみたいな。
会社はでかいけど、
この会社がやってることすら分かんないみたいな。
いうぐらいの気持ち感ってのがあるね。
これはなんとなく関口くんの会社、
ちょっとビームスっぽいところもあるよね。
アパレルの文脈に、
世の中にない面白いものを見つけたいというところから、
ビームスもちろんスタートしていて、
それがでもどんどん多くなっていって、
でも大きいところでコラボレーションしたりとかもするけど、
でもアングラな部分も持ち続けてというか、
自分がビームスに行ったときの感じにも結構似てるなって感じるけど、
でもこういうアパレルじゃない、
そういうぶどうさんのレストラン事業とか、
こういう規模でやりながらでも、
こういうことをやってる会社ってあんまりないな。
派手なところはなんとなくあるけどね。
派手に飲食やったりとか、
そこの感覚はちょっとセレクトショップっぽいというか、
質がいいものをやりたいというか。
そう思いますね。
例えば下北沢のビロードって、
グリーンさんやられてると思うんですけど、
僕も何回も言ってるんですけど、
関さんが話してて、
そこに例えばコーヒー屋さんを入れるとするじゃないですか。
多分大手の人たちが考えると、
普通にスターバックス入れりゃいいやんみたいな感じになる。
絶対そんなことやんないと思うんですよ。
それはめちゃくちゃイケてるコーヒー屋さんが入ってて、
イケてる飲食屋さんが入ってて、
そこってどこで見つけてきたんですかね。
千葉のどこどこのカレー屋さんがさみたいな話があったときに、
まさにビジネスとして効率を求めるというか、
それだけだと面白いもん作れないから、
こだわりを持ってやるっていうところのバランスを
すごい考えてやられてるんだなって思って、
それはすごい学びがあったなと思って、
今の話聞いてましたね。
作れないこそ価値があるっていう、
これはどういう話ですかね。
これも不動産にひも付けた話をすると、
不動産に関しては、
日本ってさ、
新築市場主義なのね。
どんな家が欲しいですかって言ったときに、
今っていうよりもずっとね、
もともと昔のことでいくと、
新築がいいです。
もうこれはね、
戦争で負けたことによって貧乏になって、
家もさ、
とにかく住むために家が欲しい物質的に。
当時はさ、
今で言う団地だよね、高団。
そんなのができて住めるようになって、
じゃあいざ一生懸命働いて、
何のために働いてるのって言ったときに
マイホームが欲しい、新しい家が欲しい。
この感覚って今もずっと迷惑迷惑と続いてるんだよね。
それが別に悪いってことじゃないんだけどさ、
新しいものは新しいものってなっていくと、
技術的にもどんどん進化していくから、
決して悪いわけじゃないんだけど、
なんかね、すごい機械的な街でしかなくなっていっちゃうんだよね。
例えば、
ここから見るとあるかな、
サイリングっていってさ、
家事とかに強かったり軽かったり安かったりする外壁、
分かる?
なんか、片押しみたいになってるさ。
ああいうものが分かりやすい。
あれだけになってるじゃん。味気の何もないじゃん。
悪くはない。家事に強いとか安いとか耐久性高いとかさ。
なんだけど、
カルチャーと不動産の関係って俺深いと思う。
不動産って一回作ると、
そう簡単に壊せないんだよ。
景色、情景が抜けちゃうんだよね。逆の言い方すると。
なんだけど、個人が勝手に作れるから、
とやかく言うと違うんだけど、
なんかね、街がさ、
つまんなくなってるっていう感じも、
ここで不動産業とか、直にやってると感じるわけ。
だけど、やっぱりヨーロッパは、
そもそも、
壊しちゃダメなわけ。立て替えすらダメ。
サブカルチャーの重要性
いじれもしない。だけど、不便なわけね。
実際アメリカの古いホテルとかあると、
なんかギコギコするし、暑いし寒いし、
人の声は聞こえるし、
居住性は微妙なんだけど、街並みとしては好き。
ヨーロッパとかも別にすると。
それって個人のものなんだけど、
多分に社会性があって、
社会の価値がある。
そういったことを考えると、
カラコと価値があるっていう感覚、
古いものは作れない。
それはいろんな理由がある。
あの当時の素材は手に入らないとかさ、
その当時作れた職人、今はいないとかさ。
そういう意味で、不動産的な観点でいくと、
そういう価値観を持ってた方がいいな。
なくても、自分が事業をやる、
その事業で関わるプロジェクトにおいては、
そういう価値、かといって伸縮つくんないって言ってるわけじゃないんだけど、
残したほうがいい価値と。
これは別にやり方がいいなっていうところは、
ちゃんと考えて。
僕のとある友人が、
京都の西陣でさ、
ずっと織物やってる人なんだけど、
その人は経年美館なんだよね。
これは素晴らしいな。経年劣化じゃなくて、
経年美館。
最近僕が古い洋服が好きだとか、古い時計が好きだとか、
古い車が好きだとか、
そういうのとも繋がってるんだけど、
古着的に言うとフェードってやつだよね。
建築とかもそういうのもあるし、
当時なんでこういうデザインだったのかっていう、
そこに理由があったりする。
そういうのも含めて、
悪いものではなく、
古いものに、むしろ当時の文化だったり、
デザインのいいところだったりっていうのが、
あるんじゃないかって思って、
特に僕の場合は不動産業なんで、
捉えていくっていうことを大事にしたいなと思って、
テクノロジーと古き良き魅力
ここに書いたの。
沼作らん。
残すほうがお金かかるんだよ。
鎌倉のガーデンハウスっていうのも、
多分50年ぐらい建物だったんだけど、
最初軽い気持ちで、
残したほうが味があってかっこいいじゃんってやったんだけど、
開けてみたら、
大人3人で押したら倒れちゃいます。
全部開けてみて構造計算がやり直したら、
店でできる前に構造補給をするだけで、
5000万かかります。
当時さ、まだ年賞でも、
会社の年賞でも3億とか5億ぐらいしかなかった時代に、
基礎工事で5000万ですか、心折れそうになった。
でも、
でもやっぱ残したほうがいいなみたいな。
そういうことを、
事業の中の価値基準に入れたり、
大切にする視点として持ってったほうがいいなって。
面白いですね。経年日かね。
僕の会社って、
いわゆるIT系なんで、
ものを作ってるんですけど、基本的にソフトウェアなんですよ。
特に最近は、
前々回から話した、
AIがいろんなところで出てきてて、
すぐ作れちゃうんで、
感じにどんどんなってきてるんですね。
まさに今日も、
あるお客さんと話してたのが、
新しいプロダクトを作りたいですみたいなやつも、
プロトタイプとかだと、
一瞬でできるんですよ。
1日ぐらいAIと会話するとできちゃうみたいな。
それってすごく便利なことで、
ものすごい僕らは恩恵を受けてるんですけど、
他方で、平年美化みたいな言葉と真逆のところにいて、
だからやっぱり、
今の時代もそうだと思うんですけど、
新しいものが売れるとか、
なんだとかっていう感じじゃない、
古くからあることによる魅力とか、
そこに積み重なってきた味とか、
そこが人の金銭に触れて売れるみたいなところは、
結構ある気がしてて、
そこは会社としても、
個人としても考えていきたいなと思って聞いてましたね。
小畑君の会社、
ものを作るわけじゃないじゃん。
そういう意味ではシステムとか、
新しいね、そういうことをやっていく会社だから、
そこが関口君たちみたいな会社と繋がっていって、
よりよくね、僕らみたいな人たちが、
そういうことにコネクトできるような構造というか、
システムを作っていって、
お得にね、例えば建物だってホテルだったりとかさ、
どんどん広げることができたらいいんじゃないの、それは。
本当そう思ってますね。
まさにリアルな世界とテクノロジーが結びついていく。
それが今っていうことだよね。
それで余計なもの作らなくてっていう。
建築資材は高くなってるんだからさ。
じゃあちょっと締めます。
この番組、テクノロジーとカルチャーの種明かしは
アマゾンミュージックで配信中です。
毎週木曜日に新エピソードをお届けしているので、
ぜひフォローしてお楽しみください。
種石さんのインスタグラムもぜひチェックしてみてください。
搬送は種明かしラジオをつけてポストしてもらえると嬉しいです。
それでは次回もお楽しみに。
25:10

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