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LISTEN本棚の「大学のこれから」では、大学のこれからについて考える上で参考になるはじめさんのエピソードを集めています。
本日、8月3日、一通り聞き終わりましたので、ここで一言、感想を語っておきたいと思います。
はじめさんがたくさんのエピソードで語られていることは、大体同じようなことのある種、繰り返しになっていると思います。
それぞれのエピソードが様々な部分を強調し、詳しく話してはいますけれども、全体としては言っていることはかなり絞られている内容かなと思いまして、
それを私なりにこのエピソードの概要欄にまとめてみました。
それで、私が一番共感したのは、本棚の下の方にあるんですが、
深堀ライブの33番、オンデマンド教育が日本の私学を救うの4回目のエピソードですね。
ここで、「学生の自由な学び」という見出しのついたあたりがですね、これが本当に大事な内容を語られていまして、
私も全く100%というか120%同意という感じなんですけれども、
なぜそんなふうに思うのかと言いますと、たぶん私とはじめさんはほぼ同じ頃に大学生の生活を送っていまして、
その頃の私たち学生の学びというのは本当に自由なものだったんですね。
授業で出席を取るという科目は語学と体育ぐらいしかありませんで、いくら欠席しても全く問題ありませんでした。
教科書がありますと、教科書を自分で読んで内容を学んで、最後学期末の試験でパスすればそれでも単位がもらえた。
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ほとんど授業に出なくても、自分で勉強さえすればですね、単位がもらえるというそういう授業でした。
ではその授業に出ていない時間、何をやっていたかというと、本当に自由に自分の学びたいことを、あるいは遊びもありますけれども、遊びも学びということで、
例えば映画館に行って映画を見たり、劇場に行って演劇を見たり、あるいは友達とだべったり、何か軽い運動をしたり、などなどですね。
授業という枠組みには入ってませんけれども、でもやっていることは授業で目指していることと同じようなことを自主的にやっていたということで、
教員の方もそれを見守ってというか、見てないんですけれども、ほったらかしなんですけれども、
教員自身もですね、そういう学生生活を送っていたわけですから、学生がそういうふうにするのも当然というふうに考えていたんだろうと思うんですね。
そうやって自分の好きな時に好きなことを好きな場所で学ぶというのは、今と法律もそれから大学設置基準もそんなに変わらなかった昔であっても、事実上できてしまっていたんですね。
それはある意味で、大学設置基準とかですね、そういう様々な縛りをある種、学生も教員も無視してやっていたという、それが通用したという時代だったということなんだと思います。
しかし、そういう牧歌的(と言いましょうか)時代がいつの間にか終わってしまったんですね。非常に窮屈な大学になってきています。
成績評価の厳格化でしたかね。そんな言葉が出てきまして、どんどんどんどんと厳格化が進んでいまして、学生も教員も身動き取れないぐらいにガチガチに縛られるようになってきているような気がします。
本当にこれでいいのだろうかという疑問がずっとあるんですが、おそらくはじめさんと私のこの感覚は同じなんじゃないかなというふうに思うんですね。
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そういう考えがどれだけ大学の中で通用するのか分かりませんが、私ちょっとあまり期待していないんですけれども、だったら大学の外でやればいいんじゃないかというのが私の考えなんですけどね。
大学の枠組みに入らなければいくらでも自由なことはできるわけですから。ですから大学の外でやればいいんですけれども、なかなかそれも難しい状況ですよね。
だから大学を変えつつ大学の外も変えて両方連携してうまくやっていければいいかななんていうふうに思っています。
ということで一言のつもりが結構長く話してしまいましたが、この辺で終わりにしたいと思います。