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こんにちは、石井健一です。 今週もたまゆらタイムの時間がやってまいりました。
2月もいよいよ終わりが見えてきましたね。 朝晩の冷え込みはまだ続いていますが、
日中ふと外に出ると、風の中にほんの少しだけ 冬とは違う匂いを感じることがあります。
日差しが強くなったわけでもなく、 気温が大きく上がったわけでもない。
それでも、どこかで季節の切り替わりが始まっている。 2月下旬というのは、そんな微妙な境目の時間なのかもしれません。
さて、今日2月23日から始まるこの1週間、 この時期を振り返ってみると、いくつか印象的な出来事や記念日が並んでいます。
まず、今日2月23日は天皇誕生日ですね。
祝日として少しゆっくりとした時間を過ごしている方もいらっしゃるかもしれません。
そして同じく今日2月23日、少しユニークな記念日があります。
それが、風呂敷の日です。
風呂敷。
無理やりな語呂合わせで、2月23日ということですね。
この風呂敷に関しては、後半でじっくりとお話ししていきたいと思います。
そして2月24日ですが、1898年のこの日から2月27日まで。
日本鉄道の機関士ら400人が、会社側に待遇の改善を求めて仕事を停止し、
上野から青森の艦が運休しました。
これが、日本初の鉄道ストライキですね。
また、2月25日は夕刊誌の日。
1969年のこの日、日本初の駅売りタブロイド版夕刊誌、夕刊富士が創刊されました。
長官とは違い、その日の出来事をその日のうちに届ける。
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時間との戦いの中で生まれたメディアです。
情報のスピードが加速する現代ですが、
今日を振り返るという視点は、今も変わらず大切なのかもしれません。
2月27日は、1996年のこの日、
任天堂がポケットモンスターシリーズの第一作となる、
ゲームボーイ向けゲームソフト、ポケットモンスター赤緑を発売した日です。
さらに2月27日はもう一つ、世界的にも大きな出来事があった日です。
1964年、イタリアのピサにあるピサの斜塔の修復作業が始まりました。
何世紀も前から傾き続けていた建物を倒れないように、
でも姿は変えずに守る。
そこには人の知恵と工夫、そして残したいという意志がありました。
この話も後半でお話しする風呂敷の考え方とどこか通じるものがあるように感じます。
さて後半は、今日2月23日の風呂敷の日にちなんで、
風呂敷のお話をしてみたいと思います。
風呂敷と聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?
少し古風なもの、おばあちゃんの家にあったもの、
そんな印象を持っている方も多いかもしれません。
あるいは若い人たちだと使い方がよくわからない布、
そんな風に思っている方もいるかもしれませんね。
けれど風呂敷はとても合理的で、そしてとても現代的な道具でもあります。
風呂敷の歴史は古く、室町時代にはすでに使われていたと言われています。
もともとは、銭湯や風呂場で衣類を包んで持ち運ぶための布、
そこから風呂敷という名前が生まれました。
この風呂敷の風呂というのは本当にお風呂のことだったんですね。
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しかし使われ方はそれだけにとどまりませんでした。
荷物を包む、贈り物を包む、形の決まっていないものを運ぶ。
風呂敷の最大の特徴は形を決めないという点です。
箱のように入れる中身によって大きさや形を変えるのではなく、
布は中身に合わせて自在に変わる。
これは物を押し込む発想ではなく、物を受け止める発想だと思います。
また風呂敷は繰り返し使うことが前提です。
破れたら直す、汚れたら洗う、使わなくなったら別の用途に回す。
使い捨てという考え方がなかった時代、風呂敷は暮らしの中で長く寄り添う存在でした。
現代でもエコやサステナブルという言葉がよく使われますが、
風呂敷はまさにその先駆けとも言える道具です。
ペットボトルを包んでバッグにしたり、買い物袋の代わりに使ったり、
災害時には包帯や三角形、簡易的な袋として使われることがあります。
そして最近では海外でもそんな風呂敷がかなり注目されているんですね。
一枚の布が状況に応じて役割を変える。
その柔軟さは変化の多い現代社会にもよくあっている気がします。
風呂敷はこれが正しい使い方という決まりがありません。
どう包むか、どう使うか、その人次第。
そこには日本人が大切にしてきた工夫する力、想像する力がそのまま現れているように思います。
何かを大きく変えなくても、手元にあるものを少し違う目で見てみる。
風呂敷はそんな暮らし方を静かに教えてくれているのかもしれません。
さて今週のたまゆらタイム、そろそろお別れの時間です。
今日は2月下旬の季節感とこの1週間の出来事、そして風呂敷に込められた日本人の知恵や歴史についてお話ししました。
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来週はもう3月ですね。
来週3月2日の放送では翌日に控えたひな祭りについて、その由来や意味、そして今に残る形についてお話ししてみたいと思います。
季節が春へと向かう中で少し明るい話題をお届けできたらと思います。
それではまた来週この時間にお会いしましょう。
石井ケンイチでした。
たまゆらのような優しい時間をどうぞお過ごしください。