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2025-12-21 18:17

298 日記 | バイブコーディング 挫折から再出発へ

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2025年に私が経験したバイブコーディングの話。

#声日記 #バイブコーディング

サマリー

このエピソードでは、プログラミングの知識が少ない中でAIを活用してサイト制作に挑戦したバイブコーディングの経験が語られています。Claude Codeの影響やエラーの修正で直面した限界についての考察も含まれています。また、伊藤穰一さんの影響を受けて新たなシステム構築に取り組むバイブコーディングの再挑戦が描かれています。AIのサポートを受けながら、科学史の研究用の便利なシステムを開発する過程が紹介されています。

バイブコーディングまで
たなです。
2025年12月21日日曜日午後2時50分ぐらいです。
今回は、「バイブコーディング 挫折から再出発へ」と題して、
今年私がバイブコーディングについてどんなことをやったか、
あるいは今やっていてこれからやろうとしているのかということについて少し語ってみたいと思います。
これから話す内容は、Tech Voice Advent Calendarでエントリーして話してもよかったような内容かと思うんですが、
エントリーの時期に私が体調を崩していて、配信の自信がなかったのでエントリーしなかったんですけれども、
ちょっと体調が戻ってきまして、ここで語ってみたいなというふうに思っています。
テック系の話というのは、私あまりしたことがなかったんですけれども、
ちょっと簡単にまずは話してみたいんですが、
私のプログラミング歴とでも言うようなものですね、歴というほどのものはないんですけれども、
ちょっとまず前提知識としてその辺を話しておいた方がいいかなと思うんですが、
私が大学に入ったのが今から44年前ですね、ずいぶん前ですけれども、
その頃はマイコンブームというのがあったと思います。
パソコンという言葉もありますが、当時はパソコンという言葉よりはマイコン、
しかもこれはマイ、私のという意味とそれからマイクロのマイと掛けていたような気もしますね。
それまでの大型計算機とは違って、個人が持つことができる小さなコンピューターというような、
そういうイメージだったと思います。
一般消費者向けのそうしたパソコン、今日で言うパソコンが売り出され始めまして、
そういったことに興味を持っていた大学生の私は、それを買って試してみたという経験があります。
当時はパソコンというのはプログラムを買ってきてそれをインストールして使うというものではなくて、
基本的に自分でプログラムを書かないと動かない、ただの箱だったような気がします。
BASICという言語が使えまして、BASICで一つ私はプログラムを書いた記憶があります。
オセロゲームだったと思いますけれども、それを書いてオセロゲームをちょっとだけやって遊んで、
それ以上のことはあまりしなかったような気がしますね。
それから大学の授業では、もちろんパソコンなんていうのは使っていなかったわけですけれども、
コンピューターといえば大型計算機でして、パンチカードで入力をするという時代でした。
一つの命令を一枚の紙にパンチカードで打つんですから、
何かやろうと思うとそのパンチカードを何枚も束ねて読み込ませるということをやった記憶があります。
言語はFortranだったと思いますけれども、それもちょっとした演習をやって終わってしまったという感じですね。
あとその他にもいろいろ当時プログラミング言語がありまして、そういうのを独学で学んでやってみようかなというふうに思ってはみたものの、
結局ものにならずにパソコン、コンピューター、プログラミング環境はあまりやらずに、
当時はパソコンというよりもワープロでしたね。
ワープロを使って文章を書いたり、あるいはパソコン通信というのが当時ありましたから、そのパソコン通信をパソコンではなくてワープロでもできたんですね。
ですので、ワープロとモデルをつないで電話線で通信をするというようなことをやった記憶がありますね。
ですが、プログラミングの世界はちょっと自分とは違う世界だなという感じを持っていました。
しかしウェブが始まりまして、いわゆるホームページというのを作るようになって、HTMLの言語をちょっと勉強して自分でホームページを作ったりするようになりました。
さらにはもう少し凝ったサイトを作りたいということで、PHPの言語をちょっと勉強して、自分でサイトを作るなんてこともやろうかと思ったんですけれども、
これもやるとなると結構大変だったので、結局自分ではやらないで、出来合いのですね、プログラムを使わせてもらうと。
今も使ってますけど、WordPressというですね、もともとブログを作るためのオープンソースのプログラムだったと思うんですけども、
今はもう一般にウェブサイトを作るためにですね、使われているものですが、それとあと有料・無料のプラグインが出回っていますので、
それを組み合わせてですね、自分の実現したいサイトを作るということはもうここ、どれくらいでしょうか、20年ぐらい、20年以上ですね、やっていると思います。
ですが、コードを書くということはやっぱりちょっと私には難しいと思って避けてきました。
そんな状態で今年まで来たんですけども、今年のですね、6月頃にClaude Codeというものが出てきて、それでコードを書かなくてもAIにコードを書いてもらえるというですね、そういう話が出てきました。
いわゆるバイブコーディングですね。これにですね、ちょっと注目をし、またなんかこれ自分でできるんじゃないかなと思って試してみたくなりまして、6月、ClaudeのMaxのプランですね、月100ドルのプランにまず入りました。
月1万5000円ぐらいですから結構高いとは思いましたけれども、コードをちゃんと書いてくれるんだったら安いものかなと思って使い始めました。
Cursorというですね、プログラムを書くための支援システムっていうんでしょうかね、エディターっていうんでしょうか、エディターのちょっと高機能のものと言ってもいいかもしれません。
それにAIを組み込むことができまして、Claude Codeをそこで動かして、AIに指示を出しながらコードを書いてもらうということを始めてみたんです。
そうしたら結構作ってくれるんですね、自分でコードを書いたら大変なようなものがあっという間にコードを書いてくれて、実際にそれが動くということで非常に驚きまして、
バイブコーディングっていうのはできるんだと思って、そこから2,3ヶ月ぐらいかなりはまりまして、相当お金もかかりましたが、自分が作りたいと思っているサイトをこれで作れるんじゃないかと思って試してみたんです。
やっていくうちにわかったことがあります。やり始めですね、プログラムが単純なうちは割とうまくいくんですけれども、ファイルの数が増えてだんだん複雑になってくるとエラーが出やすくなって、
エラーが出ても私修正できませんから、こんなエラーが出ましたっていうことをClaude Codeに言うんですけれども、そうすると直しますって言って直してくれて、それでうまくいく場合もありますし、
それでもまたエラーが出るとまたそれを伝えてということで繰り返して、なんとかエラーがなくなるということもあったんですが、そのうちにですね、もういくらやってもエラーがなくならないような状況にまでなって、これはもう自分ではどうしようもないなと。
つまりやっぱりバイブコーディングっていうのは限界があるなというふうに思い始めて、さらに最後ですね、AIがですね、自分の書いたプログラムを自分で破壊するというですね、そういうことを時々やるんですね。
ちょっとした修正をお願いしたのに、もうプログラム全体を書き換えるというような、そういうことをやり始めまして、ちょっともうこれは自分ではどうしようもないなというふうに思って、バイブコーディングはやっぱり無理なのかなと。
プログラミングの知識がほとんどない素人には手を出すべきものではないのかなと思って、今年の夏、8月ぐらいにまたもうこの熱が冷めてしまいまして、しばらくやっていませんでした。
ただ、AIはよく使っていて、小さなプログラムを作ってもらうのは本当によくやってくれるんですね。私、先ほど言いましたようにWordPressというので、大学の授業で使うような授業サイトも作っていまして、プラグインをですね、今までは誰か他の人が作ってくれたものを使っていたんですけども、
このプラグインもAIに頼みますと、自分が実現したい機能のプラグインを簡単に作ってくれまして、結構それが動くので、それはずっとやっていましたね。
2、3個作りましたかね。今まで既存のものでは実現できなかった機能が簡単に実現できたので、これはやっぱりAIのおかげだなというふうに思っているんですけれども、でも大きなサイトですね、複雑な機能を持ったサイトを作るのはやっぱりバイブコーディングでは無理なのかなというふうにも思っていたんですけれども。
再挑戦
それが変わったのが今月12月の10日あたりですね。ちょうどその頃にですね、きっかけとなったのは伊藤穰一さんという千葉工業大学の学長先生をやっている方でもあるんですが、有名な方ですよね。
NHKのテレビなどにも出てましたけども、ポッドキャストやってまして、それをよく私聞いているんですけれども、その中でやっぱり伊藤さんがですね、バイブコーディングを試してみて、うまくいかないというような話もしていたんですけれども、最近はですね、結構うまくいくようなことをおっしゃっていてですね。
何かやる方法あるのかなと思って、もう一回挑戦してみたくなったんですね。
で、その時に話に出たのが、Amplifierっていうですね、これはシステムなのか、プラットフォームなのか、何と言ったらいいのかちょっと私にはよくわからないんですが、そういうところでですね、やるとうまくいっているという話があったので、私もそれをちょっと導入してやってみようかなと思ったんですけど。
何かこのAmplifierっていうのはまだ、ベータ版といったらいいのか、ちょっとまだ完成品ではないんですね。ですのでちょっとインストールもなかなか難しくて、そこで一旦また挫折したんですけれども。
でもちょっとやり始めたから、自分なりにやってみようかということで、Claudeは、Claude Codeは使ってなかったんですけど、Claudeそのものはですね、チャットのほうはずっと使っていたので、Claudeに相談してですね。
こんなことでいろいろ苦労しているんだけども、何か相談に乗ってくれないかなというような感じで相談しましたらですね、やっぱり、このAIが壊しちゃったときにですね、ちゃんと元に戻れる手段を持っていたほうがいいと。
で、それはGitっていうですね、ツールで実現できるんだっていうことで、私もGitとかGitHubっていうのは聞いたことがあって、一応それを使ってもみたんですけども、ピンとこなかったのでちゃんと使えてませんでした。
しかし、これは絶対必須だということで、Claudeにですね、特訓講座を作ってもらいまして、その特訓講座2日で完了というようなコースを作ってもらったんですが、これを1日でやってですね、なんとかGitの使い方をそれなりにマスターしまして。
で、その後はClaudeにこういうことを実現したいんだけどというふうに言って、で、その、それの実現のためのですね、AIへの指示書を書いてもらうんですね。
このAIっていうのは先ほど言ったCursorなんですが、CursorにもAIが入ってますので、CursorのAIエージェントに対して指示を出す、その指示をClaudeに書いてもらって、で、Cursorのほうへ行って、それのコードを作ると。
こういうフローですね、ワークフローを作ってみたんですね。全体的なこと、指示はClaude、それから実際のコーディングはCursorでやるというですね、こういうやり方でやってみましたところ、それからあまりにもいっぺんに大きなシステムを作るんじゃなくて、機能をですね、小さく一つずつ追加していくようなそういうやり方で、
いちいちですね、それもGitのブランチを作って、そこで試してみて、で、うまくいったらマージするっていうようなことを細かくですね、やって手間はかかりますけれども、でも確実に前進するということを心がけてですね、それをやらないでいっぺんにやろうとすると大体もう破綻するので、小さく小さく進むようにしましたところですね。
エラーもほとんど出ず、また出てもですね、すぐに解決ができましてですね、今のところ非常にうまくいってます。
10日ぐらいですね、開発してるんですけれども、私が実現したいなと思っているシステムがですね、第一段階は結構もうちゃんとできたという感じですね。
ちなみに私どんなシステムを作りたいと思っているかというと、私は科学史っていう歴史の研究をしているので、その歴史研究のための研究ノートをですね、オンライン上に作りたいと。
で、自由にですね、書き込んだり検索したり、そこにAIを入れてですね、要約したりとかですね、ともかく研究の補助になるようなことをいろいろやってくれる便利なですね、システムを作りたいなと思って、まずは研究ノートの部分だけはできたなという感じになっています。
この後は文献検索の機能とかですね、あるいはそれをまとめる機能とか、あるいはいろんなアイデア出しをするための機能とかですね、いろんな機能が作れると思うんですけども、そういうのを追加していって、研究がスムーズに進むような、そういうシステムを実現したいなと思って、今やっているという状況です。
ということで、このバイブコーディング、一旦は挫折しましたけれども、また再出発して、今のところうまくいっているというお話をしました。それではまた。
18:17

コメント

👏👏👏 すばらしい!そうですよね、うまくいかない時はちょっとずつ進めていくに限りますよね!すご〜い😊

たな

ありがとうございます😊 昨日今日と,1日程度で文献検索機能を追加しました。これは私が夏休みに悪戦苦闘して結局挫折したものでしたので,本当にうれしいです。今回,何が原因でうまくいったのか,今ひとつ良く分かっていないのですが,手堅く一歩一歩進むことに加え,AIの性能向上もあるかもしれません。バイブコーディングを再開してから2週間でここまで来られるとは思ってもみませんでした。

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