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2026-02-27 09:18

2026/02/16 たまゆらタイム

月の満ち欠けと日本人の暮らしの関わりについて

サマリー

石井ケンイチさんが2月中旬の季節感や、この時期に起こった歴史的な出来事について振り返ります。後半では、月の満ち欠けがかつての日本人の暮らしにどのように関わっていたか、そして現代でもその影響が残っていることを解説します。月のリズムから、現代人が生き方のヒントを得られる可能性を示唆しています。

季節の移り変わりと歴史的な出来事
こんにちは、石井ケンイチです。 今週もたまゆらタイムの時間がやってまいりました。
2月も半ばを過ぎましたね。 立春は遠に過ぎたはずなのに、朝の冷え込みは相変わらず厳しくて、
春はどこに行ったんだろうと思ってしまう朝もあります。 それでも外をよく見てみると、日の光がほんの少し高くなっていたり、
夕方の空が以前より長く明るさを保っていたり、 体感としては真冬でも自然のリズムは確実に次の季節へ向かって進んでいます。
この感じにくい変化に気づけるかどうか、 それがこの時期を味わう一つのポイントなのかもしれません。
さて、今日2月16日からの1週間、 この時期にもやはり歴史を振り返ってみると印象的な出来事がいくつもありますね。
例えば、2月19日、1878年のこの日、 日本で初めて電話が開通しました。
今では、 電話どころかスマートフォンが当たり前ですが、
当時は声が線を通って届くというだけで驚きの技術だったんです。
遠くの人と声でつながる、 その体験は人と人との距離感を大きく変えた出来事でもありました。
そして、2月20日はアレルギーの日。
1966年のこの日、免疫学の分野でアレルギー反応の仕組みが解明され、
正式にアレルギーという概念が確立されたことに由来しています。
現代では、花粉症や食物アレルギーなど身近な存在になっていますが、
これもまた、科学が生活に深く入り込んだ例の一つですね。
また、2月21日には世界初の有人気球飛行が成功した日という記録もあります。
人が空を飛びたいと願い、それを実現しようとした朝鮮の歴史、
後半でお話しする月の話ともどこかでつながってくる気がします。
こうして見ていくと、この1週間は距離を縮めるとか、世界を広げる、
そんな出来事が多く重なっている時期でもありますね。
月の満ち欠けと日本人の暮らし
さて、後半は先週の放送で予告していた通り、
月の満ち欠けと日本人の暮らしの関わりについて、
少し時間をかけてお話ししてみたいと思います。
普段の生活の中で月のことってあまり意識することはないですよね。
夜空を見上げる機会もだいぶ減りましたし、
時間は時計とカレンダーで管理するもの、そんな感覚が当たり前になっています。
けれど、昔の日本人にとって月はただの天体ではありませんでした。
月は時間を知るための目印であり、季節を感じ取るための道具でもあり、
暮らしのリズムそのものだったんです。
もともと日本で使われていた小読みは、月の満ち欠けを基準にした旧歴でした。
新月を始まりとして満月を月の真ん中に置く、
およそ29.5日で月は満ちて欠けてまた新しくなります。
この周期をもとに1ヶ月1年が組み立てられました。
ところが、この月の小読みには一つ大きな特徴があります。
それは太陽の動きとぴったりは一致しないということです。
月の周期で1年を数えると季節が少しずつずれていきます。
そこで旧歴では数年に一度ウルーズ期を入れて季節とのずれを調整していました。
この仕組みはとても自然でありながら同時にとても複雑でもありました。
明治時代に入って日本が今の太陽歴を採用したのは、
生活をよりわかりやすくする国際的な基準に合わせるためでもありますけれど、
その一方で月とともに生きてきた感覚は完全に消えてしまったわけではありません。
例えば、15夜、13夜といった月見の風習、
満月をめでる文化は今も日本各地に残っています。
また漁業の世界では月と潮の関係が今も重要な意味を持っています。
満月や新月の前後には潮の満ち引きが大きくなり、魚の動きも活発になる。
これは科学的にも説明される現象ですが、昔の人たちは経験としてそれを知っていました。
月を見れば今日は潮が動く、明日は漁に向いている、そんな判断をしていたものです。
農業の世界でも月のリズムは大切にされてきました。
種をまく時期、収穫のタイミング、それらを月齢と結びつけて考える地域もあったんです。
最近では月齢カレンダーというものも再び注目されるようになっています。
新月は何かを始めるのに向いている日、満月は物事が一区切りを迎える日、
こうした考え方は科学とは少し違う領域かもしれませんが、
暮らしのリズムを整えるヒントとして静かな指示を集めています。
ここで大切なのは正しいか正しくないかではなく、どう感じて生きるかという視点です。
月は急ぐことなく、ただ同じリズムで満ちて欠けてを繰り返します。
その姿を見ていると、人の時間も一直線に進まなくていいのだと教えられるような気がします。
忙しい日があってもいい、立ち止まる日があってもいい、満ちる時期と欠ける時期があってそれでいい。
昔の日本人が月を見上げながら暮らしていた理由は、そこに生き方のヒントを見ていたからなのかもしれません。
月のリズムから学ぶ生き方と次回予告
もし今夜少し余裕があったら空を見上げてみてください。
そこに浮かぶ月は何も語りませんが、私たちの時間と静かにつながっている存在です。
今週のタマユラタイム、そろそろお別れの時間です。
今日は2月中旬の季節感とこの1週間にまつわる出来事、そして月の満ち欠けと日本人の暮らしについてじっくりお話ししました。
来週2月23日は天皇誕生日ですが、その同じ日、2月23日、風呂敷の日でもあります。
次回の放送では、この風呂敷という1枚の布に込められた日本人の知恵や歴史、そして現代での新しい使われ方についてお話ししてみたいと思います。
それではまた来週この時間にお会いしましょう。
石井ケンイチでした。
タマユラのような優しい時間をどうぞお過ごしください。
09:18

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