🎄LISTENアドベントカレンダー2025の12月6日の配信です。
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夜、路地裏に灯る小さな明かり。 まだ形になっていない夢を、声に乗せて語ります。
ふらっと立ち寄るような気持ちで、耳を傾けていただけたら嬉しいです。
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【ご近所番組】こちらの番組も,是非お楽しみください! (^^)/
前日(12月5日):
🎙️アメリカンナイトGOLD|アメリカ研究留学おすそわけポッドキャストさん
🎙️ひとりボッツさん
当日(12月6日):
🎙️AKIKOの声日記さん
翌日(12月7日):
🎙️技術者かねまるの「プラントライフ」さん
🎙️ご当地ソングが好きすぎるさん
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LISTENアドベントカレンダー2025、12月6日担当のたなと申します。
私は日頃、大学で科学史を教えている教員です。
LISTENではTanaRadioというポッドキャストを配信しています。
今日は私の夢の話をしたいと思います。
まだ形になっていない、心の中で育ち始めている風景、これを語りたいと思います。
その名は、「声の屋台村rooom横丁」。夜の路地を想像してください。
夜、表通りから一本路地を入ると、のれんのかかった小さな屋台がポツ、ポツと目に入ります。
それぞれの屋台からは温かい光が漏れています。
誰かの笑い声、誰かの語りかける声。いろんな屋台があります。
「学びの屋台」では、教育について語り合う声が聞こえてきます。
先生と生徒、じゃない、対等な学びの場、コーヒーを飲みながらゆっくりと。
「記憶の屋台」では、誰かが静かに昔話をしています。
聞いている人も自分の記憶を思い出す。
思い出話に花が咲きます。
「音楽の屋台」では、ギターの音色が漏れてきます。
好きな曲について語り合っている、時々誰かが歌いだします。
「旅の屋台」では、遠い国の話で盛り上がっています。
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行ったことのない場所への憧れ、地図を広げながら夢を語る、他にもいろいろあるでしょう。
「料理の屋台」「本の屋台」「サイエンスの屋台」。それぞれの屋台がオーナーの個性を映しています。
一つ一つの屋台は小さなものです。
せいぜい数人から十数人が入れるくらい、カウンターに並んで座る感じです。
でもその小ささがいいんです。
店主の顔が見える。常連さんの顔も見える。誰かが話したら誰かが返す。夜風が通り抜ける心地よい距離感です。
表通りは、広い開かれた場所です。
賑やかで人の流れが多い、それはそれで良い場所です。
しかし路地の屋台は少し違う。
のれんをくぐって席につく。でも完全に閉じているわけじゃない。
新しい人もいつでも大歓迎です。
ある程度開かれ、ある程度閉じられている。
この絶妙なバランス。だから気を使いすぎない。だから本音も言える。
だから深い話もできる。表通りでは言えないことも
屋台ののれんの内側なら語れる。でも水面下に隠すわけじゃない。
表通りと繋がっている一つの世界。
面白いことに、これらの屋台のオーナーたち、お互いに知り合いなんです。
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「学びの屋台」の店主が「音楽の屋台」の常連だったり、「旅の屋台」のオーナーが「記憶の屋台」に通っていたり。
営業が終わった後、隣の屋台に顔を出す。
「今日はどうだった?」そんな立ち話が生まれます。
そうやって行き来しているうちに、
「ああ、うちの常連さん、そっちの屋台も気に入ってくれるかも。」
「今度紹介してよ。」
屋台同士が緩やかに繋がっていく。
屋台が三つ、五つ、十と増えていく。
そうすると、そこは一つの横丁になります。
「声の屋台村rooom横丁」。
大きくなくていい。
大きなポッドキャスト番組でなくても、
たくさんのリスナーを抱えていなくても、
数名の熱心に通ってくれる常連さんがいれば、
小さな屋台は十分に成立します。
小さいからこそいい。
一人一人の顔が見える。
声が届く。深い話ができる。
温かい。
そんな小さな屋台があちこちにあって、
横丁のように繋がっていったら。
声で人が静かに繋がっていく。
そんな場所、それが私の夢です。
「声の屋台村rooom横丁」。
まだ夢の段階です。
でも夢を語ることから、
09:00
何かが始まるかもしれない。
そう願って、
今日はこの話をさせていただきました。
お聴きいただきありがとうございました。
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